いままでお出かけの際、使用していたカメラは何の変哲もないNTTドコモ-松下製P-01Aの500万画素の携帯カメラ(ガラケー)でした。
これで撮影してから、ドコモが無料で頒布しているWindows XP用のデータリンクソフトで画像データをパソコンに取り込み、6年前に初パソコンと同時に買った顔料プリンター(エプソン製 PX-G5000)で、L判か2L判にお手軽にプリントアウトしていました。
jpeg撮影のプリントアウトの画像に特別不満があるわけでもなく、あのややこしいプリンターの色合わせもほとんど不必要で、お手軽に旅行の記念としてきました。
ところが、2L判とかのプリント程度のサイズでは問題ないものの、自宅のパソコンの19インチモニターで撮影した携帯カメラの画像を見ると、大きく拡大されているので当所持の携帯カメラのレンズが貧弱なこともあり細部がボケボケです。

(ドコモP-01Aで撮影した谷瀬のつり橋・未加工の生写真 : 2009.2.6撮影)

(シグマのコンデジDP1xで撮影した谷瀬のつり橋 : 2012.5.22撮影)
さらに現在のパソコンには19インチモニターを使っているのですが、すでに6年が経過しもし故障すればいずれこれも買い替えとなり、ご時勢に合わせ23~24.1インチのモニターとなるのは必定なので、さらにカメラのボケボケ感が分かってしまいます。
下写真2枚はほぼ同時刻に同じ場所にて富士山頂の御来光を撮影したものですが、
こうして並べてみると、やはりP-01Aの携帯写真の限界も分かってしまいます。

(2012.8.21 4:56 05″富士山頂の御来光をDP1xにて撮影)

(2012.8.21 4:56頃 富士山頂の御来光をガラケーのP-01Aにて撮影)
私は別にプロやセミプロでもなく写真を使って出版するということも絶対にありえないので、ただただ旅行の記念に24インチ程度のパソコン画面 (最近なら大型の液晶TVとかでも見れますね) で見ても普通に見られる程度の画質のカメラが欲しいと常日頃思っていました。
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そんなことを以前から思っていた矢先、
3年ほど前にカメラのレンズメーカーで有名なSIGMA(シグマ)というメーカーが、カメラの図体はコンデジの少し大き目ぐらいなのだが、光を取り込んで電気信号に変換するところ、これ 「イメージーセンサー」 とか 「撮像素子(さつぞうそし)」 とか専門用語で言うのですが、
ここを一眼レフ並みの大型のものを搭載した、日中の風景撮影専門といえそうな広い範囲が写る広角の単焦点カメラが世に出ました。

(コンデジながらフォビオンの大型撮像素子を採用したSIGMA DP1x)
このカメラが最初に出たとき、動作が超遅いとか、夜景に弱いとか赤みががっているとか、日光が差し込んだ画像だとサッポロポテトのようなものが浮かび上がるとか、素人が扱いにくいじゃじゃ馬カメラだとさんざん言われましたが、
価格com.のクチコミとかに投稿された画像を見ますと、撮像素子の構造(後述)から擬似色が発生しなくて、その細部まで鮮明な画像とフィルムぽい撮影雰囲気に感銘し、いずれ購入したいとずっと思っていました。
ただ3年ほど前にDP1という名の機種が初めて世に出たときには、販売価格が10万円ぐらいしたのでとても私は手が出せず、ずっと時節が過ぎてしまいました。
が、2回のマイナーチェンジを行い、だいぶん操作性と使い勝手も良くなって価格も実売4万円前後となり、予備電池2~3個とか専用クローズアップレンズや撮影データ保存用のSDカードも含めても5万円程度となり、今年9月始めにとうとう思い切って買っちゃいました。
いままで携帯カメラしか使ったことなかった当方にとって、手振れ補正もなくズームレンズもなく、暗部撮影は弱く、しかもRAW撮影は初めてというのも全く無謀ともいえますが、それをものともせずにフィルムと違って不要データはごみ箱へ捨てれば良いと割り切り、とにかく分からなければカメラのお任せモードで失敗を恐れずいろいろな条件で撮影しまくりました。
通し番号をみれば1ヶ月もしないうちに1400枚はシャッターを切っていて、だいぶん撮影に失敗したのもありましたが、失敗した不要なデータはすべてごみ箱行きとなりました。
ちなみにDP1x購入以前のブログにおける後の追加掲載写真を含めまして、2011(H23)年 9月 10日以降に撮影した写真が、シグマDP1xのカメラで撮った写真でございます。
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ところで先ほども触れましたようにこのカメラ、図体こそは大き目のコンパクトカメラ程度なのですが、中身はズームが全く効かないレンズが換えられない広角単焦点の一眼レフカメラ、と言った感じです。
ボディーはプラスチック製ではなくて今時にはめずらしくアルミ合金製で、しかも基本はRAW撮影なので当然デジタル現像が必要なのと、カメラと付属現像ソフトのファームアップにはパソコンがないとまず使えない代物でして、パソコンがない方とかカメラ初心者にはちょっととっつきにくいカメラだといえます。
それとこの機種のカタログの一部分をここでアップしていますが、このシグマのデジカメ全般とも撮像素子 Foveon X3(フォビオン) がちょっと特殊でして、
世界で唯一光の三原色を垂直に取り込む構造になっており、1406万画素といっても3で割れば実質468万画素なので、大きな撮像素子と相まって1素子当りの画素面積が大きく、1素子の面積当りでは普通のコンデジカメラの10倍ぐらいになろうかとの勢いです。
これとローパスフィルターなし専用設計のレンズで、コンデジにしては明るい野外などの条件がそろえばとても鮮明な写真が撮れるのだと思います。
夜間や室内や暗部や接写はさすがに弱そうなので現在は携帯カメラ併用ですが、それ以上を求めるなら同メーカーのSD15のように一眼レフと大きな専用レンズが必要ですが、私はまだカメラ初心者だし、なによりも今回は携帯性を重視したので初めてのデジカメはDP1xにしました。
でも次に買うときにはSD15かその後継機種の一眼レフということになるでしょうね、きっと…でも、いつになるか全くもって不明です (笑)。
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【ここからの一文は、2012.2.13に追記です。 さらに2012.9.14にも追記】
2012.2.8にシグマは、一眼レフおよびコンデジのDP1xとDP2xをフルモデルチェンジすることを発表したようです。DP1 Merrill(メリル) と DP2 Merrill へと商品名も変更になるらしいです。
変更点は詳しくはメーカーのホームページ等で見ていただくとして、撮像素子たるイメージセンサー自体が新型の物の4,600万画素(4,800×3,200×3層)に一新されるようです。

(フルモデルチェンジされた、シグマのDP2メリル)

(フルモデルチェンジされた、シグマのDP1メリル)
新型はイメージセンサーのサイズが幾分大きくなって、今までは実質450万画素だったのが1530画素レベルに向上します(カタログ表示の画素数はRGBの三層なので実数をとって、これの×3倍)。
それに合わせてボディ設計も一新し、搭載レンズも新設計され、どちらの機種もF値が2.8になって、特にDP1メリルはDP1xのF4.0より暗部撮影に多少強くなりそうで、さらにDP1メリルは接写距離もDP1xの30cmから20cmに縮まるらしいです。
あと、背面の液晶画面も3インチに大きくなって92万画素の物(今までは2.5型の23万画素)が搭載されるそうです。
あと故障しやすかった?レンズ沈胴式をやめ、リングフォーカス式になるようです。よって起動時間は大幅に短縮されるらしいです。ちなみに私のDP1xは1年以内にすでに沈胴式レンズが2回も故障し保証修理に出しました。
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まあDP1xの今までのイメージセンサーでも特性上暗部が弱いことを除き、私には別に不満を感じませんでしたが、実質450万画素の大きな欠点として、トリミングに弱いというのがありました。
以前、銀閣寺を山の中腹から撮影した時、DPシリーズには望遠機能がないため、トリミングして一部分(この場合は銀閣寺の建物)を大きくするとボヤケぎみになりました。
これが実質1530万画素になると、トリミングしてもそんなにボヤケなくなるというメリットができそうです。
ただしイメージセンサーの画素数が今までより3倍以上増えるため、すべての画素を記録するRAWデータも当然大きくなり、現行15MB/枚 前後が約3倍の45MB/枚になるとのことで、RAWデータもJpegと同じように、RAW撮影時にも記録画素数が上中下の3段階選択となるようです。
で、発売時期と価格は全く未定だそうですが(→2012.9.14の時点で両機種とも発売されました)、風景用ともいえる広角単焦点画角のコンデジのDP1メリルは今年中ぐらい?かなぁ。先に、一眼レフのSD1メリルと、コンデジの標準画角のDP2メリルが出るそうですよ
→シグマからのメールにより、2012. 7.12にやっとDP2メリルが発売になりました。
→シグマからのメールにより、2012. 9.14にやっとDP1メリルが発売になりました。
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【ここからはDP1メリルの発売日だった2012.9.14の今日、さらに追記です】
店頭で簡単にDP2メリルを触ってまず最初に感じたのは、手に持って撮影する機会が多そうなコンデジなのにボディが平べったいままなので、手で持ちにくいということと手が滑り易いという点ですね。
前のDP1x等のボディより一回り大きくなったので、RICOHのデジタルカメラ GR DIGITAL IV とかのように、カメラを持ちやすくするようボディに握り代をつけて欲しかったです。

(持ちやすさに配慮されたRICOH デジタルカメラ GR DIGITAL IV : リコーのサイトより)
カメラボディーにふくらみや凹みをつけるためには、さらにコストがかかるのかもしれませんが、DPシリーズは一切手振れ補正もないカメラなので、手ブレ写真を防ぐ意味も含めてこれは何とかして欲しいところです。
もし買ったときにはとりあえず自分で硬質スポンジを貼るなりして対策するしかなさそうですね。
それと新DPメリルシリーズのもうひとつの大きな欠点らしい、
ひどい場合には100枚程度の撮影で電池がなくなる、全然持たないらしい新DPメリルシリーズのリチウムイオン電池切れ対策には、
とりあえず車の12Vのシガーライターに指すタイプのAC100Vに変換するタイプのインバーターを買いました。車のソケット容量と使用用途から連続70Wのものを選択しました。

(このたび購入したセイワ D329・ダイレクトインバーター70USB と DP1xの充電器と電池)
そしてDPメリル用のAC100V用の純正充電器を余分に2個購入し、インバーターのコンセントに三又をかませて3台の充電器を並列使用して走行中に充電する必要がありそうです。
また家庭用コンセント使用の充電器ならホテルや旅館とかの宿泊部屋とかでも使えるので、この手でいくことにしました。
今でもそうですが、
みんカラのブログでは、1枚あたりの掲載写真容量が圧縮画像のJpeg
の2MB以内なので、実質450万画素の今のDP1xで圧縮なしのすぺての画素データを記録しているRAW撮影された写真でさえ、Jpegの2MB以下に圧縮すると画質の劣化はかなりなものです。
ここではもちろん掲載することができないけれど、元写真のRAWデータはパソコンの大きな画面で見てもフィルムのような感じの生々しさで撮られています。
なので、今の3倍密になったところでブログの画質向上は全く無理ですが、トリミングするとボヤケるのはかなり解決できそうです。これは望遠が全く効かない単焦点カメラなのでありがたいです。
それとDP1メリルは接写が20cmまでいけるようになるそうなので、パーツレビューの写真撮影は楽になりそうな感じがします。
【追記はここまでです】
2012.11.17にDP1メリル( DP1merrill )を購入しました。
後日、詳細をブログアップする予定です。
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ここから以下の写真は、それぞれ当ページのブログやフォトギャラリーに掲載のDP1xで撮影した写真の中からピックアップした写真です。元のRAW撮影写真よりかなり画質が落ちていますが、それでもフォトギャラリーの容量300KBよりは、同じ写真でもかなり画質が改善しています。

(2011.9.16 山中湖にて撮影)
(2011.9.16 JR清里駅にて撮影)

(2012.1.30 山中湖にて撮影)

(2012.1.29 本栖湖にて撮影)

(2012.1.29 西湖・樹氷まつりにて撮影)

(2012.1.28 皆神山にて撮影)

(2011.9.16 西湖にて撮影)

(2011.12.14 銀閣寺にて撮影)

(2012.5.5 霧島・不動池にて撮影)

(2012.5.22 谷瀬のつり橋にて撮影)

(2012.7.22 佐用町のひまわり祭りにて撮影)

(2012.8.20 新東名トンネル内にて)

(2012.8.21 富士山頂にて撮影 : 御来光2枚)

(2012.8.22 5:06 07″山中湖にて撮影)

(富士河口湖町の船津付近?にて 2012.8.22 6:52撮影)

(ボートの上から撮影した榛名富士の一枚 : 2012.8.22筆者撮影)

(2012.8.23 秩父鉄道三峰口駅より2枚)

(2012.8.23 静岡県島田市にある蓬莱橋より2枚)

(2012.10.17 長野市 戸隠神社奥社より戸隠山を撮影 : トリミングにて拡大)

(2012.10.27~28 岩国市にある300年の歴史を誇る錦帯橋から2枚)

(国鉄初の高速機関車EF66 1号機 2012.10.28 広島のJR貨物フェスティバルより)
このJR貨物フェスティバルの各車両を撮影後、
撮影機材を新型のDP1メリルにバトンタッチし、このDP1xは予備機となりました。
DP1メリルのF2.8の1500万画素×3層に比べて、450万画素×3層構成の旧来のDP1xは、F4という暗いレンズを採用していて撮影場所を選びますが、等倍で細かなところを見るのでなければ、画素ピッチが大きいと思われる? このカメラのほうが色彩感がより豊かに感じます。
よって最近、絶景は両方の広角カメラを使って撮影しています。

(2014.9.22 宮城蔵王に位置するエメラルドグリーン色を讃えた蔵王のお釜、又は御釜)
こちらの写真はその翌年2015年 4月に撮影した雲一つなかった鳥海山より。

(2015.4.4 山形県遊佐町から見た晴天の鳥海山)