車のメンテナンスにいそしむ日々が続きます。幸いにして、日本の5月初旬は天気が良く、ガレージなんて物が無い素人タイムアタッカーにとっては絶好の車いじり日和です。
しかし、相手は天気。雨が降る日もあります。
そしてこの日も、車をいじろうと朝起きたら、写真の通り雨・・・しかも、天気予報によると翌日も雨・・・家に引きこもるしかありません。
そして、さらにこの状況下、近隣のサーキットも軒並み閉鎖され、予定していた走行どころか、フリー走行も行うことが出来ません。仕方がありませんが、このままではただでさえ少ないUDEが鈍ってしまう。
ということで一念発起。ハンドルコントローラー(通称ハンコン)Logicool G29を導入し、家でゲームを使って練習することにしました。
実は私、この手のレースゲームでの練習は大の苦手でした。というのも、実際の車の挙動との差異や、Gが無い事への違和感が大きすぎ、どうしても実際に運転しているという感覚になれませんでした。実際、5年前に練習になるからとデンドロおぢさま家でグランツーリスモ(4?5?)でRX-88での鈴鹿走行をしたときも、違和感バリバリでゲームをしている感覚にしかなりませんでした。
そんな折、昨年オーストラリアに行った際に出会った、WTAC2019 LEGドライバーの大井さんと夕食を共にした際にシミュレーターの話となり、いろいろ話題にあったのですが、「どんなに良いシミュレーターでも結局は実車とは違う」と仰っていたのを聞き、それを前提に自分でも試してみようかと思った次第です。しかし、踏ん切りがつかず今に至りましたが、実際に走れなければUDE(略)
さて、レースゲームはフル3Dを高解像度で動かすので、パソコンにかなりのスペックが必要となります。幸い現在使用中のPCは、Core-i9 7980XE、ゲーム向けじゃ無いCPUだけど、それは4Kで高リフレッシュレートを求めるなど、頂点を求めるときの話。今求めるものには7980XEは十分すぎです。
ただし動画編集をメインとしていたため、グラフィックボードの性能が不十分です。
やるなら良い物を。グラボ交換です。
準備したのは、ASUS DUAL-RTX2060-O8G-EVO-V2。GeForce RTX2060Superチップ採用品です。スペック的には十分すぎでしょう。
導入したゲームはAssetto Corsa。後継のコンペッツィオーネという噛みそうな物も出ていますが、今回は無因版です。
ゲームに関しては全く無知だったのでググったところ、車の挙動が比較的リアルなところと、ユーザーによる改造データ、いわゆるModに公式に対応しているので、有志Modによりコースや車種が豊富にあるとのことで、これにしました。 PCゲームはコンシューマーより価格が安いので、別の物が良ければそちらを入れれば良いでしょ☆
これで自分のパソコンデスクに設置し、まずは走り慣れた鈴鹿サーキットとRX-8のModを導入して一回走ってみました。・・・とは言っても、鈴鹿ModもRX-8Modも何種類かありますので、それも比べ試しです。
気がつくと、画面で走ることに没頭していました。
正直に、予想外に実車に近くて良いです。
確かに、実車とは異なります。実際にAssetto Corsaで走り始めたときに、Gが無くて加減速間が掴めずにう~んという感じになりました。しかししばらくすると、車の挙動・・・ハンコンからのフォースフィードバックによるグリップ感、画面の見た目の挙動、そしてハンドル・ペダルによる入力に対する車の挙動、それぞれが実際に純正RX-8で走るときにかなり酷似しており、自車で鈴鹿を走っている感覚になっていました。
これなら、十分練習になります!
ただし、RX-8 Modはチューンドの物もありますが、純正SpiritRのModが挙動が一番実車に近く、かつに含まれるタイヤはグリップが非常に低く、純正RE050A+α並。ということで、これを自車と同様にセットアップ。この辺もPCゲームかつMod公式対応なので、やり方さえ解ればたやすいこと。自分1人の練習用なので、気にせず自分車を作っていきました。
結果、車の挙動はさらに現在の自車に近づき、タイムも自信のベストとほぼ同じか少し上、しかもそのタイム感(このラップはいけた、このラップはダメだ)も実際そっくりになりました。
ここまで揃えれば、十分すぎるくらい練習になると考えています。
実際に試してみて、試す前に気になっていた点の結果も書いておきます。
・シート
手持ちの回転椅子でも十分対応できます。横Gがかからないので、ホールドが無くても十分です。ただし、ロッキングはロックできた方が断然良いです。
また、キャスターをロックできないと、フルブレーキが出来ません。特にハンコンG29のブレーキペダルは実車に近づけるためにゴムダンパーで重くなっており、椅子が動くとブレーキが甘くなってしまいます。
キャスターについているロックでは不十分なので、ホームセンターに売っているキャスター止めで対応しました。合計1000円くらいでしたが、これで十分でした。
・Hパターンシフトコントローラー
無くても大丈夫ですが、私はあった方がギアポジションを気にせず走れました。パドルシフト+クラッチでも、車の挙動が実車に近ければ十分走りに没頭できます。ただし、普段Hパターンマニュアルになれていると、パドルシフトではギアがどこに入っているのかが画面のインジケーターでしか判別できないので、違うギアに入れてしまうことがあります。Hパターンなら触ればだいたい分かるからね。
ということで、私は後日Hパターンシフターを増設しました。シフター自体はただのスイッチで、ギアの入れにくさ等は再現できませんが、これでも十分練習になりそうです。
・ディスプレイ
視界いっぱいの大きな画面の方が良いです。具体的は30インチくらいある方が良いでしょう。視界が全て車内画面になれば、かなり実車っぽく走れます。解像度はフルHDでも十分でした。もちろん高いに越したことは無いですが、お値段の絡みもありますしね。
枚数は、タイムアタック練習用としては、大きなディスプレイ1枚でも十分です。レースや実際シミュレーションのように、他者がいる場合は視界の広い3枚や超ワイド型の方が良いでしょうが、1人フリー走行では前が見えれば十分でした。
食わず嫌いでいるうちに、世の中かなり進化してびっくりしました。
実車で走れるようになるまで、これで練習します。
ブログ一覧 |
レースシム | パソコン/インターネット
Posted at
2020/05/11 22:19:52