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調布市のKAZの"CBR250Four SE" [ホンダ CBR250 FOUR (フォア)]

整備手帳

作業日:2024年3月1日

[TAKUMI燃料添加剤F.S.R]内視鏡で燃焼室を観察(走行61198km、2024-03-01)

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目的 修理・故障・メンテナンス
作業 DIY
難易度

初級

作業時間 1時間以内
1
新型のデジタルボアスコープ(内視鏡)を購入したので、燃焼室内を観察してみます。

元々、みんカラで当選した TAKUMI ブランド(by 株式会社AKTジャパン さん)の燃料添加剤「F.S.R(フューエル.スラッジ.リアクター)」のモニターをしていましたが、ちょうど F.S.R を使い切るタイミングで#4番気筒の点火プラグを新品に交換したので(→ https://minkara.carview.co.jp/userid/132018/car/28623/7717941/note.aspx )、その機会をとらえての燃焼室観察となりました。
2
今回の整備手帳は、前回・[TAKUMI 燃料添加剤 F.S.R] 投入4回目(走行距離61028km、2023-12-16)(→ https://minkara.carview.co.jp/userid/132018/car/28623/7618893/note.aspx )からの続きになります。

モニター添加剤を規定に則って燃料に投入しましたよ…が前回までの報告。今回は、その効果(燃焼室内のカーボンが除去された状態か否か)を確かめるための作業で、モニターレポートとしては最終話になります。
(※バイクなので、モニターボトルを使い切るまでに時間を要した次第。)
3
デジタルボアスコープ(内視鏡、スネークカメラ)で燃焼室を確認する前に、予備知識として CBR250Four の純正ピストンの画像を載せておきます。

ピストン冠面は複雑な形状をしており、点火プラグの直下には、円形の土手に囲まれた狭くて平らな部分があります。
4
次に排気バルブが位置する側(※)に、CBR250Four 固有の部品識別番号である「KT7」の文字が、型抜きされています。

(※CBR250Four は4気筒16バルブDOHCなので、各気筒に吸・排バルブは2本ずつ備わっています。)
5
吸気バルブ・排気バルブのリセスは、ピストン冠面(ボアの内周側)だけに留まらず、ピストン外周まで及んでいます。

画像は、リセス(バルブが干渉しないようにするための、形状的な「逃げ」)がピスト外周部まで及んでいる様子です。
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以上、CBR250Four のピストン冠面形状の「おさらい」をしたあとは、いよいよボアゲージ(内視鏡)で#4番気筒の燃焼室内を観察します。

点火プラグを抜き取ったあと、そのプラグホールめがけて内視鏡の先端(CCDカメラ部分)を挿入します。
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周辺に同心円状のスジが見える部分が、点火プラグを締め付けするための「めねじ」です。

その奥(画像の中央付近)に見えるのが、前述の「画像3」での「円形の土手に囲まれた狭くて平らな部分です。
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一つ前の画像から、さらに近接したピストン冠面部分の画像が左図。

前述の「点火プラグ直下の、円形の土手」および「その土手に囲まれた平らな部分」につては、土手に相当する部分が黒色に変色しているだけで、カーボンが堆積したものでは「ない」ことを、確認しました。
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次に、ボアゲージ(内視鏡)に付属のアタッチメントを取り付けします。

選んだものは「側面鏡」。このアタッチメントを付けることによって、内視鏡の先端に対して90°の角度を成す、周囲の様子が観察可能となります。
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「側面鏡」のアタッチメントを装填したところ。

あくまで観察範囲が「鉛直軸に対して90°の角度を成す方向」に代わるだけで、ボアスコープの先端をプラグホールに挿入する操作は不変です。
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ピストン冠面の手前(ぶつからない寸止め)まで、内視鏡の先端部分を挿入したところ。

鏡像を介しての撮影(画像キャプチャ)になりますが、画像に黄色文字で付加した説明の通りの位置関係になります。
(ここでも、ピストン冠面にはカーボンの堆積がないことを確認しています。)
12
次に、内視鏡の先端(軸)を少しだけローテート(回転)させた画像が左記です。

この角度からは、シリンダヘッドの吸気・排気バルブの位置および周辺、そしてシリンダブロック部分ともども、カーボン堆積は無いことが分かります。
13
さらに観察軸をローテート(回転)させて、周辺の様子に異常の兆候が無いかどうかを確認します。

今度は、画像に示す通り「KT7」の文字が確認できました。つまりこの撮影方向は、点火プラグの中心から2つの排気バルブのある方向へ…となります。

この画像でも、シリンダブロックのボア(ライナー部分)やシリンダヘッドとの境目部分には、カーボンの堆積は見受けられません。
14
なお、シリンダブロックのボア(ピストンリングやオイルリングが接触する部分)には条痕(クロスハッチのような細かな溝)が残っていることも分かります。
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このようにして、ピストン冠面やその周辺(側面)を360°に渡って観察した結果、

(1)ピストン冠面には、黒色で変色している
  部分はあったがカーボンの堆積はない。
(2)シリンダブロックの上死点付近のボア
 (クレビスボリューム)近傍にもカーボン
  の堆積は認められなかった。
(3)ライナーボアには、条痕が残っていた。
(4)その他、シリンダヘッド表面にも、
  見える範囲にカーボン堆積はなかった。

ということを確認できました。
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[TAKUMI 燃料添加剤 F.S.R] を規定に準拠して使用し切ったあとの燃焼室の様子は、上記で記した通り。

予想以上にヘッドとブロックのカーボン汚れが極めて少ないことが分かりました。

今後は、燃料添加剤の類を一切使わずに走っていった場合に、燃焼室内にカーボンの堆積物が生成されるかどうか? …を念押し確認できれば、F.S.R のカーボン除去効果について、よりいっそう確からしい結論を得ることができるでしょう。

以上「燃焼室の観察」までが、[TAKUMI 燃料添加剤 F.S.R] のモニターレポートになります。長期間に渡って、関連する整備手帳をご覧いただき、ありがとうございました。

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調布市のKAZ [読み:ちょうふし_の_かず] と申します。 スバル・レヴォーグ(VNHC型)、スバル・エクシーガ(YA5E型)、ホンダ・CBR250Four...

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