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2011年12月06日 イイね!

外套奇譚

外套奇譚


 東京も冷え込みが厳しくなり、ようやくコートが恋しい季節になった。

 寒さという意味では、先月中旬に訪れた山口の方が身に沁みた。地球温暖化の影響が都市部ほど顕著なのだろうか。

 最近出掛けていないので現状と異なるかもしれないが、以前広島に暮らしていた頃は、街角でコートを着た人を見かけることが少なかった。
 当時の上司(地元出身)も、年に1回か2回、コートを着て出勤するのを見るだけで、まず着てこない。

 比較的温暖な瀬戸内の気候だが、雪が降る回数や降雪量はむしろ関東の平野部より多い。
 なぜ広島人がコートを着ないのか、その上司に聞いたことがあった。

 広島の人は頑固なので、そもそもコートを持っていないか、もっていても意地を張って着ないのではないか、との答えだった。

 私が暮らした感覚でも、確かにそんな印象があった(笑)。



 私がいつも愛用しているのは黒いピーコートで、ほぼ同じデザインのものが2着ある。うち片方は、高校生の時分から25年以上着ている年代物。
 当時、確か1万円前後で購入した記憶があるが、その頃の高校生としては高い買い物だった。

 袖口など若干の傷みは致し方ないが、黒一色のウール単一素材のため然程古臭くは見えない。変に部分的に革なんかを使っていたり、染めが違っていたりしたらその部分が傷んでみすぼらしくなっていたかもしれない。

 デフレで衣類が安く買えるようになったとはいえ、現在の価格で男物コートが1万円ならかなりの御買得商品。ただしクオリティー的には「なんだかな~」という感じだろう。
 それを思えば、高校生の思い切った買い物が、結局は「安い買い物」「真の御買得品」だったことになる。まだまだ大切な冬アイテムとして活躍してくれそうだ。



 一方で、結構気負って高いお金を払って買ったもの、例えばブランド物の衣料品や雑貨は、もちろん気に入って買ったものだから満足度は高いのだが、あまり長持ちした記憶がない。
 折角高いお金を出して買ったのだからとヘヴィーローテを組んでしまうこともあるし、イタリア系の衣料品などはそもそも傷み易かったりする。

 「新しもの好き」の逆で、あまり流行には関心がなく、気に入ったものを永く使い続けたい性分の人間としては、例えブランド品・高級品でなくても長期間クオリティーを保てるものの方が有難い。


 高校生の私が買ったピーコートのような、そこそこの価格で満足度絶大な品物には、滅多に出会うことはない。
 それでも、稀にそんな邂逅があるからこそショッピングや生活が楽しくなるのもまた、間違いない。

Posted at 2011/12/06 12:53:21 | コメント(2) | トラックバック(0) | | 日記
2011年12月05日 イイね!

まやかし

まやかし



 読売新聞の記事「昨年度に続き、調査捕鯨船などに海上保安官乗船」に注目。




 環境保護を名目に海賊行為を繰り返すのなら、ソマリアの海賊同様に護衛艦を以って警備に当たらせるべきかと思うが、それには及び腰らしい。



 くじらをなぜ、「魚」偏に「京」を組合せ「鯨」と記すのか。
 
 この「京」は「みやこ」ではなく、「けい」。
 一般的によく目にする位取り単位は「兆」までだが「兆」の1万倍、10の16乗を表す位が「京」。ここまで大きな数になると、もはや天文学やスーパーコンピュータの分野でしか扱わない。 

 「すさまじくでかい魚」を一字で表現したいが為に、巨大な数「京」をつくりにして魚偏と合わせた、というのが通説だそうだ。



 現在、捕鯨に反対している国々の中には、もともと捕鯨国であった国も少なくない。 
 彼らは鯨に対して、どんな経済的価値を見出していたかといえば「鯨油」のみ。石油ランプが普及定着する以前、灯火用の燃料といえば鯨油が中心だった。
 
 安定的かつ大量に、しかも遠洋で調達できる鯨油は、帆船時代の船乗りには欠かせない資源であったことは間違いない。
 ただし彼らは、捕獲した鯨から脂肪分および鯨油を抽出可能な骨・内臓だけを取り出し、油分の少ない大部分の赤身肉は廃棄していた。


 言ってみれば原油を精製して燃料油を取り出す際、付加価値の高いガソリンのみを利用し、軽油・重油やアスファルトを捨てていたようなものだ。
 石油ランプや電灯の普及で「鯨油」の利用価値が滅した現在、このような捕鯨は明白に禁止されるべきで、この点私も疑いを持たない。



 しかし、日本の捕鯨は根本的に異なる。
 かつて日本人は鯨肉を貴重な蛋白源としていたことは言うに及ばず、内臓・ひげ・皮・骨に至るまで完全に利用し、鯨の恵みへの感謝と共に命を繋いできた。

 さすがに現代では100%の有効活用はできていないだろうが、今でも生殖器を含む内臓部分を珍味として好む方はたくさんいて、それなりの需要が保たれている。 



 洋間が普及しベッドで就寝する日本人が増えたとしても、畳敷の和室や床敷きの布団が日本の伝統的住環境として認知され、生活文化として根付いている。

 同様に、鯨は日本の食文化の一部であり、「鯨が可哀想だ」「捕鯨は野蛮だ」などの理由で非難される筋合いは一切ない。  

 「干し草を固めた床材に素足で上がり、直に床を敷いて寝る日本人は原始的で野蛮だ」などと批判する外国人が居たら、その指摘は妥当かつ適切なものと言えるのだろうか。




 反捕鯨の立場の人間は、こうも言う。
 「他にも蛋白源があるのだから、捕鯨をする必要は無い」

 これも、先の畳と布団の例に当てはめれば、おかしい主張でしかないことが明々白々。
 カーペットとベッドがあるからといって、日本人は畳と布団を捨て去ることはないし、ましてや畳と布団の使用を法律で禁止したり、国際的に非難したりなどできようもない。


 現在、主要な動物性蛋白源となっている牛・豚・鶏。
 干し草など他の餌も利用されてはいるが、効率的に美味しい肉を生産するためには、いずれも穀物飼料無くしては肥育ができない。蛋白源とは言いながら、その更なる根源は概ね穀物に由来する。

 牛肉1㎏を肥育させるために必要な穀物は、8㎏とも10㎏とも言われる。
 カロリー換算してみると、牛肉のカロリー1に対して必要な穀物のカロリーは10~15にもなる。
 食物を特定の一面だけで判断することは危険だが、少なくともカロリーに関しては穀物をそのまま食する場合の1割以下しか、牛肉のカロリーに転化されていない。


 今後世界が穀物生産の停滞から食糧危機に陥れば、同時に畜産業も衰退し、間違いなく牛肉・豚肉・鶏肉の生産・供給が滞って蛋白源が絶たれる。

 「反捕鯨」を訴える人々は、そうなっても日本に対して飼料供給を保障してくれるのだろうか。
 鯨以外の蛋白源を提供してくれるのだろうか。

 毛頭できるわけがない。

 

 鯨肉を無駄なく使い切る日本の伝統と文化は、未来の日本を救うかもしれない。
 戦後の食糧難の時代に、鯨肉が労働者の胃袋を満たし子どもたちの成長を支えたように、日本が確保しうる最大にして唯一の動物性蛋白源となる可能性は十分にある。


 その時、世界は「捕鯨」をどう見るのか。
 食糧危機に瀕してもなお、欧米各国は「クジラが可哀想だ!」「捕鯨反対!」などとまやかしの主張を、臆面もなく続けていられるだろうか。


Posted at 2011/12/05 12:56:04 | コメント(1) | トラックバック(0) | オピニオン | 日記
2011年12月04日 イイね!

怨嗟

怨嗟
 今年は先週12月1日から就職活動解禁(平成25年春卒)とのこと。

 例年の10月1日から2ヶ月遅れのスタートとなったが震災の影響云々ではなく、就職活動の長期化が学業へ悪影響を及ぼすのを懸念しての措置。しかし日程が短くなったためスケジュールがきついとか、情報が集め辛いとか、学生側・企業側双方から何かと評判が悪いようだ。

 協定だの憲章だのぬかしたところで、どうせ紳士協定でしかないし、もう大方決まってるんだろうなぁなどと邪な推測を巡らしつつ、この厳しい時代に世の中へ出て行かねばならない若者たちに声援を送りたい。



 自分の就職活動体験で、未だに忘れえぬ怨嗟がある。
 はっきり企業名を申し上げると、NTTDoCoMoだ。


 就職情報誌を通じてエントリーし、企業説明会にも参加。順調に採用担当者から採用試験日の連絡が来た。
 しかしその日は、私が所属しているゼミでの発表の日。研究成果を発表すべく、かなり時間をかけて資料やプレゼンテーションの準備を進めていたので、変更はできない。率直に「ゼミでの発表があるので、日程を変えていただけませんか」と申し出た。

 すると電話口の女性は途端に口調が厳しくなり、日程変更を渋った挙句、「うちに来る気があるんですかっ」とまで言い放った。


 当時の携帯電話はまだ普及率が低く、通話料は高かったが、それでも伸び盛りの会社。行く気があるからエントリーしてるんだろっ、ふざけるなゴルァ・・・・とは反撃せず、何とかとりなして変更日程を聞き出し、試験を受けたが当然のごとく内定は得られなかった。

 DoCoMoの採用担当者は、ゼミを口実にして他社の試験を受けるつもりと疑ったのだろう。しかし私にとって、ゼミにおける発表は間違いなく学生時代のハイライトの一つだった。学校行事とバッティングした試験日程の調整を拒否したばかりか、暴言を吐いて応募学生の気持ちを踏み躙る企業姿勢を、私は未だに許すことができない。



 業界トップの企業が、採用活動に際してこんな調子なのだ。
 学生諸氏に対しては、企業側のいうことを鵜呑みにすることなく、本音や裏側を探り出す智慧と狡猾さを身につけてほしい。
 企業側には、選考から外れた学生とて、社会では「顧客」の一人なのだ。採用活動で企業の評判を落とすことの無いよう、特に業界トップ企業は驕りが出やすい印象なので、学生への対応に配慮を求めたい。


Posted at 2011/12/04 18:02:40 | コメント(1) | トラックバック(0) | | 日記
2011年12月03日 イイね!

思案中

思案中


 さぁてこの子達。
 どうしたものか。
 もう間もなく生後1ヶ月。ペットショップでの引取り制限月齢に近づいている。


 現時点で最後の子どもたち、ということもある。
 忙しくてショップに行く時間が取れない、という現実もある。



 ちなみに、9匹生まれたうち、1匹だけ白クリーム斑で生まれた子が行方不明になってしまった。
 子どもが餌をやっている隙に逃げてしまったか、私がケージの手入れをしている間に目を盗んで外の出たか。
 或いは、あまり考えたくないが兄弟姉妹たちの胃袋に納まってしまったか。


 今朝ケージを大浚いした際、足先か耳か骨か毛皮か、何かしら「残骸」がでてくるかと思ったが、全く出てこなかった。

 何所かの空の下、生きていてくれればいいのだがこの寒さでは絶望的にならざるを得ない。



 先週は、2番目に生まれたキンクマの子が突然死。
 餌をやる際に、いつもはお祭り騒ぎになるところが1匹だけ起きてこないのでよく見ると虫の息。程なく息を引取ってしまった。
 死後、自分なりに検視をしてみた。左足の付け根に腫瘍らしき盛り上がりと僅かに出血した跡(自分で咬んだ?)があったが、腫瘍も傷も小さく、それが致命的な傷病とは思えない。
 外から見えない内部に疾患があり、栄養不足や食べ物を詰まらせるなどしたのだろうか。


 現有勢力、ハムパパの死を含め3匹減で17匹。
 最後の子を譲渡し半減させて身軽になるか、これで最後と現有勢力を看取るまで頑張るか。
 思案中。









Posted at 2011/12/03 20:41:22 | コメント(1) | トラックバック(0) | イベント | 日記
2011年12月02日 イイね!

曜日感覚

曜日感覚
 なんか曜日感覚がおかしい。
 週末という感じがしない。


 水曜日にMidnightBlueのゲレンデ・カブリオを引き取るべく休暇を取ったため、曜日感覚がリセットされてしまったからかと思われるが、休んだといっても午後半日だけのことである。


 半日だけの休暇、しかもそのうちゲレンデを駆ってドライブしたのは2時間にも満たない。その2時間足らずが、土日にも匹敵する濃密な時間だったということか。


 
 仕事や家事はもちろん休暇や遊びも、短くとも濃密な時間にすることで、大きな成果や満足感を得ることができる。
 ゲレンデと家族との楽しい時間を過ごせるよう、今週最後の一日を頑張ろう>自分。


Posted at 2011/12/02 06:41:22 | コメント(4) | トラックバック(0) | ゲレンデ | 日記

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「育児 http://cvw.jp/b/1043160/47663127/
何シテル?   04/18 19:29
 建設業界で禄を食む文系出身(経済学専攻)のプロフェッショナル・エンジニアが、愛車整備・政治経済・文化学術・スポーツそして土木施工の現場で日々記した野帳を公開し...
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