…とはいっても、悪魔のゼ。トを強化するわけでも何でもありません。
パソコンの話です。
ここ数ヶ月、日本国内ながらも長期出張に出ていて、ほとんど車を触っていません。おまけに土日もつぶれる勢いで仕事をしているので、ストレスばかりたまっていきます。
どこかで発散しないと…とはいっても、多忙さから車に投資してもなかなか乗れないし…というわけで、パソコンに投資することにしました。
まずは手持ちのノートパソコン。
2011年に購入したPanasonic Let's-note B10-A (Core-i5 2520M)にメモリを増設したりHDDをハイブリッドドライブにしたりして5年戦いました。まだまだ戦えはするのですが、出張が多く出先でもよりハイパワーなパソコンの出番が多くなったため、ニューマシンを購入しました。
必要なのは高スペックであることと、4Kディスプレイであること。
選んだのは NEC Lavie Note Standard NS850/D。購入時期がマイナーチェンジ(といってもほとんど変わっていない)時期であったため、店頭展示品が少し安く出ていたものを購入しました。4Kハイスペックノートでは他にも様々な選択肢があるのですが、私の用途ではノートPCではどちらかというとシングルスレッド性能の方が欲しいため、4コアではなく2コアのCore-i7 6567u搭載のコイツを選択しました。
それにしてもかなり久しぶりのNEC PCです。PC-98シリーズからパソコンにのめり込んだ身としては、やはりNECには特別な何かを感じます。まぁ、今や中身は半分lenovoなんでしょうが…
さて、購入したのは店頭販売品のハイブリッドHDD搭載モデル。しかし調べてみると、直販でSSDとHDDを両方搭載するモデルがあるらしい。今時店頭と直販でシャシーを変えるなんてあり得ないし、ノートPCのサイズで両ドライブを搭載するとしたら、選択肢は2つしかありません。一つはDVDやBLなど光学ドライブを潰して代わりにHDD/SSDを載せることですが、店頭・直販両モデルとも光学ドライブは削っていません。となると、もう一つの選択肢しかありません。裏面を開けて、メモリ増設用の蓋を開けてみると…
やはり居ました、M.2スロット。ここにSSDを載せてダブルドライブにしているんですね。しかもこのM.2、よく見てみるとPCI-Express x4タイプではないですか。CPUが6000番台なので、PCI-Express 3.0に対応しているはず。止めねじがありませんが、M2-4mmねじなんてどこでも入手可能です。
ということで、中古のSAMSUNG 950Pro M.2を1万円でゲットしてきました。これを買った時点ではPCI-E 3.0 M.2のSSDはこれしか選択肢がありませんでしたし、何より中古で安かったw
唯一不安なところは最新のNVMeであるところでしたが、取り付けてみるとUEFI画面でもあっさりSSDを認識、起動ドライブとしてもあっさり使用可能でした。昔はNECのパソコンは最新規格への対応が周回遅れということがしょっちゅうでしたが、最近はそんなこともないのですね。
SSD化の効果は絶大で、ただでさえ最新PC&動作が軽めのWindows10である上に高速SSDとあって、何もかもがサクサク動きます。
せっかくなんでSSDのベンチもとってみました。
SATA-6G接続をぶっちぎる圧倒的な速さです。さすがPCI-Express+NVMe。
ちなみに2ヶ月使用した後のベンチですが、
シーケンシャルリード性能が落ちます。
使っていくと性能(特にシーケンシャル)が落ちるのは、私が使ったSAMSUNG SSDではすべて発生しましたので、これが一種の癖なんでしょうか。ちなみにWindows10 デフラグにあるTrim最適化を実施すると、あっさり元の性能に戻りました。
続いてはデスクトップ。
2012年3月に、当時コンシューマー最強クラスのCore-i7 3930Kにしてから早4年。現在でも使用していて全く不満は感じていませんが、ノートPCをあれだけ早くすると、やはりメインであるデスクトップも早くしたくなるところw ということで、デスクトップも強化です。
とはいっても、6コア12スレッドのCPUには何ら不満はありませんし、PCI-Express 3.0が40レーンもあることから、システム全体を変える必要は全く感じていません。とりあえず変えるのは、グラフィックボードとSSD。
グラフィックボードですが、玄人志向のGeForce GTX460を使用していました。性能には不満はないのですが、GeForceの400番台は爆熱轟音であるので、同性能で省電力、できれば1スロットでマザーのスロットが有効活用できるものが欲しい…
ということで、ELSA GeForce GTX750Ti SP 2GBを購入。6年前の460よりも性能が若干高く、それでいて静音、外部電源必要なし、そして1スロットと、私が求めていたグラボにぴったり合致します。これで2万を切るのですから、欲しい人にはたまらない一品でしょう。
SSDは、2年前にIntel SSD730 240GBを投入していました。性能に不満はなかったのですが、メインマシンのシステムドライブで240GBは容量が不足気味でした。当時SSD730には480GBモデルがあったのですが、ケチった結果、早期に買い換えが必要となってしまいました。
代わりに投入するのは、これまたIntelのSSD 750 1.2TB。システムドライブに1.2TBもあれば十分でしょう。別にSSDはIntel派というわけではないのですが、今後を考え、さらにノートPCで見せつけられた、PCI-Express&NVMeの性能をNVMe非対応の一世代前マザーに入れるとなると、現状選択できるのはオプションROMが搭載されていてUEFI起動が可能なSSD 750のみとなります。えっ、Intel DC-Pシリーズ? あれはサーバー用だし、買ったら破産する値段だし…
取り付けると、UEFIからきちんとSSDを認識し、これを機にクリーンインストールするWindows10の起動ドライブにも問題なく使えました。ノートPCの950Proでも経験しましたが、すさまじい爆速っぷりに脱帽です。
ベンチをとっても、やはりSATA-6Gを遙か彼方に消し去るほどの結果。今後の主役は誰かを感じずにはいられません。

ちなみに同じPCI-Express 3.0&NVMeのIntel SSD750とSAMSUNG 950Proですが、使っていくと結構挙動が異なることがわかります。 左がIntel SSD750、右がSAMSUNG 950Proとなっています。
SSD750はライトが早いのが特徴で、ライト性能が必要なサーバー製品のデチューン版である名残でしょう。また使用していっても性能劣化が少なく、頻繁にTrimをかける必要もありません。そして要求負荷が高くなっても性能が落ちません。このあたりも、サーバー仕様の名残でしょう。
一方950Proは、ランダムリードが非常に高速です。このためシステムドライブに使用すると、OSやアプリケーションの起動が非常に高速となります。また、前述の通り使用していくと性能が劣化していくため、頻繁なTrim最適化をかけて方がよいです。また要求負荷が高くなっても一時的に性能が落ちます。この辺は最初からコンシューマー向けで作っているためでしょう。
Intelは高値だけど安定、SAMSUNは高コストパフォーマンス。どちらも一長です。
ちなみに、両者SSDの体感性能差は感じませんでした。もはや体で感じることができないくらい爆速となってしまいましたw
そして今回を機にOSもWindows10にしました。いくつか動作しないアプリケーションがありましたが、それもクリアし動かしてみると、Windows7と比較して動作がかなり軽くなっています。見た目のしょぼさや強引なアップデートで評判を落としているWindows10ですが、OSそのものはそれほど悪くなさそうです。
これでデスクトップもノートも、あと5年は戦えます。
…久しぶりのブログが車の話じゃないのかよ。
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Posted at
2016/06/26 22:14:52