目指せ消費3000㌔㌍、しまなみ海道自転車往復。
前日は尾道駅→今治駅間79.7kmを走行。本日は復路、全く同じルートを尾道まで戻ります。
時間もゆっくり走っても5時間半ということも判明し、尾道まで到着後の自宅まで移動も1時間、そしてEバイクによるズルで時間的にも体力的にもまだ余裕があるので、チェックアウトを9:30にしました。しかしこの時間になると、満車だった駐輪スペースの自転車も残り2~3台に。どうやらローディ(ロードバイク乗り)の朝はうどんや並に早かったようです。
5/4 午前9:30、持参充電器で再び満タンにしたEバイクYPJ-ERに、こちらも人間用ハイオク(コカコーラ)満タンセットし、尾道駅前をスタート。
今治から最初の橋、来島海峡大橋まではダラダラした登りです。しかしこちらはEバイク、この程度ならペダルを回してるだけで普通に前に進んでいきます。昨日はアシストモードをSTDで行きましたが、バッテリーが大幅に余るので今日は全行程HIGHで行きます。
前日とは変わり、この日はサイクリストが少なかったです。これは各観光施設で密にならずに楽しめる期待が持てます。ちなみにこの日はロードバイクガチ勢の割合がかなり多かったです。
今治駅~来島海峡大橋までは、比高約70mあります。自転車にとって向かい風と上り坂は大敵。ですがしまなみ海道サイクリングコースの専用道部分は、ママチャリでも漕ぎきれるように勾配が設計されており、距離を稼いで激坂になるのを防いでいます。来島海峡大橋へのアプローチはループ橋で接続していました。
前日は南風(=向かい風)が強かったのですが、この日はほぼ無風で天気も晴れ。前日以上にサイクリング日和。瀬戸内の島々が綺麗です。どうやらしまなみ海道は風が強くなると南風になるようです。
来島海峡大橋の途中には、馬島管理出入り口があり、島民専用ICとなっています。チェーンゲートで、島民しか持っていないカード?によりゲートを開ける仕組みのようです。このような施設をゆっくり見られるのも自転車旅ならではです。ちなみにこの馬島、歩行者・自転車は橋につながるエレベーターで上陸できます。
今治発の場合、しまなみ海道ルート最大の難関、宮窪峠が序盤に訪れます。ここは一般道路となっているため、橋の前後のように自転車専用設計にはなっていません。よって、勾配が急!そして長い!さらに途中の日陰が無く、休憩が難しい!
今回の経験で、往復では無く片道でしまなみサイクリングをするときは、風の影響を受けづらく、キツい坂が序盤に来る今治発の方が良いと感じました。
まぁ、こちらはEバイクなので、涼しい顔で上れちゃうんですけどね。
途中ガチ勢を抜いたときに、「うらやましぃ~」という声が聞こえました。大丈夫です。平坦になったら抜かれますからw
宮窪峠の頂上は高速道路(しまなみ海道自動車専用部)の真下となっており、この周辺では数少ない日陰の休憩スペースになっています。私もここで ハイオク(コカコーラ)補給して、先に進みます。
宮窪峠周辺では、山羊牧場がありました。
のんびり山羊をのんびり眺められるのも、自転車ならではです。
人も少なく余裕もあったため、海岸沿いで一休み。どの砂浜も綺麗です。
往路で撮りそびれた大三島橋。ここの伯方島方の一般道がメインルートの最急勾配で、5.3%です。ただし、最急勾配は300mしかありません。
大三島の道の駅は、前日とは打って変わって空いていました。その前日は密を避けるために全てコンビニで済ませましたが、今日はここで昼食。全く列ぶ必要なく注文できました。
これはマハタのお造り。間接に良いコラーゲンたっぷり(らしい)。これから渡る多々羅大橋と良い眺めの元で食べる現地食は絶品でした。
サイクリスト聖地碑もこの日はガラガラで、念願の自分の自転車を立てかけ、多々羅大橋をバックに撮影も出来ました。
多々羅大橋のアプローチ。上り坂にはこのような看板も立っていて親切です。橋へのアプローチはどこも3%になっています。
多々羅大橋の中間が、広島県と愛媛県の県境です。そして、尾道~今治のほぼ中間点です。あと40km、まだまだ余裕です。
生口島は日本一のレモンの産地。多々羅大橋の生口島側アプローチは、レモン畑のど真ん中を突っ切っていきます。ちょうど開花の時期で、柑橘の良い匂いがサイクリングロードに漂っていました。
どこまでも白い砂浜が続く瀬戸田サンセットビーチ。家族連れが休日をエンジョイしていました。これだけ粗なら、良いGWになるでしょう。
ここは有名な食事処なのですが、人が多かった前日はともかく、人の少ないこの日も混雑していました。今回はパス。
ここも有名なジェラート屋。密を避けるため、泣く泣くパス。
どの橋にも、このような料金所があります。本来しまなみ海道の橋は有料で、現在でも原付以上は通行料金が必要です。しかし現在、歩行者・自転車は無料で通れます。これは、しまなみ海道を世界にアピールしたい行政の働きかけがあったことと同時に・・・
橋のアプローチ道路、休憩所、レンタサイクルに看板が出ている、広告企業のスポンサードのおかげです。 これら企業のおかげで、しまなみ海道の自転車通行料金は無料となっています。
因島も、途中短い峠道があり、頂上にフラワーパークがあります。そのロードサイドにはこれが咲いていました。除虫菊、昔の蚊取り線香の材料ですね。キンチョーの正式名をググると・・・
向島大橋の因島側アプローチ。ここは途中までが一般道でキツい坂となっています。 今治発の場合、この因島が最後の難所となります。
他の橋と異なり、因島大橋だけは高速道路の下、瀬戸大橋で言うと鉄道が走る箇所を通ります。ちなみにこの因島大橋、大鳴門橋、瀬戸大橋や明石海峡大橋のパイロット版といっても差し支えないそうです。
最後の島が向島。この島の因島大橋アプローチ部は、森の中を抜ける長い峠道という感じで、さながら群サイ?走ったこと無いけどw
これはメインルート外の向島大橋。この橋が見えたら、尾道までラスト4km。
そして5/4 15:52、ゴールの尾道駅前行き渡船乗り場に到着。ゆっくり走ったつもりでも、行きとあまり変わらない時間で走りきりました。ちなみにこの渡船は有料です。自転車込みで\110と格安ですが。つまり、尾道~今治往復は、最低\220で出来ると言うことです。
総走行距離、158.6km。なかなか走りました。
平均時速、20.5km/h。上々でしょう。
バッテリー残量、52%。帰りは常にHIGHモードで楽したのですが、バッテリー消費量はほぼ変わらずでした。YPJ-ERなら、素人が充電器無しで、しかも辛いときに一時的にHIGHを使っても、尾道~今治往復は本当に出来そうです。
そして、消費カロリー、3049kcal。目標達成。
走り出す前後で、体重が約3kg落ちてました。これにはびっくり。
しまなみ海道はサイクリングロードとしての整備が進んでいて、走りやすい道路の整備、休憩・観光施設、地元の協力、そしてリタイヤしてスタートに戻る手段の多様さなど、気軽に来ても楽しめる環境でした。また、途中の風景は人工物から海・山と変化に富み、風光明媚な島々から巨大吊り橋まで、実に飽きない道路でした。
ここを自転車で走るのは、積極的に人に勧められると言うことを実感しました。さらに、季節を換えてまたやって来たくなるサイクリングロードでした。
というわけで、尾道~今治往復、3kg軽量化し、無事完走です。