
RX-8の純正キャリパーは、1ポット方押し式です。一般的な乗用車と同一の方式ですので、正直、見た目はショボい。
しかし、ブレーキローターの直径がフロント323mm/リア302mmと非常に大きく、共にベンチレーテッド式であり、なおかつバックプレートの造りも優れていて廃熱性能が良いため、制動力は非常に強力です。
はっきり言って、RX-8ではよほどの理由がない限りキャリパーおよびローターサイズを変更する必要はありません。
※サイズを変更せずローターを変更するのはアリです。純正ローターは残念ながら歪みやすい…
タイヤ幅が245までなら、パッドさえスポーツパッドにしていればある程度の連続走行を行ってもブレーキはフェードしません。タイヤ幅が265になるとさすがに連続走行はきつくなりますが、それでも1~2週のアタックでは十分なストッピングパワーを見せてくれます。
事実、RX-8でとんでもないタイムを叩きだしている猛者たちでも、ブレーキキャリパーおよびローターサイズを変えていない人も数多く居ます。
もう一度書きます。
はっきり言って、RX-8ではよほどの理由がない限りキャリパーおよびローターサイズを変更する必要はありません。
でもね、おいらみたいなヘタクソアタッカーになると…
どうしてもコースと車のコンディションに馴れないと、タイムが出せないんです。そうすると、自ずと連続走行になってしまい、ブレーキにかかる負担が大きくなります。
その結果、
半年でローターをダメにしたり
パッドがV字に反ったり…
ローターもキャリパーのシールも毎年オーバーホールしている有様。
このままでは金ばっかり減っていく!そしていつコンクリートウォールの藻屑と化してもおかしくない!
藻屑ではこの趣味は続けられないので、いよいよブレーキシステム投入です。
チョイスしたのは、プロジェクトμのForged Sports Caliper 4pistonx4pad。理由は…使用頻度の非常に低い、なおかつ出所がはっきりしている中古品が出てきたためです。実は当初は別のキャリパーキットを検討していましたが、この値段に負けました。ただし、周囲に使用している汚友達が多く、実績もあるため結果的には安牌です。
キットはキャリパー、ローター、パッド、ホース、ブラケットのセットで、このうちキャリパーのみが中古、残りが新品です。
ローターはRX-8ではΦ345mmとΦ355mmが選択できますが、今回はΦ355mmを選択しました。355mmでは大きすぎてブレーキバランスがフロントに寄りすぎるのでは?と考えましたが、既に導入している汚友達からはそうでもないとの情報を得ていたことと、ホイールが18インチ以上を履くようであれば、実は355mmの方がホイールクリアランスが取りやすく選択肢が広がるためです。
パッドは別のモノを選択しているのですが、現在メーカー欠品と言うことで、ニューモデルのNS-Cが着いてきました。発注品は生産次第発送、このNS-CはそのままもらってもOKとのことで、予備パッドが増えたのでヨシとしますw
新旧ローターの比較。ローターサイズが323mmから355mmに上がったので、明らかにデカい!
ローター厚の比較。厚さも純正が24mmに対して、このキットでは32mm。ベンチ溝も広い!
パッドが純街乗り用なのに、制動力が非常に高い!しかし、対向キャリパー独特のコントロール性の良さでかっくんブレーキになりません。ブレーキタッチが大きく変化したので馴れる必要はありますが、苦ではありません。
しかし見た目がデカい! ハッタりにも負けないくらいデカい! もう17インチホイールは履けなくなりました。まぁ、履くつもりはありませんが…
これでブレーキの不安を一気に解決できました。
しかし、これだけデカくなると、手持ちのホイールが入るか非常に不安になります。ということで、フィッティングテスト。
対向キャリパーは車体外側にもピストンを持つために張り出し量が大きくなるため
、ホイールスポークとのクリアランスが問題になります。
まずはサーキットアタック1軍のRAYS TE37SL 18x9.5J+40では…
余裕。さすがTE37、ビッグキャリパーとのマッチングについては、このホイールはスーパー安牌です。
続いて、サーキットアタック2軍・225Cup用のProdrive GC-05F 18x8.5J+47では…
うぉっ、超ギリギリ…クリアランス2mmほどか…
履けないことはないですが、ホイールは走行中に意外と歪むモノ。このままではキャリパーに擦ってしまう危険があります。そこで5mmのスペーサーを入れて再テスト。
当然ながらクリアランスは5mm増加で、今度は問題なし。このホイールを使うときは、5mmスペーサーが必要です。
しかしこれ、ホイール形状から想像すると、ローター径345mmではスペーサー無しでは確実に当たっているし、スペーサー有りでもクリアランスが厳しかった可能性大。あぶないあぶない。
最後に、街乗り用のType-RS純正ホイール、19x8J+48では…
アウトー!
思いっきりキャリパーに干渉します。
そこで、先ほどと同じく5mmのスペーサーを入れると…
セー…いや、アウトだろこれ。
写真では触れているように見えますが、実は0.1mmの隙間がありふれていません。しかしこのクリアランスでは走行中に確実に触れてしまいます。
試しに5mmスペーサーを2枚重ねてみたところ、この状態では5mmクリアランスを確保できます。ただし、10mmスペーサーは通常の方法では安全に入れられない上、確実に使用できるモノも意外と値段が張ってしまいます。
…ブレーキの課題は解消できましたが、街乗りの課題が新たに発生してしまいました。まぁ、9.5JのTE37でも今の車高ならフェンダーからははみ出ていないため、しばらくこれで凌いでいずれ何とかしましょう。
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ちゅ~にんぐ | クルマ
Posted at
2015/06/26 22:39:24