先日のブログでちょろっと書いたとおり、最近クラッチが不調になりました。
症状は、クラッチを切るとシャーシャー音が鳴ること、クラッチが重くなったこと、そしてクラッチのミートポイントが奥に移動し、半クラッチの領域が狭くなったこと。音については、クラッチを繋ぐと全く鳴らず、切ったときだけ鳴ります。音は回転数に連動していて、走行中にクラッチを切ると「みゅぃーんしゃー」なんて豪快にやる気な音を出す始末。
ミートポイントとハンクラはおそらくクラッチラインにエアーが若干噛んだものと推測されますが、問題は音とペダルの重さ。音はパイロットベアリングかレリーズベアリングが原因で、ペダルの重さはレリーズのグリス切れが原因と周りの整備士一同の共通の見解です。
ということは、クラッチを開腹手術するしかありません。
クラッチは消耗品である以上、仕方がありません。
・・・開腹手術をするなら、ついでに交換できるモノは全て交換してしまえ。
と考えるのは自然?なわけで。
今回下記のモノをいっぺんに交換してしまいました。
・パイロットベアリング
・レリーズベアリング、カラー
・レリーズフォーク
・クラッチカバー
・クラッチディスク
・フライホイール ← !?
なんか、普通は交換しなくて良い物も含まれている気がしますが、それは置いといて・・・
いつも行っているディーラーが気を利かせてくれて、一昨日入庫、昨日完成とマッハで仕上げていただきました。ありがとうございました。
さて、気になるのは外した部品。
ベアリング類は基本的に見てもわからないのでパス(ベアリングは髪の毛一本程度の浅い傷でも音が出るくらい精密な部品です)。
それでは、45,000km、サーキット16回走った8後期の純正クラッチをドゾー。
純正クラッチディスク。
摩材は距離相応の残量で、特に焼けてはいませんでした。ただし、
ダンパースプリングはガダガタになっていて、指で触ると数㍉レベルで動きました。以前から完全断機後のアイドリング時にクラッチからカチャカチャ音がしていて気になっていたのですが、これが原因のようです。初代8の時から鳴っていたので(なので気にしていなかった)、どうやらダンパースプリングのヘタリは8の持病のようですね。
純正クラッチカバー。
これもぱっと見は距離相応でした。
レリーズフォーク。
これも距離相応・・・どころか、ほとんど摩耗していませんでした。

純正フライホイール。
円盤状に模様がついていましたが、触っても段付きも摩耗も無く、焼けも無く至って綺麗な状態でした。
結論:8の純正クラッチは、そんなにヤワじゃ無い。
ただしクラッチディスクのダンパースプリングはへたる。
さて、クラッチ周りは純正で何も不満は無かったのですが、せっかく開けたのに純正に戻すのでは面白くも何ともないという魔が差して、せっかくだから変えてみました。
・クラッチ: AutoExe スポーツクラッチセット
・フライホイール: MAZDASPEED フライホイール
クラッチは、実は純正品と値段が千数円レベルでしか変わらなかったのでExeにしてみました。またフライホイールは
、「8でフラホを軽量にするとヤバイ(良い意味で)。アレは麻薬だ」という話をずーっと聞いていたので、軽量品にしてみました。こちらはExeにも軽量フラホはあるのですが、必要なカウンターウエイトを一緒に購入するとマツスピとほとんど変わらなくなることから、実績のあるマツスピにしました。ちなみに私が購入した時点で、残り在庫2コでした。
車が完成して、いざ出発。
ぐぉ、クラッチが重い!修理前より重い!しかし違和感ある重さでは無いので、純粋にクラッチカバーが硬いだけか。 踏力30%増しと聞いていたが、30%がココまでとは・・・ 人生で初めて乗った車、ランサー1600教習車や、学生時代に後輩が乗っていた1600ccのGFインプレッサを思い出しました(こいつら1600ccのくせにクラッチが重い)。
おぉ、
発進時に異常に吹け上がる! いつも通りの感覚で発進しようとすると、エンジン回転がいつも以上に上昇してしまいます。 これが軽量フラホの麻薬か・・・
そしてクラッチミート・・・ハンクラ領域の扱いづらさは皆無で、クラッチを繋いだ後のジャダー等も全くありません。もちろん異音も全く無し。
むしろ純正クラッチよりペダルに対して感覚的にリニアにつながっていく感じで扱いやすいです。
吹け上がりが軽く、クラッチも気持ちよくつながる車が出来ました。
クラッチの重さは慣れるしか無いか・・・。
Posted at 2013/12/27 20:16:27 | |
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