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カクシカおじさん(プレミオおじさん)のブログ一覧

2011年08月18日 イイね!

真夏のお車の水温 (2011.8.26 と 2011.10.30 下記に追加記入)

真夏のお車の水温 (2011.8.26 と 2011.10.30 下記に追加記入) 
 先日、我がコンテ号に取り付けたX2Cの水温計ですが、今日は外気温37℃(車載のカシムラの外気温計)の猛暑日。

 この外気温高い日に、とある一般国道の峠での長い上り坂区間で、先行車の遅いトレーラーに阻まれトロトロ運転していたところ水温計が徐々に上昇、95℃を突破しさらに100℃も突破し最高105℃まで上昇。

 あぁあっさり100℃を超えるんだ、と新たな発見でした。

 もちろん高水温警告灯が点滅したわけではないですが、コンテRSのラジエターキャプの刻印「1.1」は、だてではなかったと思った次第です。


 そして峠を登りきって今度は長い下り坂になりますと、アクセル踏み込み量がゼロになり、エンジンブレーキだけでほぼ下れそうな速度では、今度は水温は徐々に下がり始め100~105℃が85℃へと20℃も低下しました。

 この時期は猛暑なので普段は90~95℃付近を針がうろうろしています。高速道路走行時の上り坂はエンジン回転が3000~4000rpm前後と高めになるものの、逆に走行風にも恵まれるので意外に温度は上がらず、95℃付近でよほど吹かせば100℃といった感じでした。

 で、結局水温は走行状態により、かなり温度が上下しているのが分かったのですが、これだけ水温が上下動することを考えれば無用なクレームを避けるため、適正水温時には純正の水温計は針が全く動かないようにしているのも、なんとなく納得してしまいます。


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 水(車の冷却水はLLCクーラント)に圧力を加えますと圧力なべとかと同じ原理で、普通の大気圧では100℃で沸騰するのが、約2倍の2.1K圧となると122℃付近に沸点が上昇します。そしてお車の冷却水に圧力を加える機能を持っているのがラジエターキャップなのです。

 冷却水が沸騰して冷却水内に泡が混じると、ラジエターの熱交換がうまく行われずエンジンはオーバーヒートしてしまいます。だから冷却水の熱による膨張を利用して圧力を加えて水圧を上げ120℃近辺まで沸騰しないような構造になっています。
 よってキャップが熱い状態で開けると開けた瞬間熱湯が飛んでくるので、掲載の写真のように純正のキャップには “危険” のシールが貼ってあります。

 当方のコンテの純正品は「1.1」の刻印があり、この場合ですと大気圧を加算し2.1K圧となり沸点は122℃(水)になります。普通に多いのが「0.9」の刻印で、この場合は大気圧加算で1.9Kとなり沸点は119℃(水)で、実際ここまで水温が上昇すると問答無用でオーバーヒートですね。






 ただ今は真夏なのでオーバーヒートのことばかりですが、今度は冬場のオーバークール時の状態、つまり水温50℃以下で点灯する冷水温状態の時ですが、検索すれば分かりますがこれの処置は人によってさまざまです。

 私はエンジンオイルよりも、より固いミッションオイルが冷えているとCVTが滑らかに動かないのと、特に早朝は車のヒーターが全く効かず、車より我が肉体のほうがとにかく寒いので、最低でも冷水温ランプが消えるまではある程度暖気する派です。


                 (真冬時の朝の山中湖の外気温)

 真冬の始動時は水温0℃あたりのことが多く (時にはそれ以下のことも)、当然冷却水のサーモスタットは閉じていて、コンテの場合は82℃前後から開き始めるので、それまでは冷却水は一切ラジエターには行かずに、エンジンとヒーターとの間を行ったり来たりしています。冬場の始動直後は特にラジエター下部と始動したエンジン内との水温差が激しいらしく、この状態での運転はあまりお勧めできないそうですよ。

 また受け売りですが、冷水温ランプが点灯している状態では (50℃以下)、エンジンのピストンも適正値までまだ十分に膨張しておらず、クリアランス(膨張のための隙間)がありすぎで、ピストンが微妙に傾いたり(首振り)してエンジンのピストンリングやシリンダーを削り、磨耗が10倍?進むとも言われていたりします。

 LEDランプになったとは言え冷水温警告灯がある以上、少なくともこのランプが消えるまでの間ぐらいは、暖気しておいたほうがお車のためにも良さそうです。


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 ちなみにうちの軽二輪233ccバイクはキャブ式の自然空冷エンジン車のため、熱容量を大きくとっているせいか、冷間時はピストン等がかなり収縮しているようで、特に冬場の寝覚めはネボ・ネボ・ネボスケ以上に悪いです。夏場でも最低5分以上は暖気しないとまともに走らないです。走りもエンジンが熱くならないとギクシャクした走りとなってしまいます。

 専用の冷却装置を持たない空冷エンジンは、水冷エンジン車よりエンジンの温度差の上下が激しいため、ピストン等は暖まった状態で最適になるよう設計されており、冷間時は水冷車よりクリアランスが大きくなりがちです。
 冷却水機構が不要で手軽なバイクの空冷車ですが、その大きめに取っているクリアランスが、エンジンの始動性が悪くなる原因なのと、冷間時にはピストンリングの隙間から、オイルパンに向かって熱い燃焼ガスを放出して、エンジンオイルが劣化する原因ともなります。

 ちなみにコンテは、私が以前に乗っていた過去のどの車より、すばやく水温が上昇するようになっていて技術の進歩を感じますが、暖気時間が短くなって車内も暖まりやすく、環境・燃費にも好都合ですね。


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   【2011.8.21 追記】 関連情報URL先を変更しました。
   【2011.8.26 追記】 以下の文面を追記です。


 昨日は曇りのち雨と言った感じで割合涼しかったので、久しぶりにエアコンオフで走っていたところ、意外と水温が高めになっているのを発見。帰宅後エコに反し、しばらくエンジンをかけっぱなしでアイドリング状態のまま様子を観察しました。
 (外気温が26℃前後で路面も濡れていたので、水温はそう上がるような状況ではなかったです)
 
 するともちろん徐々に水温が上昇していき、純正の水温センサーが102℃に達したところで、ラジエターの冷却ファンが回転し始めます。そしてしばらく回転して水温が93℃付近になったところで、冷却ファンは停止しました。その後5回ぐらい様子を観察してもずっとこれの繰り返しだったです。

 そのあと試しに、98℃ぐらいになった時点でエアコンスイッチを投入すると、エアコンガスを冷却するためにラジエターファンが回り始め、同時に水温も同じように冷却されるので、90℃前後に水温が下がります。



 どうも純正のラジエターキャプの圧が1.1kであることからも、従来よりガソリンをさらに薄くして燃費性能を向上させ、さらには不完全燃焼を減らして、ブローバイの発生をも減らしているようなのです。

 昔はよく空燃比が14.7 : 1 とかよく言われていましたが、機械仕掛けのキャブ車とは違いコンピューター制御の最近のお車は、O2センサーとかで燃調の状態を把握しながら、20:1とかさらにガソリンを薄くしているようです。

 燃焼されるガソリンが少ない、ということはガソリンの気化熱が減る=ガソリンによるエンジン内の冷却も減っているわけで、そんなこともあり希薄燃焼の車のエンジンブロックは、以前の車よりエンジン周囲の温度が高くなっているようです。



 ちなみに、コンテのサービスガイドのサーモスタット仕様のところを見ますと、開弁温度は84℃±2℃、全開リフト量は97℃で8.5mm以上の開弁とのことで、どうもけっこう高めの97℃でサーモスタット全開となるようです。


   【2011.10.30 さらに追記】
 この秋口の外気温が10~20℃弱の涼しい時期になりますと、エアコンスイッチオフで普通に走行すると、水温計の針はおおよそ90~92℃付近にいるような状態です。
 
2011年08月10日 イイね!

PIVOTの電気式水温計 X2Cを取り付けてみました

PIVOTの電気式水温計 X2Cを取り付けてみました 
 前回のブログで取り上げました、ピボットの故障診断コネクター(OBD-2)からデータを読み取る、CAN通信車専用の水温計&吸気温計が仕事から帰ると届いており、

 設置は診断コネクターと温度計との間にソケットの付いた付属コードを挿すだけなので、すぐに仮取り付け作業にかかりちょっと走行して撮影したのが、ここで掲載している写真です。


 センターエアコンルーバーのついたパネルをちょっとはずして、横に写っているカシムラの時計と同じところにコードを通し(当方の整備手帳…カシムラ 電波時計取り付け その②)、取り合えず専用のケースに入れて結線し、ゴムシートの上に載せて仮設置しました。

 仕事休みのときでも、きちっとボードの上に固定し、パネルを少し削って時計と温度計のコードを通すところを作るつもりです……ちなみにこのエアコン吹き出し口の付いたパネル本体のみでも、純正部品を取り寄せると3000円ちょいするそうです。

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 ところでコンテのサービスガイドを見ますと、サーモスタットの開弁温度は84℃プラスマイナス2℃の設定となっており、水温が85℃あたりでサーモスタットが作動するようです(KF-VE型もKF-DET型も同じ仕様)。
 ラジエータ仕様は、NA車のKF-VEの2WDとKF-VEの4WD、そしてターボのKF-DET型と3種類の仕様に分かれています。ラジエータの容量とか材質が多少違っているみたいです(詳細は省略)。

 で、帰宅し水温計取り付け後チョイ乗りの後の、とある駐車場で停車中、エアコンガンガンに効かせた状態で写したのがここで掲載している写真です。


 今日夕方の停車中は温度計の針が92~95℃を指しております。
 運転中はおおよそ88~92℃あたりを温度計の針は指していましたが、我がコンテくんは寒冷地仕様でクーラント濃度が50%と濃いため少し冷えにくいのか、ステンレス網設置で若干冷えを阻害しているのか、夕方にもかかわらず外気温33℃のうえ停車中のエアコンONなので水温が高めなのか、ターボ車なのでこれくらいの温度が正常なのかまだ分かりません。

 なんだかの不具合でオーバーヒートになれば赤の水温警告灯が点くでしょうが、いちおう110℃になれば危険ということにしておきます。
 オーバーヒート警告の赤Hランプの点滅状態には、当然ながら今までどんな状態でも一度もなったことがないので今のところ問題ないとは思われますが、今後いろいろな場面で温度観測をしたいと思います。

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 エアコン不使用では102℃前後で、ラジエターファンが回転し始めることが後日判明しました。105℃では赤の水温警告灯はつかなかったです。どうやら排ガスを極力減らし燃費も良くするため、エンジンブロックの温度が高めに設定されているようです (2012.3.24追記)。

    【取り付けおよび動作状態につきましては、当ページの整備手帳にアップしています】
    【後後のブログ→真夏のお車の水温 (2011.8.26 追記)へと続きます】
 
2011年07月26日 イイね!

車の水温計と不正ガソリン

車の水温計と不正ガソリン前回は寒冷地仕様のお話でしたが、今回は水温計のお話です。

 最近の車は、恐らくコストダウンの影響だと思われますが、旧来の(コールド)(ホット,たいがいは赤線が引いてある)の目盛りマークの入った針式水温計から、黄緑色の鍵のようなランプと赤色の鍵ランプに取って代わっています。

 でもこれではコンテの場合では水温が50℃以下で黄緑LEDが点灯するだけで、実際自分の車の水温が何度なのか全く分からず、赤ランプが点滅→点灯ときには、もうすでにオーバーヒートとなっている状態です。


製造メーカー側は、きっと最近の車はほとんどオーバーヒートしなくなったから、針式水温計は不要と考えているのでしょう。

 

 ところが整備屋さんのブログを読むと、年数が経ってくるとウォータポンプの不良やらサーモスタットの不良、樹脂製のウォーターホースジョイント(耐久性に勝る金属製もある)の破損等が時々あり、これらのトラブルに突序遭遇すると、冷却系統が一気に故障するか、あるいは短時間の間にオーバーヒートとなります。


      (ウォーターホースジョイント これは金属製のもの)


 たいていはここで異常に気が付き運転を中止しますが、さらにそのまま運転を継続すると、最悪の場合バルブがいかれたり、エンジンのアルミブロックが変形したりします。最悪エンジン載せ換えとなります。そのような観点で考えますと、めったにないことですがオーバーヒート時の赤ランプのみの警告は、正直当方は不安を覚えます。

 やはり針がHへ徐々に上昇していくほうが気が付きやすく安心感はありますね。まあ針が完全にHに達したときには、時すでに遅くオーバーヒート状態ですが。


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 ところで日本車のメーカー純正針式水温計、日本人が神経質なためなのか、走行中に適正温度内でも、水温計の針が上下するのに不安を覚える人がいるらしく、よって製造メーカー側は不要なクレームを避けるため適正水温の間は、針はいっさいセンターの位置から全く動かないように設定してしまっています。


              (昔乗っていたアトレーの水温計)

       
                (ひと昔前の車ではごく一般的だった純正水温計)



 逆に外車などのメーターパネルを見れば分かりますが、水温の目盛りを振った車を見かけます。
 40℃辺りから110℃や120℃辺りまでが目盛られていることが多いようです。

 この手の水温計なら、真夏の停車中に水温が上がったり、あまりないですが逆に冬場にオーバークールになっていたりと、とにかく冷却水の実温度が分かりお車の状態が把握できて、こだわる人からみれば欲しいアイテムです。



 でも当方ではレースをするわけではなく、ごく普通に乗って人よりちょっと? いやかなり遠乗りが多いのですが、わざわざ自分の車の配管に三叉までかませて水温計のセンサーを割り込ませるのは、不要なトラブルを避けるため、正直あまりやりたくないです。

 そこで最近よく見られるのが、故障診断コネクターから情報を得て、デジタル表示器もしくはアナログメーターに表示する方法です。

 もちろん車に搭載のコンピューターはいろいろなセンサーから情報を読み取っていますので、それを利用して専用のメーター等に表示させるわけです。これならば冷却水配管の改造は全く不要で、お車の新車保障問題も気にせずに済みます。


 上に掲載の写真は、すでに設置したPIVOTのX2Cの水温計です(後日取り付けました)。そのうち予算が許せばターボ車に乗っているのでブースト計も取り付けたいと考えています。

 
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 じつは実水温を表示する水温計を取り付けると、ガソリンの質の良し悪しもある程度判別できるそうです。ガソリンはかなり揮発性が高くもちろん火気厳禁ですが、セルフスタンドでガソリン給油中にガソリンが手にかかるとヒンヤリするように、ガソリンはエンジンの冷却をも兼ねています。

 ところがたまにある、不正軽油や不正ガソリンには灯油が混ぜられますが、灯油はガソリンに較べて揮発性はかなり低いので当然エンジンは冷えにくくなり、真夏の停車中などは車の冷却設計値よりも熱くなってきます。よって水温もかなり上昇するようですし(他の方がその画像をアップしていました)、もちろん燃費も悪くなります。

 しかも不正ガソリンを使い続けていると、ススともいえるカーボンがエンジン内に蓄積してくるので、当然ながら車も調子悪くなってきます。
 私は多少ガソリンが安くても、後々に修理代がかかってくることにもなる可能性も高いので、ガソリンスタンド選びは慎重にならざろう得ないですね。出先ではJAのセルフで入れていることも多いです。


 しかも原因不明の燃料ポンプの故障には、この灯油入り不正ガソリン使用のお車に見られるようで(その他にも長期保管のガソリンも劣化するので同様です)、なかなか故障原因がつかめず修理に難儀するそうです。たまに整備屋さんの嘆きのブログを拝見することもありますね。

 もちろんごく普通の車のオーナーさんは、まさかガソリンの中に灯油が入っているなんてつゆにも思わないので、余計にたちが悪いです。

 
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 ところで本当に「不正ガソリンなんてあるのだろうか」と思われますが、

 公式に新聞・テレビ等で報道されたので実名で挙げますが、2010年 3月 15日の北海道において、道内最大手のモダ石油というガソリンスタンドが、公式にガソリンの中に灯油を混ぜてしまったことを認めました。当時北海道では大々的に報道されたようです。

 しかもその後、同年4月にも同社の他のスタンドで灯油を混ぜてしまったとの発表がありました。
 懲りていないですね、ここの会社は。



 配送のタンクローリーが間違えてガソリンの中に灯油を混入したため、と会社側は言っていたそうですが、じつは大量に灯油が混ざったガソリンの灯油成分をさらに薄めようとして、灯油が混ざったガソリンを自社のいくつかの他のスタンドに持って行って灯油成分を薄め、さらに何日にも渡って販売したとのことで、当然ながら行政処分を食らっています。

 そもそもきちっとした石油配送会社なら油種を間違えないように慎重に作業するのが常なので、このような言い訳は通用しないでしょう。もし灯油タンクに間違ってガソリンが混入したならどうなるのか、考えただけでも分かることです。


 私個人的にはこんな程度の処分では愛車が故障することを思えば絶対に甘すぎる!と思いますし、安売りに徹するのは北海道民の方々の心理をついているのでしょうが、これではまじめにスタンドを経営しているところがあまりにもかわいそうです。しかも脱税にも当たりますしね。

 で、発覚の発端はやっぱり車が給油後、急に不調になったことから判明したとの事です。調べてみると、みんカラでもこの事件を取り上げている方もおられましたが、やっていることを見ると常習犯・確信犯であろうというのが専らのうわさでしたね。




    このタンクローリーの写真は、
    ウィキペディアに掲載されていた写真で本文とは一切関係ございません。

       (石油製品輸送のためのタンクローリー : ウィキペディアより掲載)


 実は日本の法律では、タンクローリーの配送時の残油を考慮し、
 「ガソリンの中に灯油が4%!までは混ざっても良い」という分けの分からない法律があります
      (品確法,でも内容を見れば消費者より業界の保護のためなのか?)。
 だれかこんな甘い法律、とっとと改正してくれ~  

 国会議員たちは票にならないこんなことは全く勉強しないのか、はたまた知識さえも無いのか、こんなザル法、誰も改正しようとは言わないですね。



 このハイテクの時代に4%も灯油が混入したなら、ガソリンを25L給油するごとに実に1Lも灯油成分が混入することになり、燃費はもちろん悪くなるし水温ももちろん上昇し、それ以上にお車のエンジン内がススだらけになって非常に傷みます。

 実際、灯油の中にガソリンが混ざると非常に危険なので神経を使っているようですが、その逆に対しても全く同じ扱いとし、こんな法律はとっとと改正して不正を根絶するため1%以下にするべきでしょう。

 愛車を大切に乗っているものとしては、灯油入りガソリンなんて車を傷めるだけでメリットが全くないとんでもない話で、私はあまり極端に安いところでは入れないようにしています。

 
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 ところで、市販の販売灯油には不正がすぐに分かるように、「クマリン」という蛍光剤みたいな識別剤が、元売から灯油が出荷される段階で混ぜられるので、これをガソリンや軽油に混ぜるとすぐ分かるようになっています。


 最近はあまり聞かれませんが、ある方法でこの名前だけ可愛らしい「クマリン」なるものを灯油から除去すると、副産物としてできるのが、「硫酸ピッチ」なる危険な産業廃棄物なのです。
 灯油にはガソリン税自体が全くかからないので、たとえ3%でも混入させると揮発油税の脱税分も含むので、販売量によってはその差額たるやかなりの額となるようです。
 
 また2009年 9月に三重県津市内のとあるスタンドで、続いて翌月の10月に埼玉県羽生市内のスタンドで、配管間違いにより8~10年以上ハイオクとレギュラーが逆さまに給油されていたこともあったようです。


 バイクのように機械仕掛けのガソリン気化供給装置のキャブ車なら、ガソリンの質の良し悪しはモロに分かるのですが、現在の一般的な車ですと、燃料供給はECUなどのコンピュータ制御によっているので、間違えてハイオク車にレギュラーを入れても、またはその逆の場合でも、オクタン価が違うのでむろんエンジンには良くないのですが、とりあえずコンピュータで点火時期とかカバーするようになっています。

 時々聞きますがセルフスタンドとかで、「軽四」の車だからと使用燃料は「軽油」と思い、勘違いして給油する人がごくまれにいるようですが(JAF MATEより)、さすがにここまでやると即座にお車は故障します。
 このような間違い給油のときはエンジンを一切かけず、そのまま整備工場へレッカー移動し、ガソリンタンクから燃料をすべて抜き取るしかありません。

 
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 この手の話をすると奥も深くきりがないのですが、私も知らなかったのだけどディーゼルエンジンは、灯油でもいちおう走ることができるようです。

 もちろん灯油成分そのままでは潤滑剤とかが含まれていないので、燃料ポンプとかが故障しやすいらしいですし、当然燃焼温度も違うのでエンジンには良くないそうですけど。
 灯油といえば一般的にはストーブのイメージですが、軽油と灯油は性質が似ており灯油に潤滑剤を混ぜるか、軽油の中に3割ぐらいなら灯油を混ぜても普通に走ることはできるらしいです。



 普通の軽油は寒くなるとゼリー状のようになって燃料が供給されなくなるので、冬場の寒冷地では元売の段階で、軽油の中に灯油成分を混ぜて固まらないようにした軽油が売られています。灯油を混ぜる割合によって3号・特3号軽油とかがあり、地域の事情の合わせて正規に販売されています。
 
 よってディーゼル車に乗って冬場に南国から寒冷地にいくときには(標高の高いスキー場とかも)、現地で軽油を給油してから、ある程度走行して燃料が揺れて混ざりきらないと帰れなくなります。

 ちなみに3号軽油や特3号軽油はもちろん元売で造られるので、当然ながら識別剤のクマリンは混ぜられていません。

プロフィール

「我がコンテ号、325327kmにて初めてCVTオイルパンを開封(写真)。

CVTは3~4万kmでのフルード交換ぐらいしかメンテはしてませんでしたが、左端の円形のマグネットにヘドロがこびりついている以外はきれいでした。

当然、新品のストレーナ・マグネット・ガスケットへと交換。」
何シテル?   10/26 21:55
カクシカおじさんです。 ニックネームの由来は、我が愛馬コンテカスタムRSの別称、ダイハツの『カクカクシカジカ』と現在の年齢がおじさんになっているところから...
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