midnightbluelynxのブログ一覧

　全国紙・読売新聞が運営するニュースサイト「YOMIURI ONLINE」の配信コンテンツ”深読みチャンネル”から、本日付『捨てて勝つ…東大野球部を史上最強に導いた指導法～東大野球部監督・浜田一志.』に注目。

　麗しきリーグ戦シーズンが終わってしまった寂しさを紛らわすに適した、微かに、しかし美しく響く余韻のような記事として読んだ。


　シーズン優勝を飾り、今週末からの明治神宮大会に駒を進めたのは東京六大学野球の始祖・慶應大だが、記事にもある通り、今季は東京大が一勝を挙げている。
　優勝校に土を付けた実績は、また新たなステップへの基礎となるだろう。


　振り返れば浜田監督就任以来、法政大に勝って連敗記録を止め、久しく白星を獲ていなかった立教大、そして明治大に勝ち、今季はとうとう法政大から勝ち点を捥ぎ取って、最下位は変わらないものの早稲田大と並んで5位となった。


　東京大に進む学生は、大学受験のみならず小・中・高での受験や定期テスト、学校外での模試等で他者に劣後したことがなく、目にする・手に触れる物の全てを貪欲に吸収し尽くしてきたものと想像する。
　そんな人間が、目標の為に何かを捨てるという行動自体が、存外に難しいのかも知れない。

　しかし、目標はいかにもシンプル。対戦相手をとにかく凌駕すること。
　そのために何を取り、何を捨てるのか、複雑な方程式を解いてきた東大生だからこそ、最適な解を導くこともできよう。


　東京大と対決する5校にとって、もはや与しやすい相手ではない。
　敗れるのは悔しいが緊張感溢れる試合展開に、全ての学校の現役学生・OBOGが手に汗握り、熱狂する。
　注目度が上がりマスコミでの露出増加や、観客動員および入場料収入の伸長に加え、更に優秀・有能な学生が集まることで、出身者が社会の様々な分野で活躍して注目度が上がり……と連鎖し、限り無い上昇スパイラルに乗ることができる。

　東京六大学野球のファンとして、これ以上の佳き展開があるとは思われない。



　直近では、昨年の明治大に続く慶應大の明治神宮大会制覇を祈るとともに、長期的には東京大のシーズン制覇→大学野球選手権／明治神宮大会出場を夢見ながら、今から来年の春季シーズン開幕を楽しみに待ちたい。


　学生注目！