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カクシカおじさん(プレミオおじさん)の"カクシカくん" [ダイハツ ムーヴコンテカスタム]

整備手帳

作業日:2020年3月19日

オイルパン 液体ガスケット塗り替え  その③

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目的 修理・故障・メンテナンス
作業 DIY
難易度

中級

作業時間 3時間以内
1
さてオイルパンに塗布する耐熱用の液体ガスケットですが、整備書ではスリーボンド1280E(ダイハツ純正部品扱い) を使うよう指示されていますが、

今回の作業についていろいろとお世話になりました、みん友さんのEnnaさんにご教授いただいたところ、1280Eは柔らかめでコーキングガンで塗りやすいのだが、接着後4~5時間くらいは放置しないと完全にガスケット状にならないのだそうです。


そこで今回当方がチョイスしたのは、同じスリーボンド製ですが1207Fという品番の物で (末尾の英字品番がいくつかありますが、今回はFです)、使ってみれば分かりますがかなり固めな材質で、この時期なのでこたつの中に入れて幾分暖めてから塗布したものの、やはり硬くてチューブからガスケットが出にくく手が震えながら塗りました。

ただしこちらの1207Fは塗布後すぐにオイルが投入できるとは言われますが、さすがに私は不安になり周囲の後片づけをしながら時間を潰して1時間はゆうに経過してからエンジンオイルを充填しました。

またこの1207Fのいいところは、硬めなため塗りにくいが垂れないことと、色がグレーで周囲とマッチすること、それから耐LLC性があるということもあり、万能性に富むいい液体ガスケットだと思います。


ところでこの1207Fはあまり売れないのか、はたまた知られていないのか、置いているところはかなり少ないようですが、モノタロウならすぐに手に入りました。さすが多数の工場用品を置いているだけあって即納でした。

そして直径4mm前後で塗布と整備書には書かれていますので、付属のノズルを内径が4~5mmになるよう、ハサミであらかじめ切断しておきます。
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今回の作業に対し多大なご協力をいただきましたみん友さんのEnnaさんが、わざわざ今回の作業のために、整備書には書かれていない作業の要点を手書きで作成してくださいましたので、ご承諾をいただいたこともあり、当方のページでも掲載させていただきます。


液体ガスケット1207Fをオイルパン側だけでなく、エンジンブロック下部の接合部分にも塗布することと、接合面に位置する四隅はオイルパン側にも多めに塗布しておくこと、それからこれは整備書にも書かれていますが、塗り始めの開始点は合わせ面でないところ、つまりオイルパンの中間地点あたりにすることでしょうか。


製造コストをけちっているのか、アルミのKFエンジン、一体成型でなくてなんと実は両脇とも貼り合わせて造られています。右側は非常にオイル漏れを起こしやすいタイミングチェーンカバーとなりますが。
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ダイハツのKFエンジンの液体ガスケットの塗布方法、丸い形の Ø4mm で棒状に塗布するのですが(私は Ø5mmにしました)、そのように塗布してから貼り合わせますと、丸い形で塗られていた液体ガスケットが圧縮されて両脇に押し出されます。

そうすると押し出された部分が壁になり液体ガスケットが蓋をする、という感じになります。これを専門用語で凝縮破壊(ぎょうしゅく はかい)と言うのだそうです。

「凝縮破壊」 私は初めて知りました。奥が深いと言えば奥が深いのですが、なかなか素人では知りえないところです。
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スリーボンド1207Fは淡いグレー色なのですが、ガスケット塗布中は手袋にガスケットが付着したりして、塗布直後の撮影などしてなかったので、きれいに清掃したオイルパンに、ペイントソフトを使って黒色で1207Fを塗ったイメージ図を作成してみました。


特に四隅の角部分は追加で塗布し量を割り増ししたこと、それとこの写真で言えば、下部の真ん中あたりに分かりやすいようにわざと切れ目を入れましたが、塗布開始点をこの切れ目あたりにするように注意することでしょうか。

当然ですが、実際の塗布作業は切れ目など無く、一筆書きで開始点まで一周するように線径 Ø4~5mm で塗布していきます。
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ということで、整備書には書かれてませんが、写真ではちと分かりにくいので赤矢印で表示しておりますが、矢印の先端部分、貼り合わせの面4か所にもスリーボンド1207Fを塗布。

時間がかかるオイルパン側を先にガスケット塗布し、こちらはすぐに塗れるので素早く塗ります。
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液体ガスケット1207Fを塗布完了すると、こちらのガスケットは猶予があまりないので、整備書に書かれるまでも無くオイルパンをとっととクランクケースへと装着していきます。


このような作業にいつも大活躍するのがこのナットドライバーです。6mm径のボルト・ナットには対角10mmのナットドライバーが適合します。8本のボルトには対角12mmのナットドライバーを使用しました。

このナットドライバーを使ってまず対角線上にボルト・ナットをはめていきます。組み付け順序の指示は書かれてませんが私は中央の4本のボルトを対角線上の順番で締め、残りのボルト・ナット8つもまずナットドライバーで手で素早く確実に締めていきます。

それが完了しましたら、ラチェットレンチで本締めしていきました。


なおここのボルト、他車のものは絶対使用禁止ですので、長らく開けたことがなければ、ナットも含めて全部新品のボルト・ナットに交換しておくほうが無難です。全部交換しても1000円ほどですし。
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これが硬化し凝縮破壊ではみ出した、スリーボンド1207Fです。このようにはみ出すことによりがっちりと封がなされて、オイルパンからのオイル漏れは完全に解消しました。

ところが何日間かすると上からわずかにエンジンオイルが落ちてきていまして、調べてみますとエンジン裏側のクランク角センサーの接続ソケットの付近のエンジン貼り合わせ付近からだと判別。


どうやら恐怖のタイミングチェーンカバーからもエンジンオイルがわずかに漏れているようです。

たとえDで10年間のオイル漏れ保証修理で直しても、タイミングチェーンの部品一式が新品になるわけではないので、さらなるスキルアップと30万km近く使用したタイミングチェーンの伸び具合の確認、その他の部品の劣化具合も知りたくて4月に3連休を取ったので、その時に修理して完全にオイル漏れをなくし、品番変更されているタイミングチェーン一式もごそっと交換しようと思います。

詰りは全くなかったのだが、オイルパンを剥いだだけでは交換できないプラ製のオイルストレーナーも新品交換する予定です。

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この記事へのコメント

2020年3月29日 1:40
作業お疲れ様でした!ほんと綺麗な内部ですね!とても30 万キロ走行の車とは思えないほどです。良いオイルを早いタイミングで交換することの素晴らしさが証明されましたね!

次回はチェーンカバーを外すということですが、
エンジンマウントやマフラーの脱着が入り、難易度も増しますので、安全に注意して作業に当たってくださいね。
リフトなしでの作業だと、リジットラックで車両を浮かせた状態で、ガレージジャッキでマウントの脱着から、チェーンカバーを脱着しやすい位置に、上げたり下げたりがあると思います。
不意にジャッキが外れたりすると車も人も大惨事ですので(^^;

あと、もう作業後なので遅いですが、オイルパンシールカッター使いにくくなかったですか?
僕は不器用なのか、シールも剥がれないどころかブロックを傷つけそうだったので、
締結ボルト、ナットを外した後に、PBのショックレスプラハンでオイルパンの角部をカンカン、コンコン叩いて、衝撃と振動によりシールを剥離させていました。
ドレンボルトからミッションの方へかけて、マフラー回避用にくびれている箇所です。
その部分をたたき、音が変われば剥離できており、後はバールで、こじりポイントをこじれば簡単に外れます(^^)
プラのショックレスハンマーを使うのと、角部を叩くのがポイントです。
金属ハンマーだと、素材を破壊してしまいます笑
昔、角部を叩くと言うことを伝えなかったばかりに、後輩が見事にオイルパンを破壊したことがありました笑

次回作業も成功することを祈ってます。(^^)
コメントへの返答
2020年3月30日 2:57
このたびの作業に対し、いろいろなアドバイスを頂き、どうもありがとうございました。無事に終了しとりあえず乗れるようになっています。

結局は30万km近い走行で、どんなにメンテナンスをやってエンジン内部は問題なくとも、樹脂・ゴムホース・ゴムパッキン・液体ガスケットあたりは劣化し、それ以上乗ろうと思えば交換や塗り直しが必要だとのことのようです。


タイミングチェーンカバーの取り外しですが、もう2年以上前にオルタネーター、クランクシャフトプーリー、その奥のガスケット、左右と床下のマウント3種を交換し、昨年にはウォータポンプも交換しましたので大方は分かるのですが、

今回タイヤは外さないつもりですので、車体が斜めになりますが、割合安全なスロープを使っての作業にしようかと思っています。


以前RS専用の純正ダウンサスの劣化などでリヤー側の落ち込みが激しかったころ(4人乗車時にドン突きも1度あった)、落ち込みの対策をするためにいろいろと検討した結果、同じコンテのNA車のダウンされていないリヤースプリングを実験として取付け、落ち込みを解消したことがありました。

その過程でなんとか持ち運びが可能なマサダの2トン用ガレージジャッキとリキマエダの馬を購入、ジャッキアップが必要ならこれを使用して安全に作業したいと思います。

本当は3トンジャッキが欲しかったのだが自重60kgにもなるので置くところもないし持ち運びなどもできないため、小柄な2t用にしましたが、長さが足らない分は前輪をスロープに載せて浮かし床下スペースを確保してからガレージジャッキを挿入するというめんどくさい方法で、床下のムービングロッドを交換したことがありました。

みんカラでも、馬を使わずパンタジャッキ2個で作業をして圧死された方がおられたようです。


オイルパン、意外としっかりと接着されていまして、どうすれば取り外せるのかしばし途方に暮れましたが、ここで取り上げた方法、取り外し用に設けられたと思われるフロント側の出っ張りのところにバール等を当てて下向きに力を掛ければ、あっさりと取り外せました。

経験が無いのでこれに気が付くのに時間を要しましたが、この方法ならオイルパン本体や接合面を一切痛めることなく安全に取り外せるようです。結局5000円ほど出して買ったシールカッターは使わずじまいでした。

プラハンも硬いのと柔らかいのと合わせて2種類持ってますが、スタットボルト4つがまだ挟まっていますので、オイルパンをたたくよりも、例の突起部分にコインドライバーを当てて下向きに引きはがすほうが良さそうです。


昨年のエアコンの室内ユニットの修理と同様に重整備となりそうなので、ボルト1本に至るまで、さらにウォータポンプのガスケットなども過不足なく必要な部品のすべてを用意し、

タイミングチェーンはいうに及ばず、プランジャーやチェーンガイド、3種類の歯車、シールボルト、手持ちのオイルポンプの2種類の歯車、そして買ってしまったオイルストレーナーなどの部品も一挙にすべてを更新し、この気候のいい時期に一度の更新ですべてを完結するようにしたいと思います。

大方のやり方は整備書に詳しく書かれていますが、作業上アドバイス等があればお教えくださればありがたいです。幸い当方のRSは少し古いタイプなので、面倒なバルタイはないので交換作業はしやすそうです。


近日中に必要な部品や小型のトルクレンチなどの部材を書き出して即発注するつもりです。
2020年3月30日 13:51
1207F懐かしいですね。

少し目を離すとあっという間に固まってしまいます。

ヘッドカバーやVVTの交換の時にも使ったと思います。

使いきる前に固まってしまうと思います。
温度が低い場所に保管しましょう。
コメントへの返答
2020年3月30日 22:21
1207F、内容量250gのうち約半分ぐらい使いました。かなり硬くて塗布前にコタツの中に入れて温めたものの、手が震えながら塗布しました。垂れないので作業自体はやりやすかったですが。

上げていませんが、実は今年1月にやったベンチレーションバッフルの交換も、ヘッドカバーのタイミングチェーンカバーとの境目も先日再び開けて、このスリーボンドの1207Fで塗り直しました。


オイル漏れが完治するか見極めるためでしたが、漏れはほぼ収まったものの、まだわずかに漏れてきまして、オイルパンの底にうっすらと付着しています。

残念ながら液体ガスケットで封をしているタイミングチェーンカバーからも漏れているという結果になりました。

まあ29万kmも走れば液体ガスケットが劣化してしまうのは仕方ないことなのでしょうが、そもそもKFエンジン、こういう時に簡単にメンテできない設計に問題があると思います。


仕方ないので4月に3連休をなんとか確保しまして、車載状態のままタイミングチェーンカバーまで取り外して、液体ガスケットの塗り直しをすることにしました。

昨年の夏の盛りにやったエアコン室内ユニットのオーバーホールよりましかもしれませんが、かなりの重整備となりそうです。


もちろんタイミングチェーンカバーを取り外すということで、当然ですが代替新となっているタイミングチェーン、プランジャー、チェーンガイド、チェーンを掛ける3つの歯車をすべて新品にし、すでに手持ちのオイルポンプASSYと、プラ製のオイルストレーナーも合わせて新品交換し、廃車までもう二度と触らなくても済むようしておきます。

ただウォータポンプとクランクシャフトプーリーは最近新品にしたのでガスケットのみ用意し再利用する予定です。Rマウントは新品にするか再利用するか検討中ですが、交換してからはや6万kmも走ったので、新品にする可能性が高いです。


実はタイミングチェーンカバーのヘッドカバーのボルトを受ける3ヵ所の部分、真ん中のボルト穴が、なぜか滑め気味になっていまして、オイルはまだ漏れていないものの、高熱がかかる部分なのでヘリサートは危険なため、新品のカバーにして直すつもりです。しかもこのカバーも品番変更されています。

プロフィール

「我がコンテ号、325327kmにて初めてCVTオイルパンを開封(写真)。

CVTは3~4万kmでのフルード交換ぐらいしかメンテはしてませんでしたが、左端の円形のマグネットにヘドロがこびりついている以外はきれいでした。

当然、新品のストレーナ・マグネット・ガスケットへと交換。」
何シテル?   10/26 21:55
カクシカおじさんです。 ニックネームの由来は、我が愛馬コンテカスタムRSの別称、ダイハツの『カクカクシカジカ』と現在の年齢がおじさんになっているところから...
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