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2011年12月08日 イイね!

70年目

70年目 今日は日米開戦70周年の節目。


 私は真珠湾に1度だけ行ったことがある。
 まだ戦艦ミズーリは現役(再就役中)で、真珠湾に保存される前だったが、洋上の「アリゾナ・メモリアル」に立ち、兵士たちの眠る海面に目を遣った。

 時折、ポツポツと油膜が浮かび上がる。アリゾナの燃料タンクから漏れ出る重油は、未だに枯れることがないそうだ。

 癒えぬまま膿を孕み血が滲む傷のように、現在でも生きている戦争の痕跡だった。

 


 アメリカの謀略に嵌り、止むに止まれず開戦したのだという見方がある。
 先ごろの報道でも、フーバー元大統領がルーズベルトの騙まし討ちを批判していた証拠のメモが見つかった、とあった。

 歴史的事実として、確かにその通りなのだろう。
 ただ、もしそれが故日本に戦争責任はない、などと短絡するなら、大いに間違っている。


 国益が無遠慮にぶつかり合い、権謀術数渦巻く国際社会において、騙されたほうが「負け」なのだ。
 無謀な戦争で国民の生命と財産を喰い潰したばかりか、独立をも喪った原因を「アメリカに騙されたから」などと云うなら、世界で物笑いの種となろう。
 
 
 戦を避けるべく外交交渉を重ねるにあたり、時に大国から露骨な干渉を受け、屈辱的な条件を提示され、世論の同意なきまま受諾を迫られるのは、交渉ごとの常として当然の成り行きだ。
 昔の日本が選んだように、むしろ戦って滅びる方が楽かもしれない。


 しかし国家の為すべきは、国民の生命財産や独立を担保に入れて博打をすることではない。
 困難な道を歩むとしても、外交戦略を駆使して戦いを回避しつつ独立を維持し、国民の生命と財産を護ることこそ、国家の役目であり存在意義だと考える。


 「ルーズベルトの謀略」で犠牲となった日米双方の将兵幾万柱。
 日本もアメリカも、犠牲者に報い、犠牲者に恥じ入ることのない国でいられたかどうか。改めて見直す機会にしたい。


 黙祷



Posted at 2011/12/08 12:59:26 | コメント(0) | トラックバック(0) | オピニオン | 日記

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何シテル?   04/18 19:29
 建設業界で禄を食む文系出身(経済学専攻)のプロフェッショナル・エンジニアが、愛車整備・政治経済・文化学術・スポーツそして土木施工の現場で日々記した野帳を公開し...
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