東北ではもう秋の終わりを告げつつあった
2009(H21).10.12の月曜日の祭日の日。
丸2日間滞在したみちのくの地、初めて行った十和田湖や龍飛崎、そしてまさか山登りまでするとは思っていなかった津軽富士の岩木山山頂まで登った、とてもハードな二日間でした。
そうして津軽岩木スカイラインを降りてまもなくすると日没となり、周囲も暗くなってきたうえ、さらに土地勘のない私は来たアップルロードを逆戻りするしかなく、とりあえず東北道の大鰐弘前(おおわにひろさき)インター付近まで戻りました。
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そして、岩木山の登山で汗をしっかりとかいているので、とにかく風呂屋がないか調べたところ、となりの碇ヶ関(いかりがせき)インターの近所にある 「道の駅いかりがせき(タイトル写真)」 内に温泉があるのを発見。
今もそうですが、この当時もバイクにはナビもつけておらず下調べもしていなかったので、岩木山の近所に風呂屋があるのは知らなかったです。
で、とりあえず携帯から電話をして聞くと営業時間がPM8:00までとのことなので、とにかくそこへ飛んでいきました。

(関の庄温泉 外観)

(関の庄温泉 浴槽 : 碇ヶ関村商工会ホームページより)
料金大人¥300(2009年当時)と安くて、しかもお湯が温泉の成分で非常にヌルヌルしていて、とにかく足元がとても滑って困ったけど、さすがみちのくの地の温泉、十分に温まりお肌もスベスベになったところで帰宅の途につきました。
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本来の計画では、10/12の午前中に龍飛崎を見学後、即青森中央インターに戻って青森道→東北道を走ってそのまま帰宅の途につき、磐越道の会津若松インターまで走ったあと、いったん高速を下りて近所の健康ランドで風呂に入って休息するつもりでした。
そしてETC高速休日上限1000円割引を生かすため、10月12日・祭日のPM11:00ごろ(平日となる13日の午前0:00までに)、会津若松インターから再度磐越道へ流入した後、どこかのSAで夜明けまで休息してから自宅まで帰るつもりでした。

(東北道 碇ヶ関インター : ウィキペディアより 2011.8.27撮影)
ところが前日の10/11は風が強くて岩木山には登れず、計画外の翌日12日の午後になってから岩木山へ登ったりしたので、帰宅の途に着くのがすっかり遅くなり、風呂あがりのあと碇ヶ関インターへ再流入したのがPM8:30ごろとなりました。
そして頑張って東北道をひたすら南下したものの、登山の疲労とともにバイクでは積載量に限度があり下着が真冬の完全武装ではなかったため、碇ヶ関インターから東北道を走り始めて2時間で140kmほど走った時点で、気温8℃という寒さと疲労のため、23:00頃だったと思うのだけどバイクの運転を断念。
岩手県花巻付近の上り紫波(しわ)SA内で夜が明けるまで、しっかり休むことにしました。
なおここの掲載写真は5年近く後の2014.6.9に撮影したもので代用。
掲載写真では雨が降っていますが、帰宅ツーリング時には晴天だったです。

(東北自動車道 上り紫波SA : 2014.6.9筆者撮影)
私がここへ到着した時にはすでにお店はすべて閉まっていたけれど、
幸い暖房は効いていたので暖かかった休憩所内で休息し、夜明けまで熟睡していました。
そうこうするうちに翌13日の平日となり、夜明けを迎えて外が明るくなり目が覚めました。

(紫波サービスエリア 上り線 : ウィキペディアより 2007年撮影)
お店の営業の邪魔になるといけないので、
朝7:00の開店までに出発の準備をして6:30頃ここを出発したように思います。
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本日2009.10.13(火)は何もない平日なので、ETC高速休日上限1000円割引を生かすためには、高速道路を1回も出ることなく走らざろう得ず、しかも明日はもう仕事なので絶対今日中には帰宅するという段取りで、ひたすら高速道路を近畿地区に向かって南下していました。
途中東北道も残り37kmほどで走り終える頃、起点257.7km地点の福島市内にある吾妻(あづま)パーキングエリア・上り線でいったん休息しました。

(吾妻サービスエリア 上り線 : ウィキペディアより 2007年撮影)
ここにはコンビニがあり(2009年現在)、一休みしながらお空を見上げると、先ほどからずっとバイクの後ろから付いてきていたクジラ雲?というのでしょうか、クジラの頭のような形をした面白い雲が見られたので記念に撮影したのが下の写真です。

(2009.10.13 筆者撮影 : 吾妻PAにて)
その後、たぶん磐越道分岐点手前の安達太良(あだたら)SAだったと思うのですけど、磐越道に入る直前でいちど給油してから東北道を後にし、複雑な分岐がある郡山ジャンクションで磐越道の新潟方面へ間違うことなく無事入り、当分見納めとなりそうな磐梯山が見える磐梯山サービスエリアへ入りました(下写真)。

(2009.10.13 筆者撮影 : 磐梯山SAにて)
行きの道中の際にはここへ来たのが日没後だったため、今回初めてじかに会津磐梯山を拝見しました。そして愛馬U君とともに記念撮影したのがこの写真です。そしてこのあと新潟方面へと行くと、強烈な雨が襲ってくるとは想像も出来ないぐらいいい天気です。
磐越道ですが、東北道の郡山ジャンクションから分かれて、晴天の磐梯山や猪苗代湖を眺めながら会津若松を通り過ぎると4車線から対面通行区間となり、さらに西会津インターを過ぎると山間部に入っていきます。
どこから強烈な雨になったのか、土地勘がないので今となっては詳しくは思い出せないのですけど、とにかく山越えの山間部に入ると強烈な雨が襲ってきて、行きと同じくまたもや手袋がびしょびしょになりました。

(五泉パーキングエリア 上り線 : ウィキペディアより 2010.10.2撮影)
しかし高速道路での路肩の途中停車は非常に危険なのでとにかくそのまま走るしかなく、山間部が終わった新潟市手前の五泉(ごせん)市内になりますが、下り線側の五泉PAまで来るとやっと雨がやんできました。
それで、この売店もない小さなパーキングエリアに入って手袋を交換し、ヘルメットのシールド部分の水滴をきれいにふき取り、バイクウェアーに付いた水滴もタオルでふき取りました。
もちろんゴアテックスが仕込まれたバイクウェアーの中は豪雨でも全く濡れていませんでしたが、ずぶ濡れの表生地をそのままにしていると、真夏の暑い時期ではないので走行風で体の熱が奪われてしまい体が冷やされますので、とにかく水滴を綺麗にふき取って残りの走行に備えました。

(後日、スーパーカブ110cc用純正ナックルガードを装着したCD250U)
小雨は別として、行きも帰りもこの新潟県内を走行している時のみ強烈な豪雨に襲われたわけですが、これに懲りまして出先での雨降り対策として、上写真のようにスーパーカブ110cc用の、象の耳のようなグレー色の大きなナックルガードを、後日我が愛馬のU君に装着しました。
元々この大きなナックルガードは、ホンダ カブ110cc用の純正部品のため取り付け穴は8mmで、中大型バイクのミラーの10mmネジ径には取り付け穴が小さすぎて合いません。
よって別に内径10mmのワッシャーを用意するのと、さらに取り付け穴自体も広げる必要があり、それとクラッチレバーが収まるところも削り取る必要がありますので、純正品そのままでは軽二輪の250Uには取り付けられず小加工が必要となります。
詳しくは下記の【関連情報URL】の当整備手帳に掲載しました。
またナックルガードの形状があまりに大きいので、防雨効果・防風効果はとても大きいものの、走行中に不用意にナックルガードに手を触れるとハンドルが取られて危険でもあるので、もし取り付けられる方がおられましたら自己責任において十分ご注意なさって運転して下さいね。
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その後は雨に合うことはありませんでしたが、行きとは全く逆でETC高速休日上限1000円割引を最後まで生かすため、一切途中下車することなしに東北道→磐越道→北陸道→名神高速→中国道と、区間料金所のないところばかりを乗り継いで、やっと兵庫県へとたどり着きました。
結局、青森県内の碇ヶ関インターから東北道へ上がった時点から計算すると、睡眠時間も含むと丸一日ちょいかけて近畿地区の自宅まで帰りました。
12日未明から高速道路ばかりとはいえ、碇ヶ関から吹田インターまでで計算しても1136kmも走ったことになり、今までの四輪も含めても1日の走行距離の自己記録も更新してしまいました。
CD250Uのほうは、時々休ませればすこぶる快調な走りでしたが、5日間の総走行距離も3000kmを越え、さらに5日目は極めつけの超長距離を走ったおかげで、わが肉体のほうはバイクの振動と風圧で疲労が激しく、体力の回復に3日ほどもかかりました。