2009年 10月 12日(月曜日・祭日)、ツーリングに出かけてからの4日目。
この日は「体育の日」の祭日にあたっていて、まさに祭日の名にふさわしく日本で唯一の龍飛崎にある階段国道339号線の訪問と、その後に岩木山登頂へ向かっていくことになりました。
富山県の氷見市から二日間のバイクの連続運転で疲れていたのか、ご訪問したバイク屋さんを後にしてから青森健康ランドへと行き、宿泊手続きを取って早速風呂に浸かってから、速攻で睡眠状態に入りました。
しかしあまりにも長距離の無謀な運転がたたっていたのか、夜中に両足がつってしまうというハプニング、俗に言うこむら返りになってしまったが、とにかく痛くても大部屋での就寝中、声を出すのをひたすら我慢し、ふくらはぎのけいれんが収まるのを待ってから、足の筋肉を丁寧にもみほぐしたあと再度寝ました。
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そして早朝5:50ごろ起床。前日早く寝たせいもありしばらくすると眠気も取れ、早速着替えて仕度にかかり荷物の整理後、十分バイクを暖機してから6:30ごろ青森健康ランドを後にしました。
今日の最初の目的地は、まず津軽海峡冬景色の歌で有名な龍飛崎で、同時に全国で唯一階段がある国道であるR339号を訪ねます。
今日は昨日とはうってかわって晴天で、この分だと津軽海峡の見通しも良さそうだと期待を含ませながら、田園の中を直線で突っ走る国道280号線の内真部(うちまんべ)バイパスを快調に北へ向け走っていきます。
このバイパスはJR蟹田駅(かにたえき)の手前で終了し(2009年当時)、海沿いを走るR280松前街道へと合流します。しばらくJR津軽線と並行して走りJR蟹田駅を過ぎると、JR線は左カーブして内陸部へと向かいますので、私も同じく線路につられてJR津軽線沿いに青森県道12号線「やまなみライン」へとバイクの進路を取りました。
県道12号線を8.6kmほど走ると三差路があり、龍飛崎へ行くので右折して青森県道14号線「津軽中山ライン」へと入ります。その道をひたすら北へ走ると下の写真の看板が目に飛び込んできて、早速途中下車しちゃいました。
ちょうど「道の駅 いまべつ」と併設した感じで、JR津軽線の「津軽二股駅」とJR津軽線の中小国駅の先で分岐したJR津軽海峡線の「津軽今別駅」が並んでいます。
津軽二股駅は単線非電化のディーゼル気動車が走る路線でローカル線の見本のような路線ですが、写真で見て分かりますようにカーブも続き枕木も木主体で線路規格が低く、いかにもスピードが出せそうにない感じです。
それに対して、将来は三線式となり新幹線列車も通る予定の津軽今別駅は当然高架の上にあり、もちろん交流2万Vの電化路線で、下2枚の写真を見ても分かりますように、在来線車両より約50cmほど幅広い大型な新幹線車両に合わせて、上下線の線路間隔はかなり広いです(構内踏切にて撮影)。

(津軽今別駅 青森方)

(津軽今別駅 函館方)

(津軽今別駅 駅舎)
ちなみに駅舎は乗客がほとんどいないのか、ログハウス風のバス停並みのごく小さなものが上下ホームに一つずつあり、駅通路は構内踏切で結ばれていました。
そうこうするうちに汽笛が聞こえたかと思うと、EH500-17号機が率いる下り貨物列車が7:39ごろ通過していきました。下2枚の写真がそうですが、残念ながら携帯の撮影画質はとても記念にならないぐらい最悪でした。
こちら下の写真は、10年近く後となる2019年 3月頃にターボ軽四車ムーヴコンテにて東北旅行中の、たまたま青森県道12号線 やまなみラインの走行中に、EH800牽引の貨物列車が新中小国信号所に入線したのを見かけ、雪の降りしきるなか撮影したものです。
もちろんもうガラケーのカメラではなくて、ちゃんとしたシグマのDP1メリルという超ド級コンデジで撮影したものなので、吹雪の悪天候下でもシャープに撮影されていました。

(2019.3.7 12:10 新中小国信号場にて筆者撮影)
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下り貨物列車を見送ったあとバイクの途中下車を終了し、県道14号線に戻って再度国道280号線に合流します。途中で国道339号線に変わると龍飛崎までもうすぐです。
しばらくすると龍飛崎に到着。
今日はお天気か良いので対岸の北海道が良く見えます。

(龍飛崎付近から見た、対岸の北海道松前半島)
そして、ちょこっと走るとここの冒頭のタイトル写真のような大きな碑があり、何の碑かと思い近づいて見れば、石川さゆりさんが歌う 「津軽海峡冬景色」 の歌詞が刻まれている碑でした。
碑の下にはスイッチがあり試しに押してみると、石川さゆりさんが歌っている津軽海峡冬景色の曲が流れてきました。爆音で歌が流れてちょっとビックリいたしますが、周囲には人家はないので問題ないのでしょう。
そしてその横?だったのか、今となっては詳しく思い出せませんが、
階段国道の看板がありここまで来たという証拠に記念撮影しました。
その龍飛崎にある、全国で唯一の階段国道の写真(以下5枚)がこれです。
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そういえばかなり昔、正確に言えば1991年 2月 12日ですが、
火曜サスペンス劇場 山岳ミステリーで、露口茂さん、伊藤かずえさん、船越英一郎さん、深水真紀子さんほか出演の
「津軽竜飛岬 風の殺意」 というのがTV放送されまして(原作:廣山義慶さん)、その後も幾度と無く関西地区では再放送されているので、この龍飛崎を舞台としたこのドラマの内容が、けっこう私の頭の中に鮮明に記憶が残っています。
そしてそのサスペンス劇場の内容というのが、
ある特定の天候・気圧配置になると、龍飛崎の先端にある屏風岩で強烈な風が吹くのを利用して、殺人したい人をこの龍飛崎の強烈な風が吹く場所・時間に呼び出し、強烈な突風で人ごと断崖絶壁の下へと吹き飛ばしてしまう……といった内容でした。
帽子とかならともかく、竜巻のような感じで人をも吹き飛ばしてしまうというほどの突風が、ある特定の天気図になると龍飛崎で吹くという信憑性は別として、あの2時間ドラマの印象があまりにも強烈に私の脳裏に焼き付いてしまい、筆者はどうも龍飛崎と聞けば、ついあのサスペンス劇場のシーンばかりが頭に浮かんできちゃいます(下部に追記あり)。
ちなみに
2015.10.10の日に、CS放送のチャンネル銀河にてこの番組が再放送されました。
筆者は久しぶりにこの番組を拝聴しましたよ。
あとこの周辺には龍飛埼灯台(下写真)や青函トンネル記念館などがありますが、この訪問時は時間の都合で青函トンネル記念館は行くことができなかったので、新幹線が開通するまでにはもう一度、ここを訪問したいと思っています。

(龍飛崎の先端部 : ウィキペディアより)
【追記】 2015年 6月に私が東北旅行へ行った際、再び龍飛崎灯台の先端へも行きましたが、
この時には天候不順で本当にものすごい風が吹いていました(下写真3枚)。

(2015.6.4 18:00頃になんとか撮影した、台風並みの風が吹き荒れていた龍飛崎先端)
掲載写真でもわかる通り海面には白波が立っておりますが、
この時は台風並みの強烈な突風が吹いていて、風速30m? はあろうかともいうほどの風が吹き荒れていて、しかも周囲にはレーダー以外には建物は何もないため、本当にまっすぐに立っておられず、
前途のサスペンスドラマのように、人が吹き飛ばされるまではいかなかったものの、あまりにも吹き荒れる強烈な風のために、撮影のため手で構えていたカメラは止めることさえできず震えまくり、
しかも風でカメラが飛ばされてしまいそうで、手が大きく震えながらも、なんとか多少の写真を撮って、早々にここを引き上げるしかありませんでした。
巨大な低気圧ともいえる台風がもしここに押し寄せていたなら、本当にあのサスペンスドラマのように、人も吹き飛ばされていたかもしれないですね。
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それと今回の旅行全般に言えることなのですが、
とにかくこの当時、筆者は本格的なデジカメを持っていなかったせいで、手持ちのドコモのガラケー携帯の松下P-01Aでお手軽撮影したこれらのブログの掲載写真、ピントが合っていないのも多かったり細部がつぶれていたりして、ここに掲載するにあたり画像ソフトでシャープネスをかけたりして極力修正したものの、かなり画質が劣悪なものが多いです。
苦労して行った旅行なのに… と思うとかえすがえすも残念ですが、少し無理をしてでもコンデジぐらいは買っておけば良かったと、当時のことを思い起こしながらブログを作りつつ残念極まりない気持ちでいっぱいです。
それでやっと2011年 9月になってから、シグマのコンデジDP1x (今年2012年中?にフルモデルチェンジの予定らしい) を購入して、筆者の撮影の腕はともかくも、やっと鮮明な旅行写真を撮れることができるようになった次第です。
これでツーリング四日目前半の、
その① 2009.10.12 午前の龍飛崎ツーリングは終了です。
その後、海岸線沿いの国道280号線をすっと走り続けて、青森市内まで戻り、
東北道 青森ICから大鰐弘前ICへと乗り継いで、岩木山へ移動しました。
そしてツーリング四日目後半の、その⑤「岩木山登山編」へと続きます。