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midnightbluelynxのブログ一覧

2016年11月20日 イイね!

錨都

錨都 陸・海・空の乗りものに加えて、軍事ネタも豊富なニュース・コラムサイト「乗りものニュース」の配信記事から『「アンカレッジ」なぜ聞かなくなった? 日本に縁深かった空路の要所、その「いま」』に注目。


 私が初めてヨーロッパに渡ったのは、1991(平成3)年初冬のこと。
 この年はデフレの嵐が吹き荒れる最中、究極の贅沢だった筈の海外旅行にも価格破壊が及び、5泊7日のパリまたはロンドン滞在というツアーが10万円を切る値段で提供され話題となった。

 大学では第二外国語にフランス語を選択していたこと、この頃から美術品に興味を持ち始め、ルーブルやオルセーへ観覧に行きたかったこと等々の事情で、栄えある最初の海外旅行訪問地は、上記ツアーを利用してのパリだった。



 記事に在る通り、1991年春にはアンカレッジ経由北回り便が全面廃止となっており、以降は日欧の航空会社が、冷戦終結と機材発達(当時はウイングレット装備の747-400が主流だった)の恩恵をフル活用してシベリア経由の直行便を大増発。結果としてチケット価格が大幅下落し、以前は有り得なかったような値段でのツアー催行が可能になったのだろう。

 1991年は、アンカレッジに寄ったことが有るか否かの境目だけでなく(ちなみに私は残念ながら搭乗した経験が無い、若い方の世代(笑))、日本の旅行業界にとっても大きな転換点になった年だったと記憶している。


 なお中東や東南アジアを経由する「南回り」のルートも、アジア系の航空会社を乗り継ぐ場合を除き選択できなくなっているが、こちらはかつてギリシャ・オリンピック航空が運航していたバンコク経由のアテネ-成田直行便を、片道だけ帰国時に利用したことがある。

 バンコクでの一時降機を強いられ面倒な一方で、足を伸ばしての休憩が果たせ、タイの雰囲気を僅かでも味わえるのが面白かった。
 きっとアンカレッジ経由も、同じような経験ができたものと想像する。機会があれば乗ってみたかった。


 誰もが割安に渡欧できるようになったことを喜びつつ、海外旅行が憧れだった古き佳き時代を象徴する地名として、これからも長く記憶されることになろう。




Posted at 2016/11/20 22:29:04 | コメント(1) | トラックバック(0) | 飛行機 | 日記
2016年11月19日 イイね!

析出

 産経新聞が運営するニュースサイト「産経ニュース」の配信コラムから『【主張】原発避難いじめ 差別と偏見の根を絶とう』に注目。

 惨軽の記事・主張へ真反対の論陣を張ることが多い私も、このコラムは手放して賛同するところ。
 結局は大人社会の底知れぬ穢さ・醜さが、この上なく色濃く析出した事案に他ならない。



 ところで、この事件の報道に触れて思い返した裁判がある。
 石巻市の小学校で逃げ遅れた児童が津波に呑まれ、大多数が死亡した責任を問う訴訟は、原告側の主張がほぼ認められ、学校・行政が断罪された(市及び県は控訴)。

 この裁判に関しては、教師の不作為を厳しく追及してきた保護者に対する批判が渦巻いている。
 あの状況で先生に責任を負わせるのは酷だ、結局は賠償金目当てなのかと、ネット上では口さがないコメントが目につく。


 一方横浜市の件では、「手記を読み涙が止まらない」「学校は何をやっていたんだ」との意見が教育委員会等に寄せられていると聞く。

 東日本大震災の発生に端を発し、子どもたちが学校で命を落とした、或いは死ぬよりも辛い思いをした点では通底するのに、なぜ世間の見方がかくも異なるのだろう。


 それは被害者が生きているか否か、が大きい。
 石巻市の津波訴訟も、もっと多くの子どもたちが生き残っていて、教職員が小田原評定に終始していた様子を詳らかに証言していたら、被告側の対応は勿論のこと、世間の反応も変わっていたかも知れない。

 片や横浜市の方は、もし被害者が絶望して死を選んでいたら、生々しい手記が公開されることも、大きな共感を呼ぶことも無かった。
 それどころが遺族が責任の所在を巡って裁判に打って出ようものなら、「原発事故の賠償金をせしめた上に、自分の子まで金に換えるのか」と、口汚く罵られてた。



 責任を追求するためにも、未来の学校を更に安全なものとするためにも、子どもの命は絶対的に護られなければならない。
 子どもの死で喪われるのは、本人の命や家族の希望だけではない。
 どんなの過酷なものであろうとも、我々が知り、教訓を汲み取らねばならぬ「真実」である



 手記を改めて眺むれば、本来は漢字が充てられて然るべき単語が平仮名で記されており、不登校が学力にも相当な影響を及ぼしているのが判る。

 現在も市中で暮らす犯罪者(=いじめ加害少年)の検挙、被害少年の精神面におけるケアと並行して、横浜市には学力を仲間たちと同じ水準にまでキャッチアップさせる責任がある。


Posted at 2016/11/20 06:02:20 | コメント(0) | トラックバック(0) | オピニオン | 日記
2016年11月18日 イイね!

網羅

網羅 公共放送・NHKのニュース動画サイト「NHK NEWSWEB」の配信コンテンツから『日本郵便 郵便局活用し高齢者見守り会社設立へ』に注目。
 
 なるほど新規の事業展開としては、良いところに目を付けたな……と思わぬでもないが、さりとて疑問も禁じ得ない。

 全国を網羅する郵便ネットワークを駆使して、配布した端末の設定や利用に際しての支援を行う…としているが、全国的にネットワークを張り巡らせているのは、何も日本郵政に限らない。商売敵である宅配便会社も、ほぼ同程度の拠点・人員を配置している。

 端末の利用法を、ユーザーと対面して教える需要がゼロではないのは確かだが、それが全てでもない。郵便局員が終日ずっと寄り添っていられるわけでもなく、電話窓口での対応となる場面も少なくなかろう。
 また現在はリテラシーの高いシニアも多い一方で、郵便局員全員が端末の設定および利用方法を解説できるほど、デヴァイスに詳しい人ばかりなのか。
 まずは郵便局員のリテラシー向上から手を付けなければならないだろうし、そうなると事業展開の準備段階で膨大な時間とコストを費やしてしまい、黒字化がますます困難になるように感じる。

 つまりはこの事業を、日本郵政が手掛ける必然性が見出せないのだ。


 個人的には、
○コンビニチェーンと提携して、地域の買い物需要を満たすべく郵便局併設の小売店舗を展開する○郵便配達のスクーターをワンボックスカーやマイクロバスに置き換えて、路線バス事業やタクシー事業に参入する

 等々の方が、高齢者の見守りを事業化しつつ、日本郵政の強みを早い段階から活かせるように思う。
 高齢者の自動車事故頻発に伴い、免許の返納を促すためには、徒歩圏内で買い物を済ませることができ、利便性の高い公共交通機関が整備されている必要がある。

 日本郵政には、もう一捻りして事業内容を再検討願いたい。





Posted at 2016/11/19 04:45:14 | コメント(0) | トラックバック(0) | | 日記
2016年11月17日 イイね!

吸着

吸着 外勤場所へ向かう途上の車中で聴いたTBSラジオ・朝の情報番組『森本毅郎のスタンバイ!』0700時台のコンテンツ「現場にアタック」から『東大の研究チームが開発した除染スポンジ。立役者はあの浮世絵師!』に注目。

 不朽の大作・宇宙戦艦ヤマトに登場する「コスモクリーナーD」(2199では「コスモリバースシステム」)に匹敵する(と私は思う)、極めて有効かつ汎用性の高い放射能除去の手法が、身近な材料で安価に調達できるという話題。

 大宇宙を舞台にしたSFアニメと、古典童話「青い鳥」のストーリが合体したような展開に、衝撃を受けずには措かない
 

 しかもアイデアのヒントとなったのが、開発者である東京大・坂田教授が留学していた米国・ボストンの美術館に収蔵されている浮世絵だという。
 私は美術品マニアでもあるので、このエピソードで完全にノックアウトされてしまった(笑)。


 プルシアンブルーは葛飾北斎作「富嶽三十六景」始め、江戸時代の浮世絵で空や海の青として多用されており、200年近く経った今でも鮮やかさを保ち続ける。

 プルシアンブルーがセシウムを吸着するのは古くから知られていたが、水中では拡散してしまって回収できない。一方で、植物由来の繊維でつくられた紙の上では、超長期に安定している。
 ならば紙と同じく、植物の繊維を細胞レヴェルにまで細かく砕いて作られる「ナノセルロース」にプルシアンブルーを混ぜて整形すれば、欠点を解消しつつ特性を発揮できるのでは…との考えに至ったそうだ。


 プルシアンブルーの主原料である硫酸第一鉄は、鉄鋼製品を酸で洗浄する工程で生じた廃液を処理して抽出される。
 ナノセルロースは、弊ブログでも以前ご紹介した通り、間伐材や稲わら・青果の皮など植物由来の物であれば廃棄物でも原料として活用できる。

 そして、これらの素材はほぼ全量、国内調達が可能だ。
 果てしなく続くかと思われた、原発事故に伴って放散された放射能の除染作業が、革命的な発明で早期に解決されるかもしれない。




 ところで、九州の中心地・福岡で発生した陥没事故は、あの大穴を極めて短期間に埋め戻した対応の早さが、諸外国でも驚嘆とともに話題にされた。
 それはそれで誇るべきことなのだが、ちょっと考えてみてほしい。

 そもそも陥没事故を発生させないことのほうが、穴を埋める速さを競うよりも余程重要だ。


 
 プルシアンブルー+ナノセルロースの除染手法も、原発事故が無ければ開発されなかったであろうことを思えば、「青い鳥」がイスカンダルではなく近所に居たことを喜びつつ複雑な気持ちになる。

 狭小な日本の国土を、更に縮小させてしまった犯罪的不作為を贖うべく、東京電力および電力業界は被災者への賠償と並行して、除染に向けた技術開発の支援にも責任を果たすべきと考える。


 また吸着すべき汚染は、土や水に溶け込んでいるだけではない。
 避難してきた被災者を差別し、賠償金を掠め取ろうとした、薄汚い人間の心にも沈殿している。




Posted at 2016/11/17 21:50:47 | コメント(0) | トラックバック(0) | | 日記
2016年11月16日 イイね!

二番

二番 スポーツ紙・日刊スポーツのニュースサイト「ニッカンスポーツ・コム」の配信記事から『明大が桜美林大破り6度目V/明治神宮大会決勝詳細』に歓喜す。

 昨日の記事で、あんな短歌を詠んでおきながら、明治大が負けていたら目も当てられなかった(笑)が、大会前からの予想通り桜美林大と対戦し、勝利してくれた。おめでとう、明治大学。



 弊コンテンツでも、世間一般でも明治大の躍進は、エースにしてキャプテンの柳(横浜高・ドラゴンズ1位指名)の活躍に拠るものと伝えてきたし、そう理解されているだろう。
 しかし今大会での優勝は、二番手ピッチャー・星(宇都宮工業高・スワローズ2位指名)の成長が大きかったように思う。

 勝ち点制のリーグ戦であれば、エースが確実に勝てるなら2番手ピッチャーの能力が低くても勝ち上がれる。
 今年の春季シーズンが、まさにそうだった。東京大を含め対戦校5校から、全て1敗を喫しての優勝という、日本最古のリーグ創設以来初めての珍事が起きた。

 その一方で、東京六大学野球連盟の代表として出場した夏の大学野球選手権は、まさかの初戦敗退という屈辱を味わった。
 一昨年前も、その前年も、明治大は明治神宮大会の出場権を得て決勝まで進みながら、駒澤大(一昨年前)・亜細亜大(3年前)に敗れて準優勝に甘んじたのは、結局のところ「2勝1敗」ペースから脱することができなかったからだと、私は分析している。


 ところが今年の秋季シーズンは、全く違っていた。
 初戦は柳で勝ち、次戦も星で勝ち抜けるパターンを確立し、怒涛の7連勝。
 明早戦は1勝2敗で勝ち点を落としたものの、最後の「紫合戦(明立戦)」も連勝し、慶應大と勝ち点4で並ばれながらも、勝率で他校を圧倒した。

 春季との違いは言うまでも無く、星が長足のパワーアップを果たしたことに他ならない。
 1敗もできないトーナメント戦を制するだけの能力を、今季後半の明治大は十分に備えていたのだ。


 エース・柳はタフなピッチングが光るだけでなく、味方打線が当てにならないと知るや、自らのバットで得点を稼いできたが、今日の星も桜美林打線を5回以降零封しただけでなく、駄目押しのソロホームランを放ち打撃でも柳に追随。その1点が、今季の明治大最後の得点となった。
 投打に活躍した両投手が居てこそのチーム事情を、極めて色濃く象徴するエピソードだ。



 「エース」が存在する以上、「2番手」に甘んじる選手が出てしまうのは仕方がない。
 しかし「2番手」が奮起することで、チームは大幅に強くなり、エースにも強い刺激が及ぶ。

 現野党々首が発した「2番ぢゃダメなんですか?」ではないが、2番手の地位に安住するのではなく、「二枚看板」或いは「主役を食う二枚目」を目指す心意気が、野球に限らずあらゆる場面で必要なのだと心得る。
 

 また若干影が薄かった打撃陣も、光明が見える。
 逆転を演出した5回の集中打は、渡辺(2年・横浜高)/竹村(3年・浦和学院高)/逢澤(2年・関西高)ら下級生が主役だった。きっと彼らが来年以降、明治大打撃陣をグレードアップしてくれることだろう。


 あぁ今年のシーズンが本当に終わってしまったのだなと寂しさを覚えつつ、私も離れたところに居ながら歓喜の輪に加わった。



Posted at 2016/11/17 06:21:35 | コメント(0) | トラックバック(0) | イベント | 日記

プロフィール

「育児 http://cvw.jp/b/1043160/47663127/
何シテル?   04/18 19:29
 建設業界で禄を食む文系出身(経済学専攻)のプロフェッショナル・エンジニアが、愛車整備・政治経済・文化学術・スポーツそして土木施工の現場で日々記した野帳を公開し...
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