ネクスコ西日本管内のサービスエリア(SA)の中にある、
インフォメーションセンター(i)に行って申し出ると、
掲載した写真のような
全国の高速道路内にあるガソリンスタンド(GS)を
表示した地図がいただけます。
これは3社ある高速道路会社(東日本・中日本・西日本の各ネクスコ会社)が管理している、高速道路および自動車専用道の全ガソリンスタンド情報を、表裏2面に渡ってA3プリント印刷しサービスに配られているものです。
ちなみにここに掲載したものは、すべて西日本高速道路会社が毎月発行しているものをデジカメで撮影しトリミングしたものです。我が家には大きなA3サイズを読み込めるスキャナーはないのでコンデジで撮影しました。
なお本文掲載写真は、新たにDP1メリルで撮影し直したものを再掲載しました(2013.5.11)。
そして余白をトリミングした写真をここに再掲載しましたが、ここに掲載できるブログ画像の容量が解像度縮小とJpegの2MB/1枚までのため、画像圧縮により細かい文字が判別できなくてすみません。
給油所のご案内 (全国)高速GSマップ 平成25年 2月 1日版
よく分かるように、このGSマップの左上部分を大幅拡大(トリミング)
そして掲載の↑写真は表面ですが、
裏面には下写真のように中部・関東・東北・北海道地区が記載されています
この給油マップは西日本高速道路会社が発行しているものなので、
関西中心の地図となっています。
他の高速道路管内の方や i の営業時間外で給油地図が入手しにくい方のために、ネクスコ西日本のホームページ内には、PDFファイル形式で表示できるページもあり、パソコンのプリンターでも印刷もできるようになっています。
また中日本高速道路会社でもホームページで同じようなものが掲載されているようです。
【関連情報URL】には、そのネクスコ西日本の給油マップのホームページを記載しました。
-----------------------------------
ところで、その給油マップを見ればいろいろおもしろいことが分かります。
例えば九州自動車道の末端にあたる、
熊本県八代郡にある宮原SAより南の九州道下り線全線と
途中分岐している宮崎道全線にはGSが1箇所もなく(下写真)、
九州道の宮原SAから宮崎IC までの148kmの区間や、
宮崎IC の手前で分岐している東九州道の高鍋IC までになると、
なんと181kmに渡ってスタンドが全くありません。
わがターボ仕様のコンテRS君で高速道路を普通に走れば18~21km/リッター前後で走れますので、多少余裕をみても15L程度ガソリンがあれば、最悪ど田舎でなければ深夜とかに高速を降りて下道にGSが少々なくても・閉まっていてもなんとかなるでしょう。
が、リッター走行当り10kmを切り、車内が広いためエアコン容量が大きいミニバンとかではこれは要注意です。
そもそも高速道路内にガソリンスタンドがない区間は、まず通行台数が少なく、しかも山間部とかの過疎地区も多く、そのようなところではたとえインターチェンジ(IC)を降りても山ばかりでスタンドもなく、あっても夜間は閉まっている、と言ったことが考えられます。まるで北海道の原野を走行しているのと同じですね。
ほかにもチラッとその地図を眺めますと、
中国道の広島~山口県の山間部区間の148km、
広島県の福山側から岡山道→中国道→米子道を走っていく場合も
米子道の蒜山高原下りSAまで149km、
ほぼ同じルートを走る四国から米子では四国内の豊浜SAからですと、
なんと177kmの間、全くガソリンスタンドに遭遇しないことになります。
しかも下りの蒜山高原SAは、夜22時~朝7時までスタンドは閉店していて、しかもこの辺りは中国山脈内なので下道も夜はスタンドが閉まっていることが多く、そうなると米子IC までの183km間(四国からではなんと211km!)、ただの1箇所もスタンドと遭遇しないです。
(2013.5月追記 : 岡山道内にて閉まっていたGSが深夜時間以外は再開しました)
蒜山高原の下り線SAのガソリンスタンド(下写真)は、繁忙期を除いて深夜は閉まっています。
もし緊急ならば上り線側の蒜山高原SAの24h営業のスタンドへ回る必要がありそうです。
ちなみにこの時には大雪すぎて、
赤パイロンをかぶった大きな雪だるまが3つも作られていますね。
(2011.1.10 大雪の米子道を北上中の下り蒜山高原SA内にて撮影)
さすがに走行距離が連続200kmになると、車種によってはお車のタンクにガソリンがあまり入っていないと不安になってきます。実は四国内も要注意で、四国の入り口にあたる上下の豊浜SAの24h営業を除き、深夜の時間帯では他のスタンドはすべて閉まっています。
普通には高速道路は50kmくらいの間隔でガソリンスタンドが設置されており、たいていのお車のガス欠警告灯は、残り6~8リッターあたりで点灯するようになっていますが、近年は過疎な地方区間の高速道路が増えてきたり、メイン道路が中国道から山陽道へと流れが替わったところでは、中国道のGSが閉店したりしてGSの間隔が異常に長い区間がありますね。
(我がムーヴコンテ号の燃料警告灯と、ガソリンが残り5L前後の燃料計の針の位置)
ガス欠警告までは、さすがにカーナビも警告までしてくれないでしょうから、地方の高速を走るときにはご自分で注意するしかないのですが、いちおうそのような区間に近づくと
『次の給油所までOOOkm』
とかの警告看板は高速道路上に設置してあります。
↑の看板写真は後日の2013年 3月、たまたま上信越道と長野道との分岐点にある
更埴(こうしょく)ジャンクション内を通過していたときに見つけて撮影したものです。
軽量のDP1xのほうで撮影し大トリミングしたので、解像度が足らずぼやけ気味です。
で結局、長野県の北部と新潟県の妙高高原付近を走る上信越道の北部区間、このすぐ先にある長野インター手前にある松代PA内にあるガソリンスタンドで給油しておかないと、100km前後の区間に渡って高速道路内ではガソリンスタンドはないです。
まあ最悪の場合、ここでは併走している下道の国道18号線を走れば、深夜でもどこか開いているスタンドがもしかするとあるかもしれませんが、長野市内や中野市内を過ぎるとかなりな田舎道を走るようです。
そのほかの要注意区間は、
東海・北陸道の山間部 /
関越道と磐越道の山間部 /
東北道の岩手山SAより北側の区間など
そして最近全通した舞鶴若狭道
やはりGSの間隔が100kmもの区間があり、特に雪シーズンの冬場のお出かけの際は、途中でいつ交通事故や雪渋滞が発生して動けなくなるか分からず、ガス欠を起こすと暖房ができなくて震え上がることになるので、とにかくお早め給油がベストですね。
…過去にバイクでの青森旅行をした時には、青森道内でガス欠したお車がPAに停まっていて、田舎町の近所のスタンドへ歩いて行き、ガソリンを購入してお車に入れていた人を見かけました…
-----------------------------------
【2014.12.29 追記】
2014年の夏に全通した舞鶴若狭道ですが、今のところ兵庫県の三田付近にある西紀SA以外に給油所はありません。しかも西紀SAのスタンドは24時間営業ではなく夜間には閉まっています。
それでもまだ兵庫県・京都府内の三田・篠山・福知山・綾部・舞鶴あたりなら、最悪高速道路を降りれば24時間営業のガソリンスタンドがありますが、福井県内に入りますと私の知る限りでは小浜インターから降りて、国道27号線に合流したところの少し東側に1箇所、24時間営業のガソリンスタンドがあったのみです。あとの嶺南・若狭地方のガソリンスタンドは私が知っている範囲では深夜時間帯は閉まっているようです。

(北陸道内に掲示されている舞鶴若狭道内への燃料注意看板)
ということで、この道を走る時には時間帯によっては、中国道分岐点から北陸道分岐点まで、200km前後に渡って、ただの1箇所も高速道路内にガソリンスタンドがない、という事態になりますので、ここを走られる方は非常に注意を要します。
-----------------------------------
【2015.5.7 さらに追記】
さらに最近の情報(2015年の春)によりますと、先ほど取り上げました東九州道ですが、どんどん建設が進んでほぼ全通に近い状態らしいのですが、
なんとガソリンスタンドの間隔が
300kmや全く無い状態になるようです。
うちのCD250Uのバイクでは、恐らく無給油ではこの区間は走りきれなさそうです。
山間部を含んでいるとバイクのエンジンを回しがちになるのでガソリン消費量も多く、ガス欠を起こすのは必定です。バイクでは積載量に限界があるものの幾分の予備ガソリンを持参しておくか、高速道路外の24h営業とかの給油所をあらかじめ調べておく必要がありますね。
ちなみに上写真に掲載しました最新の2015(H27).4.1版のGSマップによりますと、
九州道の下り山江SA 7:00~22:00(セルフ)
宮崎道の霧島上下SA 8:00~20:00(セルフ) ができたそうです。
深夜時以外では給油はなんとかなりそうですが、それでもこのGSマップによると、
別府湾SA(24h)~霧島SAの間約300kmの区間に渡って、
高速料金不要の新直轄区間も含めて、
高速道路・自動車専用道路上にはただの1か所もガソリンスタンドが無いようです(下写真)。
深夜時間帯の20:00~翌朝8:00まではさらに霧島SAのGSが閉まっているので、
えびのJCTから上り九州道に入ってからだと、さらに山江SAまで+48kmの区間、
えびのJCTから下り九州道など南下の場合は全くガソリンスタンドはありません。
これにはさすがにビックリしますが、現実問題として交通量が少なそうで採算が取れずいたしかたなさそうですね。ドライバー側でなんとか対処するしかなさそうです。
-----------------------------------
JAFの高速道路での出動件数とその内容を見れば(雪のシーズンとか特殊な時は除く)、一番多いのがタイヤ関連、二番目あたりがガス欠のようです。
以前に我がコンテくんで実験したのですが、
冬場でエアコン不使用の場合、
丸一日アイドリングしたままだと、ガソリンは10~11Lほど使うようです。
多めにみても2時間で1リッターのぐらいの使用のようなので、
安全を見越して丸1日なら12L使うと私は見ています。エアコンを使わなければ排気量が小さいコンテくん、アイドリングのガソリン使用量は少な目ですね。
コンテの燃料計の中央ラインのところで残り17L前後なら、昨年末ごろだったか磐越道や2011年 1月末の福井県内の北陸道の今庄(いまじょう)ICあたりで、大雪で車が動かなくなっても丸1日は暖がとれますね。
(車1000台が何日も渡り立往生した、2011年の大雪の福井県今庄付近の北陸道)
(ほぼ同じ場所で撮影された、
大雪で孤立している北陸線今庄駅付近でのJR特急サンダバード)
よって、雪国に行くと最悪の場合に備え、
ガソリンが満タンから3分の1ぐらい減ると、
即給油するように! 絶えず気をつけています。
しかし、雪がマフラーの排気口に積もると怖い一酸化炭素中毒になりますので、といいますか、あの今年の米子と今庄の大混乱を見て、念のため冬場はもちろんスタッドレスタイヤの装備のほかに、
FF車なので前輪用のタイヤチェーン、
さらに車止めやブースタケーブルやけん引ロープ、
そして雪かき用のプラ製スコップと車の屋根の雪下ろし用バーも、
コンテくんにずっと積載していましたよ。
(ジャッキアップせずに取り付けられる亀甲型のタイヤチェーン)
(カー用品店で買った屋根の雪落とし用の、クレトムのハイパースポンジ=上側)
(上写真のプラ製スコップが破損したので、新たに買ったクレトムのショベル)
-----------------------------------
SAのスタンドで以前聞いた話ですが、ハーレーのバイクは排気量も大きく燃費も悪いのに、ガソリンタンクが全容量で10Lも入らないものもあり、高速の1GSごとに給油する人もいるとか。
私の2009年秋のお話ですが、我がCD250Uで高速を使って青森までツーリング旅行に行ったときには、200km走行の前後で給油するように、GSマップを見て絶対にガス欠を起こさないように、詳細に給油計画を立ててから行きました。