2008年05月31日
●一日忙しすぎて、今日初めてPCに向かっています。といっても仕事を終わらせて早く家に帰らないといけません。
●相方から「せめて月に一度くらい家族4人揃って夕ごはん食べられないの?心も体もつかれちゃった。日曜日だって子供会から息子のソフトボールに掃除に洗濯に買い物に…って全部わたし一人じゃない?」とイエローカードが突き付けられました。
●もちろん、相方が仕事で遅い時は、夕食の用意と食器洗いに洗濯、お風呂も宿題も寝かしつけるのもやっていますし、靴磨きやワイシャツのアイロンがけなど、できることは自分でします。子どもが寝たあとはゴリゴリにこっている相方の全身をもみほぐしてあげたりとしています。それでも家事と育児のストレスは相方に集中します。
●「4人そろって」という時間がないというのは、「家族の時間」がないということなんですね。土日と夜が中心という仕事をしているので「4人の時間」と言われると、何も言えなくなるのがツライ。仕事をやめるしか選択がなくなります。あとは親戚の誰かが毎月不幸になるか。。。
●いずれにしろ、ぽか~んと息抜きが必要なことは確かです。しかし、この間家族サービスをするときまって私が疲れて体調を崩すことが多いですし、休んだ分だけ仕事がたまるので、「家族の息抜き」は私にとって命がけなんですね。私もいっぱいいっぱいです。
Posted at 2008/05/31 20:50:18 | |
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2008年05月30日
●最近、小林多喜二の蟹工船がベストセラーになっているというので、約20年ぶりに読み直してみました。「そろそろほんわか恋愛ケータイ小説に飽きてきた」「もうちょっとズシッとリアルに響く読み応えのあるものを…」という人にはおススメですよ。
●60年以上前の作品でありながら、たくさんの青年が「俺たちは現代の蟹工船という社会に働いている」とこの本の魅力にとりつかれている理由が改めてわかった気がしました。
●オホーツク海で蟹をとって缶詰に加工する3000tの「蟹工船」での過酷な労働、北海道の炭坑や秋田の農民など極貧な生活を支えるために働きにきた男や少年の背景、死と隣り合わせの労働でありながら、その職から逃れられない追い詰められた環境がリアルに表現されます。労働者たちは次第に団結し、船内でのストライキに立ち上がろうとする。。。という内容です。
●読み直して感じたのは、まるで現代の携帯小説のような構成の妙です。情景描写はありきたりな表現をきらい「納豆の糸がひくような雨…」など、想像力をかき立てます。解説のような文章がほとんどなく、労働者たちのセリフが半分近くを占めていて、それが読んでいるものに迫ります。文章に古臭さが感じられず、逆に今風に受け止められるというのがすごいと思います。
●新自由主義が進められた結果、かつての資本主義の萌芽期のような「使い捨て労働」が再現し、それが青年たちにこの物語を身近にさせているということです。それは単なる再現ではなく、もっと急速に、もっと深刻に、もっと大規模に、もっと緻密に仕組まれた形で進んでいるともいえます。
●今、大企業の偽装請負と派遣労働の現場で、食品偽装の末の廃業~首切り現場で、ファーストフード・牛丼・コンビニ・100円ショップ・飲み屋など名ばかり店長の現場で、次々と労働組合が結成され、交渉や裁判がたたかわれています。その結成数は今年に入って100、200という規模では収まらないようです。
●改めて「世の中を動かしているのは一部の資本家ではない。現場で支えているすべての労働者なのだ。未来を変えるのは全労働者の団結である」という民主主義の発露を見ている気がします。それはもしかしたら、戦後に連合軍の置き土産としてはじまった「形としての民主主義」の弱点を、今になって改めて国民自身の力で「中身のつまった本当の民主主義」として積みなおす作業なのかな~と感じるのです。
●蟹工船を読んで思うのは、隣で倒れている青年を見た時に、自分がどう考え、どう行動するかが問われているということです。「しょうがないんじゃない?」「当然、自己責任でしょ」と評論家になって目をそらす人間でいるのか?それとも「君は明日の僕かもしれない」と手をさしのべる人間になれるのか?小林多喜二が私をじっと見つめている気がするのです。
Posted at 2008/05/30 13:51:26 | |
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2008年05月29日
●今日は雨でやんす。昨晩のような強い雨じゃなくてよかった。農家にとっては恵みの雨となりそうですね。
●ガソリンがどんどん値上がりしているので、洗車する気もおきませんので、この雨で少しでも汚れが落ちてくれるなら…なんて思います。私がひいきにしていたガソリンスタンドは、以前までは室内をふくタオルをくれましたが、最近くれなくなりました。ダッシュボードとかハンドルとか拭くのに助かっていたんですがねぇ。。。
●ま、私のように大阪近郊で暮らしている人とか一般的なサラリーマンは、自転車通勤とか、電車・バス通勤の選択肢が残されています。環境保護の観点からも、健康管理の点からもそちらのほうがいい場合もあるでしょう。
●しかし、過疎地域に暮らしている高齢者や、ガソリンや燃料がなければ仕事が成り立たない人にとっては、本当にお先真っ暗という気持ちだと思います。生命にもかかわる大問題ですからね。
●昨年の今頃は「今、我が国の企業は戦後最大の好景気。私の参院選後の仕事は『成長を実感に。』これですよ!」と安倍総理大臣は申しておりました。覚えてる?
●その結果、確かに実感しましたよ。生活がどんどん苦しくなるのを。。。今度は、その実感した結果を自民党の先生方にちゃんとお届けしなければと思っています。
Posted at 2008/05/29 12:00:57 | |
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2008年05月28日
●古いニュースですいません。最近忙しくて読めていなかった新聞を広げていたら、目にとまったもんで。。。こういうの気になって仕方がないんですよ。
●町村官房長官が母校である東京大学に講演に招かれ学生たちに話した。「早くいい相手を見つけて結婚して、次の世代を作る。これは皆さん方の義務だと思う」「私はちゃんと義務を果たして2人のこどもを作った」と説教した…(5月26日付:読売新聞)
●あの。。。一般人が親心として子どもに言うとか、酒を飲みながら部下に説教垂れるとか、自分の決意として披露するとか、そんなんだったら私も「そうだよな~」と思います。
●ただし、その場合でもなんで「早く」見つけなくちゃならないのか?晩婚化は罪か?と言いたくなりますし、「2人つくって義務を果たした」についても、3人産まなきゃ少子化から脱出できないじゃんか。もう一人がんばれ!君は義務を果たしていないゾ!などとつっこみを入れたくなります。それこそ大きなお世話ですけどね…(笑
●問題は二つ。ひとつは「権力の地位についている官房長官」の発言であるということ。ふたつにはその権力者が「結婚して子どもを産むのは義務だ」と言ったことです。
●国民から選ばれた権力者は、命令する存在になるわけですが、当然の如く「国民の信託に応えるための方向を指し示す」ということが必要です。命令するだけなら独裁者でもできる。しかし国民からの税金を預かって執行するからには、国民の納得を得られる努力が必要です。難しいですかね?
●具体的に例をひきながら、文字にしてみましょう。
「国民の1000万人が年収200万円以下やんけ。働いている人の8人に一人が生活保護スレスレの生活をしているってことやん。」
「大学を卒業する人の4人に一人しか正社員になれない。親が平均2000万円もの教育費を子どもに費やして正社員になれないってどんな国やねん?」
「長時間労働で夜中に帰って早朝仕事に行くダブルワーク。とうとううつ病になっちゃった。派遣労働のままではいつまでアパートに住めるかわかない。」
「安い自給に慣れない仕事を次々と変わり、ストレスがたまり、もう半年以上生理が止まったまま。女であることを忘れそうです」
「明日が見えないような生活をしていて彼女なんかつくれない。ましてや結婚なんて考えられない」
「今の年収では結婚しても彼女を支えられないし、このまま生活では出産する費用さえ貯めることができない」
●中には「それは個人の努力が足りなかっただけ」という方もおられるかもしれません。でもこのような声は今は決して少数ではありません。多かれ少なかれみなさんも周りでも聞いたことのある話だと思います。あるいは、これを書いている私や「自己責任」と言っている人が明日には、そんな生活になってもおかしくない時代なのです。
●そんな人たちに、権力者である町村さんが「義務だからさっさと産め」と命令して少子化が克服できるなら、こんな楽な政治はありません。産みたくても産めない原因を政治が作り出しているからこんなことになっているんでしょう?それを棚に上げて「産め」とは順番が逆じゃないですか?それこそ「こんなところで油を売ってないで、さっさと安心して産めるような社会をつくるために仕事をしなさい!」ってことなんですね。
●戦前・戦中に「産めよ増やせよ」という国策がありました。これは天皇のために戦い、死ぬための戦闘員を急いで確保するための標語でした。同時に「欲しがりません勝つまでは」という標語もありました。食べ物も手に入らない不安定な時代、不平不満を言う者があれば町内をあげて監視・密告しあい「非国民」のレッテルを貼られ、不平不満を抑えつけて、子どもだけはどんどん産ませたわけです。
●「お国のために産む。これは義務だ」という匂いを町村さんに感じます。昨年の1月に柳沢元厚労大臣が「女性は産む機械」という発言で物議を醸し出しましたが、くっきりと貫く線が浮かびあがってくるではありませんか。それは派遣労働者の給料を「物品費」として計上している企業と同じく「人をモノとしか見ていない」という考え方です。
●「派遣労働の自由化で雇用が破壊されようが、貧困と格差が広がろうが、医師や看護師が足りなくなろうが、産婦人科が消えようが、消費税を18%に上げようが、年金が宙に浮こうが、環境破壊と食糧危機が迫ろうが、憲法9条を変えて貧困な青年に兵役を課そうが、そんなことはお前らには関係ない。とにかく産むのが義務なんだ」と言いたいのかな?
●もし、そんなこんなの課題を横において「私は2人産んだから義務を果たした」というのであれば「あなた、官房長官の仕事は2人の子どもをつくることだったんですか?へぇ~?そんなら辞めてください」と言いたくなるわけです。
●「産むのは義務」…ひとりの主権者として言う「義務」と、権力者の言う「義務」、同じ言葉なのに、立場によってこんなにも違うってことを町村さん本人が自覚していてほしいですし、自覚していないなら(本来は)この仕事(官房長官という役割)が成り立ちません。今の町村さんに「その自覚を持つのは義務ですよ」というのは能力的に無理ですかねぇ????
Posted at 2008/05/28 11:21:56 | |
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2008年05月27日
●この季節でクーラーをつけたいなどと思うのは、不謹慎でしょうか?そうすると余計に温室効果ガスを排出するわけでありまして、北極圏の氷が解けてしまいます。
●しかし、庶民のエコにも限界があるわけで、消費者が出している温室効果ガスは全体の5%と言われています。50%以上が企業がだしているわけで、そのうち鉄鋼関係と発電事業だけで全体の25%を排出しているというからびっくりです。ここが努力をしないと5%の国民だけに「努力せ~」と言われても削減できません。
●それ以外で日本ができることといえば、他国になくて日本だけで出しているムダを省くしかないですね。たとえば自販機はなくすとか。日本中の自販機をなくすと、原子力発電所3基分の節約になるんだって。あとコンビニなどの24時間営業をなくす。セブンイレブンの操業当時みたいに朝7時から夜11時にすれば、相当のガス排出を抑えられると思うな。
●基本的には朝おきて、夕方には帰ることのできる労働時間を守り、外食せずに家族で夕食を食べ、夜9時には寝る。。。なんていう40年前には当たり前だった質素な生活に戻すわけです。
●EU各国は、この10年間で確実に10%以上の排出ガスを減らしました。「地球の未来を守らなければ企業の未来もない」と真剣に考え、企業の利益を最大限切り詰めて努力をしてきたわけです。日本の企業は未だに未来のことなんか考えようとしません。「国際競争力のため」などと言って、逃げています。政府も「企業の自主目標に任せる」と言って、その結果10年間で6%のガスを増やしてしまいました。
●目先の利益だけを追っている日本企業や政府は世界から奇異な目で見られています。沈みゆく船を修理するためにみんなが努力をしているのに、日本とアメリカだけがライフジャケットを3つも4つも着込んで救命ボートに乗ろうとしている。。。そんな感じです。
●洞爺湖サミットで解散の危機を救いたい自民党ですが、世界をリードすることなんてできるんでしょうか?
Posted at 2008/05/27 09:46:37 | |
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