
昨日、3回目のユーザー車検を行うべく陸運局へと、、、いつも何かしら細かなトラブルがあったりするので、今回は早めに24ヶ月の定期点検とヘッドライト、排ガスのテスターも実施し万全の体制で望むことにしました。書類をしたため高額の税金を支払い、予約をしてあるラウンドへ時間通りにクルマを持って行きます。この日はクルマの数が多く結構待たされました。前の方から順番に係の人がライト・ワイパー関係のチェック、次に車体・エンジンナンバーなどチェックをしていきます。ようやく自分の番になり、一通り言われるまま作業を進めて行くと、後ろの右側のライトが点灯していないと言われてしまう。早くもトラブル発生、しかし、バルブはクルマに積んであるので、後で交換をする事にしてそのまま待機状態が続きます。

暫し待っていると、クルマが1台ずつ順番に検査場の建物の中へ消えて行きます。そして、最前列の待機の場所までクルマを進めエンジンを切り待っていました。ようやく前に進めの合図、よし行くぞ!の気合いを入れてエンジンをスタート。あれ?エンジンが掛かりません。そんな馬鹿な今まで問題なく動いていたのに、再度落ち着いてエンジンをスタートすべく、キーを廻してもエンジンは全く掛かりません。後ろがつかえているので、とりあえず係の人に説明をして押してもらい、列から離れることになりました。この時点で頭は真っ白、一体どうしたもんかと頭はフル回転状態。ダメ元で近くにある整備工場へ行き事情を説明しましたが、古い特殊なクルマなのでうちではどうすることも今は出来ないと言われ、丁寧に挨拶をしてまた検査場へ戻る。その時突然雨が降り始め、クルマの所へ行くと窓を開けたままなので室内はびしょ濡れ、なので慌てて窓を閉める。幸い電気がONの状態なので窓は閉ってくれた、パワーウインドウなのです。その直後、猛烈な雷と猛烈な雨が辺りを覆う、なんとも最悪の状態である。完璧に降参!

とにかく、このままではどうする事も出来ないのでクルマを修理しなくてはならない。生憎私のメカ様は現在病気療養中で作業は一切出来ない状態メカがいない。ここで、いつもお世話になっている板金塗装の社長さんへ相談をしてみる。本当に良い方でウチへ運ぶのは問題ありませんよと言って頂きましたが、ただし、メカさんが来週にならないと、こちらへは来れませんと説明を受けました。そこで、そのメカさんへダメもとで電話をして状況を説明したところ、今日の午後なら時間があるので検査場へ行く事が可能ですとのこと。さらに、故障の箇所を話して行くと怪しいのは、スターター・スイッチの辺りという事に落ち着きました。年式の違うパーツならクルマの中に積んであるので、それを使用すればいいのではと、さらに、パーツ屋さんへ確認して在庫があれば持って来てくれるというので連絡を待つ事にしました。ここで、一気に地獄から天国へ戻った感じです。

雨も上がり明るくなって来たので、とりあえずクルマを移動させなければなりませんが一人で押しても動いてはくれません。近くにいたお年のメカ様に事情を説明して、クルマを押してもらうのを手伝って頂きました。大変親切な方でした本当に有難うございました。無事に駐車スペースまでクルマを運べたのでとりあえず、リアのバルブの交換をする事にしました。正規のバルブは後ろが2個接点があるタイプで、自分は間違えてシングルタイプのモノを付けていました。装着後点灯を確認し無事作業終了。そして、待つ事1時間程、メカさんが颯爽と来てくれました。スイッチを見てもらうと壊れていることが判明。この年式のパーツは在庫が無いので、とりあえず手持ちのパーツで対応をしてもらうことに、あっという間に取り付け完了。プラスの箇所をドライバーで廻すとエンジン始動。ヤッター!これで検査場へ行くことが出来ます嬉しい。まずは、リアライトの修理箇所を指摘しハンコを押してもらい、リアのライトはOK。そして、検査場の中へ入りブレーキ・スピードメーターOK、そして、お次ぎはライトをアッパーにして待っていると右側X、左側もX、なんとライトが両方ともX。
さらに進み、Cのボタンを押して排気ガスのチェック、なんとこちらもX!!!参りました。出口の所でメカさんが待っていてくれて、事情を説明するとまずはヘッドライトのチェックから、結局メカさん手持ちの新品バルブと交換し、CO濃度はMFIを専用工具で調整し、先日行った整備工場までクルマを持って行き、事情を説明してライトと排気ガスのチェックをしてもらう。担当の人が憶えていてくれて、この前は大丈夫なのに、何故今回ダメなのか不思議な表情を浮かべていました。ライトは一発OK、COの濃度はやはり高く4.5%を越えてしまう。メカさんが再度MFIとデスビを調整すると、CO数値も2%台まで一気に下がる。これで行こー!の掛け声とともに出発、再度検査場へ。係の人にライトと排気ガスのみの再検査ですと伝え、検査場へ入ってライト・オンのまま排気ガスのチェックも同時に行う。結果すべてOK合格、車検無事通過!やりました!!

もう今回は、本当にメカさんのお助けに感謝をするしかありませんでした。恐らく一生この出来事は忘れる事が出来ません。一時は車検どころではなく、クルマを何処へ持って行くかとそればかり考えてしまい、車検場にはクルマ専用の積載車が何台も止まっていて、あれで運んでもらえないかと真剣に考えてしまいました。

メカさんには心からお礼をして、パーツが手に入り次第交換をしてもらうことを約束して現地でお別れをしました。しかし、思うのはポルシェの電気関係の現在生産されているパーツの耐久性のなさ、製品精度の当たり外れなど不安がよぎります。スターター・スイッチは交換してからまだ2年半、ウオッシャー液のモーターの水漏れなど、ポルシェ製品の安心感と耐久性は崩れかけているのでしょうか?とはいえ、車検が終わり本当に助かりました。帰りの運転で気がつきましたが、やはりこの設定ではガスが薄すぎる様子です、2速でいつものアノ感じが得られません。もう少し濃いめかな。しかし、実に信じられないことが起こった1日でした。次回のユーザー車検はどうなることやら考えたくありません。しかし、なんでこうなるの???
Posted at 2014/05/23 12:26:29 | |
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