さて、東北・青森に向け自宅を出発してからはや3日目の、2009年 10月 11日の日曜日。
前日の深夜からずっと東北道を北へ向けて走り続ける中、青葉城恋唄ではありませんが杜の都 仙台を通り過ぎると、車の数もぐんと少なくなり走りやすくなっていました。
兵庫県から山口県に至る瀬戸内沿岸に沿って走る山陽自動車道は、東名・名神高速ほどではないけれど大型トラックも多く、しかも山陽新幹線も同様ですがトンネルばかりが続き、もぐら高速道路といった感じなうえ、しかもトンネル内の路面はコンクリート舗装ばかりで、さらに悪いことに劣化でコンクリート路面はすでにガタガタなところが多く、根本的な補修もまだなされていないので、バイクでの走行は大変に疲れる道路です。
それに対し東北道は、福島県辺りに入ると仙台とかの都市部を除き、田園風景が果てしなく続くといった感じです。

(2024.2.6の夜半、東北道下り線の前沢SAに訪れた際に撮影)
東北道内は特にバイクが苦手なトンネル区間はほとんどなく、しかも直線区間が多いのもあって車が少なくなった仙台以北では、深夜にもかかわらずずっと走り続けて遅れを取り戻しながら、岩手県内に入ったところの平泉中尊寺の先にある、前沢サービスエリアでいったん休息することにいたしました。
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何時にここ前沢SAへ到着したかは今となっては完全に失念しましたが、深夜零時は完全に過ぎていて、恐らく深夜2:00頃から夜明けすぎまでずっとここで休んでいたと思います。
とにかく長時間に渡ってバイクを運転し、エンジンの振動にずっと体がさらされて疲れていたのか、このあたりの記憶がすでに飛んでいて、後日ブログを作る際に休んだSAを思い出すのに、ネットに掲載されていた各SAやPAの掲載写真を一つ一つ確認しながらなんとかやっと思い出せたのですが、今となっては残念ながら細かくは思い出せないのです。
こうして体と目を休めた後、夜明けを迎えて明るくなってから出発しました。
(東北自動車道 下り線 : ウィキペディアより)
余談ですがうちのCD250U君、ガソリンタンクは10L (正確には10.5L前後) で、そのうちのリザーブが1.8L前後。高速道路の走行はけっこうエンジンを回すので、安全を期し余裕を過大にとってリッター25kmとして計算し、200km以内に必ず給油する計画を事前に立てていました。
そのときに活用したのが、ここの写真のような
西日本ネクスコ会社のSAのインフォメーション等で配布されている
「給油所のご案内 高速GSマップ」 という名の、ひと月ずつ更新されるチラシです。
(2013年 2月度の高速道路GS給油マップより、みちのく部分を拡大)
2012.2月末にはネクスコ中日本区間で、GSの閉店やら営業時間短縮などの動きがあったりしていましたが、お盆時やお正月前後は逆に営業時間延長(特に中国道の山間部)とかあるので、とにかく地方へのおでかけの際は直前での確認が必要です。
ちなみにネクスコ西日本のホームページにも、配布チラシと全く同じものが掲載されていて、「サービスエリア情報」 の中のトピックスにある 「ガソリン価格」 のところをクリックするとPDFファイルで見れて印刷できるようにもなっています。
なおこのGSマップの詳細は、
当ブログの中の2011年 8月 23日に投稿した、
「給油所のご案内 高速GSマップ」 のページに書き込んでいます →
こちら です。
https://minkara.carview.co.jp/userid/1144014/blog/23586054/
で、事前調査により東北道 宮城県内の長者原SAを過ぎると、それより北側ではガソリンスタンドの間隔がぐんと長くなって
約50km前後の間隔になってくるのが分かっていました。
東北道下り方の最後のガソリンスタンドである、
岩手山SA内のGS (2013年 2月現在、24h営業中) を過ぎると、

(東北道下り線の最終ガソリンスタンド 岩手山SA : 2016.6.10 筆者撮影)
青森ICまでの160km弱の区間にはGSは全くありません! ので、
我が250ccのバイクのガソリンタンクは最大10Lしか入らず、超満タンでも最大で300km程度しか走れないので、もちろんここでバイクのガソリンを満タンにしました。案の定、その先のPAでガス欠した乗用車1台がおられました。
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そして忘れず給油してからさらに北へ向かい、東北道と八戸道との分岐点である安代(あしろ)ジャンクションに差し掛かると、なんと本線のほうが八戸道で、
分岐側のほうが青森へと行く東北道となっていて! ちとビックリさせられます。

(八戸道のほうが本線となっている東北道 安代ジャンクション : 2016.6.10 筆者撮影)
ここを間違えずに分岐側! の青森方面の東北道のほうへ入り、

(東北道起点から563km地点にある安代ジャンクション : 2016.6.10 筆者撮影)
とりあえず十和田湖へ行ってみようと思い、
秋田県小坂町内にある小坂ICで東北道を降りました。
(秋田県道2号線の小坂町 小坂橋付近 : 2009.10.11 筆者撮影)
東北道の小坂ICを降り、少し走ると上の写真のような交差点がありました。ここの道路案内板によると、ここから十和田湖までは樹海の中をずっと走って25km程度あるようです。
そしてその秋田県道2号を少し行くと大カーブがありますが、この上の写真の小坂川手前の看板標識の少し手前に廃線跡らしい鉄道線路が出現していたので、早速ガラケーの携帯カメラで撮影したのが下の2枚の写真です。

(末期は貨物鉄道として営業していた小坂鉄道 小坂駅 : 2009.10.11 筆者撮影)

(廃線跡らしい線路 : 2009.10.11筆者撮影)
このたび、この記事をアップにするにあたりいろいろ調べるとこの小坂鉄道、小坂製錬株式会社が所有していたようです。
この会社、銅や鉛の製錬や濃硫酸の製造などをし、小坂製錬所で製造された製品を輸送するため、大館市の大館駅と小坂町の小坂駅を結ぶ鉄道として小坂鉄道 小坂線を所有していたが、同線による製品輸送は2008年 3月で終了し、2009年 4月 1日に廃止したとのことでした(ウィキペディアより)。
私がここを訪れたのが2009.10.11(日)の日。小坂鉄道が廃止されてまだ半年しか経っていなかったようです。そして小坂鉄道の鉄道貨物輸送の現役時代の写真がウィキペディアに掲載されていたので、それをお借りしてここでご紹介したいと思います。
(貨物鉄道として営業していた頃の小坂鉄道 : ウィキペディア)
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これらをしばし見学したあと、十和田湖へ向かうべく秋田県道2号線の樹海ラインの走行中、ほぼ最高地点の標高840m付近に笹森展望所(笹森展望台)というのがありましたが、筆者が訪れたときにはあいにくの雨模様のため周囲の展望は全くかなわなかったため、とりあえず記念写真のみ撮影し下の晴天時の写真は借用しました。

(2009.10.11は雨模様に近かった笹森展望所 : 筆者撮影)
(晴天の笹森展望所から2枚 : 2008.8.9 桜田守宏氏撮影 ウィキペディアより)
その後も幾度ともなくこの十和田湖を訪れたものの、
未だ晴天に恵まれず絶景の十和田湖の写真は未だに撮れていないままです。
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そしてようやく小雨の降るなかやっと十和田湖に到着し、
湖畔を走りながら記念に撮った写真がここの2枚の写真です。

(十和田湖湖畔 : 2009.10.11筆者撮影)

(十和田湖湖畔でのCD250U : 2009.10.11筆者撮影)
しかし私がここを訪れたときはあいにく天気が悪くて雨のやみあがりでした。
しかも当時の筆者はドコモP-01Aの携帯カメラしか持っておらず、後日追加掲載したシグマのコンデジ撮影写真とは違って、この旅行時に撮影した写真は画質が悪かったこともあり、これだけの大旅行をしながら残念ながら記念になるような写真はほとんど撮っていなかったです。
それでもせっかく訪れたので湖畔を1周したのは覚えています。道路の場所によっては四輪では対向車をかわすのに困るほど狭いところもありましたよ。
百科事典のウィキペディアに十和田湖の真上からの航空写真が掲載されていましたので、ここにも掲載したいと思います。
(十和田湖の航空写真 : ウィキペディア)

(十和田湖の案内板 : 2016.6.10 筆者撮影)
筆者がここへ訪れたときは晴天ではなくて絶景を味わうことができなかったので、ここから下の2枚の神秘的な写真は、美しい十和田湖をご紹介するため借用し掲載しました。
(御鼻部山からの十和田湖 : ウィキペディアより2008年撮影)
(真冬の十和田湖 : 環境庁より)

(夕日に照らされる十和田湖 : 2016.6.10 筆者撮影)

(真冬の十和田湖 : 2019.3.6 筆者撮影)
マイ携帯ではきれいな写真が撮れないのと、私の場合このような風光明媚な観光地へ行けば、たいがい写真集などの書籍を買い求めるのが常でして、十和田湖の土産物店を何軒かまわって見つけたのがこの本でした。
この本は特に冬の十和田湖の美しい写真がいっぱい載っていて、
中身を見て気に入ったので買い求めました。
(ひがし洋さん 十和田湖写真集 : 筆者所有の本より)
この本、今見ると発行が昭和62年と書かれてあるので、西暦に直すと1987年に地元の出版所?から出版されたようです。書籍コードもなく販売価格も記入されておらず、いったいいくらで買ったのかもすでに忘れましたが、あまりに高ければ私はまず買わないので1500~2000円ぐらいかなぁ。
よってどうやら一般的には流通していない?本みたいです。もちろん発行年月日から考えるとデジカメの撮影ではなく、フィルム時代の銀塩写真による撮影でしょう。
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その後、十和田湖を後にし国道102号と454号線を走って国道7号線に出て、青森県の名所のひとつである岩木山に登るべく、弘前市内の渋滞を避けて弘前南部広域農道、通称 “アップルロード” を走って、りんご畑に囲まれたなか快調に走って岩木山方面へと向かいました。
が、途中で携帯サイトで確認したところ、
この日はどうやら岩木山の頂上へ向かう登山リフトが
強風のため運転中止との情報を得、予定を変更して岩木山をほぼ一周してから、とあるバイク屋さんへと向かいました。
後日考えるに、千畳敷か白神山地でも行っておけば良かったかもしれませんが、2009年の旅行当時にはそこまでは思い浮かびませんでした。そしてとあるバイク屋さんとは我がU君の購入店ですが、念のため自宅出発前にあらかじめ事前連絡してから訪問させていただきました。
そうしてお店にご訪問したのですが、ちょうどお客様も2名おられて、私が 「兵庫県から来た」 と言いますと、来店中のお客様は大変に驚いていました(当然かな)。
そして当時まだ品薄だったバイク専用の一体型ETCを見たり、
ラフ&ロードのガチガチに固められた防寒ウエアーを見たりしながら、
皆で長々と何時間もお話をするうちにとっくに日が暮れていました。
こうしてお名残惜しくもお店を後にし宿泊先もいろいろ考えたけど、
一人旅行だしお手軽で費用も節約でき、
明日の早朝の出発時間も気兼ねなく自由にできる「青森健康ランド」に宿泊することにしました。
(青森健康ランド 外観写真 : 同社ホームページより)
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ここで三日日のツーリングはやっと終了です。
翌日は、その④ 龍飛崎訪問編へと続きます。