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　一般社団法人日本新聞協会が本日発表した「HAPPY NEWS 2017」から、大賞を受けた『だいすきな木をきらないで』に注目。

　2004(平成16)年から始まった新聞協会主催のキャンペーンで、新聞読者が紙面上で佳き記事を見付けたら、コメントを附して応募するという企画。
　4月6日に発表するのも「よ(4)・む(6)」の語呂合わせなのだとか。


　さて我が街を顧みて、私も小学生のふりをして置手紙をしたほうがよかったか。
　いつも駅頭でビラを配っている議員さんに相談しようかとも思ったのだが、年度末の多忙に感け手を付けられないうちに、我が家近傍の桜は伐倒されてしまった。

　結果は神戸も我が街も同じだった(＝伐倒された)が、そこへ至るプロセスに住民として積極的に関わり、救うため具体的かつ果敢な行動を取った小学生と、結局見殺しにしてしまった私とでは、埋め難い溝が生じている。
　最早私は、「小4男子」くんの高みに立つことは赦されない。

　思い付いた時に腰を上げなければ、結局は後悔する典型である。



　「小4男子」くんも私も、願うところは唯ひとつ。
　樹勢回復や若木の植樹をして桜並木を維持する努力を通じ、放っておけば程なく荒んでしまう街の風景を、少しずつでも修復していって欲しいのだ。

　その方針を、子どもにも分かり易く表明した神戸市の姿勢に、惜しみない賛辞を送ると同時に、我が街の不甲斐なさを嘆く。

　伐倒されてしまった桜の命を無駄にしないためにも、遅まきながら何か行動したいと考えている。




　神戸市の桜伐倒については、後日談がある。
　この記事を知った専門家が、接ぎ木での再生法を提案し、切り倒した後に保管されていた幹から枝を採取、台木に継いで新しい苗を育てた。
　その苗は、残念ながら元の街路樹としては植えられないが、近くの公園の植栽になるという。
　同じ公園の一角には、「小4男子」くんが送ったヒマワリの種が播かれているのだそうだ。


　我が街の桜が切り倒された跡にも、若芽が萌えている。
　種子を結ばないソメイヨシノは接ぎ木で増やすのが一般的で、根元部分の芽はソメイヨシノではない可能性が高い(オオシマザクラなど)が、何とか活かせないものだろうか。