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　全国紙・朝日新聞が運営するニュースサイト「朝日新聞DIGITAL」内の医療・健康・介護系専門コンテンツ「アピタル(apital）」配信記事から『電車、外食…子連れは迷惑？』に注目。


　私も子育てをしている身、街中の子ども連れに理解と協力を惜しまないつもりだが、それでも腹に据えかねる親子が少なくない。

　多少大きな声であっても、親子が微笑ましく会話しているのであれば、特に気にならない。
　赤ん坊の場合は、言葉の代わりに泣き叫ぶことになってしまうが、それもまたコミュニケーション。お母さん・お父さんが一所懸命あやしている姿を、少し離れていればそっと見守るか、近くであれば少々変顔を作ったりして、一緒に赤ん坊の機嫌が直るように努める。

　
　私が看過し難いのは、親がスマホやゲームなど携帯デヴァイスに夢中になり、子どもが泣こうが叫ぼうが、或いは電車やバス車内を駆け回り土足で座席に上るなど狼藉放題であろうが、ほったらかしにしている場合である。

　また親子のコミュニケーションも、子どもが幼くして既にスマホの魔力に憑りつかれ、SNSへのアクセスを途切れさせたくない親と、電車内で壮絶な取り合いを演じている場面にも出くわした。




　子の成長や健康を阻害しない前提で、親子はどんどん外へ出ればよい。
　今の時季であれば、空気の冷たさが頬を撫で、枯葉の乾いた匂いが鼻をくすぐり、クリスマスに向け華やかさを増す街の風景が目に映る。
　リアルな外出体験は、数時間分のテレビ観賞やネット閲覧に勝る。

　切切偲偲、親子が濃やかに相睦み合い、コミュニケーションを深めるなら、多少の騒がしさは許容されよう。


　しかし親世代がデヴァイスとの距離感を見失い、一方で子どもとの接点を忌避しているのであれば、子どもの世代へどんな悪影響が及び、そのまた子の世代がどう育っていくのか、絶望的な気持ちになる。
　親がデヴァイスを放さず、子どもと正対し会話することなく、時に厳しく子どもを躾けないのであれば、外出は何ら意味を為さず、発する声は漏れ聞こえてくるデヴァイスの電子音と同様、騒音でしかない。


　私も我が子との関わりを、この記事を通じ改めて見直したいと考えている。