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midnightbluelynxのブログ一覧

2021年05月24日 イイね!

蛙鳴

蛙鳴 総合週刊誌「週刊新潮」および「新潮45」で取り扱う記事を中心にニュース配信を行うサイト「デイリー新潮」のコンテンツから『「庭のカエルがうるさい」隣家同士で異例の裁判沙汰に 両者の主張は』に失笑す。

 記事中、カエルの鳴き声で訴えられた佐藤氏(仮名)側が、「そもそもカエルやセミの鳴き声は騒音測定の際に除外するものとなっている」と指摘しているが、カエルやセミの鳴き声をして「蛙鳴蝉噪(あめいせんそう)」と書き表し、ひたすらに騒がしいだけで中身が無い状態を揶揄する意味で用いる熟語である。
 ご存じの上でカエルとセミを並べ立てたのであれば、極めて強烈な相手側への皮肉である。


 我が家近辺は、乾燥して締まった赤土が堆積している微高地であるため、畑地はあるものの田圃や水路から遠く、カエルの鳴き声で悩まされることはない。
 しかし、自然が残るエリアゆえに鳥や虫の音が絶えることがない。ここ数日耳にするのはカッコウだ。

 朝早くから、結構な音量で「カッコウ…カッコウ…カッコウ…」と繰り返す。
 しかも電柱や街路樹の上ならまだしも、比較的規模の大きいマンションの屋上に陣取るものだから、遮るものが無く遠方でも音量が減衰しない。
 カッコウの真下にある居室の住人は、間違いなく強制的に目を覚まさせられたことだろう。


 シチュエーションを置き換えれば、図らずもカッコウの止まり木となっているマンションの住民に対し、「お前のところに止まっているカッコウがうるさい」「オレも退治に金を出すから、何とかしろ」「止まれないよう、軒を壊せ」と訴えられたようなものだ。
 請求原因とされた事実を俯瞰すれば、原告側の理屈が相当に飛躍しており、社会通念上も問題にすらなり得ないことが直感できる。
 巻き込まれ貴重な時間を浪費させられた被告側の立場では、強烈な皮肉の一つもお見舞いしたくなる。
 

 弊ブログでは以前、子どもの声がうるさいとの理由でにべもなく保育園の新設に反対するような街は、偏屈な「自分原理主義」高齢者だけが身を寄せる「老いた街」に成り果て、資産価値が滅失し朽ちていく可能性を指摘した。
 季節の移ろいを気付かせ、ダイナミックな自然の営みを垣間見せてくれるカエルや蝉の鳴き声に、何も感じ入ることなく騒音としか思わないのは、穣かな日本の国土に暮らす佳き大人が備えるべき教養の欠如としか思えない。
 子の声も、虫の音も聴こえぬ無機質な静寂が支配する街へと、「自分原理主義者」や、無教養にして人間的に空疎な「蛙鳴蝉噪人種」は、何としても造り変えたいのかもしれないが、そんなゾンビの如き不気味な街など私は全身全霊で拒絶する。

 今回の訴訟が、「自分原理主義者」「蛙鳴蝉噪人種」を駆逐し、活気と生命に溢れる街を取り戻す一歩であれと願う。



Posted at 2021/05/24 22:01:13 | コメント(0) | トラックバック(0) | | 日記
2021年05月18日 イイね!

堅実

堅実 フジサンケイグループ傘下の出版社・扶桑社が運営する ニュース&エンターテイメント情報サイト「日刊SPA!」の配信記事から『宝くじ1億円当せんした40代の平社員。それでも会社を辞めないワケ』を羨む。

 高額当選を勝ち取ったものの、その後も堅実な生活を続ける家族が紹介されている。
 私自身の人生計画においても、「宝くじ高額当選」は織り込み済み(笑)なのだが、まだその時が訪れていない身にとっては、羨ましい限りの家族である。
 そして当選の暁には、長年の憧れである「ウニモグ」を手に入れる以外は、恐らく私も近似の生活状態になるのではないか、と想像する(そんなクルマ買ったらヴァレるぢゃんという、至極まっとうなご指摘はスルー)。


 昨日の匿名寄付の話題に絡めれば、確かに高額当選の幸運は希少なものであるが、その結果として得た資産を元に、健全な消費・投資を不断に継続していれば、経済・社会は活性化し、その恩恵はあらゆる階層の人々に及ぶ。それは幸運を独り占めしたことにはならない。
 急に多額の現金を得て、最終的にご自身が不幸になる事態=家族間の諍い、詐取や浪費に因る資産の滅失だけは回避し、特にお子さんの教育(有名校に通わせるといった表面的な選択だけでなく、幅広い実体験や幸福に満ちた思い出づくり等を含む)を通じて、次世代の育成に努めていただければ、ご家族の行く末も安泰、経済・社会への還元も永く続く。


 私のように未だ高額当選なしという方、或いは宝くじなるものに信頼を置かない・買い求めたことはないという方で、それでも記事のご家族のような経験をしてみたい思われる向きは、2つ確実な方法がある。

 1つ目は、政権与党の主流派に属し、老いぼれた幹事長の目を盗んで1億5千万円を選挙資金として引っ張ってくること。
 2つ目は、何でもいいので、得意分野における難関資格にチャレンジし、合格することである。

 選挙資金の方は、あまりにエゲツないことをやらかすと、夫婦で訴追され世間から後ろ指をさされるので余りお勧めしない。

 一方で、難関資格の方は遺漏なく社会的な責任を課し倫理向上を求めているので、間違いなく仕事への取り組みは変わる。
 短期的・経済的な利得の多寡だけでなく、長期的・社会的な影響や意義を考えて行動するようになる。
 給与・配置など勤務先の待遇だけでなく、人間関係全体が大きくグレードアップする。
 資格は荷物にならず非行無き限り消えず、老いてなお我が身を助ける。

 今でも思い出すが、合格後に見える景色は、明らかに違っていた。
 天文学的確率の宝くじ高額当選を期するより、或いは塀の内側で色の無い景色を見るより、堅実かつご自身・ご家族そして社会のためになる。


 
但し欲張りな私は、追って宝くじ高額当選の景色も眺めたいと願い、せっせと売り場に並んでいる。

Posted at 2021/05/19 17:06:47 | コメント(0) | トラックバック(0) | | 日記
2021年05月17日 イイね!

篤志

篤志 全国紙・読売新聞が運営するニュースサイト「読売新聞オンライン」の配信記事から『高齢男性、市職員にリュック渡し立ち去る…中には「小1からの貯金を寄付」現金6000万円』に注目。

 この上ない、美談である。
 贅沢もせず、幼少のころからコツコツと貯めたお金を、他者のためにと寄託する。
 あり得ないほどの高潔さだ。

 一方で、寄付を申し出て、名乗らず立ち去られた方ご当人の人生を俯瞰した時に、本当にこれで良かったのだろうか、とも思う。
 格差が広がり続ける社会の上層から、下界で這いずり回る「負け組」を睥睨し、贅の限りを尽くす人々からすれば端金かもしれないが、それでも寄付したお金を原資に、相応の暮らしを送れた筈である。
 単にお金との付き合い方が上手くなかった、もっと遠慮の無い物言いをすれば「お金の使い方を知らなかった」だけではないか、とも思ってしまう。

 尤もご当人にとって、最高のお金の使い方が「寄付」だったのであろうから、他者がとやかく申し述べるべきではないし、詮索も不要である。



 自発的に犯罪資金を供給するのは論外であるが、詐欺に遭って虎の子の資産が犯罪者の手に渡ってしまう等の事態や、享楽に耽り無為に散財してしまうのは、絶対に回避せねばならぬ。

 しかし、健康で文化的な生活を送り、不断に自己啓発を繰り返し、時に小さな贅沢を愉しんで人生を充実させる中で、必要経費としてお金を支出することも、実は尊いことなのだと知るべきだ。
 旺盛な消費で経済を循環させれば、あらゆる産業が活性化し、寄付に劣らぬほど他者を潤すのである。



Posted at 2021/05/18 09:09:54 | コメント(0) | トラックバック(0) | | 日記
2021年05月13日 イイね!

逃道

逃道 在京キー局・フジテレビ系列のニュースネットワーク「FNN」が運営するサイト「FNN プライムオンライン」から、『「会食はしません」「カラオケはしません」三重大学が“宣言”地域からの通学生に求めた誓約書が波紋』に呆れる。



 我が家の最寄り駅至近の場所に、その駅に通じる鉄道会社が開発した高層マンション街がある。
 電線は完全に地下化され、歩行者専用ながらも幅広い街路は優美な曲線を描き、至る所に配置された緑は四季折々異なる表情を見せる。
 ただし、その入り口には無粋にも、管理組合によって「私有地につき立入禁止」との断りが明示されている。

 もし街路部分が、建ぺい率を緩和するための「公開空地」なのであれば、私有地であろうと一般市民の立入りを拒めない。
 敷地の一部を公共の便に供する条件で、引き換えに建ぺい率緩和という私権の拡大が認められるのであって、前提条件を否定するなら即ち、マンション群は「違法建築」になってしまう。
 しかし行政に問い合わせるなどして調べたところ、「公開空地」の設定はなく(=建ぺい率の緩和はなく)、法的には立入りを拒める状態であることが分かった。

 尤も、通行を阻止するバリケードや監視するガードマンの配置など、物理的・具体的に部外者の立入りを拒む状態にはなっておらず、その気もないらしい。
 管理組合の掲示は状況から推察するに、街路および付属工作物の不具合や、倒木・枝の落下等で死傷者が出た場合に「無断で入ったのだから補償はしません」と言えるよう、逃げ道を作ってあるかと思われる。


 さて、冒頭の「誓約書」の話題。
 これもまた、学内でのクラスター発生等で患者や、最悪の場合関係者に死者が発生した場合に、大学当局が「誓約書を出させるなど対策をしていました」「誓約を破って感染した学生の責任です」と言いたいがための、逃げ道を作りたかったのではないだろうか。

 マンション管理組合の「立入禁止」掲示は、無粋とはいえ何ら関係のない第三者に対する法的責任を回避したい意図を理解できないでもない。
 だが地域における最高位の教育機関たる国立大学が、何の拘束力もない誓約書を学生に書かせ、運営の責任を一部であっても逃れようとしていたのであれば、これほど醜悪なことはない。
 そもそも、誓約書で挙げられた事由で感染したのか、誓約書を遵守したうえで感染したのか、大学当局はどう調査し判断するるつもりだったのだろうか。大学には自治が認められるべきだが、大学当局は学生に対する警察権など持たない。

 高いはずの知性を、下らない「誓約書騒動」で無駄に消費したものである。
 大学当局は真摯に反省すべきだ。


Posted at 2021/05/20 17:50:18 | コメント(0) | トラックバック(0) | | 日記
2021年04月25日 イイね!

鍵盤

鍵盤 近所で家屋の解体工事が進められている。
 木造2階建て。重機が入り作業が本格化すれば、一両日中にも姿を消す。
 今日は休日なので作業はなく、前日まで取り掛かっていたらしい壁面撤去で、室内が丸見えになっている。

 当然、既に住民の姿はなく、家財も撤去され、室内には主を喪ったカレンダーや褪せたポスターなどが散見されるのみでガランとしている……はずだったのだが、私はあるモノが2階の床上に転がっているのを気付いてしまった。

 一定のパターンを繰り返し配置されている白黒の模様。鍵盤だ。
 最初は、アップライトピアノが引き倒されているのかと思ったが、鍵盤直下にあるはずの脚が見えないことから、電子ピアノと考えられる。



 ご事情を存じ上げないが、恐らくは2階から降ろす手間を負担できず、家屋と共に処分する決断が下されてしまったのだろう。
 住人が不要と判断したモノに対し、他人がとやかく云えないのを承知で、解体家屋に残されたピアノに対して何故か割り切れなさを覚えてしまう。


 住人がまだ若く、自力で降ろすだけの体力が残されていたなら。
 周囲にピアノを習い、自分だけのピアノが欲しい子どもがいたなら。
 経済状況が良く、撤去費用を負担して余りある中古売却ができたなら。

 麗しき音色を奏でてきたピアノが、解体重機の露と消えることは無かっただろう。



 高齢化の進行に伴い、人口減少が始まって住宅ストックが過剰化する状況下、老朽化した家屋・アパート・マンションの解体が全国的に増えている。
 それぞれ営まれてきた暮らしを、彩り豊かに演出してきた家具やピアノなども、同時に姿を消しているものと思われる。

 経済・社会の姿が変貌していく中で、住む人のいない老朽家屋が多数発生し、街の防犯・防災の観点から速やかに解体・撤去が求められるのは論を待たない。
 その一方で、まだ使えるモノまでもが無造作に廃却されていないか、それらを救い出して再生させる道(楽器類であれば教育施設等への寄贈を条件に、ボランティアが回収するなど)はないか。

 週末午後のひと時、考え込んでしまった。



Posted at 2021/05/13 17:59:24 | コメント(0) | トラックバック(0) | | 日記

プロフィール

「育児 http://cvw.jp/b/1043160/47663127/
何シテル?   04/18 19:29
 建設業界で禄を食む文系出身(経済学専攻)のプロフェッショナル・エンジニアが、愛車整備・政治経済・文化学術・スポーツそして土木施工の現場で日々記した野帳を公開し...
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