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2018年01月31日 イイね!

ちょっとそこのRX-8乗ってるアナタ、サーキットで走りませんか? その6:サーキット走行時の弱点対策

ちょっとそこのRX-8乗ってるアナタ、サーキットで走りませんか? その6:サーキット走行時の弱点対策その5はこちら

だらだら続いてる布教活動、まだまだ続くよ~。

さて、サーキットにどっぷりつかってしまった方へ、これから始めるRX-8のサーキット向け車作りについて書いていきます。
この手の内容は、話してごとに異なることが普通ですので、あくまで私の思考、事例、推奨と言うことでおねがいします。また、あくまでサーキット走行を前提とした車作りです。街乗りしかしない場合の車作りは、ここまで大げさにしなくても良いと私は考えています。

RX-8はサーキットを走る車としては、実は比較的弱点が少なく丈夫な部類に入ります。強度不足から来る走行不能に至る致命的弱点は1点(しかも現在は対策済み)しかありませんし、消耗が早すぎて頻繁な定期交換が必要な高額部品も少ないです。しかし、全くゼロというわけではありません。車を作って行くに当たり、優先して強化していきたい場所について触れていきます。




1.触媒
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RX-8の触媒は消耗品です。
かなりの確率で内部の浄化セルが割れ、崩壊します。サーキット遊びをしていなくても、街乗りだけでも崩壊する事もあります。NA高回転ロータリーであるため、排気温度も排圧も高く、過酷な条件であることが原因でしょう。1号機は崩壊しませんでしたが、2号機はサーキット走行頻度が上がったためか、78,000で写真のように真っ二つになりました。この状態では具体的な症状は出ませんでしたが、より崩壊が進むとエンジンが一定回転以上回らなくなってしまいます
崩壊状態のまま走行すると、排圧が高くなりすぎ、最終的にはエンジンにダメージが行ってしまいます。崩壊したら交換するしかありません。純正触媒へ交換するか、社外のメタル触媒に交換しましょう。メタル触媒は文字通り金属をベースにしているため、セラミックをベースにしている純正よりも崩壊しにくく、さらに排気の抜けも良くなります。新品価格が純正と余り変わらないため、メタル触媒に変えられるケースが多いです。ただし、一部車種(後期5MTなど)については、対応する車外触媒がないため、純正に交換し定期的に点検するしかありません。
また、メタル触媒でも全く崩壊しないわけではありません。マフラー、エキゾーストマニホールド(エキマニ)、触媒についているO2センサー交換時等に、点検してもらいましょう。

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メタル触媒へ交換する際、2008年3月以降の後期型車両の場合は、物によってはエンジンチェックランプがついてしまう事があります。後期型は車両の自己診断機能が強化されているため、前期型よりも厳しく診断しているためです。
オススメは写真のサード製およびそのOEM品です。社外品の中で最も崩壊事例が少なく、後期のエンジンチェックランプとの相性も良いことが理由です。ただし、使用するエキゾーストマニホールドとの相性が悪いと、エキマニ側のガスケットが抜け排気漏れしてしまうことがあります。床下からバスバス音がする、冷間時の排気音が妙にうるさい、なんとなく低速トルクが薄くなった、などという症状が現れます。その際は、ガスケットを2枚入れて漏れを止めるか、それでもダメならサード製触媒を扱っているショップに相談してみましょう。
あと、サード製を含む一部の社外触媒は、サブサイレンサーのサイズが小さく排気音が大きくなってしまうことに注意です。


・点火系(プラグ、プラグコード、コイル)
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ロータリーエンジンの点火系は、レシプロエンジンの2倍仕事をしています。よって、消耗の速度はかなり早いです。
どんな雑誌にも言われていますが、プラグは定期交換しましょう。部品は純正で十分です。交換頻度はいろいろ言われていますが、私はサーキット走行中心であれば20,000km以内に交換するようにしています。
またこれも雑誌等で定番ですが、写真のプラグコードが刺さっているイグニッションコイルも消耗品です。高電圧で動くため、少しずつ劣化して点化能力が落ちていきます。完全に壊れるとエンジンチェックランプが点灯しますが、消耗しただけではチェックランプは点灯しません。よって、私はプラグ交換3~5回ごとを目安に、定期的に交換しています。部品は純正で十分です。
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あまり触れられることがないのですが、プラグコードも消耗品です。とくにロータリーはプラグ交換の頻度が高いので、プラグコードのキャップ部分が緩くなってしまうことがよくあります。こうなるとプラグが十分仕事をしなくなってしまいます。写真は私の車に新車時からついていたコードで、プラグ交換5回で緩くなってしまい、水が入って錆びかけました。
プラグコードも、コイルと同タイミングで交換するようにしています
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部品は純正もしくは写真のような純正相当品で十分です。定期交換するため、高価な物は必要ないと考えています。特に写真のNGKケーブルは、Amazonで純正よりも安く買えるのでオススメです。
ちなみに点火系に不具合を起こすと、未燃焼ガスが多く発生しそれが排気管内で燃えるため、O2センサーや触媒を損傷してしまう可能性が高くなってしまいます。


・フロントロアアーム

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初期(2003~2004年)に製造された初期型のフロントロアアームボールジョイントが、サーキット走行中にまれに脱臼する場合があります。私も長いことこの趣味を続けてきて脱臼した事例は1件しか知らないほどまれですが、発生したら車がコントロール不能になるため非常に危険です。サーキット走行時の、RX-8唯一にして最大の致命的弱点といえるでしょう
ただしこの件は既に対策部品が出ており、さらに対象の初期型はリコールがかかっていますので、まだリコール修理が済んでない方は必ず済ませましょう。リコールで対策済みの最新型ロアアームへ交換となります。ブッシュまで新品になる上に、後述の強化もされているため、リコールを先延ばしにする意義は全くありません。

リコール対象でない車も、フロントロアアームは入力が大きいため、ブッシュに疲労がたまって切れているケースがあります。よって、リフレッシュのためにフロントロアアームを交換するのもアリだと考えています。
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とくにロアアーム後ろ側のブッシュについては、2011年以降に製造された車両から強化されています。それ以前の車両はブッシュに穴が開いていて、動きが柔らかかったのですが頻繁に切れていました。このブッシュが強化され、穴のない切れにくい物に変更されています。写真の物は80,000km走行した強化品で、一度非常に大きな衝撃を与えたため割けてしまいましたが、逆に言うとこうでもしない限り切れなくなりました(事実、反対側は切れていなかった)。
現在入手できるのはブッシュが強化されたロアアームですので、いっそアームごと交換の意義は高いです。なお、両方乗り比べた感想として、乗り心地の差は特にありません。

※2018/7月 重要追記
ロアアーム後ろ側ブッシュについては、現在でも前期用は穴あり、後期用は穴無しと異なる部品が用意されています。そのため、前期型ロアアームボールジョイントのリコールで交換されるアームは、前期用穴ありブッシュのものとなります。
後期でもグレードによって異なるブッシュになっているかもしれませんが、まだ未調査です。
穴無しブッシュ採用アームを入手するには、後期TypeRS用を発注しておけば間違いありません。


次回も車作りを書きます。
つづく・・・
Posted at 2018/01/31 22:04:57 | コメント(2) | トラックバック(0) | サーキット布教活動 | クルマ

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