RC F購入決定に至るまで、色々とあったのでそれを残しておこうと思います。
今日は「結婚して2ドアクーペを買うということ」です。
長くフォローして下さっている方はご存じと思いますが、
昨年の5月に入籍して結婚して1年と4か月になる夫婦なのですが、
普通このタイミングに2ドアクーペを買うというのはなかなかないと思います。
しかも僕の場合は結婚直前にファミリーカーとしてプジョー308を買っているので、「いや、買ったやんけww」と言われるのが普通です。
しかしうちの家庭では許可が下りました。
僕自身も「買って良いの!?」と言う感じでしたが、
特にケンカになったりもせず、むしろ購入を後押ししてくれました。
これを自己分析してみたいと思います。
文字ばっかりになると読みづらいので、
内容と関係ないですがRC Fのミニカー写真を挟みながら書きます。
①家事
まずは、僕は家事を世の中の一般男性と比べるとめっちゃやります。
これが加点されたのは間違いない。
食事で言うと、
朝は毎日自分と妻の朝食を作り(と言ってもハムとチーズの乗ったトーストを焼くだけですが)、妻が会社に持って行く弁当を保冷バッグに詰めます。
昼食は妻に頼らず自力調達。最近はテレワークが多いので冷凍食品とかレトルトカレーが多いですが、とにかく自力調達。
夕飯は妻と分担。仕事が遅い日以外は大体一緒に台所に立っています。
洗い物ももちろんやってます。交代制とかにすると窮屈なので、
「こういうのは喜んでやるものだからね~」とか言いながら割と率先して洗います。
「ありがとう!」と言われたところで「強い下心があるからね!!」と言って、
車を買いたいことを露骨にアピールします。「車か!」と妻爆笑。
ここは目的を明確にして、何がしたいのかを面白く伝えるのが大事です。
それから掃除。
いつも思いついたように掃除機をかけたり、トイレ掃除したりしてます。
風呂はルック防カビ燻煙材でカビが発生しないように抑止。
これを恩着せがましさを微塵も感じさせず、自然に楽しそうにやります。
実際楽しくできる方法があります。それはラジオのながら聴き。
掃除だけやっていると大変ですが、ラジオを聴きながらついでにこなすのは大して苦でもないので鼻歌混じりに終わらせます。
洗濯もガンガンしています。
洗濯は自分の洗濯物だけ自分でこなします。
妻の服はネットに入れたり、型崩れしないハンガーに干したりと気難しいので触れず、自分の洗濯物だけ洗濯機にぶち込み、干します。
こんな感じで家事をやりまくると良い効果が2つあります。
1つは、妻が会社で自慢できること。もう1つは妻に自由時間が出来ること。
「今日旦那さんはテレワーク?」「ご飯は作っておいてきたの?」みたいに聞かれるそうで、
「いや、勝手に自分で用意して食べてます」と言うと「え?何それ~いいなぁ~」とか言われるそうです。
新婚の頃は「毎朝ご飯作って会社来てるの?」と聴かれて、「いや、化粧してたらなぜかトーストが出てきます」と答えて「どういうこと!?」と盛り上がったらしい。
僕がしつこくアピールしなくても、周りに居る主婦さんたちが「その旦那は当たりだ」と査定してくれるようです。
ここ大事なのが、自己主張と客観査定のバランスで、
外で客観的に査定されているから僕が冗談っぽく「下心がある!!」と熱く語っても笑いながら聴いてもらえるという設計です。
もしこの設計を省いて「車が買いたいから家事をやる」という順序で行くと、
「いや、車関係なくやれよ」と思われてしまいます。
そして自由時間の付与ですが、これだけ家事をやるとどのくらいかかるかと言うと、朝から晩の食事で平均1時間半/日、洗濯が6時間/月、掃除が3時間/月だとすると、年間で655.5時間になります。
時給1000円で換算すると年間で65万5500円。
夫婦で半分ずつやったと仮定すると一人当たり年間32万7750円分の労働です。
これはそもそもが夫婦で分担して相殺すべき労働だと見ると何もないのですが、
身近な主婦さんは全部自分でやっているという現実がすぐそばにあると、
「あれ?じゃあ相場よりも32.7万円分儲かってるのか」という解釈もしてもらえます。
そしてこれを仮に「これを今後もずっとやってもらえるんだ」と思って貰えれば、
例えば20年で計算すれば約655万円ですから定量的に車を買えるくらいの貢献度を示せます。
※一生乗るつもりとアピール
なお、これは毎日欠かさず、長い期間やるのが大事です。
欲しい車が現れた途端に「車買いたいから家事をやる」と言っても、
「いや、今まで私はずっと家事やってきてるんだけどそこへの見返りは?」となてしまいます。(定量的なアピールがブーメランです。)
自己都合で勝手に役割を奪い取って勝手な下心を漂わせるのと、
日常的に相手を満たしてそこからの一押しで白状するのは全然違うので注意です。
ちなみにこの計算を妻に暴露して良いのはやり始めてから1年程度経過した時です。
「もう、これだけ頑張ってくれているから好き勝手言ってるけど許してやるかw」という感情が奥さんに芽生えてから暴露しないと炎上します。
ここは気を付けないと、責任は取りません。(笑)
②家計を管理する&資産運用する
うちの家庭は家計簿を僕がつけています。
殆どの支払いを僕のクレジットカードで行い、食費、日用品、光熱費、通信費、交通費、娯楽費、その他の一時出費、、、と言う感じで、
何にいくら使ったかを記録しています。
妻が買い物をした時はレシートをもらいます。
ある程度の自由度は欲しいので、月にこれくらいだったら自分で好きに買い物をしていい、買い物をしなかった月は繰り越して良いというラフなお小遣い制も持っています。
締め付け過ぎると窮屈なので多少管理漏れがあっても許容し、ストレスは減らしておきます。
代わりに半年に1回くらい、すべての銀行や証券口座の残高を棚卸しして、
今我が家には○○円の資産と、△△円のローンがあるという確認をします。
資産の増え方や残高を見て、今このくらいなら買い物が出来るねみたいな説明が出来るようにしておきます。
大きな買い物をしても今の自分たちの生活は変わらない、苦しくならないと思ってもらえないと趣味の車は買えません。
逆に、自分自身の目線で「今車を買ったら家族の生活を窮屈にしてしまう」と思ったら車を買っていてはいけないので、これは自分側が車を買いたいアピールをしても良いのかどうかを判断する材料としても意味があります。
③人間の賞味期限をアピールする
スポーツカーを思う存分楽しむには、人間の運動能力も必要です。
視力、体力、判断力、、、人間なのである程度の年齢をピークにして衰えていきます。
「人間としてのピークで良い車を買わないと手遅れである」
と言うのをアピールして、なぜ今買うのかを訴えます。
もちろん、①と②が成功していて話を聞いてもらえる土台があって初めてこの話が出来ます。
①も②もしていないと
「そもそもスポーツカーを楽しむ必要性は?ファミリーカー買ってくれよ」となります。(笑)
④デッキに連れていく
これは裏技ですが、付き合っていた頃からデッキによく連れて行っていました。
キャッチーなのでタイトルを「デッキに連れていく」にしたんですが、
一般化すると「自分が楽しんでいるフィールドを理解してもらう」です。
サーキットに一緒に行く、そこで会っている人に会ってもらう、、、ということをすると、何となく相手の趣味にも理解や親近感を持ってもらえるものです。
さらにデッキに行くと人生経験豊富な社長が「車一台買ったところで死なないよw」「何とかなるよ」とか、
「スポーツカーで家庭が壊れることは無いよ、壊れる原因があるとしたら旦那の態度じゃない?w」とスポーツカー自体に悪さはないことを繰り返しアピールしてくれます。(爆)
話が面白いので、妻も爆笑しながら教育を受けています。(笑)
こんな感じで、色々考えて車の乗り換えに行きつきました。
ちなみにこの後、ローンの審査で苦戦したりなどもう一山あったのですが、
それはまた書く気が起きたら書こうと思います。
自分でやってみて思いましたが、
世の中の家庭持ちでサーキット趣味を続けている人はサーキットの外で大分努力しているんだろうなぁと言うことが分かりました。
めちゃめちゃお金があって、サーキット趣味の維持なんて楽勝ですけど?みたいな人も居るのかもしれないですが、
どちらかと言うと奥さんを大事にして、その上で趣味を成り立たせている人が多いのではと勝手に考えました。
以上です。