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2013年02月28日 イイね!

汚泥

汚泥 昨日自宅に持ち帰った論文集は、実は職場で回覧途上の資料で早急に目を通して次に回さねばならぬところを、多忙にかまけて3週間以上も留め置いてしまった。
 内容のメモを遺し、朝一番に隣席の同僚に渡し一安心したのも束の間、書類が山積みの机からまたも回覧途上の業界紙がでてきた。発行日から推察して丸1週間以上、私の机上で埋もれていたらしい。

 発見(発掘?)したところで、昼間は目を通す時間をとれず、またも持ち帰ることにした。




 そんな業界紙「日本下水道新聞」2月20日付掲載の特集・2013技術探求から、「進展する汚泥資源の有効活用~消化ガス発電設備の最新動向」に注目。


 家庭や工場から流れ出る下水を処理施設で浄化する過程で、処理水体積の5~8%に相当する汚泥が排出される。
 この汚泥、かつて沿岸部の自治体では海洋投棄処分されていたが、現在は海洋汚濁防止国際条約の批准と発効に伴い、全量が陸上で処分されている。

 下水道の普及に伴って汚泥の発生量は増加傾向にあるのに加え、そのまま埋め立て処理をしてしまうとボリュームの面で処分場の寿命を大幅に縮めてしまうため焼却処理して減容化する他、汚泥そのものを活用する方法も検討や実用化が進んでいる。

 汚泥には窒素やリンが多量に含まれており、肥料の原料に用いられるのが一例だが下水に含まれる重金属や化学物質の影響が懸念され、汎く普及するには至っていない。


 「日本下水道新聞」で紹介されている「消化ガス発電」は、その下水汚泥の活用に留まらず、地球温暖化防止・新エネルギー源の開発にも繋がる技術として期待が高まっている。
 「消化ガス発電」はバイオマス発電の一つで、下水汚泥に含まれる有機物を発酵させメタンガスを回収、ガスを燃料として発電機を駆動させ下水道施設内の電力を賄おうというもの。
 仮に日本で発生する下水汚泥全量からガスを回収すれば、100万世帯分の電力を生み出すエネルギーになるという。


 既に幾つかのメーカーが「消化ガス発電機」をリリースしているが、その中には「ロータリーエンジン」を搭載した機もあり、技術の生みの親であるマツダの地元・広島市で既に稼働中。

 その優秀さと裏腹に商業的には成功したと言い難いロータリーエンジンだが、天然ガスと異なり燃焼カロリーが低くなりがちな下水汚泥由来のガスでも安定的に駆動し、一般的なレシプロエンジンよりもコンパクトかつ低振動なロータリーエンジンの長所が意外なところで活かされている。

 広島に暮らしたこともあるクルマ好きとしては、嬉しいことを知った。
 



 ただ、「消化ガス発電」もいい事ばかりではない。
 ガス中に含まれる「シロキサン」なる物質を除去しないままエンジンに供給してしまうと、エンジン内にシリカの結晶が蓄積し故障してしまう。
 この「シロキサン」、何に由来するかというと、入浴時の洗髪に使うシャンプーや、女性の化粧品に含まれるシリコーン。
 下水の総量に含まれるシリコーンは微々たるものなのだろうが、それが汚泥に濃縮され発酵しガスになると、とんでもない悪さをする。先に挙げた肥料生産もそうだが、様々な発生源から排出され、害の有る無しに関わらず無数の物質を含有する下水の副産物を利用する困難さが、ここにも顕れている。 


 因みに下水に含まれる物質をモニターすることも、下水を安全着実に処理するための基礎情報を得る(=処理の手順や薬剤の投入量を調整する)だけでなく、社会の動きを読み取る鍵になる。

 例えばノロウィルスが流行すると、汚染された糞便や嘔吐物が下水道に流れ込み、汚水中のウィルス量が急増する。十分に処理をしないまま下水処理水を放出してしまうと、ウィルスが川や沿岸部で生息・養殖されている貝類に蓄積し、その貝を口にした人間が再び食中毒に罹ることになるので、処理水や汚泥の消毒を強化する。

 より微量な物質を検出できるようになれば、薬物常用者の尿に含まれる麻薬成分をモニタリングし、生活範囲を特定した上で検挙する、なんて研究が進められているという話も聞いたことがある。



 社会インフラとしての下水道は、人体の「静脈」に例えられる。
 そういえば健康診断の検査用血液や、私も定期的に協力している献血は静脈から採血する。静脈が太くスムーズで、流れる血液が正常(清浄)であってこその健康体。私たちの街や社会も同じなのである。


Posted at 2013/02/28 22:51:18 | コメント(2) | トラックバック(0) | | 日記
2013年02月27日 イイね!

見逃

見逃 昨夜は2315時頃帰宅。暖かい地下鉄電車内で居眠りをしてしまったため、ご飯を食べ入浴した後も床に就く気がおきない。結局就寝したのは0230時過ぎだった。

 そんな状態では早起きできようもない。結局0700時過ぎまで眠りこけていた。
 最初にママが起きたらしいのだが、その瞬間は認識していない。次いで長男が起きたようで、2F寝室から階下に向かう後姿が見えた。1F居間からはカーテンを開く音が聞こえてくる。

 0710時を回り、これ以上寝ていたら遅刻する……と一念発起し起き上がった。
 子どもたちの幼稚園バスも0800時には迎えに来るのに、誰だ最後まで寝ているヤツはぁ?……と寝顔を見たら、階下に行ったと思っていた長男だった。
 寝惚け眼で見た後姿は、実は次男だったのだ。



 このあいだまで赤ちゃんだった次男も、長男と勘違いするまでに大きくなっている。
 いや長男と取り違えたのは、仕事に集中する余り次男がぐんぐん成長しているプロセスを見逃してしまっているからではないか……と少々不安になった。



 日本の労働ルール上、残業というのは基本的に「悪」である。
 災害発生など緊急事態に見舞われた場合を除き、労使協定を締結し労働基準監督署に届け出なければ、残業はすべて違法となる。

 労使で話し合い制限を設けた上で、業務遂行上已むを得ない場合に限って割増賃金を支払い労働させる…のが残業の本来の姿。使用者は所定の勤務時間内に業務が収まるように調整しなければならないし、労働者が「生活残業」しなければ暮せないような低賃金で雇用すべきでない。
 労働者の方も残業代目当てに非効率な仕事をする(=所定内時間中にサボる)のは、多くの場合社内規則で定められている誠実に職務へ専念する義務に違反する。


 要は仕事を一生懸命やって会社を稼がせて、終業時間になったらパッと家へ帰りなさい、ということだ。私も残業ばかりして、子どもの様子を把握できていない親になってはいけない。

 幸い今日水曜日はノー残業デー。1710時には勤務先建物を出て、地下鉄駅に向かっていた。



 とはいえカバンには、目を通さなければならない論文集や、個人およびクライアントに関する情報を除いた内部資料。スマホのデータカードには計算途上のデータがコピーされている。
 さて、子どもの勉強時間に合わせ、机を並べて一緒に作業をしようか。それとも子どもが寝静まってから集中して片付けようか。




Posted at 2013/02/27 21:22:40 | コメント(1) | トラックバック(0) | | 日記
2013年02月26日 イイね!

支払

支払 今日のランチは本格インドカレーの店・ムンバイ
 いつもの通り「三種類のカレー」セットとタンドリンチキン1ピース、サーヴィスクーポンのマンゴーラッシーを美味しく頂戴した。
 
 セットはレギュラー5種(マトン・チキン・豆・野菜・クリーミー海老)+本日のカレー(今日は猛烈にスパイシーなホウレンソウのチキンカレー)の中から三種類を選び、サラダと食べ放題のサフランライス&焼きたてナンが付く。990円也。
 他に二種チョイスで900円のセットもある。


 ナンをお替わりして十分満足し、さてお会計の段。レジに電子マネー・edyのステッカーが貼られているのに気づく。最近端末を設置して、支払いができるようにしたらしい。



 私は日頃からsuica(JR東日本)とpasmo(東京メトロ/京王電鉄)、そして全日空のカードに加入した際に付与されていたedyを併用している。
 駅構内や周辺地域ではsuica・pasmo決済できる店が大多数だし、大手コンビニチェーンでは上記電子マネーのどれかが必ず使えるようになっており、ここ数年来キオスクやコンビニでの買い物で現金払いした記憶が無い。


 edyが使えるのならとムンバイでのランチ代支払いをお願いしたら、フロア係のおじさんが四苦八苦して端末を動かそうとするも反応しない。5分経っても決済に至れそうにないので諦めて現金で支払ってきた。
 過去にも似たような経験があって、同じく銀座の牛タン専門店でedy決済をお願いしたら、最終的に決済できたもののやはり操作方法が分からなかったらしく3分以上待たされた。





 電子マネーの業界もsuica・pasmoを始めとする交通系の台頭と、nanaco・waonなど大手流通系の猛追で、先駆者edyを交え競争が激化しているようだ。
 若干影が薄くなりつつなるedyも盛り返しを期して、利用可能店を増やすのに躍起なのだろう。ムンバイもそんな流れに乗ってedy決済を導入したものと想像するが、edyの運営会社はもう少しきちんとフォローできないものか。端末だけ置いて「後はよしなに」では、電子マネーのスムーズ&スピーディな利便性を減殺してしまうばかりか、お店にも利用者にも迷惑が及んでしまう。
 


 私の「三種類」のチョイスは、マトン・クリーミー海老に「本日のカレー」だったホウレンソウチキン。猛烈に辛かったチキンカレーは、それ自体が美味しいのは当然のこと、クリーミー海老カレーのマイルドさも際立たせ、ボリュームだけでなく味覚でも満足度が高かった。
 「ごちそうさま」の言葉に感謝を込めるのと併せ、「次は(edyを)使えるようにしておいてね」と声を掛け、店を辞した。



Posted at 2013/02/26 23:04:30 | コメント(2) | トラックバック(0) | | 日記
2013年02月25日 イイね!

連載

連載 今日付けの朝日新聞・夕刊から開始の連載「竹富島の生き方~本土資本と島人」に注目。

 我が家も旅行で訪れたことがあり、弊ブログの「おすすめスポット」では竹富島の「インノタ(西集落)」で経験したエピソードを紹介している。



 竹富島には、伝統文化・地域コミュニティの維持と乱開発防止のため「竹富島憲章」なる決まりごとがあり、これまで大規模なリゾート開発は行われて来なかった。
 ところが昨年6月、経営破綻した老舗ホテルの再生を始め全国でリゾート事業を展開する「星野リゾート」が、伝統的な竹富島の建築様式で誂えられた48棟の離れを擁する「星のや」を開業。竹富島観光は大きな転換点を迎えた。


 「星のや」については噂程度にその存在を知ってはいたが、いざ竹富島に行ってみると島内で配布されているマップや、石垣島へのフェリーが発着する港に掲げられた観光案内にはその所在地が明示されていない。
 先に記したように、大規模リゾートにありがちな巨大な高層建築ではなく、地元の民家と同じ平屋の建物で統一しているので、遠く沖合や上空から眺めても気付かないだろう。

 なにせ一泊5万円也の超高級リゾート。当然港からリゾートまではクルマでの送迎があるので、利用者でさえ「どこにあるのか」を知らなくてもいい……ということもあるが、豊かな自然と伝統文化、そして静謐な聖域が共存する竹富島で、あまり目立ってはいけないという自主規制が掛かっているのだと想像する。


 ちなみに朝日新聞の連載記事には、概略図ながら「星のや」の所在地が図示されており、「あぁ、あの辺だったのね」と得心した次第。
 連載が進むにつれ、地元の方々と大規模リゾート開発の関係、これまで前例のなかった大規模開発が許された経緯が詳らかになっていくものと期待している。

 竹富島だけでなく、全国のリゾート地に共通する問題が浮かび上がってくるかもしれない。


Posted at 2013/02/25 23:45:16 | コメント(1) | トラックバック(0) | | 日記
2013年02月24日 イイね!

疾走

疾走 今日も引き続き、仕事を処理すべく出勤。
 決して昨日の修羅場が影響したわけではない。金曜日の時点で予定されていた。

 今日の東京都心は、ちょっと雰囲気が違う。年に一度の大イヴェント、「東京マラソン」開催日。主に応援や見物の人々で、地下鉄駅は混み合っていた。
 混んでいるのは地下鉄駅構内だけではない。改札口を出た先の地下道にも、今日は人が多い。
 マラソンコースになっている晴海通りの横断が禁止されているため、普段は横断歩道を通る歩行者が皆地下道に流れ込んでくる。通行量が多いのに加え乳母車や、中には自転車を抱えて階段を上り下りする人もいて、通行が滞りがち。


 勤務先最寄りの地下道出口を上ると、上空にはヘリコプターが旋回し、沿道の人々がソワソワしている。晴海通りと交差する昭和通りの交差点で信号待ちをしていたら、ちょうど先導の白バイや中継車に続き、アフリカ勢を中心とした先頭グループが疾走していった。



 仕事は順調に進めることができたが、どうも達成感に欠ける。
 私の仕事は建設業界といっても、現場で風を感じながら日々事業が進行していく様子に立ち会う業務ではない。図面や資料に埋もれて、陽の当たらないオフィスに閉じこもるデスクワークが中心。

 天気の良い休日に誰もいない職場へ出勤し、直前に42.195㎞先に待ち構える栄光のゴールに向け無心に走り続けるランナーの群像を見てしまった。いくらこなしても疾走感が皆無で、かつ明確なゴールの形が見え難い仕事を懸命に処理しても、精神的な充足感を得られよう筈がない。



 私が疾走感を愉しめる瞬間と言えば、厳しいコースを突かれたリターンを追ってテニスコートを駆け回る時か、ゲレンデを運転している時。
 今週はそのどちらもできていない。テニス仲間たちは今日午前中にプレーを愉しんでいたようだが、私は出勤を予定していたのと、そもそも疲れていて早起きできなかったのとで不参加。

 ゲレンデの運転もダメかと思ったが、私が2000時過ぎに帰宅してもまだ戻っていなかった家族を迎えに、ガレージから引き出した。


 一週間ぶりにV6エンジンの咆哮を聴きながら、駅まで往復15分ほどのドライヴが今週唯一と言っていい安らぎだった。


Posted at 2013/02/24 22:17:11 | コメント(1) | トラックバック(0) | | 日記

プロフィール

「育児 http://cvw.jp/b/1043160/47663127/
何シテル?   04/18 19:29
 建設業界で禄を食む文系出身(経済学専攻)のプロフェッショナル・エンジニアが、愛車整備・政治経済・文化学術・スポーツそして土木施工の現場で日々記した野帳を公開し...
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