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2016年11月07日 イイね!

悦楽

悦楽 多忙の最中ながら、所用で早朝・夕刻にそれぞれ、比較的長距離を愛車で奔る機会を得た。

 リジット独特のバタつく脚周りに加えて、純正指定サイズの太いタイヤがバネ下重量を増加させ、元々乗り心地が良いとは評し難い。
 加えて急に寒くなり空気圧が落ちたか、タイヤのゴムが固くなったか、田舎県道の荒れ気味な舗装路面に対する追随性が悪く、ハンドルを取られる感覚が不快だ。


 しかし重量も吹け上がりも軽い、私が世界最高と思うV6エンジンに鞭を入れると、空力など全く考慮していないスクエアな鉄塊が、瞬く間に制限速度を超えそうなほどに加速する。
 その爽快感を味わってしまったら、脚周りの鈍重さに対する不満など吹き飛んでしまう。
 この上ない悦楽に酔う瞬間である。


 

 昨今、「ながら運転」に因る事故が多発し、社会問題ともなっている。
 法律論や道徳的な判断に従えば、当然にしてはいけない行為なのだが、もう一つ別の原因もあるように思う。

 果たして現在のドライヴァーは、運転を愉しんでいるのだろうか。
 現在売られているクルマは、運転の愉しみを提供できているのだろうか。

 運転中にプレーする必然性のないゲームに現を抜かすよりも、カーヴのコース取りに、直線区間での加速に、愉しさを見出すことができるなら、ここまで「ながら運転」の問題が拡大しないのではないか。


 この状況を放っておけば、いずれ公道上では自動運転しか許可されない世の中になってしまうだろう。
 スマホをいじりながら移動することが優先されるなら、確かにその方がニーズにマッチするし、社会の安全を維持する上でも効果的だ。

 その代償として、我々は運転の愉しみを喪失することになる。
 


 生物のようにエネルギーを燃焼させて疾走する内燃機関が、資源の枯渇や環境対策の為に廃れてしまうよりも、我々が能動的・主体的にステアリングを握ることができなくなる日の方が、間近に迫っているのかもしれない。



Posted at 2016/11/07 23:46:01 | コメント(1) | トラックバック(0) | ゲレンデ | 日記

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何シテル?   04/18 19:29
 建設業界で禄を食む文系出身(経済学専攻)のプロフェッショナル・エンジニアが、愛車整備・政治経済・文化学術・スポーツそして土木施工の現場で日々記した野帳を公開し...
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