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2023年12月04日 イイね!

映画「ナポレオン」を観てきた(ネタバレ感想)






さて、リドリー・スコット監督の新作映画「ナポレオン」が、12月1日に公開された。
公開日とその翌日は仕事だったので、昨日の日曜日に流山おおたかの森まで、吹替版を観に行った。

お話としてはマリー・アントワネットの首が落とされるところから始まり、ナポレオンがセントヘレナ島で死ぬところまで。
上映時間は158分。

ナポレオンの人生をこの尺に納められるわけがないので、ある程度の簡略化は仕方ないと覚悟して映画館に入った。

冒頭、王妃の処刑から始まり、若きナポレオンが英軍に占領されたトゥーロン港を奪回する作戦へ。
なんで砲兵大尉にすぎないナポレオンが司令官に選ばれたかと言えば、当時のフランスには正規の士官教育を受けた軍人が著しく不足していたから。
結論から言うと、このトゥーロン攻略戦がこの映画で唯一まともな戦闘シーンだった。

城門を爆破し、同時に城壁に梯子をかけてよじ登り、大砲を奪って港内の英軍艦を次々に沈めていく場面は迫力充分だった。
私ときたら、ここでよせばいいのに、この先に期待してしまった。

続いてヴァンデミエールの反乱。
王党派の暴徒に対して、パリ市内で大砲を水平発射して黙らせる有名な場面も一応あったけど、その前後の説明は申し訳程度。
まあ、無いよりはましというレベル。

ジャコバン派の独裁からロベス・ピエールの失脚、そしてそれによって捉えられていたジョゼフィーヌの解放。
彼女がナポレオンと知り合った時、彼女が短髪だったのは獄中にいたからなんだが、ほぼ説明なし。
この時、ジョゼフィーヌはバラス総裁の愛人だったのだけど、これも一切描写なし。
彼女の前夫ボーアルネ子爵との息子ウジェーヌがナポレオンを訪ねてきて、父の形見の剣を返してくださいと頼む場面。史実通りなんだけど、ウジェーヌの出番はまさかのここだけ。彼はこの後フランスの将軍として義父の部下として活躍するんだけど、描写なし。

ナポレオンとジョゼフィーヌの結婚式の場面では、お互いに年齢のサバを読んで書類上同い年にした、というネタがあるのだけど、その描写も無し。

ついでに言えば、ナポレオンには商人の娘でデジレ・クラリーという婚約者がいたのだが、ナポレオンに裏切られ、泣いていた彼女を慰めたのが、ナポレオンの部下のベルナドット将軍。
この後、二人は結婚するのだが、ベルナドットはその後スウェーデンの王太子になり、国王になる。
つまり、デジレは町娘から王妃になるという数奇な運命を辿ることになるのだが、この映画ではカットされ居なかったことに。

第一次イタリア遠征は無かったことにされたのかバッサリとカット。
当然、ロディ会戦もアルコレ会戦も無し。
ナレーションすら無し。
第一次対仏大同盟を崩壊させたカンポ・フォルミオ条約もまったく触れられず。

前置き無しに、いきなりエジプト遠征。
ピラミッド会戦はマムルーク騎兵に大砲を撃ち込む場面がちらっとあって終了。
その後、ジョゼフィーヌの浮気がバレて、怒ったナポレオンが兵を置いてきぼりにしてフランスへ帰還。
ナポレオンが帰った理由は女房の浮気だけじゃなくて、総裁政府の無能のせいで各戦線でフランス軍が敗退し、特にイタリアは第一次イタリア遠征でナポレオンが勝ち取った成果が全て失われたことに怒ったからなんだけど、説明無し。
これじゃナポレオンがただの小物だよ。

帰還したナポレオンが馬車の中で読んでいたのは英国の新聞。ナポレオンがジョゼフィーヌに送った浮気を責める手紙を載せた船があろうことか英海軍に拿捕され、ご丁寧にも全文翻訳して新聞に掲載されたものだったりする。ちなみに実話。

浮気相手と旅行中だったジョゼフィーヌが慌てて帰宅すると、彼女の私物が全て屋敷の外に放り出されているのは史実通り。だけど、この一件以来、ナポレオンはジョゼフィーヌに距離を置き始めるんだが、この映画ではあっさり許している。なんだかなあ。

帰還したナポレオンはブリュメールのクーデターに参加。
この時ナポレオンは合法的な手続きに拘り、その意を受けた弟のリュシアンが国民議会で演説するが総スカンを食らい、割って入ったナポレオンが議員達に袋叩きにされかける。この場面自体は史実通りだけど、一切の説明が無いから、経緯を知らない人はこの辺りポカーンだろう。

ナポレオンの皇帝戴冠に至る経緯もウソだらけ。
まず、第二次イタリア遠征も無かったことにされ、カット。当然アルプス越えもマレンゴ会戦も無し。

有名なナポレオン暗殺未遂事件も無かったことにされ、カット。これが直接の引き金になってナポレオンは皇帝戴冠に至るんだけどねえ…。

映画の中だと英国に和平を願い出て拒否されたナポレオンがより高い地位を求めて、みたいな描写になっていた。
アミアンの和約が無かったことになってるから辻褄を合わせるのに大変だw
まあ、監督がそう考えるんならそうなんだろうな。監督の中ではな。

ナポレオンの皇帝戴冠式の描写は流石に有名な絵画の通り。
ただし、実際には欠席していたのに絵画には描かれている母のレティツィア・ボナパルトは映画では居ない。
この映画の数少ない史実に忠実な場面だw

戴冠式が終わるとあっという間にアウステルリッツ会戦。世に名高い三帝会戦もウソだらけ。
まず、オーストリアとの初戦、ウルム会戦は無かったことに。トラファルガー海戦?なにそれ?

いきなり真冬のアウステルリッツで睨み合う仏軍と連合軍。
戦いの展開も史実とは似ても似つかない。
史実ではナポレオンは戦場中央の要地であるプラッツェン高地をわざと放棄して和平を求める使者を送って弱気を装い、さらに右翼をがら空きにして敵を誘いだす。
しかし、右翼にはダヴー元帥の部隊が背後の森に伏兵として隠れていたため、連合軍の攻撃は頓挫。
焦ったロシア皇帝アレクサンドル一世が中央のプラッツェン高地の主力を動かしたところで、スルト元帥の部隊が素早く丘をかけ上り高地を奪取。
中央を分断された連合軍は総崩れになって敗走する。
その際に凍ったザッチェン湖を渡って逃げようとしたロシア軍部隊は、フランス砲兵の砲撃で湖面の氷が割れ、湖に落ちて数万の兵が溺死したという有名な話がある。だがこれは当時のフランス大陸軍広報のフカシらしい。
なぜなら、その後の調査でもザッチェン湖では一人の兵士の遺体も上がっていないからである。

もちろんこの映画はそんな史実は無視している。
ナポレオンがオーストリア軍を挑発。それに乗ったオーストリア軍が攻めてくると、これを撃退。逃げるオーストリア軍兵士を砲撃で湖に沈める。

はい、史実と見比べて下さい。
似ても似つかないでしょ?

この後も、続くプロイセン相手の1806年戦役は無かったことにされ、いきなり話がロシアとのティルジットの和約に飛ぶ。
はい、イエナ・アウエルシュタット会戦も吹雪の中のアイラウ会戦も影も形もありません。

子供が生まれないので、世継ぎの欲しいナポレオンはジョゼフィーヌと離婚。
まあ、1806年戦役がカットされたから、マリア・ウァレフスカとの浮気話も当然無いですな。

さらにナポレオン没落の遠因となるスペイン遠征も1809年戦役もありません。なんですか?それは?
当然、アスペルン・エスリンク会戦もワグラム会戦もありません。

ナポレオンは後妻として、ロシア皇帝の妹を欲しがるが、ロシア側が拒否。そこでナポレオンは次善の策として、オーストリアの皇女マリー・ルイーズを迎える。
次の場面でもう男子誕生。早いなw

大陸封鎖令を守らないロシアに対してナポレオンは討伐を決意。ここに名高い1812年戦役、世に言うロシア遠征が始まる。
逃げるロシア軍を追いかける仏軍。
逃げ続けて士気が下がってきたロシア軍はモスクワの手前、ボロジノでフランス軍を迎え撃つ。
ボロジノ会戦はスローモーションでフランス軍歩兵がマスケット銃を撃って大砲が火を吹いて騎兵が突撃して終了。
やあ、なんかのイメージビデオみたいだなあw
こんな感じで、雰囲気だけ見せときゃ大丈夫でしょって監督が考えたかどうかは知らんけど、そうとしか思えない適当ぶり。

入城したモスクワはもぬけの空。
ナポレオンはアレクサンドルからの講和の使者を待つが、その夜モスクワは大火に襲われる。
その後も未練がましくモスクワで時間を空費したフランス軍は、ようやくポーランドへ退却を開始するが、ロシアの冬将軍の猛威に60万の大軍は消え失せる。

ここから反旗を翻したヨーロッパ諸国との1813年戦役、そしてフランス国内戦役(1814年戦役)が史実ではあるのですが、映画では省略してフォンテーヌブローで退位するところへワープ。
ナポレオン戦争最大規模の戦いであるライプツィヒ会戦(別名:諸国民の戦い)も華麗にスルーです。

ジョゼフィーヌに会いたくてたまらないナポレオンは流刑先のエルバ島を監視の隙をついて脱出…って、いくらなんでもその理由は無いだろう!

百歩譲ってそういう気持ちがあったとしても、王政復古したフランスでブルボン王家が不人気だったため、敗者復活を狙った、
というのが主たる理由だろう。

南仏のフレジュス海岸に上陸したナポレオンが討伐軍を次々と味方にしながら北上するのは一応史実通り。
しかし、ジョゼフィーヌは既に亡くなっていた。悲嘆にくれるナポレオン。

復権したものの兵力で圧倒的に劣勢なフランス軍は英軍とプロイセン軍を分断して各個撃破を狙う…。

というところで、場面はベルギーのワーテルローへ。
え?リニー会戦にカトルブラ会戦?なんですかそれ?

ワーテルローを描くのに、その二日前のリニーとカトルブラを省略したらグルーシーの部隊が遊軍になった理由が分からなくなるじゃないか、と思ったが、流石はリドリー・スコット。そんな事実は無かったことにしやがった!

この映画ではワーテルローの東19kmにプロイセン軍は最初から居て、西に向けて進軍中。
で、その事実をフランス軍は斥候の騎兵が見つけて、ナポレオンに報告。
ナポレオンは最初からプロイセン軍がやって来ることを知っていることになっているのだ。
これでは昨夜からの雨が止んで、地面が乾くまでナポレオンが待っていた理由がおかしくなる。
史実ではナポレオンは二日前にリニーで破れたプロイセン軍は東へ敗走中であると思い込んでいた(それにトドメを刺すためにグルーシーに全軍の1/3の兵力を預けて追撃させてもいるし)。
だから英軍を倒すのに万全を期すため、余裕を持って時間を空費したのだ。
だが、この映画のナポレオンは、プロイセン軍が近くに居てこちらに向かって来ているというのを知っているのに、部下からの大砲は泥濘にはまって動かせないという報告を鵜呑みにしてしまって時間を空費する。

さしもの私も、ここで完全に愛想が尽きた。

もちろん、このワーテルローと称する知らない戦いも展開は本物と似ても似つかない。
同じなのは、フランス騎兵の突撃を英軍歩兵が方陣で迎え撃つところくらいだ。
この騎兵突撃も史実ではナポレオンが休息中にネイが勝手に実行したのだが、この映画ではフランス軍にはナポレオン以外の将軍はいないので(笑)ナポレオンが命じていたりする。

老親衛隊の最後の攻撃も、なんとなく普通の歩兵部隊が攻撃して、英軍の反撃に撃退された感じになっている。いったい私はどこの時空のワーテルローを観せられているんだろうなw

それに何より、フランス軍が縦隊で数に任せて突撃する描写がこの映画では一度もなかった。
ナポレオン時代のフランス軍の歩兵戦術といったら縦隊での銃剣突撃でしょうが。



もうね、リドリー・スコットには、ボンダルチェク監督の「ワーテルロー」を100回観ろと言いたい。
適当な戦場描写するぐらいならナポレオンなんか撮るな、と。

ワーテルローっぽい戦いで破れたナポレオン風の人は、ナポレオンと同じようにセントヘレナ島に流されて亡くなる。
最後の言葉までナポレオンと一緒で

「フランス…陸軍…ジョゼフィーヌ」

だったらしい。へー。



…散々に貶してきたけど、この映画にも素晴らしいところはある。
衣装や美術などの正確さだ。
特に軍服は時代ごとにきちんと変わっていくし、兵科も多分正しい。貴婦人のドレスや髪型も当時の流行をちゃんと押さえてある。
照明の薄暗さも、ランプと蝋燭の時代だから納得だ。

それから、町の薄汚さとか庶民の雰囲気とか、当時の空気を感じさせるのは上手いと思う。

まあ、リドリー・スコットは英雄ナポレオンじゃなくて、一人の人間としてのナポレオンを撮りたかったらしいので、こういう描写が正確なのは狙い通りなのだろうけど。

という訳で、この映画はナポレオンに詳しい人にはダイジェスト過ぎて食い足りないし、詳しくない人にはダイジェスト過ぎて何がなんだか分からないだろう。

結論:ナポレオンの人生は二時間半にはまとめられない。
Posted at 2023/12/05 01:13:45 | コメント(0) | トラックバック(0) | 音楽/映画/テレビ
2023年11月26日 イイね!

愛車と出会って10年!

愛車と出会って10年!12月1日で愛車と出会って10年になります!
この1年の愛車との思い出を振り返ります!

■この1年でこんなパーツを付けました!

当時ものAAバッヂ。
ヘッドライトをLEDへ。
ヘッドライト消し忘れブザーを取り付け。
シフトノブを純正へ交換。

■この1年でこんな整備をしました!

定期的なオイル交換、グリスアップ以外は以下の通り。
タイヤ交換。
ショック交換。
左フロントウインカーユニット交換。
フロントスタビライザー取り付け。
バッテリー交換。
スピードメーターケーブル交換。
クーラーサーモスタット交換。
前後ブレーキ交換整備。

■愛車のイイね!数(2023年11月26日時点)
426イイね!

■これからいじりたいところは・・・

フォグランプを着けようか、ずっと悩んでる。

■愛車に一言

色々とあったけど10年経った。
次の10年もいけるかなぁ。


>>愛車プロフィールはこちら
Posted at 2023/11/26 18:25:26 | コメント(0) | トラックバック(0)
2023年11月24日 イイね!

普段使いできるクラシックカー

普段使いできるクラシックカー今のクルマと比較してはいけない。
あらゆる性能で負けているから。

その代わり、間に電子デバイスを挟まない分、独特の人車一体感が味わえる。
そして、ギリギリ実用車として使える性能がある(と思う)。
Posted at 2023/11/24 21:04:37 | コメント(1) | クルマレビュー
2023年11月13日 イイね!

ミニデイの戦利品

ミニデイの戦利品

先日のミニデイのフリマで買ったのはこんなところ。

英国初心者マークは久しぶりに綺麗な新品を見かけたので購入。
よく見たら二枚入っていたので、一枚は予備にする。


シフトノブはおそらく高年式のメイフェア用かと。
真っ黒で見づらいので、手書きで色を着けた。薄目で見れば問題ない…はずだ。


英国初心者マークは数年振りに復活。所定の位置に貼ってみた。
Posted at 2023/11/13 12:28:31 | コメント(0) | トラックバック(0)
2023年11月13日 イイね!

「ゴジラ-1.0」を観てきた(少々ネタバレあり)

久しぶりの新作ゴジラ映画が公開されたので観てきた。

庵野秀明監督の「シン・ゴジラ」以来の新作なんだけど、山崎貴監督らしさが出た良作だと思う。
「シン・ゴジラ」は現代の日本にゴジラが現れたらどうなるか、というある種のシミュレーションというか極力ドラマ性を排した、ドキュメンタリー的な映画だった。

それに対して山崎監督の「ゴジラ-1.0」は敗戦直後の1947年で警察予備隊もまだできていない無防備な日本にゴジラが上陸し、破壊の限りを尽くすのだ。
米軍はソ連への刺激を恐れて日本政府へゴジラ対応を丸投げ。
しかし、日本政府にも打つ手がなく、志ある旧軍人たちが再結集し、知恵と勇気とありあわせの武器で大怪獣に挑む、という大変に燃える映画となっている。

さすが山崎監督だなと感心したのが、この映画はちゃんとヒューマンドラマがあるということだ。
まあ、あまり詳しく書くとネタバレになるので、メインストーリーはなるべく触れないが、ここでは例によってミリオタ的見どころを幾つかご紹介。


1.零式艦上戦闘機五二型丙(特攻仕様)
冒頭主人公の敷島浩一が操縦する機体として登場。
腹の下には五十番通常爆弾(500kg徹甲爆弾)を搭載している。
事故防止のために普通は着陸前に切り離す、重い五十番を抱いたまま、穴だらけの飛行場に海軍式の綺麗な三点着陸を決めるあたり、主人公の腕がかなりのものだと思わせる演出が光る。
主武器は九九式二十粍二号機銃三型が2門。
まあ、これでゴジラとは戦えないよね。

2.三八式歩兵銃
主人公が不時着した大戸島(小笠原諸島にあるという設定の架空の島)飛行場守備隊の兵が使用。
旧日本軍の主力小銃だが、口径は6.5mmで威力は他国の主力小銃に比べると低い。
大戸島に伝わる伝説の怪物、呉爾羅(ゴジラ)の上陸に対して発砲していた。
この時の呉爾羅は全高15mくらいの大きさだったが、こんなものでどうにかなるものではなく、あっさり全滅。

3.特設掃海艇
戦後、海軍省改め第二復員省の戦後事業として機雷の掃海任務に志願した主人公が乗り組むことになる船。
漁船改造の木造のポンポン船で、武装は後甲板に設置した九三式一三粍機銃が一丁。
フランスのオチキス社製機銃のライセンス生産品で多くの艦艇に対空用として搭載されていた。
30発入りのボックス型弾倉だが、映画では排莢こそちゃんと下にだしていたけど、弾倉交換の描写がなくて、プロップまで予算が足らなかったんだと感じられ、ちょっと悲しい。
ゴジラ接近に伴い、シンガポールから回航中の重巡高雄が到着するまでの足止めとして、主人公たちはこれでゴジラに立ち向かうことになるのだが、この時回収した機雷の触角を取り外し、ケーブルで電気発火するように改造した旧式の機雷(たぶん米軍のマーク6)2発を切り札としてゴジラに使用する。
ポンポン船にしちゃ、妙に加速がいいとか、ゴジラに追いかけられても追いつかれないのはどうしてだろうとか「細かいこと」は気にしていけない。

4.重巡洋艦「高雄」
高雄型重巡洋艦のネームシップ。
史実ではレイテ沖海戦で出撃直後に米潜水艦の魚雷を受けて大破。
シンガポールに回航されて応急修理を受けたが、英軍の特殊部隊による追加攻撃を受けてボロボロの状態で、そのまま終戦を迎え、1946年に英軍により自沈処分されている。
しかし、本作品では緊急事態につき、完璧な修理を施し、武装も全て元に戻した上で返還され、日本に迫るゴジラに立ちはだかることになる。

はい、ご都合主義ですw
監督がなんとしても高雄を出したかったらしいw

主砲の三年式二号二十糎砲前部砲塔3基6門の一斉射撃を行ったが、ゴジラの反撃で大破。
傾斜しつつもゴジラに対して零距離射撃を叩き込むが、水中に逃げたゴジラの放射熱線により爆沈した。

5.丙型海防艦
戦時急増型の海防艦で終戦時もかなりの数が生き残って復員船として活躍している。
本作では、武装解除された本型が登場。
東京湾で爆薬による封鎖線を設置し、ゴジラへの警戒に当たっていた。
ゴジラ接近に対して爆薬での上陸阻止を試みるがあっさりと突破されていた。
後にゴジラが横須賀に再上陸する場面では、音声によるゴジラ誘導に従事していた本型1隻が宙を飛んで、横須賀の倉庫群に突き刺さり、爆発している。ゴジラに放り投げられたと思われる。

6.四式中戦車チト
旧軍が本土決戦用に開発した本格的な対戦車用の戦車。
封鎖線を突破し、品川に上陸したゴジラが銀座に現れて破壊の限りを尽くす場面で登場。
国会議事堂前の広場に一個小隊が展開し、ゴジラに対して一斉砲撃を加えて立ち向かう。
これも、終戦時には接収されていて、この時点では解体されていたはずだが、生き残っていたということにしたらしい。
しかも、これ普通の四式じゃなくて、設計変更の上に強化された量産型なんだよねw
もう、スタッフがノリノリでやってるのがわかるねw
国会議事堂から銀座までの直線距離は約1.8km。
全弾命中させる砲手の腕は凄いが、重巡洋艦の主砲の接射に耐えたゴジラに効くわけもなく、放射熱線の攻撃で国会議事堂とその周辺もろとも蒸発した。

7.駆逐艦「響」
特型駆逐艦の22番艦。
「傷だらけの不沈艦」として知られた武勲艦で、終戦時は損傷のため舞鶴に係留されていたが、終戦後は修理を受けて復員船として活躍後、ソ連に賠償艦として引き渡された。
本作ではソ連から非武装状態で返還され、対ゴジラ作戦「海神(わだつみ)作戦」に後述の雪風と共に主力として投入された。

8.駆逐艦「雪風」
陽炎型駆逐艦8番艦。
初戦から終戦まで日本海軍のほとんどの作戦に参加し、16度に及ぶ海戦に参加しながらほとんど無傷のまま終戦を迎え「奇跡の幸運艦」として知られる。
終戦後は復員船として活躍後中華民国に戦時賠償艦として引き渡されたが、本作では非武装状態で返還され、響と共にゴジラに立ち向かうことになる。

9.駆逐艦「夕風」
峯風型駆逐艦の1隻。
第一次世界大戦型の旧式駆逐艦だったため、太平洋戦争でも二線級の扱いで激戦に投入されることが無かったためか、終戦まで生き残った。
復員船として使用後に英国に引き渡されたが、やはり非武装状態で返還され、後述の欅(けやき)とともに、無人操縦でゴジラへの囮として投入され、放射熱線で蒸発した。

10.駆逐艦「欅」
戦時急増型の汎用駆逐艦「松」型のうちの一隻。
松型は個人的に日本駆逐艦で一番好きな型なんだけど、全艦が植物の名前が付いているため、雑木林型などと揶揄されていたりする。
終戦時無傷だったため、復員船として使用後、アメリカに引き渡されていたが、これもやはり非武装で返還され、囮任務に無人で投入されている。

11.局地戦闘機「震電」
はい、来ました。この手の架空戦記ではおなじみのロマン兵器「震電」w
主人公敷島浩一がゴジラを作戦海域に誘導するために使用。
九州飛行機が開発した局地戦闘機でエンテ翼と言われる先尾翼式の翼配置に、エンジンを後部に積んだプッシャー式と言われる配置が斬新で、レシプロ機離れした⁉️見た目がとにかくカッコイイため、実機の性能に不釣り合いに人気が高い。
実機は終戦直前に3回ほど試験飛行しただけで終戦を迎えているが、その数少ない飛行試験でも、70%の出力ですらエンジンの異常加熱が発生し、常に操縦桿を目いっぱい下げていないと強烈な機首上げモーメントのため、水平飛行さえおぼつかないし、強烈なプロペラのトルクのために常に右に傾いているといった操縦性の問題が続出していたりする。
どうも基本設計に大きな欠陥があったらしく、少々の改修でモノになったとは思えないのだが…。

本作ではそれら全てがきれいさっぱりと解決され、本土決戦に備えて先行量産型が配備されていたものの、終戦後のどさくさに紛れて忘れられていた、という機体が都合よく発見され、4門搭載の30ミリ機銃を2門に減らし、胴体燃料タンクも下して、その空間に250kg爆弾と500kg爆弾を搭載し、さらに「ある特殊装備」を追加して出撃する。
重心バランスをどうやって取っているのかとか、そんな「細かいこと」は当然気にしてはいけないw


というわけで、本作は細かいツッコミどころは数えきれないぐらいあるが、ぶっちゃけ全高50mの放射熱線を吐く直立歩行の爬虫類が暴れまわる映画にリアリティーを求めるのも野暮かとは思う。
ドラマパートが好意的に言えば分かりやすいんだけど、見方によっては安っぽいと感じるかも。
まあ、お約束の人情芝居をわかりやすく嫌味なくやるのがこの監督の得意技だからいいのかもね。

というわけで、個人的にはかなりおススメ。
怪獣に興味のない女性でも楽しめるんじゃないかな。
Posted at 2023/11/13 07:11:21 | コメント(3) | トラックバック(0) | 日記

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何シテル?   11/01 07:24
歴史好き、懐古趣味、古いもの好き。 車には全然興味無かったのに気がつくと首までどっぷりと英国旧車の世界に浸かっている不思議。
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