ダイハツ純正 , 代替新 12216-B2021 ベンチレーション バッフルプレート ほか
今からちょうど2年前、新車購入から7年半目にして、初めてインテーク=吸気関係のオーバーホールを徹底的にしましたが、実はその時1項目だけやっていなかったところがありまして、それはエンジン背面に設けられているベンチレーションバッフルのプレートカバーの交換でした。
その作業当時、最初はこれも交換しようとも目論んでいましたが、セルモーターの脱着をしないとバッフルの交換は出来そうになく、発注作業も含め作業がかなりめんどそうだったので新品交換は見送っていました。
それから丸2年が経過、5万km以上も走行し30万km走行が迫ってくると、どうやらこのバッフルプレートが劣化し(正確にはバッフルプレートやプレートを固定するエンジン部分に塗られていた液体ガスケットの劣化でしたが)、ほんのごく僅かな量ですがエンジンオイルが漏れだしてきたようでした。
バッフルプレート内部に塗られている液体ガスケットが経年劣化、その結果しみ出したエンジンオイルが周囲を伝わり、オイルパン底部にうっすらと付着していたのを発見、この原因をいろいろと探求していくと、バッフルプレート付近からしみだしていた次第です。
たとえごくごく僅かでもオイル漏れを放置しておけば車両火災につながるし、駆動ベルトにでも付着すればベルト滑りをも誘発しかねないので、この際かなり面倒ですが、再びインテークマニホールドをすべて取り外して、新品のバッフルプレートと劣化の激しい固定用のボルト・ナット類を取り寄せて完全に交換し、根本的に直すことにいたしました。
代替新 12216-B2021 ベンチレーションバッフルプレート
91671-80612 ×4個 プレート固定用ボルト
90041-26004 ×2個 スタットボルト
90041-79338 ×2個 プレート固定用ナット
90044-80652 ×1個 ベンチレーションバルブ用 黒ゴムグロメット
バッフルプレートの部品品番が “代替新” と表記がなされている通り部品構造が変更されているのですが、実際部品を取り寄せてこれまでのと比較してみますと、バッフルプレートの内部構造が大幅に変更改良されていまして、エンジンヘッドカバーの時と同様かなりビックリしました。
これまでの古いプレート内部の仕切り無しから仕切りが3重にもなり、これだけ変更されていたらオイルミストの上がり具合はかなり差があるものと思われます。
オイルキャッチャーの無い当車では大変有効な変更ではありますが、これら変更についてダイハツ側からユーザーへの通知や告知などは全くなく、特にターボ車でのオイルミストのインテークへの回り込みに悩まされているユーザーのことを考えれば、メーカー側もなにかホームページでの技術情報の掲示ぐらいはしてもらいたいものです。
ところで今回の交換作業の様子は、前項のセルモーター(エンジンスタータ)のところでも簡単に写真付きでご紹介しておりますが、こちらではもっと詳しく取り上げたいと思います。9年目にして初めて開封したベンチレーションバッフルの内部構造、中はどのようになっているのかこの私も興味深々でしたが、結構複雑な構造となっていました。
また雪国での走行で容赦なく侵入してくる融雪剤によるものと思われるボルト類の腐食に対応するため、バッフルを固定するための6か所のボルト・ナット類のすべてと、ノックセンサーとセルモーターを固定するためのボルトも今回は同時に新品交換しています。
それと掲載写真をご覧くだされば判別いたしますが、バッフル内に異物やスラッジなどは一切なく、ここでもやはりエンジンオイルの適切な交換が大切なことを再認識いたしました。
2年ほど前に改良品番へ新品交換した樹脂製の複雑な形状のインテークマニホールド(略してインマニ)でしたが、2年も経つと多数の泥や砂類がインマニ上部にたくさん付着し、それをきれいに徹底的に除去するのに大変な手間暇を食ったせいで、またもや整備作業が長時間に渡ってしまい、交換作業時には夜となってしまったせいで、LEDランタンを照らしての写真撮影のため、掲載写真がボケ無しの鮮明なパンスキャン撮影にできず、ちょっと残念な結果となっています。
また慌てて作業を行い恥ずかしながら確認作業も怠ったため、バッフルプレート固定用のボルト1本を締結するのを失念。後日再びインマニを取り外して締結し写真を撮り直しています。発電機を動かせば未締結だったボルト1本は締結できましたが、作業完成写真を撮りたいためにインマニまで外した次第です。
ただ今回のこの作業、まさか内部が液体ガスケットで封がなされているとは思わず、プレート内部にゴムパッキンが貼られているものと勝手に思っていましたので、ここを開けてビックリ。新品の耐熱用の液体ガスケットは用意しておらず、2年前の使い残しのものを急遽引っ張り出して処理したものの、後日速乾性のスリーボンドの1207Fを使って塗り直しました。よって耐熱・耐オイル用の液体ガスケットもあらかじめ用意しておくことも申し添えておきます。
それから今回も予算の都合で、あまりにも高価なノックセンサーの交換はまたもや見送りし(89615-20090 ノックコントロールセンサー ¥9800+税)、ノックセンサーをエンジン本体に固定するためのボルト1本 91551-80830 ¥70+税、のみ新調し交換しておきました。
もしノックセンサーが不良になりエンジンチェックランプが点灯したなら、同時にインマニとスロットルボディのガスケットも用意し、潔くあきらめて清掃をかねて手間暇かかるインマニまで取り外し、ノックセンサーを交換することにいたしましょう。もしセンサーが壊れなければ廃車まで使い続けます。
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まず最初に疑ったのがここ、チェーンカバーとの境目に塗る液体ガスケット(赤矢印)。でもここはシロ。
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いろいろ調べまくると、セルモーターの奥に位置するバッフルプレート付近からオイルがしみだしてました。
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今回はセルモーターを取り外し、9年半開かずの部屋だったバッフルプレートを開けてみることに。
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プレートを取り外した直後に撮影。プレートの内部にゴムパッキンは無く液体ガスケットが塗られていて驚愕。
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ボロボロだった液体ガスケットを除去し内部も綺麗に清掃。ここで対角上のスタットボルトを新品交換。
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左が新車装着のプレート、右が代替新の新品プレート。内部構造が大幅に変わり、その違いにあ然。
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同様にベンチレーションの引きまわしが大幅に変更された代替新のヘッドカバー。こちらも驚かされましたが。
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せっかくインマニを外すので再度PCVバルブ等も用意。2年使ったのも詰りは無かったがカチカチ音は無し。
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以前ヘッドカバー装着に使った耐熱用を再利用。2年前の物でしかも冬場で硬く、塗布がうまくいかず大変。
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まさか液体ガスケット留めとは思わず悪戦苦闘。塗り過ぎだが手で調節。後日1207Fで塗り直しました。
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後日オイルパンの液体ガスケット塗り直しでこれを買ったので、再びバッフルを外して一から塗り直しました。
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耐熱液体ガスケットを塗り、手で量を調節したあとすぐにプレートを貼り付け。対角でボルト・ナットを装着。
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バッフルを固定し状態の良い中古セルモーターを装着。ここで修理完了かとおもいきや、ボルト1本締め忘れ。
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忘れていたボルト1本を装着。ノックセンサーは高額すぎ今回も交換は見送り。ボルトのみ新調し配線を接続。
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これでベンチレーションバッフル系は完全に修理を完了。セルモーターも中古品だが交換、オイル漏れも解消。
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