tereshima-shiのブログ一覧

ひさしぶりの日記更新です。

我が業界恒例の年末進行にやられまくり、
ついでに風邪もひいて辛い日々が
続いていました。

仕事納めまでまだ１週間ありますが
すこし落ち着いた週末を過ごせているので
ここらで更新です。




タイトルにあるように、実家に10年以上放置していた
Grecoの335コピーモデルをリペアしてみました。


このギターは社会人になってからバンドのギターからもらいました。
彼も、友人からもらったモノらしく、邪魔だからという理由で我が家に。

うちでも結局邪魔だったので実家の物置に放置されて
私もその存在を忘れて10数年。最近父から
「ずっと置いてあるギターがあるけど邪魔だぞ」
と言われ確認してみたら、このギターが
ぼろぼろサビサビの埃まみれでたたずんでいました。

当時からPUセレクターが壊れていて、フロントPUのみで音が出ませんでした。
最近ギターブームなので捨てるのも忍びないし、
せっかくなので自分で直してみることにしました。

まずは参考資料にギター修理関係の本を数冊購入し研究。
誌面に配線図もあったし、苦手なハンダ付けさえ克服できればなんとかなりそう！

ということで、仕事の進行の関係でまるまる2日
空き時間が出来たので早速リペアスタート！


まずは外せるパーツは全て外し、
ボディーをポリッシュで磨き上げます。
ヤニでべたべたのボディーが
びっくりするくらい
キレイに輝きを取り戻します。

こうなると他のパーツを磨くのに力が入ります。
ブリッジは分解してバーツクリーナーで洗浄。
ペグもはずしてピカールで磨いて…
フレットもピカールでピカピカに。
指板もレモンオイルで保湿。
PUもピカールで磨いたら……
いい感じのオールド感が！！

ポッドやジャック、スイッチにシールドなどはパーツ専門店に事前に注文。
今回は国産の安いパーツで済ませました。

パーツもすでに手元に届いていたので、
いよいよメーンイベントに突入！

まずは取り外したふるい配線を参考に
新調したパーツたちハンダで結線していきます。

ここで問題なのがハンダの技術。
もともと苦手で、しかも練習しないで挑んだのでひどいもんです。
イモハンダになったり、線の皮膜を溶かしたりと散々。

それでもとりあえずPUまで結線し、
アンプに繋いでドライバーでPUを叩いてみるとしっかり音が出ます。

何とかかんとかFホールからパーツを
ボディー内に押し込みついに完成。

さっそく弦を張って音を出すと……
リアPUのボリュームがおかしい？？？

取り付けの時にショートしたのか、ハンダ付けが甘くて外れたか？？

またFホールがパーツを取り出して
再度ハンダ付けをやり直し。
ああ面倒くさい！

そしてあらためてアンプを通すと今度はOK！

またパーツをFホールから押し込み（何度も書くけど本当に面倒くさい！！）
最後にネックの調整とオクターブチューニングをして完成！！！




あー疲れたー！
慣れない事はやらない方が良いですね。
結局延べ12時間くらいかかりました。

リペアショップに持っていったら数万はかかりますが
今回の労力はそれ以上の金額に換算できます。

セミアコは自分でやるもんではないですね。
いい勉強になりました。


後で気がついたのですが、テスターを用意せず
ギターのリペアに挑むのは無謀なようで
今回は取り出した古い配線を忠実に真似したので何とかなりましたが
まさに偶然成功したと言えます。

けど、まだRボリュームが少し怪しいノイズを出すので
別のポッドを使ってもう一度配線をやり直す予定です。

その時にコレ↓もいっしょに取り付けます！



Gibson USA '57Classic！！

本物です。AmazonUSAで注文してみました。
完全に勢いです。今NYで日本に向けて待機中。頑張れUSPS！

もとがタダのGrecoのコピーモデルに本物のPUをぶち込んで……
私はいったい何がしたいのでしょうか？？


今回の費用
参考資料系雑誌４冊　約6000円
パーツ類　約12000円
工具類　約3500円

工賃　プライスレス

勢い購入Gibson PU　約22000円



結局高くつきました……。



おわり。