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　アメリカのニュースネットワーク・CNNの配信記事から『警官に首押さえつけられ死亡の米黒人男性、防犯カメラには「抵抗」の映像無し』に、満腔の怒りを覚える。




　アメリカ中西部ミネソタ州の州都セントポールの都市圏に含まれる大都市・ミネアポリスは、北米の大河ミシシッピ川で唯一の滝であるセントアントニーフォールズの周辺に拓け、その豊富な水力を利用して製粉業・製材業が発達、今に至る発展の基礎を築いた。
　都市の名は、ネイティブアメリカンの一大勢力・スー族の言葉で「滝」と、ギリシャ語のpolis(都市)に由来する。
　また穀物メジャー・カーギルが本社を構え、穀物の先物取引所が置かれるなど、現在でも穀物流通の中心地で、「製粉の街」とも呼ばれる。

　政治的には民主党の金城湯池でリベラル色が色濃く、アメリカ国内でもいち早く黒人の権利を認め地位向上を図るなど、ミネアポリス市のモットー「前進」(en Avant)に違わぬ取り組みを続けてきた。

　しかしそれは、かつて苛烈なユダヤ人排斥や、白人至上主義勢力「クークラックスクラン(KKK)」の台頭を許した、後ろ暗い歴史の裏返しでもあった。
　人体に潜み休眠していた病原菌が、体力や免疫力の低下を機に突如牙を剥き、肉体を侵し始めることがある。
　今回の事件もまた、コロナ禍で社会がしなやかさを喪い、余力が無い中で生じた「病」であったのだろうか。


　警察官による問答無用の拘束、そして虐殺の一部始終が映像として記録され、ほぼそのまま報道されるというショッキングな事件であったが、個人的にやりきれない思いに追い込まれた要素が、もう一つある。

　犠牲となったジョージ・フロイド氏の愛車が、私にとっても最初の愛車だった初代ML(W163 )であるからだ。


　かなり古いモデルとは言え、綺麗に手入れされたメルセデスに乗っていたのだから、それなりに豊かな暮らし向きだったろう。
　そんな市民の平穏な暮らしを護るべき警察官が、残酷な手段で市民の命を奪うという有り得べからざる事態に、遠く太平洋の反対側から非難の声を上げる。



　ジョージ・フロイドの魂が安らかならんことを祈り、願わくば氏の思い出とともに、愛車であったMLが末永く走り続けるよう。

　合掌

　新型コロナウイルスの感染拡大に伴う緊急事態宣言が、昨日を以て最後まで残っていた東京・埼玉・千葉・神奈川・北海道の5都道県を解除、全国的に行動制限が緩和されることになった。
　これを受け、明日27日から交代制在宅勤務体制を終了し、出勤を求める旨の連絡が総務から発出された。

　当面は出勤時刻の1時間繰下げ／退勤時刻の30分繰上げを実施し、朝夕の混雑を回避する対応が取られる。が、しかし……


　我が家を始め子育て中のご家庭は、勤務先から同じような通告を受け、お困りではないだろうか。
　緊急事態宣言が解除されても、学校は直ぐには再開されない。
　保育園などは緊急事態宣言期間中も開いていたところがあるが、身辺に感染者が発生すれば登園を自粛せざるを得ない。

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