
8月13日 その日は・・・
朝・・・嫁を田舎に送り出して
昼・・・そのまま2重被ばくの映画を見て
夕方・・・なんとなく思いついて、十数年ぶりに紀伊半島を車で地道だけつかって一周することにしたわけであります。
「好きなことをしなさい」
それが鬱病の僕に対する主治医のアドバイスだったもんで。
観光するつもりもなく、報告すべき何かもなく、意義もなく、エコにも反し、ただ漫然とハンドルを握りつづけ、嫁にも子どもにも呆れられた25時間であったわけですが、独身気分を味わった無駄に自由な時間は自分にとってはいい気分転換になりました。
岸和田から和歌山~三重~奈良~岸和田へ~高速使わず下道ぐるっと紀伊半島。
時間を追って、画像があれば交えて、とても無駄に長いブログですので、興味ない方はスルーして下さい。ただの記録です。
<16:00>大阪 岸和田市を出発
近くのガソリンスタンドで給油。距離計をリセットする。汗をかくかもしれないし、温泉も入りたいし、寒いかもしれないし、疲れたら車中で寝るし・・・ということで着替え、タオル、ミネラルウォーター、小銭、デジカメ、目薬、枕、ガム、アイマスク、サンシェードなどを積み込んで出発。国道26号線を南へ南へ。
<16:24>大阪府 泉南市
阪和道の泉南ジャンクション入り口が見える。高速道路を使えば和歌山まで30分もかからない。でも今日は下道だけだもんね。そのまま26号を行くと、街中を通る26号線と、高架になり岬町までを山中を通るバイパスに分かれる。なんぼゆっくりとはいえ、信号ばっかり無駄につかまりたくないし、ここはバイパスに乗る。
<16:40>大阪府 岬町
10数分で淡輪ランプに着く。信号がないとあっという間やね。ここから峠を越えて和歌山に入る。
ここからはつぶれたラブホとあたらしいラブホが交互に見えてくる。変な風景。
<16:50>和歌山県 和歌山市入り 岸和田から36.1キロ。国道26号線→国道42号線になる。
やっぱり岸和田は大阪市内に行くのと、和歌山市内にいくのと同じくらい。
紀ノ川を超える。紀ノ川~吉野川~佐田岬・・・愛知県から九州にかけての中央断層の一部を成す川だ。南海地震はここで起きるんだろうか?
和歌山城を右に見ながら行くと「ビッグ愛」という巨大施設が出てくる。ここで障害者の大会を開いたことがあった。まだ周囲は明るい。ここで岸和田から42キロといったところか。
いくつかトンネル。。。
下津町というところで後ろを振り返ると、和歌山のポルトヨーロッパが夕日に照らされている。
写真を撮ろうと国道のわき道を行くと、長尺のズームレンズを構える怪しい男が一人。スナイパーみたい。すると眼下を電車が走り抜けていく。なるほど、ここは海と街だけでなく鉄っちゃんのスイートスポットもたくさんあるんだ。老いたら鉄ちゃんになるのもいいかもしれない。嫁さんはついてこないだろうけど。
<18:20>有田市に入る。有田みかんが有名ね。夕日がとっても綺麗。岸和田から71キロ。
妙なゆるキャラがあちこちにある。警察のものか?よくわからんが笑える。
<18:50>湯浅町に入る。岸和田から85キロ。
湯浅は醤油発祥の地。20年ほど前は海水浴の行き来に必ず立ち寄る場所だったけど阪和道が伸びて「湯浅~御坊道路」ができるとすっかり「通過するだけの街」になってしまった。「紀伊半島に新幹線を!」のボロボロの看板が哀しすぎる。国策で踊らされて公共事業をしたことで地方は借金を増やし、産業は廃れ、平成合併とリストラを余儀なくされた。
湯浅城(ただの国民宿舎)の横に満月がのぼった。これは撮らなきゃ・・・と思ったが、大して綺麗にとれなかったな。
<19:15>湯浅から由良へぬけ、更に峠道
僕のはじめて乗った中古車、ミニカターボでこの峠をウンウンいいながらのぼったのがつい昨日のことのように思い出す。まだ結婚前の嫁さんとドライブだった。夜に山を見上げると風力発電のプロペラが10基以上ブンブン回っているのが見える。
<19:40>日高町に到着。岸和田から105.5キロ。
ここでおにぎり、お茶、メガシャキを買って夕食。平均速度27キロ ここまでの燃費13.2キロ/L
<21:15>白浜到着。岸和田から157.7キロ。
浜辺にたくさん人がいる。花火大会かと思ったけど違うみたい。話によると誕生日とか恋人が花火を何万円か払って予約すると、町で「○○さんから、愛する○○さんへ」などメッセージを読み上げて花火を打ち上げてくれるんだって。すごいね。
共同浴場の松之湯を見つけて入る。300円はリーズナブル。炭酸泉でお湯はしょっぱい。青年が入っていて、大阪で仕事をしてて過労で倒れ療養を兼ねて地元に帰ってきたそうだ。どこも大変だねと話をして出てきた。
なんとか寝場所を探さないと・・・と思ったがここまで来たら先端まで行ってしまえと車を更に南下させた。
<22:30>串本町 潮岬灯台に到着。岸和田から228.2キロ。燃費15.2 平均速度31キロ。
どっと疲れた。車がたくさんとまってる。どれもワンボックス。パジェロとかランクルなんて皆無。海の方へいくとすでに青い蛍光のウキを投げて夜釣りをしている人も遠くに見える。本州最南端だ。とりあえず、せっせと仕事をしている灯台さんを撮影して、歯磨きをして、寝ることにする。風が心地よくてちょっと窓を開けるとエアコンなしで充分。
<1:00> エンジンを止めてしばし仮眠。
8月14日(日)
<4:40>起床。
朝から車から出て散歩する人。おはようございますとあいさつをする。眼下では、釣り客を乗せた漁船があちこちの岩場にお客をおろして走り回っている。何枚か撮影をする。
<5:45>串本町を出発。
夕日なんだか朝日なんだか分からないような夏の日の出。冬だったらもっと青い朝なんだろうな。
すぐに有名な「橋杭岩」が見えて撮影。こんなところにあったのか・・・、十数年前の記憶なし。
<6:45>那智勝浦 中之島ホテルから遊覧船に乗って客が出かけていく。
ここで朝食。岸和田から280キロ。
<8:30>七里御浜。
近くにウミガメ公園というのもあり、きっと満月の日には亀が産卵したり、子亀が海をめざしたりする光景が見られるのだろう。熊野灘をのぞむ海岸線はとてもきれいだ。
ここから、42号線は海を離れる。時間があれば鳥羽のリアス式海岸を楽しみたいところだが、今日は目的が違う(何が目的かわからないけど・・・)ここから先は写真を撮るような見どころはない。
<9:30>馬籠峠を越えて紀北町。岸和田から346キロ。
ここで1時間ほど渋滞になる。なんでこんなところで・・・と思ったら事故らしい。反対車線に2台の車が道を塞いでいる。相手車線の車がどんどん続くので、こちらの車線はいつまでたっても動かない。
そこに、綺麗なおねいさんがひとり車から降りてきて、救急隊の横をすりぬけ、両手を大きく広げて相手車線の車を制し。そしてこちらの車を流して家族のワンボックスに乗り込んだ。かっこいい!その後警察車両もやっと来たようだ。
<11:45>和歌山県にさよなら、三重県 松阪市に入る。岸和田から420キロ。
ここまでくると、どこにでもある風景。国道も混雑。松阪牛も食べる気がしないほど眠い。
<12:22>津市に入る。42号線→23号線へ
津市と言えば、浜松に並ぶ鰻屋の宝庫。だがそれどころではない。トロトロと車進まずイライラ。日曜日の盆前だもんな~。本当は滋賀県を抜けて、京都に1号線で入って、名実ともに紀伊半島を制覇しようと思ってたけど、これじゃ今日中に帰ることができない。残念ではあるが、25号線~名阪国道にハンドルを切らざるを得ないと判断。
<12:54>1号線~亀山市~名阪国道へ何とか流入。岸和田から463キロ。
曇ってきた・・・。関を通過。どこかで昼ごはんにしないと。
<13:15>伊賀ドライブイン到着。
昼飯じゃ~。混雑する中を何とかチケットを買って少し仮眠。14:00出発。
月ケ瀬から天理にむけて下りるいつもの道。車の量は多い方だ。
<14:40>天理で降りる。岸和田から539キロ。
このままいくと西名阪に入って有料道路になってしまう。混雑する街中を通り、再び25号線の下道に合流。
<15:25>大阪 柏市に入る 大和川、石川などを経て170号に。
そのまま羽曳野市、富田林市、河内長野市、和泉市ときて岸和田市に流入。
<16:54>岸和田市 到着。
・岸和田~(紀伊半島・省略)~岸和田 走行距離 609.1km
・燃費jは14.9キロ/ℓ(満タン法)
・平均時速38.6キロ/h
(休憩・仮眠・撮影時間を引いて、およそ15時間運転したとして計算)
・・・ということでした。
終わっての感想・・・???
とにかくハンドル握ってポロでコーナーをクルクル回るだけで楽しかったです。
ま、疲れたし、次の日はぐっすり1日中寝ていました・・・笑)
以上!見ていただいた方もお疲れ様でした。