
「ミニカーとカタログで振り返る愛車遍歴」その8
はじめての4気筒超のマルチシリンダーエンジン搭載の VOLVO S60 編です。
いよいよ今回で最終回。途中、9ヶ月の空白がありましたが、11ヶ月かけてここまでたどりつきました。まぁ、サボりすぎですね...
最後も長文になると思いますが、早速いって見ましょうか。
S60 購入時にはみんカラをはじめていたこともあり、すでに書いた内容も一部含まれますが、あらためて書き直していきたいと思います。
まずは、購入の経緯から。
アクセラを購入して、1年と数ヶ月しかたっておらず、もう1台の家族用の車両であるティーダにいたっては、まだ半年経ったくらいである。
そのため、車を購入する予定などまったくありませんでしたが、プリメーラさんの後継車選びが長かったので、輸入車を中心に気になる車があれば見にいくことがほぼ習慣化されていました。
中でも VOLVO は V40 が最後までアクセラと迷っていた車種なので、新しいモデルが発表されると試乗に行っていました。
あれは、V40 の T5 のエンジンが新しくなったので試乗に行ったときでした。
たまたまショールームにレーベルブルーの S60 Polestar が置いてありました。
Polestar は限定車なので、通常ショールームで見られる車両ではありません。
全国でも、ここにしか置いてないということでした。
展示車両なので試乗は出来ませんでしたが、乗り込んでみたりエンジンかけてもらったりして、一目ぼれでした。
S60 T5 R-Design も展示されていたので乗り比べましたが、R-Design のシートよりも座った感じがぴったりフィット。内装が青いステッチなのもどストライクで本気で欲しいと思いました。
しかし、まず値段を見て我に返り、履いているタイヤのサイズを見て、冬スタッドレスどうするのかと、現実に引き戻されました。
20インチタイヤを履いていましたが、19インチまでなら履けると...でも、その19インチでも履けるスタッドレスタイヤは無いと...
他のユーザーはオールシーズンタイヤで対応しているらしかったですが、私は峠を越えて通勤しなければいけないので、無理だよねぇと言うことで断念しました。
元々セダン派だった事もあり、このときから、VOLVO の中のNo.1が V40 ではなく S60 になりました。
それからしばらくして、S60の2016年モデルから直6エンジンを搭載した T6 がなくなるということを知りました。
そういえば、Polestar 見たときに営業マンが、S60 T6 AWDの見積もりを作ってくれたんですが、国内にT6は残り2台しかないと言っていたのはそういうことだったのかと...
VOLVOの戦略では、今後エンジンラインナップは直4のみにすると発表されていたため、もう直6エンジンは乗れなくなると言うことかと思い、そうなると一度乗っておきたいなと言う思いが強くなっていきました。
それから中古の S60 T6 を探すようになり、この子に行き着きました。
いろいろなサイトで探しましたが、S60 のレーベルブルーはこれ1台だけでした。
東京のお店でしたが、連絡を取ったところ試乗可能だと言うことだったので、試乗しにいきました。
当初、記念に試乗だけして終わりと言う気持ちが強かったのですが、予約していた試乗日の前日にこの子を見つけたサイトを見ると、値段が一気に下がっている...
事前に見積もりももらっていましたが、その値引き額の倍以上の値下がりでした。
本当にこの値段でよければ買っちゃおうかという状況で試乗に行きました。
試乗して、はじめのうちは渋滞ばかりで、ステアリングに対するフロントの入り方も重苦しい感じだったので、はじめはあまり印象はよくありませんでした。
しかし、営業の方が、空いている道まで案内してくれて、ここなら少しくらいスピード出しても大丈夫ですよと言ってくれました。
それではっとアクセルを踏み込んだ瞬間、もう他の欠点なんて全部許しちゃうって感じで、直4とは明らかに違うスムーズな回転と音に完全にやられてしまいました。
その後、渋滞時の完全停止するクルーズコントロールなども経験して、かなり長めの試乗が終了しました。
最終的に、サイトの値段は間違っていると言うことだったのですが、それに近い数字を提示していただけたので、あとは勢いで突っ走りました。
今では試乗のときのステアリング操作に対する動きのダルさを感じることも無く、返って足の硬さが気になるくらいなので、あれはナンだったのかという感じです。
■主要緒元
車名: S60 T6 AWD R-Design
型式: FB6304T
駆動方式: 4WD
ボディ形状: 4ドアセダン
外形寸法: 4635mm × 1865mm × 1480mm
車両重量: 1,780kg (サンルーフ +10kg)
エンジン型式: B6304T(Polestarパフォーマンスパッケージ導入済)
形式: 水冷直列6気筒DOHCターボ
最大出力: 329PS/5,400-6,500rpm (Polestar +25PS)
最大トルク: 48.9kgm/3,000-3,600rpm (Polestar +4.0kgm)
ミッション: 6速AT
サスペンション: 前 マクファーソンストラット
後 マルチリンク
ブレーキ: 前 ベンチレーテッドディスク
後 ベンチレーテッドディスク
タイヤサイズ: 前後:235/40R19
燃費: 8.5km/l (JC08モード)
ボディーカラー: レーベルブルー
所有期間 2015/09/02 ~
年式 2013年式
乗り換えてからアクセラとの比較やマニュアルに書いてある機能一つ一つについてレビューなんかも書いてました。
購入した商品のマニュアルを全部読んだのなんてはじめて何じゃないかと思いましたが、そのとき書いたレビューが以下になります。
VOLVO S60 のレビュー その1
VOLVO S60 のレビュー その2
VOLVO S60 のレビュー その3
VOLVO S60 のレビュー その4
VOLVO S60 のレビュー その5
VOLVO S60 のレビュー その6
■カタログ
メーカーサイトからカタログのPFDをダウンロードが出来るため、特に紙のカタログはもらいませんでした。
しかし、後から思えば、購入を検討している車両のカタログは記念にもらっておいた方が良かったなと後悔しています。
ダウンロードしたPDFファイルは2015年モデルからありますが、うちの子は2014年モデル。
センターコンソールのダイヤルがメッキパーツに変わっていたり、Naviがデンソーから三菱に変わっていたり、細部で結構変更があるようですが、詳細は良くわかりません。
紙でもらっているカタログはこんなところです。
V40 のカタログ
V40 のカタログ、V40 R-Design のカタログ、V40 のオプションカタログです
この頃は、レーベルブルーは R-Design の専用色でしたが、今では Polestar でしか選べなくなってしまいました。
S60 のカタログ
S60/V60 のオプションカタログ、S60/V60 Polestar のカタログ
S60 購入してから、いくつかディーラーオプションを購入しているのでもらいました
Polestar パフォーマンスパッケージは、はじめからついていました。
そのため、効果のほどは?です。
リモコンエンジンスターターは後から付けましたが、ソフトウェアだけでこの値段は高すぎではないでしょうかね。さらに、作動範囲が狭すぎるので、会社からの帰宅時に、居室からエンジン始動なんて夢物語です。
駐車場で、目視で見えるところまで来てエンジン始動...意味が無い...
サンシェードは、フロントウインドウ用、リアウインドウ用、リアドア用を購入。
リアウインドウ用、リアドア用はレースのカーテンのような効果のもので、常時装着しておくものです。格納することは出来ないため、使わないときは取り外しかありません。
あとは、レザーシートのメンテナンスキットを買いましたが、後にシートのコーティングをしたのと、使用法が面倒なので、結局お手軽なレザーシート用の拭き取りクロスを使用してます。
S60/V60 Polestar のカタログ
WTCCに行った時に Polestar ブースでもらってきたものです。
インテリア
シート、ステアリング、シフトノブ、パネル類が専用パーツになっています。
ブルーがワンポイントとして効果的に使われているのが魅力的。
特に、このシートは良かった...
エクステリア
派手ではないけど、専用のエアロパーツやエンブレムで差別化されてます。
うちの子にも、リップスポイラーだけついています。
今後リアスポイラーも交換したいなぁ。
エンブレムは用意してありますが、換える勇気が...
足回りやブレーキなどの走りを支えるパーツも専用品がおごられています。
その他電子デバイスの設定が変更されていたり、当然エンジン出力も向上されていて、総合的に手が入ったコンプリートカーになっています。
Polestar もすでに直4エンジンのモデルに切り替わってしまいましたが、縁があれば乗って見たいですねぇ。
その他書籍
モーターファン別冊
V40 のすべて、VOLVO DIESEL のすべて、S60 / V60 / XC60 のすべて
VOLVO IMPORT SPORTS TUNING、VOLVO STYLE
すべて FB 型 S60 が出る前の本ですが、チューニングショップの情報なども乗っているので買ってみました。
■ミニカー
実車として欲しかった車は、S60、V40 だけなんですが、ミニカーの方は、なんかあれよあれよというまに増殖してしまいました。
多くがオークションでの購入ですが、セットで出品されているものが結構あって、中にはダブってしまっているものも...
まずは大スケールから
1/14スケール
S60 No.1 2013-2014 STCC Polestar:MOTOR ART
これ、ラジコンなんですが、ラジコンとしての出来はあまりよくないです。
でも、WTCC 日本Rd.で、Polestar のブースにも置いてあったくらいですから、ミニカーとしてみても、飾っておいても良いくらいの出来ではあります。
STCCのチャンピオンカーですし、なんたって、貴重なレーベルブルーの S60 ですからねぇ。
1/18スケール
S60L T5
アクセラと同じ、中国から出品されていたものです。
中国仕様のミニカーのようですが、サンルーフまで開閉するなど、よく出来ています。
V40 も出品されていたので、いつか購入しようと思っています。
ここから、私のコレクションのメインである、1/43スケール
まず現行のFB型のS60
S60 No.1 2013-2014 STCC Polestar:MOTOR ART
1/14 と同じ、STCCのチャンピオンカーのミニカーですね。
もてぎで開催された今年のWTCCのときに、ビョルク選手にサインしてもらおうと思って持っていたのがこれです。
S60 パワーブルーメタリック:Volvo Car Collection(NOREV)
自分の仕様に最も近い車両がこれですね。
出来れば、R-Designにしてほしいなぁ。
S60 橙:MOTOR ART
こちらはマイナーチェンジ前のモデル。
このフロントマスクも好きなんですが、エクステリア以外にも結構仕様変更が多いです。
続いて、FB型のV60
V60 Polestar レーベルブルー:MOTOR ART
Polestar のレーベルブルーのミニカー、なぜS60 は出してくれないんでしょうか。
V60 エレクトリックシルバー:Volvo Car Collection(NOREV)
S60R レッド:Volvo Car Collection(PMA)
こちらは、先代のS60、Rがつくと違うらしい。
S60 ベージュ:MINICHAMPS(PMA)
こちらは普通の先代モデル
その他のモデル
P1800S 銀:MINICHAMPS(PMA)
VOLVOらしからぬかっこよさ...(^^;)
S80 カスピアンブルー:Volvo Car Collection(NOREV)
フラッグシップセダン。
でも、ほったらかし状態なので、S60の方が...
S80 紺:Cararama(HONGWELL)
S80 銀:MINICHAMPS(PMA)
850 T5 濃緑:DoorKey
この頃のデザインは、まさに、昔ながらのVOLVO
850 銀:Volvo Car Collection(PMA)
S70 赤:MINICHAMPS(PMA)
850の名称が変わっただけ...
C70 カブリオレ 茶:MINICHAMPS(PMA)
いまは、クーペがラインナップからなくなってしまっていますので、復活を望みます。
C70 1996年 茶:MINICHAMPS(PMA)
C70 赤:MINICHAMPS(PMA)
V70 紺:Cararama(HONGWELL)
V70 茶:MINICHAMPS(PMA)
V70 濃緑:MINICHAMPS(PMA)
V70 銀:Volvo Car Collection(PMA)
480 TURBO 紺:DoorKey
S40 2003年 赤:Volvo Car Collection(PMA)
40シリーズ、今はセダンが無いですが、次はセダンが復活しそうなので期待して待ちます。
S40 1996年 銀:MINICHAMPS(PMA)
V40 アマゾンブルー:Volvo Car Collection(NOREV)
V40は若々しいイメージでカッコイイです。
Polestar作りましょう。
V40 CROSS COUNTRY ローカッパー:HI-TECH LINE(MOTOR ART)
V40 赤:MINICHAMPS(PMA)
C30 緑灰:MOTOR ART
40シリーズよりも小さいモデルも期待してます。
レースカーも主にBTCC参戦車両が数社から発売されています。
まぁ、一見数は多いですが、ほとんどデカールが異なるだけです。
S40 No.3 1997 BTCC リデル:ONYX
S40 No.11 1997 BTCC バート:ONYX
S40 No.4 1998 BTCC リデル:ONYX
S40 No.40 1998 Winner Bathurst リデル/リチャード:ONYX
S40 No.1 1999 BTCC リデル:ONYX
S40 N0.1 1998 STCC ニールセン:ONYX
850 エステート N0.14 BTCC:MINICHAMPS(PMA)
850 N0.8 BTCC:MINICHAMPS(PMA)
850 N0.5 BTCC:MINICHAMPS(PMA)
850 N0.15 BTCC:MINICHAMPS(PMA)
■思い出話
私がVOLVOという自動車メーカーを意識したのは、1985年に富士スピードウェイで開催されたインターTECに、当時「空飛ぶレンガ」と言われた240ターボが出場していたのを見たのが始まりではないかと思います。
当時、掛け値なしの日産党の私が応援していたのは、もちろんR30スカイラインでした。しかし、格好からはまったく速そうに見えない 240ターボにスカイラインだけでなく他車がまったくついていけない状況に、衝撃を覚えました。
いやぁ、低音を轟かせながら走る240ターボ、圧巻でした。
余談ですが、格好だけなら、スタリオンがよかったですねぇ...
その後の VOLVO のイメージは、高いところから車を落としたり、車を高く積み上げたりと、頑丈さをアピールする CM で、安全性を誇るメーカーだという認識がありました。
この辺は、今でもぶれずにかたくなに守り続けているコンセプトですので、すばらしいことですね。
VOLVOは開発拠点のイエーテボリ周辺で発生した交通事故には必ずデータ収集に出かけ、その膨大なデータに基づいて常に安全とは何かを考えて車作りを続けていると言われています。
数年前に突如アメリカで実施され話題になった「スモールオーバーラップ 新衝突実験」でも、ほとんどのメーカーの車両がひどい評価に終わる中、VOLVOは非常に良い成績を収めていました。
VOLVOは、1980年代から、スモールオーバーラップ衝突の危険性について認識しており、車内基準で対策をしてきていたというのですから、衝突試験の結果が良くなるための対策がメインのメーカーとは考え方が違います。
先進安全装置もスバルのアイサイトが有名ですが、当初自動運転に繋がるような技術に消極的な国土交通省は、これらの技術には否定的でした、
しかし、外圧に弱いお役所に圧力をかけて、これらの技術を認めさせたのもVOLVOです。
車の安全には、予防安全の考えが必須ということで、こういった技術の開発にも実は力を入れています。
3点式シートベルトを開発したのもVOLVOですが、車の安全性を高めるために、無償で特許技術を公開したという話も有名ですね。
営利を目的とした企業のはずなのにこういうことをしてきていると言う話を聞くと、なんとなく応援してあげたくなってしまいます。
そうは言っても、自動車メーカーなのですから車に魅力が無ければ、いくら志が高かろうと意味がありません。
そこは、ツーリングカーレースなどのモータースポーツにも参加して、走りの良い車のイメージを高めることにも積極的です。
STCCでは連続してチャンピオンを獲得していますし、今年からはWTCCにも参戦しています。
私もすっかりはまり込んで、ツインリンクもてぎまで応援に行ってしまいましたから。
今年は勉強のための参戦と言っていましたが、中国Rd.で優勝と、結果もついてきています。
来年は、2年連続チャンピオンを獲得したシトロエンが撤退することを発表していますので、少しさびしくなりますが、ホンダとチャンピオン争いが出来ることを期待していますよ。
来年も、もてぎまで応援に行く予定ですので、ホンダのお膝元ですが、遠慮せずに勝ち行きましょう。
そして、チャンピオンを獲得して、記念に現状の Polestar よりももっと過激な特別仕様車を作ってしまいましょう。
あっ、V40 ベースの Polestarでもいいなぁ。
その場合、私も買える位の値段でお願いします。