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2016年09月12日 イイね!

適履

適履 全国紙・読売新聞が運営するニュースサイト「YOMIURI ONLINE」の配信記事から『菅氏「被災者に配慮欠ける」…務台氏おんぶ問題』に呆れる。


 昨今は台風の連続襲来や集中豪雨に因り、洪水や内水氾濫が多く発生しニュースになる。

 街中で水溜りに進路を塞がれた歩行者が、靴を濡らしたくないばっかりに裸足で歩いているシーンを見掛けたが、極めて危険である。

 濁った水の中に割れたビンの破片など、どんな鋭利な物体が沈んでいるかも知れず、怪我を負うばかりか重篤な感染症を患う惧れもある。

 万已むを得ず洪水に足を踏み入れなければならない場合は、どんなに高い靴を履いていようと、そのまま進んでいくのが正だ。


 尤も、既に水虫や虫刺されなどで足に傷が生じていると、菌に汚染された水に触れただけでも感染する。私自身、蜂窩織炎を患って辛い入院生活を送った経験がある。
 極めて好意的な見方をすれば、この政務官には絶対に足を濡らしたくない事情があったのだとも推測できる。若手職員の背中に縋ったのは、本人の健康を維持し職務へ邁進するに足る体力を損なわないための「危機管理」だったのだと。



 だとすればなおさら、本人または秘書が長靴を準備しておくべきだったし、それができなかったのなら、健康リスクや飛び出た釘を踏み抜くリスクを認識したうえで「靴は惜しいがしょうがねぇ」と、ザンブザンブ水の中に足を踏み入れた方が、所詮はパフォーマンスでしかない被災地視察の光景としては効果的だった。

 適切な履物を選ぶのは、いかなる行動を始める際にも基本にして、失敗の許されない重要な判断である。



 ちなみに「截趾適履」または「削足適履」なる熟語がある。
 直接的には履物に合わせて自分の足を削る愚行を表しているが、転じて瑣末な問題を重大なものと勘違いし、本質を見失ってしまうことへの戒めを示す。

 履物に足を合わせるなど、弊ブログで度々批判している「自己目的化」の極地であろう。

 適切な靴を選択することと合わせ、自らの職務に照らして視察に出向く目的と、その成果は何なのか。
 履物を選択できず、足を削るリスクも負わなかった政務官始め要職にある人は、改めて考え直してもらいたい。






Posted at 2016/09/13 09:08:42 | コメント(0) | トラックバック(0) | | 日記

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何シテル?   04/18 19:29
 建設業界で禄を食む文系出身(経済学専攻)のプロフェッショナル・エンジニアが、愛車整備・政治経済・文化学術・スポーツそして土木施工の現場で日々記した野帳を公開し...
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