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アース烏のブログ一覧

2020年11月02日 イイね!

RECARO vs BRIDE

RECARO vs BRIDE
日本の市販車改造サーキット車用アフターマーケットシートの2大巨頭と言えば、ご存じレカロブリッド。どちらのシートもサーキットアタックをする目的としては申し分ない性能でどちらが良い悪いとはいえず、どちらを選んでも幸せになれます

ただし、両方座り比べてみると、少なからず違いがあります。

私は今年の1月までは、純正(RX-8ノーマル、RX-8純正レカロ)、レカロセミバケット(SR-7)、ブリッドフルバケットを経験してきましたが、2月以降はレカロフルバケットに変更したことにより、レカロとブリッド両方のフルバケットで、サーキットアタックを経験することになりました。

187cm/90kgの私が、ブリッドからレカロに変えたことで経験したそれぞれの差を、ここに挙げておきます。こらそこ、座高高いとかデブとか言わない!


比較対象
・RECARO:RS-GK
・BRIDE:VIOS3 SPORT-C
※BRIDEの最新モデル、ZETA4も座った印象はVIOS3とシートサイズやホールド感はほぼ変わらずでした。

ホールド感
両方ともタイムアタック用途には十分だが、下記の違いあり。
・RECARO:主に腰&尻のホールドがかなりキツく、足や背中はゆるめ。肩は前方へのラウンドが強め
・BRIDE:背中~足まで全体に均一なホールド感。肩の前方ラウンドは弱め
レカロは腰や尻とコーナーリングアウト側の肩で、ブリッドは体側面全体で横Gに耐えるコンセプトに感じます。

シートバック高さ
・RECARO:後期TypeRS/SpiritR純正レカロ並みに高め
・BRIDE:低め。長身の私では肩ホールドが脇の下に来てしまう

シートバック傾き
・RECARO:寝ている
・BRIDE:起きている
そのため、足基準でポジションを合わせると、BRIDEの方がハンドルが近くなります。

シート座面長さ
・RECARO:後期TypeRS/SpiritR純正レカロ並みに長め
・BRIDE:前期・後期純正シートより短め

最低シート座面高さ
・RECARO:高め。純正シートとほぼ変わらず
・BRIDE:かなり低め
RECAROでBRIDE並の座面低さを求めるのであれば、純正または社外のスーパーローポジションレールを使い、さらにクッション厚さを薄くする、いわゆる「アンコ抜き」加工が必要となります。
BRIDEで純正シート並みの座面高さを求めるのであれば、シートレールをLowMax非対応版へ変更するか、純正オプションマットを追加して「アンコ増し」が必要となります。

シート横位置
・RECARO:シートがドア側へ10mmオフセットする。そのため、ハンドルの中心位置が車両中央側へ10mmずれる
・BRIDE:純正と変わらない。そのため、シートベルトバックル位置がシートに被り、3点シートベルトが締めにくくなる
RECAROのシートオフセットは、純正ノーマルレールであればオフセットアダプターを使用することで解消できます。ただし、純正のハンドル・ペダルレイアウト上、そのままでも問題ない人の方が多いです。
BRIDEのシートベルトバックルは、オプションのS字ステーを無理矢理つけることで解消できますが、シートポジションによってはバックルとセンタートンネルが干渉します。

シート剛性
・RECARO:高め
・BRIDE:弱め。座るときしみ音がする
ただしこれはBRIDEは比較対象が廉価版というハンデがあります。BRIDE上級モデルや現行モデルのスーパーアラミド製は剛性が高めです。

重量
どちらも純正やセミバケに比べると圧倒的に軽いのですが、今回比較対象2つの間でも差があります。
・RECARO:軽い
・BRIDE:普通
なぜかシートサイズが大きく、BRIDEよりも剛性の高いRECAROの方が軽いです。シートレールを含めても同様でした。

車検時のシートバックプロテクター(リアシートあり車)
・RECARO:不要
・BRIDE:必要
RECAROはプロテクターなしでも保安基準適合ですが、車検検査員に指摘されることがあります。その際は購入店経由でRECAROからの検査成績書を車検員へ見せればOK。
追記:BRIDEもプロテクター無しで保安基準適合で、試験まで通しているようです。ただし、BRIDE公式HPのプロテクター項目に、車検時必要と明確に記載があるので、必要とました。

個人的、こんな人にはこちらがオススメ

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RECARO
・長身かつ座高が高い
 シートバックが高いので、肩ホールドが自然な位置に来ます。ただし、スーパーローポジションレールを使い、必要があればアンコ抜きする等の工夫が必要です。
・1kgでも車を軽くしたい人
 大きなシートなのに何故か軽いので、限界まで軽くしたい場合はこちらがオススメです。


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BRIDE
・長身かつ座高が低い
 シートバックの低さが合う座高の低さであれば、装着に工夫がいらないBRIDEの方がオススメです。
・日本人平均体格よりかなり小柄な人
 シートサイズが日本人平均に合わせているので、レカロのように肩位置や座面長さが合わないなんてことがおきにくいです。たぶん・・・

上記4ケースに当てはまらない人
 どちらのシートでも適応可能なので、好みで選んでOK!


どちらも絶対的な性能差は少ないのですが、比べてみるとけっこう違うことが解ります。レカロRS-Gは日本国内専売、ブリッドは日本メーカーということで、お国柄の違いはおそらく少ないと考えられます。
それぞれのメーカーの考え方の違いが、これらの差を生み出しているんでしょうね。
Posted at 2020/11/02 15:26:28 | コメント(0) | トラックバック(0) | ちゅ~にんぐ | クルマ
2020年10月27日 イイね!

雲海からの雨露から晴天へ エイトリアンカップ富士3rd

雲海からの雨露から晴天へ エイトリアンカップ富士3rd
世の中の状況が、限定的とはいえ人が移動できる状態となり、春先に軒並み中止となった走行会イベントも、少しずつ復活してきました。

そのなかで、エイトリアンカップ富士も無事開催されることとなりました。春先に3つ走行予定を中止し、夏も鈴鹿が今年は開催されないと言うこともあり、なんとしてでも参加すべしと、募集開始の深夜0時まで夜更かしして募集完了。そしたら、開始5分で満口だったとのこと。出遅れなくて良かった・・・

さて走行が決まれば、車のメンテナンスです。
とはいっても、通常はオイルなどの油脂類や消耗品を点検し、必要であれば交換するのみ、というだけですが・・・

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前回ブログで書いたとおり、左フロントハブから異音がしていたため、両フロントハブ交換をしました。

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そのついでに、こんなのも入れてみました。
これはニーレックスプロスペック ナックルサポートという部品で、アッパーアームとナックルの間の剛性を高める補強部品です。ニーレックスの社長から「ナックル剛性が落とされた後期RX-8にはかなりお勧めだよ~」と以前言われていたのですが、ハブ取り付けボルトとアッパーアームナットに共締めとなるため、この機会にハブ交換と一緒に取り付けました。

試走してみると、フロントの操舵剛性がかなり高くなった事を実感します。ハブが緩んできていたのもあるでしょうが、以前2016年にハブを新品に交換したときよりも剛性が明らかに高いので、ナックルサポートが効いているものと推測できます。
おかげで、街乗りで車を転がしているだけでもハンドルの手応えが良くなり、乗ってて楽しい車になりました。最近はサーキット仕様向け・街乗りではオーバースペックな部品ばかり入れていましたが、久しぶりに街乗りでも勧められる品を入れた気がします


さて、準備は万端。
後は富士スピードウェイに向けて、片道750kmを移動です。

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途中、恒例のエイトリアンぱで休憩。
リーダーが寄るからというのもあるのですが、ここはPAなのに施設が広く、SAでないので人の出入りが隣の浜松SAより少なく、さらに中に入っているそば屋が個人的なお気に入りなので、完成時から割とよく使っています。

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翌日朝5時、ゲートオープンちょうどにあわせて富士西ゲートへ到着。
毎年このゲートは時間通りに空いたことが無く、今年も係員がゲートオープン時間の連絡を受けてなかったようで遅れてゲートオープンとなりました。各地のサーキットに朝一で行き、時間通りにゲートを通っていますが、富士だけはどのイベントでもゲートが時間通りの通れたことがありません。


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さて、実際の走行です。
朝一は前夜の雨のおかげで、路面はウェット。しかし天気は晴れ。麓の御殿場の街は雲海の下です。この状況では、ウェット路面でのスタート、ただし走行するにつれ路面は乾いていき、2本目は完全ドライで走れるのが簡単に予想できました
持ち込んだタイヤは、走れば走るほど急速にグリップしなくなるRE-12D。これを1本目のウェット、もしくは半乾きで使い切ってしまうのはモッタイナイ。かといって、Assetto Corsaで練習してきたとはいえ、10ヶ月ぶりの富士を実際に走らないのはこれもキケン。

ということで、今回の作戦はこうしました。

1本目(15分): アウトラップを走行し、その後最初の8分はピットで待機。後半7分で2アタックする。
2本目(25分): タイヤがタレるまで走る

まずは1本目。
予定通りアウトラップ終了後にピットで待機し、その後2周だけアタック。
結果は2'12"992全体2番時計
勝負は2本目ですが、悪くない結果です。さらに、路面は予想以上に良いことが判明。走っといて良かった。

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ここで1番時計を取ったのは、なんと富士初走行の、中部の秘密兵器スティーブン君
スタッフでやって来た、あこがれのPeriさんにカチコミアドバイスをもらったおかげか、最速タイムをたたき出しました。参加クラスが違うので、私もスティーブン君もお互いクラストップ。一応雨乞いをしてみましたが、路面は乾いていき1本目は参考タイムにしかならない状態となりました。


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2本目は完全ドライ。ここは走るのみです。
なぜか富士は車載動画の公開は禁止されているので、動画はアップしません・・・

結果は2'05"404と、ベストの0"071落ち。全体の4番時計で、クラス2位。
今回Expertクラスは3人だったので表彰対象では無かったのですが、時期を考えるとかなり良いタイムが出せたので、個人的には満足です。これで冬期に走ったときに、さらなるタイムアップが見えてきました。

それよりも、最後の最後であかしゃ君に0.19秒捲られたのが悔しかった・・・
次回は負けません。

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Expertクラス優勝は、昨年ここでエンジンブローした復活のNaruさん。
エイトリアンレプリカ車・・・新しいタマとド新品タイヤA052を準備して復活です。
しかし、相変わらず速くて追いつけません。とても1年ブランクがあったとは思えません(褒め言葉)。


久しぶりのエイトリアンカップは、表彰はされませんでしたが、個人リザルトは思いの外良い結果が出せました。かつ、久しぶりに会う走り仲間ともダベれて、楽しい時間を過ごせました。
難しい状況の中でイベントを開催していただいた、主催者一同に感謝です。
エイトリアンカップ最高!


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そこの主催者(右)&ショップ社長(左)のWTAC2019コンビ、
密ですよw 密すぎて全モザイクですよ。

Posted at 2020/10/27 23:31:41 | コメント(3) | トラックバック(0) | サーキット | クルマ
2020年10月12日 イイね!

転がす→♪ぶぅぅう~ん→うん、HUB。

転がす→♪ぶぅぅう~ん→うん、HUB。
さかのぼること、前回のタカタDIREZZA DAYの前日。

タイヤもZIIIに交換し、荷物の積み込みも終え、久しぶりに駐車スペースから自宅へ車を回送中に気がつきました。

「♪ぶぅぅう~ん」

妙に煩い。
とはいっても、駐車スペースから自宅まででは、最高時速はせいぜい50km/h。このときはタイヤをハイグリップに替えたので少々煩くなったのかな?程度にしか考えていませんでした。

ところが翌日、いざタカタに向かおうと高速道路を走行したところ、

「♪ぶぅぅう~ん」

はっきりと解るこの音。試すことはただ一つ。左右に蛇を入れたときで音量が変わるか?

左カーブ:「♪ぶぅぅう~ん」 
右カーブ:「♪ぶぅぅう~ん」

はい、確定。これは左前ハブベアリングですね。
既にタカタに向かっていましたし、現地でハブのガタは無いことは確認できたので、当日はそのまま走りました。

RX-8のハブベアリングは、この手の国産スポーツカーの中ではかなり堅牢な部類に入りますが、後期型ではフロントのハブがワンサイズ小さくなり、かつナックル剛性も落とされているので、前期型よりも寿命は短いです。それでも普通のハイグリップタイヤならサーキットでハードに使っても8万キロは持ってくれる(ブレーキ等のフロントハブの加熱次第)のですが、12Dなどのインチキモータースポーツラジアルを使用し、かつ左前タイヤの負荷が猛烈に高いタカタを走っていたのでは、さすがに6万キロで音を上げてしまいました。
それでも、現代の超ハイグリップで6万キロ持てば御の字でしょう。

※ちなみに、リアハブベアリングは前期後期共に超頑丈です。

さて、音が鳴り出したと言うことは寿命が近いと言うこと。ということで交換しなければなりません。

幸い、RX-8フロントハブはカートリッジ式のボルトオンなので、特殊な工具が無くても交換できます。

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というわけで、 30分ほどでハブ摘出。
前回2016年8月に交換しているので、少し張り付いていましたが、ボルトを外して少々小突くだけで取れました。
外したハブを手で回すと、ゆっくり回しても分かるゴリゴリ感!これはうるさいわけだ。

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そして新品へ。
ハブが黒くて光ってると、やっぱりステキです。

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ハブを止めるボルトは整備書では再使用不可となっているので、新品へ交換しました。
ついでに何か着いていますが、こいつの説明はまた来週です。


ついでに右側もハブを交換し、結果静かで快適な車になりました。



Posted at 2020/10/12 22:04:05 | コメント(0) | トラックバック(0) | DIY | クルマ
2020年08月23日 イイね!

ZIII(ぜっさん)は絶賛されるタイヤなのか? 10万円で買って使ってみましょ

ZIII(ぜっさん)は絶賛されるタイヤなのか? 10万円で買って使ってみましょ世の中を良い意味で騒がせた、コロナ対策の定額給付金10万円
幸いにして、我が家は貯金に回さなければならない状況では無いので、ここは有意義に使って少しでも世の中の金回りを多くしよう!

そこで使い道に考えたのは、タイヤ。サーキット遊びをしていると、最も大事なのにどうして消耗してしまう品です。

ここで、現在のタイヤの手持ちをおさらい。

・1軍:RE-12D(2019) 265/35R18・・・鈴鹿1本走ったのみ。モッタイナイ
・2軍:RE-12D(2018) 265/35R18・・・2年目突入、スリップサインまで2mm

・225:NS-2R(2017) 225/45R18・・・さすがにうま味流出済みの出涸らしorz
・予備:AD08R(2017) 255/40R18・・・こちらも出涸らし。訳あって温存したい
・街乗り:RE050A(2014) 225/45R18・・・7年目w さすがに街乗りでもUNK化してきた

交換対象としては、225または街乗りといったところでしょう。225は225Cup用なので、それの指定タイヤであるナンカンNS-2Rと銘柄が決まっているのですが、こちらは4本でも4万円でおつりが来る価格。正直言っていつでも代えられます。
街乗りのRE050Aについては、経年が経ってもひび割れておらずさすがブリヂストンといったところですが、さすがに摩耗で煩くなってきました。その上、街乗りタイヤで転がす距離が少なくなってしまったので、あえて街乗り専用で持っていることが勿体ない状態になっていました。

そこで今回は、街乗りタイヤを街乗り兼用ハイグリップに交換します

候補としては、国産のインチキモータースポーツ特化でない通常ラインナップなハイグリップとなります。いろいろ選びたい放題なのですが・・・

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近場でこんなのがあるのであれば、参加してみたいじゃん。

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それに講師がオーストラリアでお世話になった大井さんなら、参加しない理由は無いじゃん!

ということで、前回ブログで書いたDIREZZA DAYに参加することにしました。

これはDIREZZAを履いていなくても参加できる(4本ともDIREZZA ZIIIなら参加費\-2000)のですが、たまたまちょうどタイヤ交換を検討していた私。んじゃ、街乗りサーキット兼用もDIREZZAか?と考え、いつもお世話になっている名神タイヤさんのHPで価格を調査。

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送料込み(個人宛を除く)
1本:\25,000
4本:\100,000

ジャスト10万円キタ―――(゚∀゚)―――― !!

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決定。
街乗りサーキット兼用タイヤは、DIREZZA ZIIIになりました。

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2020年7週(2月)と、ちゃんと今年のタイヤが来ました。
大きな量販店やタイヤ販売店だと、極端に古いのが来たりすることもありますが、名神タイヤさんでは今までそのようなケースはありませんでした。


早速ボロくなったRE050Aから組み替えて街中を走ります。
静粛性はボロ050Aよりももちろん高く(そもそもブリジストンタイヤは、半分以上減ると極端に煩くなる)、通常の街乗りタイヤよりも少し悪いくらいで十分静かです。アジアンタイヤに見られるような豪快なロードノイズは発生しません。またサイドウォールが柔らかく、当たりが柔らかく乗り心地も良いです。ウエットは溝なりですが、極端に悪いと言うことはありません。

街乗りで使った感じは、以前使ったことのあるGOODYEAR EAGLE RS Sportと同等、もしくはロードノイズと乗り心地はそれより若干良い、といった感じです。これなら、十分履きっぱなしで使えます。

今回はこのタイヤを街乗り兼用とするため、少しでもライフを伸ばすべく、新品一発グリップを捨てて1000km程街乗りで皮むきをしました。今まで使ったハイグリップは、皮むきするとライフが伸びるんですが、なぜなんでしょう? まさか気のせい・・・?

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さて、次はサーキット性能です。

ハイグリップタイヤについては、2014年2月発売のブリヂストンRE-71Rで大きく流れが変わったと言えるでしょう。71R以降のハイグリップタイヤは、極端にサーキット性能を追求した物がかなり増えました。特に86/BRZレース向けを主流としたモータースポーツラジアルや、ゼスティノに端を発した「日本設計・中国製造」の高性能タイヤは、クセが非常に強く扱いづらい物になっています。具体的には・・・

(国産・アジアン共通)
・タイヤカスが着きやすく、良い状態を維持するためには管理が大変
・タイヤの寿命が短く、頻繁な交換が必要
・街乗りでは煩く固く、あくまで最低限自走可能な程度
(国産特有)
・とにかくタイヤ価格が高く、お財布が大変
(アジアン特有)
・ベスト温度域が狭く、それを外すと極端にグリップしないばかりか、偏摩耗でタイヤが終わる
・横一辺倒、縦一辺倒のグリップは高いが、両方加わった斜めグリップが全然無い
・製造品質が一定で無く、トレッド割れ・剥がれ、ピンチカットを起こすハズレが混ざっている

このため、自分とタイヤの状態を一点集中させる、一撃必殺の能力が高く求められるようになりました。
このようなタイヤのおかげで、リザルトが良くなっていることは疑う余地が無いほどの事実です。ですが、これらのタイヤは連続周回には向かず、走行枠の1/3程を走って止めてしまう、なんてのも増えてきてしまいました。
せっかくなら、全部の時間走りきりたいじゃん。果たして、ZIIIは走行枠を使い切れるほどの性能はあるのでしょうか?

ここまで言っても、やはりサーキットで大事なのはグリップ性能
このタイヤは2017年2月発売と比較的後発なハイグリップなのですが、残念ながらタイムアタックの主流、というわけではありません。ということは、性能がそれほどでは無いのか?

とにもかくにも、試してみました。


まず走り出して感じたことは、グリップ力は相当高い、ということでした。
たしかに、RE-71Rやモータースポーツラジアルの様な、何をやっても全く破綻しないような強烈なグリップはありません。しかし、225幅としてはこれまでに無いグリップ力があります。おそらく265幅があれば、ゼスティノ07RSと同等のグリップはあるのではないでしょうか。

連続周回をしたのですが、UNKタイヤカスの付着は最近のハイグリップとしては少なく、前世代のハイグリップ(ヨコハマAD08R、ダンロップZII、グッドイヤーRS Sport)と同等でした。また、熱ダレによるグリップダウンは、ZII以上・RS Sport以下といった感じで、結果として十分連続周回も可能でした。

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1本走行後のタイヤを覗いても、綺麗に摩耗しておりタイヤカスの付着も見えません。ちなみに、モータースポーツラジアルやアジアン超ハイグリップなら、たったこれだけのタイヤトレッド面を見ても何かしらの異常(カス、異常摩耗)が見えます。

グリップは、縦横どちらかが極端に強い事は無くまた斜めグリップが無いという事も無くいので旋回中の挙動変化は非常にわかりやすかったですさらに、このタイヤはスキール音が大きめで、タイヤのスリップが耳でも感じ取りやすくなっています。実際はスキール音が鳴ってももう少し先まで限界があるのですが、グリップを感じ取る手段は多いに越したことはありません。最近のハイグリップタイヤはスキール音が小さいのがほとんどなので、ここまでキーキー言うタイヤは久しぶりに履きました。

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これが一日走った後の、最も摩耗する左前輪の状態。かなりの台数が1日中走ったコースであれば、この程度のカスの付着は仕方がありませんが、前世代ハイグリップ並みに収まっています。
また、センターリブの外側角が削れずに、タイヤ全体が新品の形状を保っています。
全体的に、摩耗状態は非常に綺麗と言えるでしょう。


まとめ:
・街乗りでネガティブになるところは無い
・サーキットでは、ピークグリップは超高性能なインチキ達に0.5歩劣るが、逆に言うと劣っているのはごくわずかでグリップレベルは高い。
・インチキ達特有の、グリップの神経質さ、カスの付着、偏摩耗は一切無い
・モータースポーツラジアルよりは価格が安い

結論:
近年のハイグリップタイヤの中では、特に扱いやすいタイヤ

ということで、街乗りサーキット兼用として導入したのは大正解でした。
久しぶりに、通年気兼ねなく履きっぱなしにできるハイグリップタイヤでは無いでしょうか。これから初めてハイグリップタイヤを履くという用途には、かなりお勧めできると考えています。

確かにピーク性能だけ見たら他に良いタイヤはありますが、それには何かしらのネガ要素がつきものということはここ数年で経験しています。ここまでネガ要素が少なく行けるタイヤは、気兼ねなくとにかく走るという用途にはもってこいです。それでいて、ちゃんと結果も残せるのだから、相当オールマイティなタイヤと言えるでしょう。


ZIIIは、もっと絶賛されても良いと考えています。

Posted at 2020/08/23 23:29:45 | コメント(0) | トラックバック(0) | タイヤ | クルマ
2020年08月16日 イイね!

10万円、せっかくだから使ってしまおう at DIRREZZA DAY in TSタカタ

10万円、せっかくだから使ってしまおう at DIRREZZA DAY in TSタカタ
お盆休みまっただ中の8月13日。今年のご時世ではあちこち出かける訳にはいかず、家に引きこもり・・・

かと思いきや、オーストラリアでお世話になった大井さんが講師となるスクール形式走行会、DIRREZZA DAYが地元タカタサーキットで開催されるとあって、移動せずとも参加できるということであれば、これは参加しないわけにはいかない!

ちなみに似たような名前のDIRREZZA CHALLENGEとは異なり、ダンロップタイヤで無くても参加できます。
そして太っ腹なことに、現地でZIIIを試着し全開走行も出来ます(ただし、用意されたタイヤとホイールが自車にマッチングする必要があります)。
参加費は\15,000(4本ともZIIIなら参加費-2000円)と、比較的安価。初心者、初級、中級、上級とクラス分けもしっかりしているので、お互い遠慮して走る必要もありません。参加費に10万円もつぎ込む必要はありません
じゃぁなんでブログタイトルが10万円かって・・・? それは次回まで持ち越し。

お盆期間中に、2月以降交換していなかったエンジン、ミッション、デフのオイル三点セットを交換し、

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前回のタカタでパイロンを引っかけて割ってしまった、リアのスプラッシュガードも交換してしまえばOK。

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こんなの簡単に交換ジャー!と思いきや、なんとスプラッシュを止めるバンパーリテーナーも割れていることが発覚。まさかのバンパー外し決行になりました。念のためリテーナーを調達しておいて良かったのですが、思いの外面倒な準備になってしまいました。

しかし、これにて準備完了。

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当日は明け方に通り雨が降ったようですが、天気は曇り、路面は完全ドライに回復し、真夏としては比較的良いコンディションとなりました。

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今回の講師は、大井さん、デカトーさん。サポートでDefiとKAAZも来ていました。
本来スクール形式なので、同乗走行をばんばんしていくスタイルのようですが、今年の騒動の影響で同乗は全くなし。デカトーさんS2000、およびDefi 86に講師が乗ってコース内を煽り後追い運転し、講師に聞きに行くといろいろ答えてくれるというスタイルでした。

走行スケジュールは、下記の通りです。

中級以下
 午前
 ・走行1本
 ・ブレーキ特訓
 午後
 ・走行3本
上級
 午前
 ・走行2本
 ・自主練走行1本
 午後
 ・走行3本

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ブレーキ特訓は、下記の3本立てでした。
・限界制動・・・目標の位置から停止までフルブレーキ(ABSガンガン)
・目標制動・・・目標の位置へ停止するまでフルブレーキ(ABS効かないギリギリ)
・旋回制動・・・目標の位置(コーナー途中)へ停止するまでフルブレーキ(姿勢を崩さないギリギリ)

参加者が1人ずつ行い、1本ごとにデカトーさんがアドバイスをくれるというスタイルです。

普段からサーキットに通っているので、限界制動は余裕でOK。目標制動は最初コントロールしすぎて余ってしまいましたが、2本目はほぼOKとのことでした。
枠ごとの参加者次第で時間が決まってしまい、私が参加した枠が人数が多くて1人3本しか出来ず、旋回制動は出来ませんでした。(他の枠は1人4本または5本出来ていた)

サーキット通いしていても完全静止までフル制動をすることはなかなか無い上、他の人が何を言われているか端から見ていても勉強になるので、正直言って上級な人でも中級にエントリーしてこの特訓をする方が得だと感じました。ただし、走行枠を1つ減らしても特訓の時間を増やして欲しかったなぁ・・・。

ちなみにこの特訓の後、大井さんが
「同乗できないのは歯がゆい!」
とボヤいていました。仰るとおりでございます。憎きコロナ・・・

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午後からは雲が抜け、気温が36度(エイト調べ)にもなる酷暑になりました。
感覚的には1人エイト祭り。 暑さに耐えながらも、タカタはなぜかいつも走行マイレージを稼げていないので、どうせベストは出ないのだからいろいろ試して走り続けました。




走行結果は、朝一の走行枠で出した1'04"343がベストでした。
気温やタイヤを考慮しても、もう少しタイムが欲しかった所です。

ただし、この日の走行は4本あったのですが
・1本目:1'04"343 / 28℃
・2本目:1'04"453 / 33℃
・3本目:1'05"174 / 36℃ ・・・ 詰まったorz
・4本目:1'04"420 / 36℃

と、気温が上がってもタイムがほぼ落ちず。それだけコースへの熟練度が不足していたということでしょう。そろそろこのコースとも仲良くなりたいです。


こういったスクール形式の走行会へ参加するのは初めてだったのですが、楽しくかついろいろ勉強になりました。今年はまだまだ各地で開催されるようなので、是非足を伸ばしてはいかがでしょうか。

Posted at 2020/08/16 12:04:43 | コメント(1) | サーキット | クルマ

プロフィール

「蝮の毒に花粉をプラス at DKM FISCO CHALLENGE in 富士スピードウェイ http://cvw.jp/b/1388249/46806080/
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