2017年05月10日
ドラテクについて考える#1
ふと思いついて、自分の思うドラテクについての考えを書き起こしてみることにしました。
と言っても、人に教えられるほどのものは持っていないので備忘録ですが。
タイトルにナンバリング付けていますが、以前に投稿したチューニング振り返りとは違って思いつきで不定期に書きます。
サーキットなどで車遊びをしていない人にとってはドラテクって何?
という感じかもしれませんが、逆にサーキット遊びしていれば誰もが耳にするドラテク(ドライビングテクニック)という言葉。
僕はドラテクとは車遊びを楽しむためのスパイスだと思っています。
これが無いと、あと一味物足りない。
車を速く走らせるためのドラテク、快適に走らせるためのドラテク、
安全に走らせるためのドラテク、燃費を伸ばすドラテクなど、
カテゴリは様々ですがそれぞれ何らかのコツがあり、
身に着けられれば車の運転が確実に楽しくなります。
だから際限なく追求したいんです。
そんなドラテクを、順不同の思いつきで書いていきます。
図説とかも無しです。教えたいわけじゃなくてただ書きたいだけですから。(笑)
多分、人に教えるように入門ドラテクから高等ドラテクまで順番に書いていくと、
そのうち負担になってきて飽きると思うんですよね。
なので書きたいままに書きます。(爆)
#1は「ライン取り」について。
ライン取りと言うのは、あるコースを走らせるときに、
どんな軌跡を描いて車を走らせるかということを指します。
有名なので言うと、アウトインアウトというのがライン取りのテクニックの一つですね。
ライン取りって、何を指すのか正確に勉強したことは無いですが、
思うに「組み立て」と「トレース」を指すのだと思います。
組み立てとは、コースを俯瞰した時にどういうラインで車を走らせようかと言う計画。
トレースとは、実際にコースを走らせるときに計画した組み立て通りに走らせることです。
厳密には定義は違うのかもしれません。
が、ただ僕が思うライン取りを書いているだけなので違っていても別に良いんです。(笑)
このライン取りって、実はかなり難しいんですよ。
組み立てもトレースも奥が深い。
まず組み立て。
走行ラインの組み立てにおいて考えるのは、
ラップタイムを速度で稼ぐか、距離で稼ぐかです。
速度で稼ぐというのは、コーナーの回転半径を最大化して、
ボトムスピードを落とさないようにする考え方。
距離で稼ぐというのは、速度を落としてでも走る距離を短くすることによって、
近道でタイムを稼ぐ考え方。
双方に優劣は無く。強いて言えば、タイムが縮むほうが正解と言うことになります。
速度で稼ぐか距離で稼ぐか、どちらが適しているかは、
走りこめば分かりますが、ぶっちゃけて言うと、他の車がどんなラインで走っているかを観察すればわかります。
速い車ほど、正解に近いラインで走っているので、
見て盗むのが最も労力をかけない組み立て方です。
しかし、これが難しいサーキットがあります。
FSWレーシングコースです。
コース幅が強烈に広い上に、一周俯瞰して見渡せないんですよね。
だから他の車を見ていてもアタックしているのかクーリングしているのか分からない。
常時アタック状態のレースを観に行っても良いですが、
市販車とは挙動も速度も違うのであまり参考になりません。
100Rとか、300Rとか、ダンロップからのテクニカルセクションとか、
どこを走ればいいのか本当に悩みどころです。
そうなると、もう盗めるかどうかはコース次第じゃん!ということになります。
その通りで、盗めるかどうかはコース依存なんです。
Youtubeとかで動画を見れば何となく分かったりしますが、最も分かるのは俯瞰視。
俯瞰視ができないサーキットはラインを盗みにくいです。
でも一つ思うのは、車にかかる負荷を最小にするライン取りは一つの正解なんじゃないかということです。
最もタイヤの横グリップを必要としない走らせ方。
これはおそらく速度で稼ぐ走り方の究極であり、
これを基準に考えれば、そこから距離を詰めると速いのか、
そのまま速度重視が速いのかが徐々に分かってきます。
何が良くて何が良くないのかって、基準が一つ無いと正解が分からないですから、
まずはどちらか片方に絞って走らせ方を安定させるのが重要です。
だから走行ラインの組み立てで迷ったら、まずは目先のタイムは気にせず
ボトムを最も高められる走行ラインを組み立てるのが良いように思います。
次にトレース。
トレースは出来る!っていう初心者の方がいると思いますが、
初心者の言うライントレースと上級者の言うライントレースは違います
かくいう僕も、初心者時代はライントレースを難しいと思ったことはありませんでした。
でもいまは悶絶してます。(笑)
ここからはサーキットでの話になりますが、
初心者の言うライントレースと言うのは、ただこういうラインで走ろうというラインをなぞるだけの場合が殆どです。
車速は関係なし。ただアウトインアウトが良いと言われればアウトインアウトになるように走るだけ。インベタが良いよと言われればインベタで走るだけです。
そのラインの中で、アクセルを踏んだり緩めたり、ブレーキを踏んだり緩めたりします。
でも上級者の言う、というか求めるライントレースは全然違って、
アクセルを極力全開付近でキープし、ブレーキは出番を最小化するという縛りがついてくるんですよね。
理想の走行ラインを走るためのアクセル操作・ブレーキ操作ではなく、
アクセル全開・ブレーキ最小にするための手段が”計画に基づくライントレース”なんです。
初心者が上級者にライン取りを教わっても全然同じタイムで走れないのは、
そこの考え方が全然違うからなんですね。
僕もサーキットを初めて走った時、初めてなのにライン取りイイね!と褒めて頂きました。
でも、全然速くないし、上手くも無いんですよね。
ということは、「ライン取り」って言って、ただ綺麗な走行ラインで走るだけなら別に難しくないんですよ。
(もちろん、車の運転になれていないド初心者だったらそれすらも難しいですが。)
でもどこかで気づくわけです。
「ライントレースって難しくね・・・?」と。
例えばコーナー立ち上がり、アウト⇒イン⇒アウトの「イン⇒アウト」の瞬間。
ハイレベルアウトインアウトでは、「イン⇒アウト」の区間でアクセルは一刻も早く全開です。
この時、舵角が残っている状態からアクセルを開いて行くため、
後輪駆動ならリヤが横方向にスリップした状態になります。
初心者アウトインアウトだと、ステアリングは徐々に真っ直ぐの位置まで戻していきながらアクセルを少しずつ開けていくと思いますが、
ハイレベルアウトインアウトの場合、リヤがスリップしてそれで向きが変わるので、
ステアリングはそのスリップ分を差し引いて、かなり真っ直ぐになった状態、
場合によってはコーナーアウト側に切られた状態(カウンターステア)でコーナーを脱出します。
ラインのトレースをステアリングではなく、
スリップするリヤタイヤと、そのスリップを抑える補正ステアでコントロールするわけです。
こんな操作を行いながら、アウト側の縁石にタイヤが乗る丁度の操作をするんです。
初心者はリヤタイヤが滑るとそこから先をコントロール出来ないので
リヤが滑った時点でアクセルを抜いてしまいます。
これが中級者、特に上級者に片足突っ込んだような中級者になってくると、
リヤが滑っても平気というところを乗り越えて、リヤが滑るくらいまでタイヤの性能を使いきることでタイムを短縮します。
このタイヤが滑るところまでタイヤの性能を使うっていうことが普通になると、
スポーツドライビングが急激に楽しくなります。
その楽しさが特に著しいのがFRという駆動方式なんですよね。
だからFR車はたまらないんです。
こんなことを考えながら、「ライン取り」を追求してみると、
ただのアウトインアウト一つとっても実は奥が深いことに気づきます。
前後のコースレイアウトを考え、
アウトインアウトを行うと何がおいしいのか?
なぜ、このコーナーはアウトインアウトでないとダメなのか?
最も無駄のないアウトインアウトを行うには・・・
考え出すと止まりません。(笑)
ちなみに、これを考えるととても楽しいのが、FSWのヘアピン、最終コーナーです。
アクセルを全開で踏み、リヤステアで外側の縁石をかすめる瞬間は・・・超楽しい。(笑)
書いてたら、鈴鹿のスプーンコーナー、自分は適当に走ってるな~とモヤモヤしてきました。(笑)
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ドラテク | 日記
Posted at
2017/05/10 00:00:57
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