前回までのあらすじ
せっかく前期から後期へ乗り換えてガッツリ乗ってるので、結局、乗ってどうなの?どっちがイイの?ってのを書こうと思って、とりあえず変更されている部分を列挙してみたのですが、変更点を列挙しただけでそのあまりの多さにブログが長くなりすぎてしまい、現在に至る・・・
というわけで、RX-8の前期から後期の変更点はかなり多岐にわたってます。よく見てみるとRX-8のマイナーチェンジでは外観や内装の変更が中心ではなく、エンジンや車体の変更が中心でその変更点の方が多いことが見受けられます。
これを前回は各部分ごとに列挙したのですが、正直ココまでは乗ったこと無い人でもその辺を調べて書ける内容ですし、果たしてそれが乗った結果へどう反映されているか、前回のモノにそれぞれ追記していったら非常にわかりにくくなりました。長いだけでなんだかわからなくなったのでボツりました。
というわけで、このマイナーチェンジで車がどのように変わったか、乗って・弄って感じたこと、それぞれに対してどの変更が影響しているのかという観点でまとめてみました。
前期から後期への乗り換えで私が感じたことは、下記4点に集約されます。
・見た目の変更
・耐久性の向上
・走行フィーリングの向上
・快適性の向上
具体的に、それぞれについて変更点と照らし合わせると、こうなります。
※前回のように細かく書くと書ききれないので、変更点は簡略化してます
・見た目の変更
・ボディワークの変更
・はっきり言って、好みの問題
・ブレーキ周りの塗装、および塗装方法の変更
・サビによる見た目悪化の防止でしょう。無くて錆びても問題ありません。
・雪国や高温高負荷環境では焼け石に水ですが(涙)。
・ホイールの変更
・19インチも好みの問題だが、足がでかくなり見た目は良くなった
・しかしタイヤサイズがヘンテコで入手性は悪化。痛し痒し・・・
・耐久性の向上
・エンジン変更
・変更内容が耐久性の向上に関することのみです
・実際に回して乗ってみると、良くも悪くも驚くほど前期との違いが感じられないw
・若干ながら回りが軽く感じるのですが、それはギア比由来と推測します
・ラジエーター、オイルクーラー等、冷却系の変更
・乗って差を感じるモノではありません。エンジン保護の強化でしょう
・クラッチマスターへのオリフィス追加
・おそらくクラッチまたはミッションの保護するため、
意図的にミートスピードを落としているのでは無いかと推測
・暖気後の街乗りでは全く不便は無いが、冷間時およびサーキットでは
正直違和感を感じます
・走行フィーリングの向上
・ファイナル4.7化
・6速は前期と同等で、それ以外はローギヤ化
・そのため、ギアのつながりが非常に良くなりました
・ボディ・シャシーの剛性向上
・ステアリング応答性が良くなりました
・タイヤを1インチ上げたり、ハイグリップなモノに変更したのと似た感覚です
・リアサスのジオメトリー変更
・ブレーキングでノーズダイブしたときのリアの不安定さが減った
・そのため、曲がりながらのブレーキングが楽になりました
・ハードサスの採用(Type-RS)
・固い足ですが、あくまで純正の固いレベルですので、これは好みの問題
・ステアリングの変更
・後期のハンドル(=NCロードスターのハンドル)は思いの外操作性が良いです
・快適性の向上
・ストレーキの追加
・アンダーパネルの追加(Type-RS)
・フロントメンバーに発泡ウレタン充填(Type-RS)
・これら3つで、室内に入ってくるノイズは結構少なくなりました
・内装の変更
・T社ほどでは無いが、前期よりは細かいところの見た目、使い勝手は
良くなりました
・オーディオの汎用2DIN化
・新車から時間が経過しても、性能が向上したナビ/オーディオが使えます(嬉
・コストダウン
・6MTの内製化
・実際部品代が数万円安い
・正直言えば、シフトフィールは前期最終盤のアイシン6MTと
あまり変わりません
・ただし再末期または生産終了後に内製6MTも部品が変更され、
シフトフィールがさらに良くなってます
・メーター変更
・2色切り替え証明の廃止やフェイスの無色化など、ほぼ唯一の目に見えるコストダウン部です
・ちなみに可変レッドゾーンは「表示のみ」後期からで、機能自体は前期からあります
前期の人は水温40℃以下でフル加速して試してみてください。オススメしませんがw
・その他、書ききれない細かい部品の変更
さて、前期→後期乗り換えで、実は
走行性能の向上はほどんど感じませんでした。
走行性能、つまり走る・曲がる・止まるを向上させるには、誤解を恐れずに言えば下記4点しかありませんが、よく考えてみたらそれに当てはまる変更点はほとんどありませんでした。
・エンジン出力の向上
・エンジン本体は変わっており、カタログスペックは15psダウンしている
・しかし実馬力はほとんど変わらないため、出力は変わらない
・タイヤグリップの向上
・足回りを変更しているが、メカニカルグリップを格段に向上させるほどの
大改造では無い
・タイヤがよりハイグリップなモノ(RE050)に変更されているが、
前期(RE040)の時点で街乗りでは100%使い切れないほどのグリップがある
・街乗り以上の用途では言わずもがな。
・ブレーキ性能の向上
・ブレーキシステム自体に大きな変更が無い
・パッドの高温性能は下がっているが、それでも街乗りでは100%(以下略
・街乗り以上の(さらに略
・高温性能の低下は、おそらく鳴き対策。前期はハード走行時でも
それなりに効きましたが、パッドの面取り部が無くなったときの鳴きも大きかったです
・車両重量や重心の向上
・ボディ補強やミッション変更で40kg重くなったが、
これはガソリン空と満タン入れたときの差とほぼ一緒
・車検証上フロント回りのみが重くなっているが、増加分は全重量の
3%なので、性能を悪化させるほどの差ではない
・ちなみに車検証上の前後重量比は、前期52:48、後期53:47
・サーキットを超本気で走ったときの、最後の百分の数秒に
影響するかしないか程度の差だと考えています
そして、タイヤグリップ向上やブレーキ性能を向上させるため、街乗り以上の、特にサーキットユースが多いユーザーは部品を変えてしまいます。しかもそれらは前期と後期と共通して使えるモノはほとんどです。
というわけで、じっくり乗り比べた前期から後期への違いはこうなりました。
・絶対性能は変わらない
・走行フィーリングが良くなった
・快適性が良くなった
※耐久性の向上部分は、正直それを感じられるほどまだ距離が進んでいませんorz
そしてまだタイトルの「
結局どっちがイイの?」に対して結論が出てないのですが、また長くなってしまいました。さらに続く・・・