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調布市のKAZの"CBR250Four SE" [ホンダ CBR250 FOUR (フォア)]

整備手帳

作業日:2024年3月16日

[CBR250Four] #4番気筒の失火対応・その3「車載バッテリーのFULL充電」

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目的 修理・故障・メンテナンス
作業 DIY
難易度

初級

作業時間 6時間以内
1
その2(→ https://minkara.carview.co.jp/userid/132018/car/28623/7717941/note.aspx )からの続きです。

失火が生じていた気筒(#4)の点火プラグを新品化したにも関わらず、走行中に3気筒になったり4気筒になったりする症状(間引き点火、部分失火)が現れました。

過去の経緯から、車載バッテリーの電圧不足が原因ではないか、と考えました。
2
過去の経緯とは、
 ・アイドリングでは正常点火
 ・定常(一定速)走行では正常点火
 ・EG回転速度[rpm]を上げると失火
 ・始動時や加速時など、燃焼上の
  要求電圧が高まるときに失火

という症状が現れたときは、車載バッテリーの印加電圧が低いことが原因だった(→ バッテリーの新品化で解消)…という経験があったことです。
3
そこで「間引き点火(部分失火)」の原因の可能性を潰し込んでいくため、今度は車載バッテリーをFULL充電してみます。

コードリールを CBR250Four の脇まで持ってきて、冒頭の画像に示す全自動バッテリー充電器(※)をつなぐ準備をします。

(※)ご参考:パーツレビュー
株式会社 錦之堂 全自動バッテリーチャージャーOMEGA PRO(型番:OP-0002)→ https://minkara.carview.co.jp/userid/132018/car/1516859/9394022/parts.aspx
4
これまでクルマ(レガシィやエクシーガ、レヴォーグ)については、適時、車載バッテリーの追加充電を行っていましたが、バイク(CBR)の車載バッテリーについては、追加充電はあまり行っていませんでした。
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CBRのシートを外し、車載バッテリーの端子に充電器のクリップを挟めるようにします。

ちなみに、現状の車載バッテリーの使用開始日は 2017-01-29 と記されていました。現在までに、約7年と1ヶ月が経過していたことになります(その間、何度かは充電をした履歴はあります)。
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全自動充電器(OMEGA PRO)のワニぐちクリップを CBR の車載バッテリにつなぎます。

挟み込みが甘いと、クリップが知らないうちに外れてしまうこともあり得るので、しっかりとクランプするようにします。
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充電器(OMEGA PRO)の電源を投入したところ。

今回の充電対象は(クルマ用ではなく)バイク用ですので、電流の設定値は最小区分の [2A] でセットします(その上の設定区分は [6A] となります)。
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既存の車載バッテリーのSOC(バッテリー充電率、残容量率)は80%と表示されました。

車載バッテリーは丸7年以上が経過していましたが、SOC が80%であったことからは、極端な電圧低下までは至っていない模様。
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充電電圧(※充電率に応じてリアルタイムで変化します)は、充電開始時で 12.4V と表示されました。

電流の設定値 [2A] にて、実際の印加電圧が過電圧になっていないことを確認できて、一安心。
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充電風景(引いたアングルで撮影)。

過去に CBR のバッテリーを充電したときには、所要時間は30分~1時間程度でした。今回もそれくらいか? と思いつつ、ときどき注意して様子を観察します。
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充電開始から、約1時間20分が経過したところ。

SOC の表示値は 80%のまま。電流値の設定を現状の 2[A] から 6[A] に変えてしまうと、今度は印加電圧が過大になってしまう恐れがあることから、このままの充電設定で継続させることにします。
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充電開始から約3時間が経過したところ。

充電完了(← 「FULL」の表示になる)には至っておらず、また過電圧でもないことから、このまま充電状態をさらに継続させます。
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充電開始から約4時間が経過して、ようやく充電器の表示が「FULL」に切り替わりました。

この整備手帳の作業時間の欄は、便宜上「6時間以内」としていますが、その内訳は「準備5分+充電4時間+片付け5分=約4時間10分間」となります。これが、今回の車載バッテリー充電の正味作業時間です。
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車載バッテリーをFULL充電した翌日、所用があって往復で約46kmの距離を走行しましたが、間引き点火の症状は発現しませんでした。

画像は、その走行を終えたときのオドメーター。表示値の61473kmから、その46km分を引いた「61427km」時が、車載バッテリーをFULL充電(メンテ作業)したときの走行距離になります。

以上より、#4番気筒の失火は、
 ・点火プラグの寿命
  (ギャップクリアランスを含む)
 ・車載バッテリーの電圧低下
の複合要因によって生じていたことになる…と言えそうです。これにて、このシリーズは一応の「完」です。ご参考まで。
 ↓
2024-04-27:更新
その4「高圧ケーブル#1と#4の入れ替え」をアップしました。→ https://minkara.carview.co.jp/userid/132018/car/28623/7767164/note.aspx

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この記事へのコメント

2024年3月23日 11:25
こんにちは。
 点火コイルは入れ替えられたのでしょうか?
 バッテリー電圧が高くなって放電電圧も高くなって直ったものだと思いますが[吸気系(独立スロットル)、排気系(マフラーの集合方法)、燃料系(キャブ?、空燃比)の状態がわかりませんが]
点火コイルの劣化でなければ、根本的の要因は、4番気筒は残留ガスが多いか、空燃比が薄いんでしょう。
 間引き点火は失火したあとのサイクルは残留ガスが減ったり、空燃比が濃くなったりするので正常に点火することで起きます。
 ただし[このエンジンの点火順序がわかりませんが]他気筒の吸排気回りこみが影響を受けることがありますので、必ずしもこの気筒自身の問題ではない場合もあります。
コメントへの返答
2024年3月23日 12:45
こんにちは、親切・丁寧なコメントありがとうございます。
現時点で点火コイルの入れ替えは未確認で、今後も同様な症状が再発したときに試してみようと思っています。本来は、しっかりとFTAをやってから根治を目指したいところですが、現状は対処療法的な措置になってしまっています(自覚はありますが、まとまった時間が取れにくいため…)。

マフラーは純正でロングブランチの4-1集合タイプです。コメントいただいた内容は、今後も参考にさせていただきます。以下、念のため簡単な履歴を記します。
 ↓
2017年01月、EG始動不良になったときに、粒度が粗いですが簡単なFTAをやっていました。
https://minkara.carview.co.jp/userid/132018/blog/39222942/
当時はプラグとバッテリ交換で解消していますが、原因の切り分け用として、中古品ですがCDI、レギュレータ、IGコイル、ハイテンションコード類を入手して予備用のストックとしています。
 ↓
2019年12月、#3失火となった際にそれらの部品を順に入れ替えながら確認。
https://minkara.carview.co.jp/userid/132018/blog/43587082/
このときは燃料フィルタを交換後にキャブレターのO/Hをして復調しました。
 ↓
以後、直近では
2023年06月: #2点火プラグ交換
https://minkara.carview.co.jp/userid/132018/car/28623/7396171/note.aspx
2023年11月: #3点火プラグ交換
https://minkara.carview.co.jp/userid/132018/car/28623/7568951/note.aspx
となって現在に至る。という感じです。

今後は粗めだったFTAをもう少し精査しつつ、見落としが無いか(例:ハーネスの劣化や端子摩耗など)も加えて、DIYでできる範囲とプロに依頼する部分との判断を付けていこうと思います。
重ねて、コメントお礼申し上げます。
2024年3月23日 14:05
 ひょっとして調布市のKAZさんって、歴代お乗りの車の基礎研究をやられてるICU近くの事業所にお勤めなんですか?
 だとすると失礼を承知で言わせていただくと、あのFTAはエンジン始動不良のものなので、1気筒失火だけの場合は、かなり違ったものになるのではと思います。
 ただ、基本はどこも悪くないように見受けられますので、調子を良くするだけなら↓こういうのが手っ取り早いと思います。
http://www.audio-q.com/power/AQV-1216A.htm
 金に糸目をつけずに近代化の武器を使うなら、エンジンヘッドとエキマニ間にアダプタを咬ませてA/Fセンサを取り付けてキャブ調整でしょうか? その前にハード面の各気筒のバルブタイミング(タペットクリアランス)調整ですかね。
コメントへの返答
2024年3月23日 14:50
どーも。
FTAはTOP事象に何を置くか…によって変わりますので、ご指摘の通り、始動不良と失火では中身が変わってくる認識です。ただ、登場人物(人ではなくて部品ですが)などの親和性は、部分的にあると思っています。

これが例えばクーラント漏れとかでしたら、以下のように登場人物も全く異なりますが。
https://minkara.carview.co.jp/userid/132018/car/28623/6090258/note.aspx

ご紹介いただいたページは初見でしたが、確かに手段としてはありますね。ただ旧車の場合は「車両全体のバランス」も考慮しないと、(あっちを立てるとこっちが立たず…のような)「もぐら叩き」になってしまうリスクもあるような気がします。
まぁ、そもそも その「バランス点」をどこに持っていくか?はユーザー次第ですけどね。

次にやるとしたら、「点燃調」のキャブ同調確認が現実的なところかな、と思っています。季節変動(外気温変化)もありますし。冒頭の件は、半分合って(過去)半分違う(現在)かな…いや違わないかな。まぁ察してください。
2024年3月23日 19:45
なるほど。
CB18のエンジンマネジメントの件ではお世話になってます。
私は無関係ですが...
コメントへの返答
2024年3月23日 20:52
ご丁寧に、どうもです。
まぁ私自身は直接的ではないですけどね…。
2024年3月23日 22:36
ネットに上がってたパーツリストを見ました。
このエンジンの点火系はCDIの2気筒同時点火なんですね。プラス放電になる#3、#4気筒のプラグは中心電極が細いイリジウムプラグではなくニッケルのオリジナルプラグを使った方が良いかもしれません。(接地電極の方を尖らす)
 通常のマイナス放電は中心電極から接地電極に飛ぶのですが、プラス放電側は接地電極から中心電極側に飛ぶので中心電極が細いと気流が強い場合は火花が安定しにくいです。
 今度、#4が失火したら同じコイルの高圧コードを2つ入れ替えてみることを(#1と#4ですね)お勧めします。
コメントへの返答
2024年3月23日 23:35
こんばんは。
お時間を取って調べていただき、恐縮です。

ご教示ありがとうございます。私の中では、点火プラグの放電は電極間でワンダリングしている(千鳥足で火花が飛ぶ)イメージなのですが、プラス放電の場合はあまりイメージがつかめていませんでした(接地電極の方を尖らすの件)。

確かに混合気の気流によっても、火花の飛び方は影響を受けるかもしれません。教えていただいた通り、次回に#4が失火した際には高圧コードの入れ替えを試してみることにします。親切にどうもありがとうございます。

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