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2018年02月04日

ちょっとそこのRX-8乗ってるアナタ、サーキットで走りませんか? その8:足回り&タイヤ回り以外の車作り

ちょっとそこのRX-8乗ってるアナタ、サーキットで走りませんか? その8:足回り&タイヤ回り以外の車作り その7はこちら。

まだまだ続いてるサーキットへの布教活動、終わるまで続けます。

さて、サーキットにどっぷりつかってしまった方へ、これから始めるRX-8のサーキット向け車作り、今回は足回り以外の部品全部です。具体的には、エンジン周り、ブレーキ、室内、そして保護具です。

Q:他にも交換部品はあるでしょ?
A:それについては、一番最後に書いておきます。



・エンジン周り、吸排気

触媒はその6を参照してください。

・マフラー
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 マフラーについては、好みの物を入れれば良いと思います。ここは見た目や音質など、人の好みによるところが大きいので、好きな物を入れれば良いです。
 性能面で言うなら、標準的な中間パイプの直径がφ60で、φ65~70の物が良い性能を出している物が多いです。φ60でも途中が太くなるチャンバー構造になっている物は、特定の回転数での性能を向上させている物が多いです。一部φ76以上のより太いパイプを使用している物は、パイプにチャンバーを設けている物、もしくは1本出しが低速域も犠牲になっていないのでそちらを選ぶと良いでしょう。
 音量については、消音室(いわゆるタイコ)が大きいもののほうが小さくなりますが、一概にそうとはいえません。RX-8の各マフラーについての情報は数多くあるので、調べてから買うようにしましょう。特に音量規制が厳しいサーキット(スパ西浦、幸田、袖ケ浦、等)の走行を考えている方は、消音能力の優れたマフラーを選びましょう。音量的にギリギリのものは、吸排気の組み合わせを変えると吸排気の組み合わせを変えると規制音量を超えて走れなくなってしまうこともあります。
 ちなみに8の純正?強化としてよく出回っているマツスピマフラーですが、MAZDASPEED A-Specの後付け部品として発売された物と、MAZDASPEED Version I/II(通称MSV)に純正装着されていた物では中間パイプのサイズが異なり、MSVの物の方がちょっと性能が高くなっています(MSV発売当時の資料によく見ると記載されています)。

・エキゾーストマニホールド(エキマニ)
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 エキマニについても、正直好みの物を入れれば良いかと思います。ただし、ここは物によって結構性能に差が出ます(高回転重視、低回転重視、全域重視、など)。高額部品で工賃もかかることから、調べてから購入するようにしましょう。
 RX-8は排気温度も排圧も高いことから、NAですがエキマニにかかる負担が大きいです。あまり割れたという事例は無いのですが、中央のパイプ部分に複雑な細工がされているものは割れた事例があり、中には破片が触媒まで飛んでいって触媒を壊した事例もあるので注意が必要です

・エアクリーナー
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 こちらは純正交換タイプと、ボックスごと入れ替えタイプがあります。RX-8の吸気は非常に良くできていて、下手の物に変えるとパワーが上がった気がするだけで、実際は性能低下になってしまいます。よって、お手軽な純正交換タイプで十分戦えます

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ただし、RX-8でもサーキットアタッカーが増えて、ショップが当初と違い本腰を入れてくれたおかげで、現在はより高性能なエアクリーナーボックスも入手できるようになりました。ボックスタイプにするなら、エアクリーナーがむき出しになっていない密閉型の物を選ぶと良いでしょう。むき出しタイプはエンジンルーム内の高温を吸い込むだけで、正直いって吸気を十分考慮した密閉型よりも性能が劣ります。

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 フィルターについては、純正交換タイプ、ボックス交換タイプともに、濾紙式(純正、マツスピ、Odula等)コットン式(K&N、BMC等)スポンジ式(iTG等)があります。濾紙式は集塵性能が高いこと、コットン式やスポンジ式はクリーニングで再利用できることがそれぞれの利点です。
どのタイプを選んでも良いのですが、もしコットン式かスポンジ式であれば、必ずオイルで湿っている湿式の物を選び、クリーニング後も必ず専用オイルを塗りましょう。コットンやスポンジは目が粗いので吸気効率が上がるのですが、その分集塵性能も落ちてしまうため、それを防ぐためにオイルで湿らせてあります。オイルがない乾燥したスポンジのフィルターを使ってダストを吸いまくり、吸気管およびエンジン内が黄砂だらけになって圧縮があっという間に落ちた、なんてケースもありました。

・エンジンマウント
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 RX-8のPPF構造、かつマウントの配置上、エンジンマウントが劣化しやすいです。劣化しはじめるとアイドリング回転時にシフトノブがビリビリ言い始めて、さらに劣化が進むと室内各所からビリビリ鳴り、最終的にはエンジンマウント内のオイルが漏れ出し周辺が油まみれになります。
 エンジンマウントは左右それぞれ1カ所ずつついているのですが、基本的に劣化するのは右側です。これはエキマニの熱によるものと言われています。室内のびびり音が増えてきたら、右のエンジンマウントは変えると症状が治まります。個人的な経験では、左側は右側交換3回に1回でも十分です。1個1万円と決して安くない上に、劣化してない部品を変えるのはもったいないですからね。
 この部品は社外製のものもあります。最初からオイルが入っていない強化ゴム製のものについては、冷間時の振動が若干増えるだけで暖まると悪影響はほぼ無いので、そちらに変えるのもアリです。リジットマウントもあるのですが、振動増大による悪影響が大きいため(乗り心地面だけでなく、各部のボルトが片っ端から緩んでいく)、他車種も含めて最近はナンバーを切るような魔改造をしていたり、走るコースがどうしても高速コーナー中にギアチェンジが必要など、よほどの事情が無い限りはリジットにしないケースが多いです。

・コンピューター
エンジンがノーマルの場合のコンピューターについては、エアクリボックス・エキマニ・触媒・マフラーのうち2つまでなら変える必要はありません3つ以上変えているときにコンピューターを変えると、それぞれの部品がより効果的に効いてきます。ただし、将来的に国際コースを走る場合は、吸排気の部品にかかわらず変えた方が良いでしょう。国際コースは180km/hのリミッターカットをする必要があるため、それを兼ねてです。もちろん、リミッターカットのみでもアリでしょう。
コンピューターの交換は、純正ECUのデータだけ書き換える場合と、コンピューターごと社外品に書き換える場合がありますが、後付けの過給器(ターボやスーパーチャージャー)をつけないのであれば、純正ECUの書き換えで十分です


・ブレーキ

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基本的にRX-8のブレーキシステムは社格に対して強力なので、パッドをきちんと変えていれば事足ります。パッドについては、残量が半分以下になったら新品にしましょう。パッドが摩耗すると加熱しやすくなるので、半分を過ぎると加速度的に減っていきます。

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ブレーキローターについては、純正のままでも十分ですが、交換時のコストが安い2ピースの物に変えるのもアリです。なお、連続周回を繰り返したり、ブレーキへの負担が大きい乗り方の人が265幅以上のタイヤをつけた場合、ブレーキへの負担が極端に上がり、ローターの歪みやヒートクラックが発生することがあります。こうなると、ブレーキをかけるとブレーキからゴトゴト、ゴーゴー音が鳴ります。修理するにはローターを交換するか、研磨するしかありません。写真は研磨を試したけど、ゆがみが大きすぎてダメだった例です。
ローター歪みやヒートクラックを防ぐためには、2~3周走るごとに1周クーリングラップ(全開の50~80%で走り、車を冷やす)を入れましょう

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どうしてもブレーキへの負担が大きい乗り方をしてしまい、頻繁にブレーキ修理をしなければならない場合は、フロントにブレーキキャリパーキットを入れ、ローターを大径化するのもアリでしょう。基本的にローターが大きく厚い方が熱に対して強くなります。
銘柄は個人の好みで良いですが、キャリパーによっては前後のブレーキバランスが前寄りになりすぎてしまい、ブレーキング時にリアが不安定に感じることがあります。あらかじめ導入した人から情報を仕入れておくと良いでしょう。ブレーキバランスで困ったときは、リアウイングを入れるか、リアブレーキの大径化を行いましょう。
個人的なオススメは写真のプロジェクトμ 4piston×4padに355mm×32mmローターの組み合わせです。私は毎年ブレーキを傷めて修理していたのですが、これを導入した後では一度もブレーキを壊さずに3年間使えています。パッドサイズが大きくないので、前後のブレーキバランスも全く崩れずに済みました。

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キャリパーキットを入れる場合、キャリパーとホイールの干渉に注意が必要です。場合によってはホイールの買い換えも必要となります。なお、ローター径を大きくした方がホイールとの干渉は避けやすいですが、小径ホイールがはけなくなることと、前述の前後ブレーキバランスに影響する場合があることに注意が必要です。
たとえば私のオススメの組み合わせでは、17インチホイールを履くことが困難になりました。

ブレーキフルードはその5を参照してください。


・室内

・シート
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 サーキット走行では体にかかる遠心力も強いため、純正のシートでは体をどこかで支える事が多くなるかと思います。シートを変えることによってその負担が大幅に軽減され、より楽しく走ることができます。個人的にはかなり優先度を高くして導入しても良いパーツです。
 リクライニングしないフルバケット式、リクライニングするセミバケット式がありますが、個人的なオススメはフルバケット式です。やはり体を支える性能が大きいことと、姿勢が安定するため実は街乗りでも運転しやすくなります。乗り降りに慣れがいることと、車内泊時に助手席に移る必要があるくらいしかデメリットがないため、「俺は彼女と二人で車内泊するんだー!」( ゚д゚)、ペッなどの理由がなければフルバケット式を勧めます。車検対応の物で、好きな物を選べば問題ありません。
 シートを変える場合、メーカーによってシートポジションを下げられる量が異なることに注意が必要です。基本的にシートポジションを下げることはデメリットしかないので必要ないのですが、身長が高い人はヘルメットをかぶったときに頭が天井につっかえなくするように下げる必要があります。私の経験で、ヘルメットをかぶる場合は下記のようになると考えています。

・身長が180cmを超えない:どのメーカーのどの銘柄でもOK
・身長180~185cm:メーカー純正または社外の超ローポジションレールが必要な場合がある
・身長185cm以上:ブリッドのLowMaxシート&レールの一択、もしくは車検非対応でシートを魔改造


なお、身長が155cm以下の場合は逆にシートポジションを上げ、なおかつ前後位置をより前に出す必要があるかと思います。この場合はショップに相談しましょう(詳細情報を持っていないんです、すいません・・・)


・4点/6点式シートベルト
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 純正3点式よりも確実に体を固定できるので、楽しく走るという点でも安全性という点でも早めに入れた方が良い部品です。こちらについては、メーカーは好みの物を選べば良いです。安い物では1万円くらいから入手できます。ただし、安価な物(具体的には、FIAの公認がないもの)は走行中に緩みやすい欠点があります。もし将来的にHANSを考えているようであれば、6点もしくは後から6点にできる物を選びましょう。4点で後から6点にできる、FIA公認の物でも3~4万円なので、最初からこちらにする手もアリです。
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ただし、TypeRSやSpiritR-MT標準の純正レカロシートを除く一つ穴の純正シートの場合、4点式以上のベルトの装着はオススメしません。衝撃がかかったときに肩ベルトが絞られるため、首に裂傷を負う可能性があるためです。首の血がピューは一大事です。写真は悪い例です。
4点式以上のベルトは、必ず純正レカロや社外シートのような、二ツ穴のシートを使いましょう。

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 取り付けに関しては、肩ベルト(もしくはそれ用のアイボルト)は後席シートベルトと友締め・腰ベルト右側はシートベルトレールと友締め、腰ベルト左側は、RE雨宮製のアンカーを使用するのが一般的です。6点式のクロッチベルト(いわゆるチ○コベルト)は、基本的にボディに穴を開けてアイボルトを溶接する必要がありますが、最近は写真のようなシュロスのスナップオンブラケットをシートレールと友締めする方法もあり、こちらの方が手軽です。ただしこのブラケットは衝撃1回のみ有効なので、クラッシュなどでベルトに負荷がかかったときは、ブラケットを交換する必要があります。ここまで読んでいるアナタはクラッシュしないように気をつけるはずなので大丈夫かと思いますが、万が一のための装備を万が一の時に使えなくするのは大変危険なので気をつけましょう。


・保護具

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 サーキット走行の経験が深くなってくると、どうしても自分でなくても他人のクラッシュを目撃してしまうことがあります。そうすると、万が一の安全装備を考える事になってきます。デビューの時はホームセンターヘルメット等で良く、そのまま走り続けることもできるのですが、万が一の際は本当のレース用である、FIA公認の保護具のほうが安全になることは間違いないです。サーキット走行が増えるのであれば、徐々に保護具のアップグレードを検討するのもアリでしょう。もちろん、見た目的に「いかにも走るぜ!」という雰囲気が出るので、先に買ってしまうことは(コスト以外の)デメリットはないので大いにアリです。
 メーカー、銘柄は好みで良いと思いますが、正直一般的なファッション物とは違うので、導入の優先順、サイズやフィッティングがイマイチわかりにくいです。非常に高額な買い物となるため、具体的にこうとは書けません。周辺の既に導入している人から情報を仕入れて、可能であれば試着をしてから購入した方が良いでしょう。地方在住で試着が難しい人は、保護具のショップに聞いてみましょう。必ず丁寧に教えてくれます。

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Q:HANSって?
A:詳細はググってほしいのですが、ヘルメットだけでは守り切れない首を守るため、ヘルメットと体をひもでつなぐ保護具です。装着のためには4点以上のシートベルト(緩まないように6点式推奨)と専用のヘルメットが必要となりますが、これの有る無しでクラッシュ時の負傷率が大幅に変わるので、最近は本当のレースでは必須に、我々趣味で走る走行会でも推奨される場合が多くなりました。

Q:FIA公認って?
A:おおざっぱに言うと、FIAは世界の自動車レースの親方で、公認品はそのFIAが示した安全基準を満たしているということです。草レースや走行会ではなく本当のレースの場合、保護具はFIA公認であることが必須となります。


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Q:FIA非公認のアイテムは公認に比べてかなり安いけどどうなの?
A:非公認になっている物は、
  1: 4輪用ではない(カート用、ピットクルー用)ではないため非公認
  2: 4輪用だがFIA公認の性能を満たしていないため非公認
  3: 公認と同じ性能だが、公認試験を通していないため非公認

安全性は、3>2>1 の順番で高くなります。
FIA公認は、4輪の事故で起こる危険性を考慮した試験をとった物につくため、公認品の方が安全であることは間違いないです。ただし、公認だろうが非公認だろうが、我々の趣味は自己責任であるため、それを承知で非公認の物で走っても何ら問題はありません。




これで車作りの部は終わりです。

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Q:他にも交換部品はあるでしょ? ↑こんなのとか・・・
A:他の部品については、好きな物を好きなタイミングで入れていけば良いので、あえて書いていません。 
  例1:外装パーツやエアロパーツは、見た目の好み、不満点の解消で好きな物を入れれば良い
  例2:デフの機械式化は、好む人と好まない人の差が大きいので、一概に言えない



個人的なオススメはまだまだあるのですが、全て書いていたらそれこそ何日かかるかわからない上に、これ以外のことは結構乗り手の好みに左右されるのが多いので、あえて書かない方が良いと考えました。

まぁ、繰り返し走って不満な点が出てきたときに、欲しいものができたときに、あるいは資金ができたときに、ググるなり人に相談するなりして、それからほしい部品を入れていけば問題ないです。

※追伸:重要な部品について忘れていましたので、ここに追伸します

・・・人に相談?
もうちょっとだけ続きます・・・

ブログ一覧 | サーキット布教活動 | クルマ
Posted at 2018/02/04 22:31:43

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