今年2011(平成23年).3.16の日、この日は仕事が休みだったため、コンテ君でお出かけしようと思い、しからばまだ見たことのなかった兵庫県の但馬地方の香住町にある架け替えられた新餘部(あまるべ)鉄橋を見に行こうと思い立ち、早朝からコンテ君でお出かけしました。
もちろん今年はいつ雪が降るか分からないのでバイクでは出かけられず、コンテ君で自宅を早朝に出発。天気はすこぶる快晴で車の暖房を十分に利かせながら、北へと向かって順調に走っていました。
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天候が怪しくなってきたのは、岡山県に入った美作市大原町(みまさかし おおはらちょう)あたりからで、この鳥取自動車道(鳥取道)というのは鳥取県がずっと切望していた高速道路だったのですが建設が全く進んでおらず、結局新直轄方式となり自動車税から造られる事になって無料区間となる、要は劣悪な旧国道のバイパスとなる道ですね。
まだ唯一10kmほど未開通区間として残っている大原町あたり (2013年 3月 23日に全線開通しました) に入った頃からぼちぼち雪が降りはじめ、志戸坂トンネル部分 (一般国道373号のトンネルを流用) を除いて、鳥取市内まで開通済みの岡山県内の西粟倉(にしあわくら)IC まで来ると、積雪がすでに15~20cmくらいになっていました。
(2013.3.23 全通した鳥取自動車道の大原~あわくら温泉付近のグーグル地図)
この間わずか20分もしないうちに
中国山脈の中なので天候が急変し、またたく間に大雪状態!です。
さて我コンテ君は2WDですが、どこに行くのか分からないので寒冷地仕様を選んだという、とっても変り種車です。
が、今年2011年の年始は各地で大雪が降りましたが、冬装備はいつも万全状態だったので、20cmの新雪ぐらいではインチダウンした155/65R14サイズの、馴らしの終えたブリジストンの新品ブリザック レボGZでは(パーツレビューに写真あり)、全く問題もなく岡山・鳥取県境に向けての上り坂も平気で登っていきます。
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実は、米子道でもらったチラシにも書いてあったのですが、2010年度は3月でも9回ぐらいはチェーン規制があったようです。しかし3月は2月とは違って暖かい日も多く、前日の3/15は、確か記憶に間違いがなければ大阪・神戸・姫路・岡山などの瀬戸内地区は、5月並の気候だったと思います。
よって南国からやって来る人は油断してノーマルタイヤで来る人も多く、たとえタイヤチェーンを持っていても、県境あたりは中国山脈内でけっこうな急坂道が続き、しかも急に20cmも積もったのでは馴れない人だとチェーン装着も間に合わず、案の定心配したとおり志戸坂トンネルを抜け鳥取県に入ったところで、やはりタイヤが滑った車で事故続発状態でした。
ちなみに鳥取県では、県内の主要道路の状態を即座に監視できるライブカメラ 「とっとり行きみちNavi」 が一般にも公開されておりまして、24時間に渡ってライブカメラの映像と積雪量と外気温が見れることになっています。
とっとり行きみちNaviの全体サイト →
こちらです
その中のライブカメラの部分です →
こちらです
そしてここの区間を通った方は分かるのですが、このあたりは制限速度も60キロとなっていて、
自動車専用道にしてはけっこうな急坂と急カーブが続きます。
(鳥取自動車道の南智頭付近の急な下り坂 : この2枚の写真は2013.1.27のもの)
降雪がないときは、↑写真のようにたいがい除雪されているので、
外気温が
-2℃となっているもののこんな感じですが、
ひとたび雪が降り出すと下写真のようになります。
ちなみにこちらの写真では外気温が
-6℃と表示されていますが、
夜明け前後のまだ薄暗い早朝に撮影したため、
露出を大幅に修正して昼間に撮影したような感じにしたものの、
実際はまだ薄暗くて色彩がきれいに乗らなかったですね。
もし大雪が積もったときに遭遇すれば、再度写真を差し替えることにしましょう。
当時、このあたり(この写真は上り大阪方面)で、
スリップによりタイヤが空回りしていた上り方面行きの2台のミニバンが、
滑ってしまい下り線までずり落ちて道路をふさいでいました。
(ちなみにこちら4枚の写真は2013.2.9早朝の撮影です)
2011年3月16日の日は、↑写真とは全く比較にならないほど、20cm以上の大雪が短時間で降り積もってしまい、ノーマルタイヤでしかも車体が重く登り坂が続く上り行きのミニバン2台が、なんと下り車線まではみ出して横向きで抱き合っていて道をふさいでいました。タイヤが空回りしているのも見えました。
もちろん上り線になる岡山・兵庫県方面行きは大渋滞を引き起こしていて、あとで警察がインターを閉鎖しに来ていましたよ(下記URL)。
高速道路会社の各ネクスコの管理区間だとチェーン規制の時には、規制区間始まりのIC手前で係員がタイヤチェックをし、冬装備がない車は強制的に高速道路から降ろされるのですが、無料の高速道路区間なのでノーマルタイヤのお車でも平気で上がってくるのです。
かといって、旧道となる一般国道のほうも路肩のない狭い道が続き、しかも急坂と急カーブの連続で冬場は難所と呼ばれており、鳥取道が先行開業したのもここの岡山・鳥取県境の前後区間からでした。
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ちなみにここの下に貼り付けた写真は、事故まみれの鳥取道をやりすごして下道に降り、兵庫・岡山・鳥取を高速で結ぶ、第三セクター鉄道の智頭急行の智頭駅の一つ手前の、恋山形という無人駅へ行く町道みたいな道で、かなりの急坂です。
冒頭の小さめのタイトル写真は、後日の真夏に同じ場所で撮ったものですが、この時もやはり途中で天候が急変して豪雨となってしまい、地面は雨に濡れています。
当然ここでも20cm以上の雪(新雪)が積もっていて、周りは家もなく人通りもないのでスタッドレスタイヤのテストにもってこいだと、無理やりコンテ号で登り降りした区間です。
もちろん当方のブリザック レボGZ君、馴らしは終了したところ前後の全く新品状態だったので、全く滑ることもなく問題なく登り降りと頂上でのUターンもできました(溝が半分近く磨耗してきた状態での登坂は後述)。
【2011.12.26 に、ここの文面から~タイヤチェーンの文面まで追加掲載】
本文内に追加掲載した上2枚の積雪状態の写真は、2011.12.26の日に積雪のなか同地点を通った際撮影しましたが、日没寸前に撮影したため露出を修正しましたが、残念ながら緑色とかが表現されず、なんやら白黒写真のようになっちゃいました。
またここを通る機会があれば写真を撮り直したいと思っています→下2枚の写真が後日の日中にここを通った際に撮影した分です。
それと、ただいま我がコンテ号くんに履かせているブリザックレボGZ、前シーズンに所用とかでずいぶん走りすぎて(16000kmぐらい)、スタッドレスタイヤの溝が4輪とも半分近くになり、冬用のプラットホームが顔を出しつつある状態=冬用タイヤの寿命近くの状態では、下るほうはまだ大丈夫でしたが、ここの坂自体がきつくて登りはタイヤ空回りしがちで、これ以上きつい上り坂だとチェーン装着か、四駆でないと登れそうにないようでした。
下の写真は、当コンテが履いているスタッドレスタイヤのブリザック レボGZを撮影したものですが、赤矢印ところの溝の中にあるギザギザの浮き出ている山が、冬タイヤの 「プラットホーム」 と呼ばれているもので、新品タイヤの溝の深さの約半分のところに設けられています。
このプラットホームとタイヤの表面(トレッド面)が同一になってしまえば、冬タイヤとしての能力が終わりです、という冬タイヤとしての寿命を示すスタッドレスタイヤ特有の突起ですね。
よって20000kmほど走行したこのスタッドレスタイヤ、もうご寿命のようです。
(赤矢印ところが、スタッドレスタイヤ専用のプラットホーム)
下の写真は、保険として念のため購入して今だ使ったことのない(2012.1.28 長野県道76号線にて試しに使用しました)、ジャッキアップ不要のタイヤチェーン「スノーフィックス」の外箱と、中身と水に濡れても破れない材質の日本語の取扱説明書などを撮影した写真です。
(2011.12.26の追記はここまでです)
(2012.1.28 長野県道76号線にて)
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その冬タイヤのテスト後、鳥取市内へ出ましたが海岸沿いなのであまり雪は降っておらず、それから本来の目的であった餘部鉄橋を見学。さらに少し内陸部になる兵庫県の豊岡市内まで行くと再び大雪状態で、その後同じ兵庫県内の和田山町まで出ました。
普通はそこからETCも使える兵庫県道路公社が運営する自動車専用道の播但(ばんたん)連絡道路に乗って帰るのですが、もう日も暮れていてしかもずっと雪も降り続いていることもあり、誰かが事故して立ち往生するのが怖くてあえてこれには乗らずに、下道の国道312号線を走って銀山で有名な生野(いくの)の峠を越えて自宅まで戻りました。
白い大粒の雪が降りしきる中での白色のHIDライトの運転は、白色同士でHIDライトの光が反射してとても前が見にくくて、対向車のいない時は電球色の上向き専用の純正ハロゲンライトを照らして走っていましたが、時々来る対向車が見えればHIDのみの下向きにしなければならず、この時ばかりは電球色のハロゲンランプのほうがいいな、と思った次第でした。
ちなみに下写真の2枚目は、コンテカスタムの下向き用HIDライトとともに、
上向き専用のハロゲンライト(HB3)も点灯した状態で撮影。

(2015年 2月 大雪の降るなか、秋田県にかほ市内の国道7号線にて撮影)
【関連情報URL】には、
この日の鳥取河川国道事務所の記者発表内容のPDFファイルをご紹介しています。