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midnightbluelynxのブログ一覧

2018年01月26日 イイね!

廣務

廣務  独自の切り口でニュースをネット配信するサイト「J-CASTニュース」の配信記事から『転機となった「裏切り」 野中広務さんの「政治と差別」』に黙想す。

 支持政党の所属議員ではなく、かつ権力の中枢で権勢を奮っていた人物とあれば、まだまだ生臭かった頃こそ口が裂けても「好きな政治家」とは言えなかった。
 しかし晩年にかけて、国是であるべき平和主義の形骸化・保守政治の軽薄化に対して歯に衣着せぬ直言を為し、警鐘を鳴らし続けた姿勢は、信条・立場の違いを超えて敬服に値する。


 植民地支配の辛苦をリアルに経験させられた一方で、現実の日常生活の場面では隣人として日本人と交流してきた世代が縮小・消滅する中、隣国で終わりなき非生産的な反日活動が盛り上がり続けるのと同様、我が国では私を含め戦後世代が圧倒的マジョリティとなった状況下で、やたらと勇ましい言葉を臆面も無く口にし異文化に暮らす他者を口汚く排撃する者が跋扈する醜い世の中に成り果てた。

 これもまた、無謀な戦争遂行の最中で命を落し、生き残ってなお敗戦国の苦難を味わった世代の多くが、既に鬼籍入りしたことと無関係ではない。



 記事中にある、本人および関係者の言葉も、須らく重みがあり、胸に迫る。

 「死ぬ勇気があるんなら、日本の再興のためにがんばれ」と諭した軍隊の上官。
 「(野中が被差別部落出身であることを)私が理解しておればいいことです。親や兄弟まで了解を得なければいけない話ではありません」と受け流した奥方。
 そして「先の戦争で日本がやってきたことに対して罪の意識がない日本人というのは、これは非常に後世のためによくないこと」と断じた野中。

 記事の書き手が、かなり思い入れを込めて文章を認めている点を差し引いても、厳しい時代を生き抜いてきた人間の癒し難い悲しみと、遣り場の無い怒りと、果てしない逞しさが滲み出ている。



 野中世代の戦争体験、今なお連綿と続く同和問題、関係が拗れる隣国との付き合いについて、もう少し長く・多く、苦言でもお小言でもいいから話をして欲しかったが、それも叶わない。

 これからは、戦後世代が主体的にこれらの問題について学びを得て、解決策を見出していく他ない。
 戦争や差別の痛み・醜さに想いを巡らすこと無き、軽薄で不毛な政治的光景が展開されぬよう、高い処から日本社会の行方を見守り、導いて貰いたいものである。



 合掌。


Posted at 2018/01/27 23:17:07 | コメント(0) | トラックバック(0) | オピニオン | 日記
2018年01月25日 イイね!

台車

台車 全国紙・朝日新聞が運営するニュースサイト「朝日新聞DIGITAL」の配信記事から『東武東上線の脱線、原因は台車の亀裂 安全委が報告書』に注目。

 個人的には、非常に違和感を抱くタイトル設定だ。
 沿線に暮らす利用者である私は当然のこと、あの事故の顛末を忘れてしまった方であっても、記事に添えられた画像で台車がパックリ割れているのを目の当たりにすれば、それが明々白々と事故原因であることは素人目にも分かる。

 タイトルの字面だけだと、あたかも運輸安全委員会が公表した報告書で初めて、台車の亀裂が原因であったと判明したかのように読める。
 他紙に比べ(惨軽辛蚊は論外)引き締まった佳き文章に接することが多い朝日新聞にしては、極めて拙劣なタイトルであると苦言を呈す。

 ニュートラルに『東武東上線の脱線、安全委が報告書』とするか、
 台車の亀裂に踏み込むのであれば、『東武東上線の脱線、原因の亀裂発生は経緯不明』とするべきだろう。



 脱線に因り強い衝撃が加わったことで、台車の破断面が擦れるなどして、原因となった亀裂が進行したプロセスは結局のところ究明できていない。
 しかし、製造後同じ距離および線路を走ってきた、もう一つの台車(一般的に電車には、車輪およびモーター始め動力装置などを内蔵した台車が2つ付く)を詳しく解析したところ、溶接不良に因る空隙や微小な亀裂が発見されている。

 製造時の軽微な不良箇所が、長い時を経て大きな亀裂を生じさせ、脱線に至ったものと推測される。


 優等列車を先行させた普通列車が、ゆっくりと駅を出発した直後の脱線であったため、幸いにも利用者・乗務員・沿線住民や居合わせた人々に死傷者は出なかった。
 もし台車の亀裂が、満員の乗客を乗せた優等列車として運行されている最中に発生し、脱線した車輌が通過する駅のホームや対向列車に激突していたら、人的被害なしとはいかなかった。

 東武鉄道は幸運に感謝すると同時に、同様の不具合を発生させぬよう、反復・継続的に安全対策を講じなければならない。



 危機感を覚えるべきは、他の鉄道企業、特にJR東海/西日本も同じだ。
 ハインリッヒの法則に従えば、破滅的な事故が発生する前には、複数のインシデント、そして多数のヒヤリ・ハットが出現している。

 鉄道各社は、所詮は取るに足らない田舎電車の、軽微なトラブルと退けていなかったか。
 台車製造時の溶接不良に因る亀裂発生と崩壊を想定できていれば、対応も違ってやしなかったか。

 
 タイトルが拙劣ながら朝日の記事も文末で触れているが、この事故が鉄道各社でどう扱われていたのか、その上で何らかの対応策が布かれていたのか、それこそが運輸安全員会の報告書公表云々よりも重要であるように思う。




Posted at 2018/01/26 21:58:44 | コメント(0) | トラックバック(0) | 鉄道 | 日記
2018年01月24日 イイね!

白根

白根 全国紙・読売新聞が運営するニュースサイト「YOMIURI ONLINE」の配信記事から『草津白根噴火、複数火口か…1メートルの噴石も』に心痛す。

 周辺の光景や、居合わせた人々の服装は違えども、御嶽山の悲劇を連想した方も多いのではないか。
 噴石混じりの黒い煙の柱が、スキーヤーの至近で屹立する映像は、極めて衝撃的だった。

 そして我が家の年末年始は、渡島駒ケ岳を望むスキー場での休暇だった。
 白根山の噴火が襲ったゴンドラリフトに近似の搬機に乗り、閉じ込められた利用者と外部との連絡用無線機も、装備されているのを子どもたちと確認した。

 渡島駒ケ岳は、常時観測対象となっている活火山で、近年も小規模な噴火を繰り返している。
 私が、家族が、噴火の轟音と恐怖の絶叫の最中に身を置き、死を覚悟する破目に陥ったかも知れない。



 訓練中の陸上自衛隊員に犠牲が出てしまったのは痛恨の極みであるが、任務に殉じた隊員ご家族の無念に寄り添いつつ、一般客に死者が出なかった奇跡に安堵する。

 別報道では、亡くなられた自衛隊員の死因が出血性ショックとされる一方、救助された自衛隊員に目立った外傷は無かったとも伝わっているので、噴石が上半身に直撃し内臓が損傷したものと推測する。
 つまりは相応の装備をしていたはずの自衛官すら為す術が無かったように、ヘルメット等で頭を護っていれば助かるものでもなく、砲弾が間断なく撃ち込まれる戦場に近似の状況だったのだろう。



 風光明媚な観光地は、有史以前に破滅的な噴火を始め、ダイナミックな自然現象に曝されたエリアであることが殆どである。

 休暇中であれ、仕事中であれ、自分が過ごしている場所がどんなエリアなのか、予め学び取り理解を深めておけば、万が一の災害に直面しても、命を護る行動を取れよう。

 スキーやスノーボードを盾代わりにして噴石が収まるのを待ち、頃合いを逃さず噴火口方向にスキー・スノーボードを向け乍ら避難する……といったシミュレーションが、咄嗟に浮かんだ。


 被害に遭われた各位・ご家族にお見舞いを申し上げつつ、教訓を汲み取りたい。



Posted at 2018/01/25 06:48:26 | コメント(0) | トラックバック(0) | | 日記
2018年01月23日 イイね!

他利

他利 各位報道でご存知の通り、首都圏は大雪に見舞われ、お恥ずかしい限りの混乱で日常生活が掻き乱された。

 明くる今朝、我が家周辺は一面の銀世界。
 汚いモノが隠され、美しい世界に変貌した一方で、やはり混乱は収まらない。

 路上には、通常有り得ないようなポイントに乗り捨てられた車輌が遺り、積雪で脱出できないのか、不自然なポジションでハザードを点灯させながら停車する車輌が散見される。


 そんな中、拙宅がある区画で保有する10台のマイカーのうち、本日朝の時点で普通通り動けたのは、長男同士が同い年のお宅がオーナーのデリカD:5、そして我がゲレンデだけだった。

 さすがデリカは、この程度の積雪であれば何ら破綻無く任務を遂行できる。
 しかもユーティリティーは、ゲレンデのショートボディよりも遙かに高い。
 ちょっと羨ましくなった(笑)。


 我が家も、慎重にママと子どもたちをエスコートし、通勤・通学の途へ送り届ける。
 途中、最寄り駅ロータリーのタクシー乗り場で、長蛇の列を構成していた外国人が、私の愛車を見て「をぉー、ゲレンデだ」的な反応をされたのが気持ち良かった。


 ご近所同士、どんなスペックのクルマを保有しているのか、把握しておくことも防災対策上有効であると、私は考えている。
 迷惑な大雪であったが、ご近所さんや自分のクルマのアビリティを再確認する、良い機会となった。



 良いことと言えば、今日は他にもある。
 数日前から手許に無かった、小銭入れが警察に届いていた。

 地元県警の『落とし物・忘れ物検索』システムで、「あぁこれだな」というアイテムがヒット、預かり先の警察署へ出向くと、やはり私の小銭入れだった。
 先週、歯科の通院で利用した駅前のコインパーキングで落としたところを、どなたかが拾って届け出てくれたようだ。しかも見返りは不要という。

 現金は僅か800円程度で、無くしても諦めがつく。
 しかし小銭とは別に、通勤で使う回数券を50枚以上、総額一万円分も突っ込んでいたので、もし出てこなければ、暫く慎ましい暮らしを強いられるところだった。

 思い返せば、長男は度々通学路上に落ちていた諸々を交番に届け出て、お巡りさんから褒められた
 次男とは、同じ駐車場で社員IDを取得し、今回照会に出向いた警察署へ届け出た。
 別の日・別の駐車場では、某大学病院の入構証が落ちていて、次男と入構証に明記されたナンバーのクルマを探し、窓に挟んであげた。
 
 そんな行動の積み重ねが、今日になって我が身に還って来たのだと心得、感謝の気持ちでいっぱいになった。

 
 情けは人の為ならず。
 他を利する行動で、最終的に自分もハッピーになることを、我が子とともに実感し、よい教育の機会となった。




 心ポカポカで、雪道のゲレンデを操縦する私には、もう一つご褒美があった。
 最寄駅近くの交差点、対向車線で右折待ちをするゲレンデ。
 ヘッドライトこそデイライト付きの新しいタイプに換装されているが、短いボディにブラウンのキャンバストップ。
 そう、初めてご近所でゲレンデのカブリオに遭遇した。






Posted at 2018/01/23 23:39:22 | コメント(0) | トラックバック(0) | | 日記
2018年01月22日 イイね!

殺到

殺到 全国紙・読売新聞が運営するニュースサイト「YOMIURI ONLINE」の配信記事から『駅に乗客殺到し入場規制「どうしたらいいか…」』に注目。

 大雪の影響で長時間乗客を閉じ込めてしまった事故から教訓を汲んだか、傍目にはトラウマ的とも思えるほどJR始め鉄道各社の対応は早かった。

 天候を読み難い遠方の目的地へ向かう優等列車は、午後の早いうちに運休が決定、国土交通省は不要不急の外出を控えるよう広報するなど、対策は万全だった………ように見えたのだが、実態は冒頭記事のような有様だった。

 私も有楽町で乗車した地下鉄が、殺到する帰宅客に因る猛烈な混雑で停車駅ごとに長時間の滞留を強いられ、地上に出るまで1時間以上を要してしまった。
 地下鉄とは言え、地上の降雪の影響から逃れられない。


 これは東京在勤のサラリーマン諸氏や、勤務先企業の対応の甘さおよび初動の遅れが原因だったように思う。
 鉄道各社および国土交通省の発表を、私を含め「まさか大雪にはならないだろう」「ちょっと大げさに言ってるだけでは」と受け止めていなかったか。

 また、鉄道各社の対応はそれなりに進んでいたようだが、道路はどうだったか。
 レインボーブリッジや、中央環状線山手トンネルに閉じ込められた車輌が多数あると聞く。
 例えば中央環状線の閉じ込めは、長大トンネル内だから雪の影響は限定的と高を括っていなかったか。

 道路会社および道路行政当局の、真摯な検証を求めたい。




 帰宅後、一家総出で拙宅前を除雪。
 スノーモンスターと化した植栽から雪を落し、全身雪塗れになってしまった。

 猛烈に混雑する電車でもみくちゃにされた後の肉体労働は、さすがにきつい。







Posted at 2018/01/23 08:13:49 | コメント(1) | トラックバック(0) | 鉄道 | 日記

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何シテル?   04/18 19:29
 建設業界で禄を食む文系出身(経済学専攻)のプロフェッショナル・エンジニアが、愛車整備・政治経済・文化学術・スポーツそして土木施工の現場で日々記した野帳を公開し...
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