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2020年06月20日 イイね!

父車

父車 自動車関連情報を中心に、執筆陣の豊富な経験に裏打ちされた価値ある情報の「波」を提供するサイト「VAGUE」のコンテンツから『法皇ためのGクラス!? 40年前につくられた特別なメルセデスとは』に注目。

 先ごろ民生向けモデル販売開始から40年が経過し、「不惑」の境地に至った我がGクラスを記念して、ドイツ・シュトゥットガルトのメルセデスベンツミュージアムで開催中の特別展“G-Schichten~40 years of the G-Class”の話題。
 中でも、ヴァチカンの主たるローマ教皇台下のパレード用に製作された「ポープモービル」について詳しく紹介している。

 記事中の固有名詞が、「ポぺ~」だったり「ポッペ〜」だったりと揺れているほか、昨年のローマ教皇・フランシスコ台下の訪日を機に、外務省は外交上の呼称をカトリック中央協議会が統一的に使用してきた「教皇」に変更しており、報道においても原則的に「教皇」を用いるべきと考える。
 
 このように、やや雑な面も目立つが、記載されている内容は極めて興味深い。
 オーストリアでの運用で、わざわざフロントグリルのバッジを「プフ」に変更したエピソードは、くすっと笑ってしまった。
 我がゲレンデはメルセデスの本拠・ドイツ直系ではなく、オーストリアのシュタイア・ダイムラー・プフ(現マグナ・シュタイア)で開発・生産されている。
 Gクラスをオーストリアおよび東欧圏で販売する場合は、スリーポインテッドスターではなく「プフ」ブランドとする契約になっているため、「ポープモービル」も同じ対応をしたものと思われるが、新製ではない持ち込みの個体にまで適用したのは、ドイツ人的生真面目さが滲み出ていて面白い。


 特徴的なリヤのガラスドームは、銃撃や凶器の投擲に備えて防弾仕様となっているのは容易に想像できるが、強力な空調を備えていることまでは、長いゲレンデ・オーナーながら思い至らなかった。
 言われてみれば当然だが、陽当たりのよい場所や極寒の地で運用する場合、普通のモデルレヴェルの空調では追いつくはずがない。
 一方で、ドーム内空間を快適にし、ガラス面の曇りを除去することはできても、外気との気温・湿度の差から外側に付いてしまった曇りはどう対処していたのだろうか。

 航空機や新幹線車両のように複層ガラス仕様とすれば曇りが発生しないだろうが、展示されているW460ベースの車輌は単層のガラス板にしか見えず、ワイパーなどの機能も付いていない。
 外気との湿度差が生じないよう空調を調整するなど、何か別の策があったのか、その辺りを今後深堀してみたい。


 極めて魅力的なイヴェントではあるが、日本よりも感染症の状態が酷い彼の地で、入場者がどれほど伸びるのか些か不安である。
 況してや日本から出掛けられる状況に無いが、気持ちだけはシュトゥットガルトに翔び、我がゲレンデの不惑を祝う。

Posted at 2021/05/23 20:20:14 | コメント(0) | トラックバック(0) | ゲレンデ | 日記
2020年06月09日 イイね!

無知

無知 ファッション誌「OCEANS」のサイト上に連載されている「乗りたかったのは、キブンが乗るクルマ」から、Vol.100『Gクラスとは似て非なるもの。ベンツの「ゲレンデヴァーゲン」に今乗りたい!』に呆れる。

 この記事を執筆した籠島康弘なるライター、名前で検索すると自動車関連のコンテンツを幾つかリリースしているのだが、どんな取材をしたらかくも拙劣な記事を執筆できるのだろうか。

 いきなり”Gクラスに名前が変わって15年以上経つのに、いまだに現行型を「ゲレンデ」と呼ぶ人は多い。そう呼ぶのは、そんなに車に詳しくない人たちだ。”と、我々に喧嘩を売っている。

 メルセデスがラインナップ構成を分かりやすくするべく、モデル名を整理する過程で「ゲレンデヴァーゲン」→「G-class」へと変更されたのは事実だ。
 それでも私を含めオーナーや販売店関係者の口から、「ゲレンデ」という名詞は日常的かつ自然に口を突いて出てくる。
 籠島某に拠れば、皆全て「車に詳しくない人たち」なのだそうだ。


 この記述だけでも十分問題なのだが、他にも看過し兼ねる内容が見受けられる。

”似て非なるもの”
 
”そんなゲレンデヴァーゲンは、よくメルセデス・ベンツとオーストリアのシュタイア・ダイムラー・プフ社の作った「NATO軍に収めた(※原文ママ)軍用車の民生モデル」と言われるが、「オンロードも快適なオフロードカーを作ったら、NATO軍にも採用された」というのがより正確な理解。”

”古いのはちょっと怖いなと思うなら、Gクラスでもショートボディや屋根の開くカブリオレを選ぶと、ミリタリー感と乗用車感のちょうどいい塩梅を味わえるはずだ。”


 ゲレンデ(籠島某への抗議の意味で、敢えてこの名称を使う)が基本構造をほぼ変えないまま生産され続けてきたのは、巷間知られている話である。
 ゲレンデヴァーゲン→G-classにスイッチしたタイミングで、排気量が拡大されているが、搭載しているエンジンは直6のままだ(2960CC/103型→3199CC/104型)。
 呼称が変わった以外には、排気量拡大の恩恵で乗り味に余裕が出たのと、バッジが「300GE」→「G320」になった程度で、明らかに「似て非なるもの」ではない。
 その後のマイナーチェンジで、我がカブリオも搭載するV6エンジンに変更されヘッドが軽くなったが、その前に所有していた300GEと比較して「似て非なるもの」かと問われたら、私は即座に否定する。どちらのモデルも、ゲレンデはゲレンデであって、別物ではない。
 ちなみに、G-classへの呼称変更は1995(平成7)年~で、既に四半世紀が経過しており、”15年以上前”には違いないが正確には”25年以上前”と記述するべきだ。


 ゲレンデの開発は、1978(昭和53)年を調達目標に設定した軍用高機動車のコンペティションから始まり、一旦はVW・アウディグループ(typ-183「イルティス」)との競争で敗れたものの、VWが短期間で制式機の生産を打ち切ってしまったため、1982(昭和57)年に我らがゲレンデの軍用モデル・typ-461がNATO軍に制式採用された。
 一方、民生用のW460がリリースされたのは1979(昭和54)年で、軍の制式採用よりも早いが、これは先に記した通りコンペティションに敗れたがために逆転したものであり、オリジナルが軍用モデルにあることは間違いない。
 表面的な時系列だけを、深く探求することなく撫でるように追ったがための誤りと推測される。


 また、ショートボディの生産は2011(平成23)年を以て停止、日本への正規輸入はそれよりも前に、需要減退を理由に見送られている。
 仮に最終生産モデルを並行輸入したとしても、既に10年近くが経過しており、十分に古い。
 2001(平成13)年を最後に国内ラインナップから外されたカブリオレなど、流通している個体が極めて少なく、「いい塩梅」程度の認識で希少かつ至高のモデルを買えるものなら買ってみやがれと言いたい。


 結局のところ、公表されている資料を精査せず、ユーザーや販売店にも直接的な取材をせず、ゲレンデの何たるかを全く知ることなきまま、でっち上げられたコンテンツと断じる他ない。

 ゲレンデがメディアに露出するのは、多くの場合嬉しいことであるが、このように拙劣なコンテンツに仕立て上げられるなら、いっそのこと無視してもらった方がいい。

 籠島某よ。「車に詳しく」なく、無知を晒したのは貴兄自身だ。
 恥を知れ。




Posted at 2021/07/03 17:49:07 | コメント(0) | トラックバック(0) | ゲレンデ | 日記
2020年06月02日 イイね!

通念

通念 先週の緊急事態宣言解除を以て在宅勤務体制が終わり、一律出勤を求められるようになって1週間が過ぎようとしている。

※一部限定公開


 子育て中の家庭において、在宅勤務体制が認められない場合の問題点を整理してみた。
厚生労働省の休業補償制度について

 制度については賃金補償であり、在宅勤務とは無関係だが、子どもの取扱いについて参考にするべきと考える。
 この制度は小学生の子どもが対象であり、中学生以上の子どもについては自身で留守番ができるものとして対象外(但し障がい児は対象)としている。
 ただ、中学生の兄・姉がいる小学生の子どもが対象外となるかといえば、そうではない。兄・姉の有無とは無関係に、小学生の子どもをケアしなければならない保護者(両親だけでなくケアに当たる親類縁者も対象)に支給される。
 社会通念上「中学生の子どもがいれば小学生でも留守番できる」のであれば、厚生労働省が賃金補償制度の対象外にするものと推測する。


〇子どもたちの在宅状況について
 単に留守番をしているのではなく、電子デバイス類を利用して学校が提供する遠隔授業に参加している。
 登校していれば学校の監督下で教育環境が護られているが、遠隔授業では保護者が監督しなければならない。
 ところが勤務で不在となれば、仮に教師からの緊急連絡があった場合や、電子デバイス類に不具合が生じた場合に、早急な対処ができない。
 セキュリティ確保のため、電子デバイスの利用に際しては保護者が積極的にコミットしなければならないのは論を待たない。
 また中学生の兄が居るとはいえ、ヘッドホンをしてモニターに正対し学習に集中している状況では、実質的に次男が一人で過ごしているのと何ら変わりがない。
 後述するが、家庭内での事故発生の懸念が解消し切れない中、子どもたちだけで長時間を過ごすのはリスクが大きいものと心得る。


〇諸外国の事例~「子供の留守番は何歳から?海外の法律やガイドラインを参考に考える。」
 最近は日本国内でも認知が進んでいるが、子どもたちだけで留守番をさせると、児童虐待で保護者が法的責任を問われる国・地域がある。
 社会の安定度・治安状況の違いがあるとはいえ、現在の日本もあまり胸を張れた状況ではないと考える。


〇企業としての法務リスク
 在宅の形であっても就労の意欲を見せている被用者に対し、合理的な理由なく就労の機会を与えなかった場合、ハラスメント認定されるリスクがあると聞く。
 また高齢者を含めた家族が、保護者の不在中に起こした事故・火災等により、当事者が死亡したり高額な賠償を求められる事例が発生している。
 「草加の住宅火災、母親は仕事で外出中(中・小の姉弟が死傷)」
 「認知症の夫が火災、留守にした妻に責任は(JR東海事故なども事例紹介)」

 仮に「在宅勤務を申請したが認められず、やむなく出勤していた家庭内で……」となった場合、出勤を強制したと見做されれば、「有給休暇を取ればよかった」と反論したところで雇用者にも賠償責任ありと争われる可能性があるものと思われる。




 私個人や我が家の状況も然ることながら、昨今の状況を鑑み企業の安定的存続の観点からも、十分に検討しているつもりである。
 少しでも状況が好転するよう、願って已まない・

Posted at 2021/06/10 19:15:01 | コメント(0) | トラックバック(0) | オピニオン | 日記

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「育児 http://cvw.jp/b/1043160/47663127/
何シテル?   04/18 19:29
 建設業界で禄を食む文系出身(経済学専攻)のプロフェッショナル・エンジニアが、愛車整備・政治経済・文化学術・スポーツそして土木施工の現場で日々記した野帳を公開し...
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