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　全国紙・産経新聞が運営するニュースサイト「産経ニュース」の配信記事から
　『【東京大規模停電】地下送電線からの出火が原因か　「テロの兆候なし」』に注目


　私は今日も午後から講演会場での仕事で、或る政令市が設置するホールに居た。
　講師役は後輩の当番だったため、受付や案内等の業務に専念し、一段落したところで客席に座って、自身が講演に立つ際の参考とするために講演を聴いた。

　比較的コンパクトなサイズだが、とても立派なホールで椅子の座り心地も良い。
　仕事柄、構造や設備に興味があり、内部をぐるりと見まわしていた私は、今日に限って足元の非常灯(誘導灯)に目が留まった。


　資料を参照しながらの講演なので、ホール内は煌々と照明が灯っている。
　誘導灯も、舞台演出に支障しない限り点灯が義務付けられているので、「昼行燈」ながら機能している。

　それでも、停電で館内がブラックアウトしてしまったら、これに頼って脱出するんだよなぁ…と、ぼんやり考えていた。


　昨今は携帯電話マナーや館内での飲食制限の案内と同時に、主催者が「災害が発生した場合は、係員の誘導に従って下さい」とアナウンスするステージが多い。



　その一時間後、既に帰宅していた次男と、その次男をテニスに連れて行こうと外出した義母が、異様な光景を目撃した。
　遠くで湧き上がる黒煙。消防車のサイレン等は全く聞こえず、遠くの火事なのだろうと理解できたのと、幸い停電した範囲に含まれなかったため差し迫った危機感は覚えなかったようだが、一体何があったのかと驚き、不安に陥ったのは当然だ。


　10km弱離れているとは言え、大規模停電に巻き込まれた地域を含め我が家の行動圏内で発生した事故。
　幸い、都心に居たのは習い事で出掛けていた長男のみ、しかもギリギリ停電範囲外で電車も通常運行しており、我が家としては事無きを得た。

　しかし平日・週末を問わず、地下鉄を多用して都心部へ出向くことが余所さまより多い家族であることは間違いない。
　危機管理の一環として、長時間の停電に遭遇した際の対応策も、子どもたちと話し合っておかなければならないか。


　そういえば震災直後は、日常的にそんな状態だったなと思い返しつつ、我が家としても具体的な対応策をまとめておきたい。