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　全国紙・産経新聞が運営するニュースサイト「産経ニュース」の配信記事から『寝ていた小４に気付かず市バス３㌔回送運転…運転手を懲戒処分　大阪・高槻市』に注目。

　我が子たちも単独で公共交通機関を利用して移動することが多く、かつ少なからず寝過ごすした経験があるので、他人事ではない。


　東京都心で密なネットワークを張り巡らす都営バスでは、終点にて車内点検を徹底している旨のアナウンスを、わざわざ時間を取って流している。
　逆に言えば、比較的メジャーなトラブルであることの証明なのだろう。
　既に運行を終え、夜間に車庫へ留置したバス車内に閉じ込められた子どもや酔客の事案は、都バスではないが何度か報道で目にしている。


　
　発生時刻から推測して下校時か、若しくは一旦帰宅してから習い事に出た際に利用したバス便だと推測する。
　子どもの躯体では、寝入って椅子に横たわってしまうと、背もたれに隠れて運転席からは見えなくなってしまう。とは言え、運転手が迂闊だったことは間違いなく、言い訳にならない。

　ただ一方で、同乗していた客が居なかったのか、居たとして眠りこける子どもに気付かなかったのか、気付いていて何もしなかったのか、疑問も残る。

　バスではないが、終点に到着→そのまま折返していく地下鉄電車内で熟睡している私立の小学生が居たので、私はホームで立哨していた駅員に「制服着た子が寝てるので起こしてやって」と声を掛けてから改札へ向かったことがある。
　もし同乗していた客が直接起こしてやるか、最低限下車時にバス運転手へ声掛けをしていれば、今回のようなトラブルにならなかった。
　危なっかしい子どもの行動を、社会で見守る意識を高めることも、バス運転手の懲戒処分とは別に必要だろう。



　そして何より、まだ明るい時間帯に、バス終点に着いても目覚めない程の睡魔に襲われるような不健康な生活を、子どもたちにさせないことが肝要か。
　我が家でも、子どもたちが寝過ごしてしまった際には、そのこと自体を咎めるのではなく、生活面で問題がなかったか振り返る機会にしようと思う。