車のチューニングをするに当たり、一般的な手法は部品交換です。そして部品には、費用対効果、すなわちコストパフォーマンスが高い物と低い物があり、当然高いものを交換していった方が、簡単に幸せになれます。
我々サーキット遊びをする人間にとって、最もハイコストパフォーマンスな部品はタイヤ(異論は認めん)。その次は、そのタイヤを活かす車高調(異論は認める)。その次は・・・ここから先は複数候補が挙げられますが、その一つにシートがあります。
冒頭の写真は、2013年に中古で導入した、BRIDE VIOSIII SPORT-C。RX-8用シートの中ではトップクラスにアイポイントを下げられ、かつシートの左右位置も純正とほぼ変わらないという優れものです。長身でヘルメットと天井が干渉しやすい私にとって、替えの無い愛用シートとなっていました。
しかし、元々廉価版であり生地が薄い上、長年の使用でシートが擦れてきました。また、こちらも廉価版である故ですが、上位モデルにあるFIA認証がありません。さらに、BRIDEのシートはサイズが豊富で体型に合わせやすいという利点があったのですが、なぜかこのVIOSIII以降のLowMax対応モデルからはワンサイズとなってしまいました。そのため、長身の私には背もたれの高さが足りず、肩ホールドが脇ホールドになってしまい、ギアチェンジにちょっと苦労する、という状況でした。
BRIDEがVIOS/ZETAのニューモデルであるZETA4を発売したことで、背もたれ高さの問題は残りますが、他は何一つ支障が無いBRIDEということで、その新型へ買い換えようと、昨年末にシートを発注したのですが、なぜか勝手にキャンセルされてしまいました。
もう一度発注すれば良いのでしょうが、出した結論はこの通り。
出張から帰宅したときに届いたこのでかい箱。もう一つの定番、レカロへの乗り換えです。
こんな箱、サーキットを走れる車には普通乗りませんが、
さすが開口部の大きい観音開きの8。ギリギリですが箱ごと乗りました。
正体はこいつ。RECARO RS-GKのレッド。レッドステッチが欲しかったのでこの色にしましたが、中央のレッドメッシュもそれほど目立つ色では無いので、逆にアクセントになって良い感じです。
RS-Gシリーズは、FIA認証無しが標準ですが、\5000プラスすることでFIA認証アリにすることも出来ます。今回はもちろんFIA認証アリにしました。しかし、認証アリ無しモデルの差は、このホモロゲシールとホログラムの有無のみ。シール2枚で\5000ですか・・・
さてこのレカロ、取り付けるだけなら説明書通りに組み立て交換するだけなので、それほど難しいことはありません。ところが、私個人の事情で、下記の問題が出てきます。
・レカロはアイポイントが高いため、長身の私は天井と干渉してしまう。
・レカロはシートがドア側に10mmズレるため、ラウンドしている天井がより近くなり、長身の私は(略)
つまり、天井との干渉を防ぐ手立てを打たなければなりません。
その1. あんこ抜き
レカロ昔からの定番、座面のウレタン抜きです。レカロは乗り心地を確保するためか、座面のウレタンがかなり分厚く、さらに内部ウレタンも簡単に取り出すことが出来ます。そこで、内部ウレタンを取り出して薄くすることでアイポイントを下げられます。
今回は座面ウレタンの厚さを1/4に、モモ下は3/4にすることで、バランス良く座面を下げることが出来ました。
その2. ウルトラローポジベースフレームを使用
通常のレカロ純正ベースフレームを使用すると、間違いなくアイポイントが高くなってしまいます。そこで、同じくレカロ純正のウルトラローポジベースフレームを使用します。
公式ホームページでは、SP-G系専用とありますが・・・
ご覧の通りRS-Gも取り付けが可能です。RS-Gを通常ベースフレームへ取り付けるときは、別売りサイドアダプターが必要ですが、ウルトラローポジベースフレームにはSP-G系用のサイドフレームが付属しており、それを使用することで別売りベースフレームも不要となります。ただし、サイドアダプターへのシート取り付けは1ポジションのみとなり、後ろ下側のネジはベルトホールと干渉し、さらにそれを回避したとしてもシート本体と床が干渉するため、使用不可能となります。
さらに、シートベルトバックルの配線についても、レール下を通すと車両とシートフレームに挟んでしまうため、シートフレーム上に通す必要があります。
右後の6点ベルト固定アイボルトについては、剥きによってはベースフレームと干渉してしまいます。よって、ワッシャーの厚さ調整やナットを駆使して、干渉しない向きに固定し直す必要があります。
左後ろにはRE雨宮のベルトアンカーを取り付けていますが、正規の向きのままではシートレールに干渉してしまいます。そこで、上下を逆にし、アンカーの取り付け穴にアイボルトをナットで固定し、引き続き使用できるようにしました。
ただしこれはあくまでも仮で、近い将来はボディに雌ねじを立ててアイボルトを打つ予定です。
いろいろ手を施し、取り付け完了です。
アイポイントはVIOSIIIと同等か、もう少し低くなった感じです。天井との干渉は、シートがドア側によったせいでわずかに残りますが、ここから先は一度走ってダメなら再対策するという流れにします。
さて、この取り付け作業をしている間に、S川急便が到着。
中身はこいつ。ヨコハマ ADVAN NEOVA AD08R 255/40R18 + ヨコハマ ADVAN Racing RG3 9.5J+45。ボロでも良いので、AD08Rとまともに走れる9.5Jホイールを増備することを考えていたところ、それらが組まれたものが中古で出品されていたので、即購入。タイヤは2017年13周とボロですが、自分の考えている用途的には十分です。
ホイールの方は・・・なんか妙に塗装が汚い。梨地でバリバリグラデーション。
確かに「タッチアップあり」とあったのですが・・・
塗装ダレ痕まであるじゃん。こいつ、DIY再塗装されたな・・・タッチアップどころじゃ無いじゃん。
まぁ、ホイール機能が生きていれば十分OKだし、相場より安かったのでヨシとします。
装着。ブレーキキャリパーとの干渉はなし、もちろん車体への干渉も無し。しかし、赤い車に黒いホイールは、スゴく悪く見える・・・
2020年は、これらを使う走りになりそうです。
以上、出張費の散財でした。
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ちゅ~にんぐ | クルマ
Posted at
2020/02/02 21:15:55