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2017年09月17日

カフェレーサーとは? その定義

 ”カフェレーサー”とは?
 その定義は、バイク(モーターサイクル)の世界では確立している。
 元々は、1960年代、ロンドンに実在するカフェ、”エースカフェ”に集った”ロッカーズ”と呼ばれる若者たちが、公道レースに勝利するため、「速さ」と「クール(カッコ良さ)」を追究してチューンしたバイクが”カフェレーサー”であった。
 ロッカーズ達はレース好きということからも分かるとおり、競うことを避けないため、拳にも自信を持っていたようである。

 現代の日本では、1960年代当時のカフェレーサー風にモディファイしたバイクが”カフェレーサー”というジャンルである。
 よって、そのスタイルは、単気筒エンジンにカウル無し(あってもロケットカウルまで)、派手なスポンサーロゴはNG、ハンドルは低め、ステップはバックステップ・・・となっている。
 乗り手も、1960年代風のヘルメットにゴーグル、革ジャン(主に黒色で鋲打ちも見られる)にGパン+ブーツといった出で立ち。
 若干のレトロ風味があるところからも、必ずしも好戦的ではない人たちだとうことが感じられる。

 バイクのカフェレーサーを画像で紹介しておこう。
 1枚目は、その名も高い漫画家、西風 氏による”Nishikaze Benly "STRANA SPECIALE PICCOLO"(ストレーナ・スペチアーレ・ピッコロ)”
 元がHONDA CD50Sとは想像もできないが、センスの良さは際立っている。




(Nishikaze Benly "STRANA SPECIALE PICCOLO"(ストレーナ・スペチアーレ・ピッコロ)

 2枚目は、”Royal Enfield Continental GT(ロイヤルエンフィールド コンチネンタルGT)”
 メーカー自ら作ったカフェレーサー・・・オーナーの手が入っていないそれを果たしてカフェレーサーと言うのかどうかは議論が分かれるところであろうが。




(Royal Enfield Continental GT(ロイヤルエンフィールド コンチネンタルGT))

カフェレーサーとは異なるジャンルからカフェレーサーの定義を浮き上がらせてみよう。
「速さ」と「派手さ」を追究してレースマシンを真似る・・・これは、”レーサーレプリカ”と呼ばれるジャンルになる。
世界ロードレース選手権に参戦しているマシンのように、市販スポーツバイクをモディファイ&チューンする。
よって、4気筒エンジンでフルカウル、スポンサーロゴも車体全体に施されて派手な外観となる。
「速さ」の追及という点ではカフェレーサーと共通であるものの、「クール」か「派手」かで異なってくる。

バイクのレーサーレプリカも画像で紹介しておこう。


(HONDA NSR250)

いわゆる”アメリカンバイク”もジャンルが異なる。
カマキリのようなアップハンドルでは、「速さ」を追究できない。
ただし、ハーレー・ダヴィッドソンを用いて、ハンドル位置を低く、バックステップ化も図ってカフェレーサー様にする潮流も生まれている。

”スクーター”を使用するのも異なるジャンルである。
ネオクラシックの世代、すなわち1960年代や1970年代のヴェスパなどを華美に飾り立てるジャンルである。
オシャレな服装で、ミラーを縦にいくつもつけたスクーターに乗る。
若干レトロ風味がある。
スクーターだからオシャレな服も汚れることはない。
このようなスタイルでカフェをめぐる人もいるが、やはり「速さ」や「クールさ」を追及しているわけではないので、”カフェレーサー”ではない。
そして、ロンドンでは、このスタイルの人たちを”モッズ”と呼んだ。

バイクの世界で”カフェレーサー”は、このように定義されジャンルも確立しているが、クルマ(四輪)の世界では曖昧である。

クルマでもレーサーレプリカというジャンルは、認知度は低いようだが成立している。
市販車でレーシングカーやラリーカーにいかに近づけるかというものだ。
バイクと同じく、「速さ」と「派手さ」を追究しているが、どちらかと言うと「派手さ」の方に軸足が置かれているように感じる。
カッティングシートやエアロパーツによる外観の完全コピー。
その情熱たるや素晴らしく、見ていて飽きない。

代表例を画像で紹介しておこう。


(NISSAN SKYLINE GT-R Gr.A レプリカ)


(WRCレプリカ)

クルマの世界では、この”レーサーレプリカ”を”カフェレーサー”として定義しようとする動きも見受けられる。
ネオクラシックのクルマを当時のレーサー風にモディファイして”カフェレーサー”と呼ぶ。
この動きについて私は、少し違和感を覚える。
やはり、”カフェレーサー”とは発祥の頃の精神に沿って、「「速さ」と「クール(カッコ良さ)」を追及してチューン&モディファイした車両」をもって定義としたい。
そして、ベース車両はネオクラシックに限らず、現代のクルマも含めたあらゆる時代のクルマで良いのではなかろうか。定義の範囲をわざわざ狭くすることもないだろうから。

そうすると、条件的には・・・
車両はどの時代でも構わない。
速さを追究するためにチューン&モディファイを施してある。
クール(カッコ良さ)を追究するために派手な塗装やモディファイは避ける。

具体的には・・・
現代のクルマで構わない。
市販状態からオーナーのセンスで手を加える。
レース用パーツも必要に応じて組み込むが、派手なものは避ける(大きなGTウィングなどではなくて、小ぶりなリップスポイラーなど)。
塗装は、スポンサーロゴなどをボディに大書しない。
・・・と、言ったところになるだろうか。

実は、私のクルマも”カフェレーサー”を狙っている。
1990年代のクルマを使用
チャレンジキットを一部組み込んでおり(チャレンジ用のディフューザーやブレーキ、エンジン載せ替えなど)、市販状態(いわゆる”つるしの状態”)ではない。
派手なスポンサーロゴなどなく、内装も革。
唯一、チャレンジ用リアスポイラーが派手か否かのボーダーラインだろうか・・・


(Ferrari F355 challenge)

さて、”カフェレーサー”、皆さんはいかが御考えになるだろうか。

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Posted at 2017/09/17 22:00:08

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この記事へのコメント

2017年9月17日 22:24
バイクにおけるカフェレーサーは、どちらかと言えばSRをカスタムしたような出で立ちを思い浮かべますが近年は、メーカーからカフェレーサー的なバイクが多々出てますね。BMWのR9TやヤマハのXSRだったかな?とか自分の昔の愛機のグースだとかカフェレーサーの系譜がストリートファイター系ですね。ヽ(´ー`)ノレーサーレプリカ懐かしい写真の88NSRは、昔乗ってました。
四輪で当てはめると派手すぎす一見ノーマル然としていて実は細々と手が入ってる感じですかね?自分の8のコンセプトはそんな感じです。見る人がみればおっ渋いと思うようなマシンが自分の考えるところのカフェレーサーです(*`・ω・)ゞ。
コメントへの返答
2017年9月17日 22:56
 ドカッちょさん、コメント有り難うございます。

 日本ではカフェレーサーと言うとSRですね。もうすぐ生産が終了するようで哀しく思います。
 「カフェレーサーの系譜は、ストリートファイター系」とは、けだし名言です。
 そして、「おっシブい」と感じられるのもカフェレーサーには必須の要素ですね。

 ドカッちょさんのRX-8、「カフェレーサーに認定」します!勝手に(笑)
2017年9月17日 23:03
F355Jさん(o^^o)こんばんわ☆☆☆

西風さんのCD50S !?かっこよいですね~(≧∇≦)

NSRの写真はもてぎですかぁ??(o^^o)

やぱ私は改めて バイクはセパハンにバックステップが好きだなぁと思いました(≧∇≦)

F355JさんのFerrariのリアスポイラーは チャレンジ用なんですね~(o^^o)
なんか 本気さが伺える羽根ですね(*´ω`pq゛
コメントへの返答
2017年9月17日 23:20
 @cyanさん、こんばんは。

 ねー、西風さんのベンリィ、カッコいいですよねぇ。シビレるほどです。
 沼津のカフェ「ミレーヌ」に実物が展示してありますので、行ってみられては?

 私もバイクはセパハンにバックステップが好きです。
 だからカタナを25年以上にわたって持ち続けているのかも知れません(NSRは一度も乗ったことが無いので、いつか乗ってみたいなぁ。憧れのマシンです)。

 私のF355が生産された当時、チャレンジ用パーツは、本当にレースに参戦する人にしか販売されませんでした。
 だから、このF355もチャレンジとしては中途半端な仕様かもしれませんが、レースに参戦した正統なチャレンジでもあるわけです。
 私は、これくらいの仕様が一番好きです。
2017年9月17日 23:22
こんばんは。

カフェレーサー
少し調べてみました。
外見を大きく変えず、見えない場所に走るためのチューニングが施されている車が該当すると思います。

私のEG6はカフェレーサー的なチューニングをしていってるつもりです( ^ω^ )

レーサーレプリカも気になりますがw
コメントへの返答
2017年9月17日 23:36
 シャクレイさん、こんばんは。

 「外見を大きく変えず」ってのもカフェレーサーの定義に必要な項目かもしれませんね。

 シャクレイさんのチューニングもカフェレーサーのベクトルを持っていると思います。
 さあ、シャクレイさんも愛車紹介の属性に”カフェレーサー”を書き加えましょう!
2017年9月18日 0:33
こんばんは。

私はカフェレーサー、レーサーレプリカ双方大好きです。
私とこの子では、MHRがカフェレーサー、アプリリアはレプリカかな?

高校の頃Z2に乗ってたんですが、クリップオンにカウル付きのMVやドゥカイモラは夢の車でした。
RZが出ると知った時は1年半前に予約、Γの発売には驚きでした。

ハーレーはXR系が好きです。

コメントへの返答
2017年9月18日 1:12
 manoueさん、こんばんは。
 コメントありがとうございます。

 私も双方とも好きです。
 マイク・ヘイルウッド・レプリカが、現代ではカフェレーサーに分類されることに、「時代」を感じますね。

 RZを1年半前に予約された慧眼に驚きます。350?それとも250だったのでしょうか?
 ガンマの発売もホント衝撃的でしたね。

 ハーレーは、私はショベルが造形的に好きですが、今では手に入れるのに相当な根性を必要とされますね(笑)。
2017年9月18日 7:04
速くカッコ良く…。
車だったらメーカー系のスポーツモデルに更に手を入れて乗るみたいな感じでしょうか?
走るステージによってチューニングの方向性は変わると思いますが、
どちらも中から速そうなオーラをビンビン感じますね!
昔羊の皮を被った狼ってのがありましたが、
狼の皮を被ったチーターみたいな感じかな?(笑)
まさにF355Jさんのお車の様な感じですね!


コメントへの返答
2017年9月18日 9:35
 yasu369さん、コメントありがとうございます。

 カフェがベースなので、グラベル(未舗装路)ではなく、ターマック(舗装路)。しかもサーキットや湾岸ではなく街乗り・・・って仕様でしょうか。

 車両は、何でもイイと思います。軽自動車からスーパーカーまで。パリ・ダカにはカミオンってクラスもありますし。
 そこで”羊の皮を被った狼”みたいなのがシブイんでしょうね。

2017年9月19日 11:08
こんにちわ♪
CafeRacerって聞くと過剰に反応してしまい覗かせて頂きました。

日本で『カフェレーサー』再ブームになった1992年頃から2010年に私も熱くなってた1人です。
インターネットがまだ普及してなかったころに洋書を買い漁ってわけもわからず個人輸入までしたものです。(笑)

近年はネオクラシックバイクなる車両がメーカーやカスタマーショップからモディファイされて販売してるようですがファション性が優先されてるので違うものだと思ってます。
いわゆるBOYS Racerのオマージュってやつですね♪
今後、本当の意味でCafeブームが再燃することないですが
語り継いで生きたいと思います♪

お邪魔しました♪
コメントへの返答
2017年9月19日 20:55
 まんくすさん、過剰に反応していただき、有り難うございます!

 凄い情熱ですね、個人輸入までされるとは!
 洋書も読むと、また日本人と違った感性で書かれていたり、その言語で書かれていた方がダイレクトに伝わってきたりする場合があり、発見が少なからずありますよね。

 カフェというと、日本で「まったり」という言葉が広まった時期とカフェブームがやってきた時期が重なっていたように思います。
 ナチュラルメイクの女の子がまったりとカフェで過ごすのを、私も好ましく眺めていたりしますが・・・
 でも、我々男児たるもの、カフェレーサーでファイティングスピリットも燃やさねばね・・・って思います。

 語り継いでいきましょう、本当の意味でのCafeブームが再燃するまで。
2017年9月20日 19:14
お疲れ様ですm(__)m

わたしは派手に
カズレーザーを目指してます💦

変コメ失礼しました🙇
コメントへの返答
2017年9月21日 21:30
ボヤッキ〜さん、お疲れ様です。

じゃ、赤い超合金にしちゃうんですね(更に意味不明)。

変コメありがとうございました(笑)。
2017年10月9日 14:44
たくさんのイイね、ありがとうございます。
カフェレーサーは大好物のジャンルです。
うちのクルマたちもカフェレーサー路線です。

ガレージもカフェ風にしちゃいました。
コメントへの返答
2017年10月9日 15:50
おぬまさん、コメントありがとうございます。

おぬまさんのDELTA、まさにカフェレーサー!
メカニズムの部分もですが、パーツメーカーのロゴもボディ同系色とされている「さり気なさ」がカッコいい。

Z360やエッセ、Daxもいい感じ。『楽しまれているな〜』と羨ましく思います。

いつか機会があれば、カフェ風ガレージも拝見したいな〜と、思います。

プロフィール

「山口に詩人多し http://cvw.jp/b/1309347/48359021/
何シテル?   04/08 00:11
F355Jです。どうぞ、よろしくお願いします。 「J」は、Japanese の頭文字から取りました。 クルマでドライブ、バイクでツーリング、自転車でサイクリ...
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