[CBR250Four] クランクケース内圧の計測トライ(手持ちのLAMCOブースト計にて)
目的 |
修理・故障・メンテナンス |
作業 |
DIY |
難易度 |
 初級 |
作業時間 |
1時間以内 |
1
カラカラ異音(エンジンから不規則な音が聞こえることがある)の調査の際に、アイドリング中にオイルフィラーキャプを外してみたことがありました。
その際、エンジン内部から大気側へ、思いのほかビード感のあるガスの吹きつけがあることに驚きました。当初は、単にピストンのストローク(上下動)に伴うクランクケース内圧の変動かな?…と思ったのですが、独特のガス臭がします。
もしもブローバイガスだとすれば、ピストンリングの摩耗(ライナーとのクリアランス拡大など)が疑われる状況の恐れもあります。取り急ぎ、クランクケース内圧の計測にトライすることにしました。
この記事のアップ:2021年01月08日
(メンテナンス履歴として記録に残すため、過去に実施したDIY作業を整備手帳に順にアップしています。)
2
クランクケース圧としては、計測スケールは[mmH2O(ミリメートルエイチツーオー)]や[mmHg]あたりが好ましいと考えられるのですが、そのような都合の良い計測器は、あいにく持っていません。
そこで、まずは手持ちの機材にて計測可能かどうか?を試してみます。すぐに使える圧力計として、かつて初代BC型レガシィセダンRSに乗っていた頃に使っていたLAMCOの機械式ブースト計があったので、これでトライします。
3
クランクケース内圧の取り出し口は、簡易的にオイルフィラーキャップ(兼 レベルゲージガイド)の挿入口としました。
この挿入口(ブローバイガス漏れがある場合は、ここが発生口になると思われる)から、後付けのLAMCO圧力計(ブーストメーター)まで接続ホースを配策すれば良いことになります。
4
まず、オイルレベルゲージ穴(@クランクケースカバーRH)の内径に対し、ちょうど良くフィットする外径のホースを用意します。
次に、そのホースの内径にフィットする外径を持つ縮径ホースを用意する…といった具合で順次、ホースをつなぎ合わせて外径を縮小(リダクション)していき、最後に機械式ブースト計の入力ポートに接続できるように、ホースの径をコントロール(縮小化)していきます。
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内外径に応じて、組み合わせするホースの接続が途切れないように仕立てます。
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画像は、オイルフィラーキャップ穴とブースト計とを、異径ホースのつなぎ込みで接続したときの一例。
あくまでもトライアル(手持ちの機材で計測すること自体が可能なのか?の確認)が目的ですので、今回は細部の作り込みは割愛します。
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エンジンを始動させ、アイドリング(1500~1600rpm付近)を保ちます。
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残念ながら、手持ちのブースト計(正圧は[kg/cm2]、負圧は[cm/Hg]の表示単位)ではスケールが大きすぎたようで、指針は動く気配がありませんでした。もう少し引き込みホース長を短くした方が検出性に有利となるでしょうけど、ゲイン(感度向上による改善代)は無さそうでした。
将来的にはマノメーターあたりを準備してクランクケース圧を計測する手もありますが、現実的な代替案は各気筒のコンプレッションの計測。こちらの方が現実に即しているため、過去遺産(LAMCO)を使ってのクランクケース内圧の計測トライはここまで、としました。
何事も(考えた上での)実行、が良いかと。この経験は、何らかの肥やしになれば良いな、と思っています。
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