そもそもこの私がカメラをやり始めたのは、
コンテストに応募するためでもなく、
個展などを開くためでもなく、
特別に写真仲間がいるわけでもなく、
単に自分が旅行をした際、
鮮明な写真を手元に残しておきたい、
といった理由からカメラを始めました。
今までのカメラ購入ブログでも時折触れてきましたが、手持ちのガラケー NTTドコモP-01A(現在は機種変により別のガラケーへと変更) の内蔵カメラでは、撮影解像度を高く取っていてもパソコンの大きな画面で撮影写真を見たときに、あまりにもぼやけていて落胆することが多々あったからです。
で、今から2年以上前の2011.9.7の日、初めて買った本格的なカメラがシグマ DP1x という、かなり異色のカメラでした。
「本格的なカメラ」の定義自体をどう判断するのかは人それぞれだと思いますが、普通には撮影された画像の生データ=RAW(ロー)をそのまま記録できるカメラだと思えます。一般的なJepg(ジェイペグ)記録は、圧縮音声のMP3とかと同じように撮影画像を圧縮して記録するので、後で修正できる範囲が狭くホワイトバランスの修正などはままならぬ時がありますね。
ということで、胸ポケットに入るぐらいの小型ながら画質オンリィー的なシグマのDP1xをチョイスしましたが、この軽量コンデジなら旅行の友として申し分なく、さまざまな道中写真を撮影しました。全部で1万枚ぐらい撮影したのではないかと思います。
(コンデジながら大型の撮像素子を搭載した異色のカメラ シグマDP1x)
ところがこの小型のカメラ、私のは内部にも不具合があったこともあり、あまりにも何度も壊れたのでほとほと困り果てていたところ、この後継機種が発売されたので2種類もゲットしましたが(DP1メリルとDP3メリル)、暗部にはかなり弱いシグマのフォビオン採用のデジカメ、時々撮影に必須となるしっかりとした三脚は未だ持っていませんでした。
正確には、登山用とかのために超軽量な自重570gほどのスリック コンパクトⅡを1台と、
室内でのパーツ撮影などには、スリックの高さ20cmの超小型のミニⅡ所有していただけです。
(実用高さ80cm、自重570g、レバー式4段のスリック コンパクトⅡ)
(室内でのパーツ撮影とかに使える、実用高さ20cmのスリック ミニⅡ)
明るい昼間の道中写真などは、DPメリルシリーズは大きめの図体ながらコンデジということもあり、手持ち撮影・スナップ撮影でも問題ないものの、夜景や定点撮影では三脚が欲しいところなので、この際しっかりした三脚を購入することにしました。
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
そこで三脚の機種選定となるわけですが、
すでに当ページの「その他 その他」で取り上げておりますが(
こちら)、300mmとかの望遠レンズを搭載した一眼レフなどは今のところ所持しておりませんが、
安くて・しっかりしていて・構図合わせがやりやすい機種 という設定で、
西日本地区では一番品揃えが良さそうなヨドバシカメラ梅田店へと今年の1月の始め頃に行き、いろいろ見てから選んだのがタイトル写真に掲載の 「ベルボン シェルパ635Ⅱ」 でした。
この三脚、足部分はカーボン製ではありませんで結構重いのですが (パイプ径29mm・3段・レバー固定式・自重2300g)、よって販売価格が安め(実質16200円)だったのと、構図の合わせやすい3Way雲台、しかも雲台の動きに多少粘りもあり、固定用レバーも握り代が太く扱いやすいといった点を評価しました。
(Velbonの三脚 Sherpa635Ⅱ)
(シェルパ635Ⅱに搭載されている3Way雲台 PHD-65Q)
(実用高さが80cmのスリック コンパクトⅡとのコラボ)
惜しむべきは前作では標準装備されていたらしい、
足部分のスポンジが無くなり三脚の足がむき出しになっていることで、1000円ぐらい高くなってもスポンジぐらいは標準装備して欲しかったですね。
仕方ないのでここに掲載の写真のように、ホムセンで黒色のウレタンスポンジの内径30mmの物だったかを3本買ってきて、足を分解してから無理やり装着させたものの、ホムセンの安物スポンジは柔らかすぎ、装着の途中で多少破れたりしました。
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
≪追 記≫
あと三脚ケースですが販売価格から仕方ないのでしょうが、製品に付属の三脚ケースはおまけみたいな物で、やわくて、しかも片方のレバーを取り外さないと三脚をケースにしまうことが出来なくて不便極まりないです。
そのため後日、同じヨドバシカメラ梅田店のカメラ売り場へ行き、シェルパー635Ⅱの三脚が、雲台の固定レバーを取り外すことなく、ベルボンの別売の三脚ケースのどのサイズにそのまま入るのか、店頭でいろいろ試してから下の製品を購入しました。
買った製品はこれ、
ベルボン 4Wayケース635M
メーカーのホームページはこちら →
http://www.velbon.com/jp/catalog/accessory/4waycase635m.html
ちなみにこの4Wayケースの中はこのようになっています。
このしっかりとした三脚ケースを買ったことにより、面倒な雲台固定レバーを外すことなく三脚ケースにしまうことが出来、しかも内部に仕込まれているマジックテープにて三脚を固定できてぐらつかないし、ベルトも付属していて肩に担いで持つことも出来るので、ちょっと高かったが良しとしましょう。
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
それからコンデジには過剰性能と表示されているこの三脚ですが、これを選択したのにはもう一つ理由がありまして、下写真のように「マグプレート」と呼ばれる補助部品を使って、一つの三脚で2台のカメラを装着しようと思ったからです。
詳しくは当ページにある 「その他 その他」 のパーツレビュー内にて解説しました→
こちら です。
いくら軽量のDPメリルシリーズでも、こうまでするとしっかりした三脚がいりますね。
その2台のカメラを載せる台、マグプレートというそうですが、これは各社から出ているものの左右対称でしっかりしたベルボン製のものを選びました。スリックの 「プレートⅡ」 は、剛性には問題なさそうだったものの左右がアンバランスな造りなので、こちらのほうが安いのだが購入は見送りました。
(ベルボン スーパーマグプレート)
こちらの写真は、ベルボンのクイックシューを取り付けたマグプレートを三脚に装着したところ。
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
で、ここからが問題だったのですが、このベルボン製の三脚、300mmまでの一眼レフカメラ使用を想定しているせいなのかクイックシューがかなり大きく、当然といえば当然なのですがこのクイックシューをDPメリルシリーズのカメラに取り付けると、DPメリルシリーズの底にある電池フタを開けることができなくなります。
詳細は
こちら で解説しました。
(ベルボンのクイックシュー QRA-35L)
(シグマ DP1メリル・DP3メリルの電池フタが開かない)
ここの写真は、カメラに取り付けたクイックシュー QRA-35Lをカメラごと裏返して撮影したのですが、カメラへの固定ねじはつまみがカメラネジと一体化されて、補助工具なしに取り付けと取り外しができるように改良されたようです。
ところでこのシグマのDPメリル3兄弟、とにかく
全く電池が持たないことでつとに有名? で、本体購入時に電池2本付属というのも前代未聞? らしいのですが、このカメラ、RAWの最高画質では1500万画素×3層で処理するのですから、普通のコンデジ並みの極小電池では持たないのは当然といえば当然ですね。
そのせいか補充用電池の外販も、実質1本1400円前後で販売されているのはメーカーの良心でしょうか。とにかくもこの全く持たない電池のためにクイックシューを、雲台→カメラから絶えず取り外してから電池交換しなければならず、正直考えあぐねていました。
まあ、クイックシューに対して、たて向きにカメラをセットすれば電池フタは開け閉めできますが。
それともう一つ、この大き目の三脚は絶えず使うわけではないのに、あの大きなクイックシューをカメラにずっと付けっぱなしではスナップ撮影の邪魔になるし、カメラを構造物などにあてがって撮影するときにもこれは邪魔になります。
それにしても最近のカメラ用三脚、クイックシューも追加で買わせるためなのか、
とにかく
クイックシュータイプの雲台が非常に多い! のは困りものです。
カメラネジ固定タイプは、ほぼ超高級品か超格安品のみばかりですね。
で、もっと使いやすくできないものかと各種カタログを眺めていますと、使えそうなものがありました。
(スリックの後付クイックシュー DQ-S BK)
(底面にUNC1/4のネジが切られている スリック DQ-S BKの裏面)
実はこれ、
モデルチェンジ直前の旧来の製品で(2014年 1月現在)、
ケンコーのサイトでアウトレットとして格安で売られていたので試しに買ってみました。
とりあえず本体から薄手のシューのみを外してカメラに装着してみました。
電池フタは無理することなく完全に開け閉めできることを確認しました。
次に、シューを本体に取り付けると
水準器が邪魔して電池フタは2分の1程度しか開かなかったので、
DIYで本体の短い側にある水準器周辺を完全に切り落とし、
ヤスリがけして切断面を滑らかにしてから黒ペンキを塗ったのが、下写真になります。
これでようやくシューを本体に取り付けても電池フタが完全に開けられるようになったので、
この下写真のようにベルボンのシューの上に、DQ-S BKシューを固定。
この写真のようにシュー同士なら直角に固定しても
DPメリルの重量程度ならぐらつかず、 しかも各DPメリルの電池フタも問題なく開けられます。
そしてこれを三脚に取り付けるとこうなりました。
そして回転つまみを回してカメラを据え付け。
問題だった電池フタも開けることが出来、電池もSDカードもそのまま取り外せます。
シュー同士はあいにく直角取り付けとなりましたが、これで上側装着のスリックのシューから突き出た黒色の大きな回転つまみのカメラネジを回すことにより、シュー自体を一切脱着しなくても、カメラの取付けと取外しができるようになり、しかも電池フタも完全に開けられる仕様となりました。
そしてこの結合した2種類のクイックシューは、いつも三脚に装着したまま運用しています。
下側にあたる元来のベルボンのクイックシューを取り外すのは、今のところマグプレートを使って撮影するときだけですが、もし何かの折に一眼レフを持った人がこの三脚を使うこともあろうかと考え、ベルボンの予備シューをもう1個買って積載しています。