
横浜を出発して11日目の朝は沖縄を発ち本土に帰ります。(画像多い)
沖縄本部(もとぶ)港9時発のフェリーに乗船なのに乗り遅れてはいけないと港には7時半には着きました。(気が早すぎる)
フェリー受付すらまだオープンしてないので港をふらふらして時間をつぶしながら、8時過ぎに受付を済ませてフェリー乗船係員といろいろ立ち話ししてると那覇港を出港したフェリーが到着しました。
今回もマリックスラインフェリーを利用しますが船は旧造船のコーラルクイーンプラスです。
鹿児島発同様に低床車は一般車と同じ上のフロアーに誘導されました。
この左のスロープがかなり厳しいけど来るときも上れたので今回はさほど心配もせず普通に乗船できましたよ。
車両甲板は新造船も旧造船も構造は同じじゃないかな。
スロープも同じ傾斜だったので客室フロアーの構造が違うだけのように感じました。
那覇発の車両の中には陸自偵察車両がいまして、この後ある偶然が重なります。
部屋は奮発しました!
旅の疲れも出るだろうし頑張って沖縄久米島まで自走で来たご褒美にツインを1人貸切りました!
旧造船の良いところはツイン個室は必要以上に広くて約16畳ほどあったと思います。
どのフェリーもそうですが最近の新造船のツインは意外に狭いので旧造船のメリットを満喫しようというワケです。
ただしこのフェリーにツイン個室は1室しかないので予約は頑張って朝いち速攻電話して押さえました。
船内はやはり旧造船の作りだけど、でもどこか懐かしくて嫌いじゃないな。
船外デッキは新造船以上にかなり広かった。
船内と船尾デッキにも喫煙所あります。
沖縄本部港を出港した時は天気が良くて潮風が気持ち良かった。
名残惜しむかのように沖縄本島を眺める。
機会があれば伊江島にも行きたいな。
与論島を過ぎたあたりから天気が怪しくなり沖永良部島は荒れ始めた。
波は高くなる一方。
案内所の前を通ると係員が天気図を見ながら波の高さ予報は6~7mあり到着時間がどうのこうのと会話が聞こえてきた。
前日夜ホテルでTVの天気予報を見たら沖縄周辺はフェリー航路に並行して鹿児島付近まで寒冷前線が伸びて西から東に移動するため奄美群島はかなり荒れますと言っていたのでこの先どうなるかは大方予想してた。
奄美大島の手前からは廊下を歩くにも手摺に捕まらないと立ってられない程の揺れになってきました。
日没過ぎてるのではきりした波の高さはわからないものの船体横から漏れる照明の明かりを頼りにじっと見てると5m前後はあったと思います。
少し分かり辛い画像ですが船体揺れを見るためにバスタブにお湯を張ってみました。
画像左右の水面差は約10cmあります。
船体の揺れによってお湯がそれだけ前後(船体ピッチング)してるのがよくわかります。
これだけ船体が高波で揺れてるのに、奄美大島を過ぎて深夜トカラ列島に入るとさらにその揺れは増してさながらジェットコースターのようでした(興奮する)
前線の関係で揺れが増したかな?
ここで記憶の奥底から思い出したことがある。
黒潮??
沖縄に行く時もトカラ列島付近を航行してると波は高くなった。
その時は寝ながら考えていたのであまり思考能力はなくて波高いね~程度だった。
この付近に黒潮が流れてることは知ってる。
ただ明確な流路は覚えてない。
もし黒潮の流れに乗っかる時または横切ると船は大きく揺れるのは間違いない。
そうなのかな、どうかな?
携帯は圏外だからその場でネットで調べられないので帰宅してから調べてみました。
あードンピシャですね。
黒潮は台湾付近から沖縄西部の東シナ海を流れて奄美大島と屋久島の間のトカラ列島を横切り東の太平洋に抜けてるわ。
フェリー航路を重ねると良くわかる。
黒潮にほぼ直角に横切ってるならそりゃフェリーは揺れるわな。
深夜寝てる時も何度も高波にぶつかり船体は縦に横に大きく揺れて何度も目が覚めましたよ。
たまに高波に乗ってジェットコースターのようにストンと落ちて船底からその衝撃音が大きく響き渡る。
私は慣れてるから大丈夫だけど船酔いする人はこれ乗ったら人生最悪の日を送るだろうな~(笑)
寒冷前線の通過と黒潮の影響が重なり、乗客が寝静まった深夜にフェリーは高波とまるでダンスをするように揺れ動いていた。
きっと船長や航海士は、なるべく揺れを抑えようと先を読みながら慎重に航路を選び操舵しているのだろう。
今感じているこの揺れは実は彼らの努力によって最小限に抑えられた結果なのだ。
だから、どうか安心してほしい。
船は沈むこともなく、これ以上酷く揺れることもないだろうから。
あまり知られてませんが学生時代はヨット部でした。
黒潮も経験してるので荒波高波は慣れてます(笑)
数年前の北海道ドライブで岩手県宮古から室蘭まで乗船したフェリーが台風並みの爆弾低気圧とともに北上した時が一番揺れたと思ったが、今回の沖縄旅行の方がそれ以上に揺れたなー!
これ以上の揺れを体験するなら真冬の小樽行き日本海フェリーしかないか(笑)
最後にフェリー料金について。
往復割引使うので発券は少しややこしいです。
①鹿児島新港で往復購入(発券)
・往路:鹿児島⇒沖縄 車両代(2等含む)+等級差額
・復路:沖縄⇒鹿児島 車両代(2等含む)のみ
②沖縄で復路等級差額のみ購入(発券)
往復割引使う場合は車両のみ往復券をその場(鹿児島)で購入して、等級差額は出航地で購入します。
予約は入れてるので受付では復路の等級差額は把握してるけど、予約変更や欠航した場合に後日使えるように車両代のみ支払うようです。
ただし、チケットは下船時に回収されるので事前に写真撮っておかないと金額がわからなくなります。
沖縄発等級差額券に手書き金額記載されてないのでカード払い控えだけが頼りです。
(領収書必要なら手書きで書いてくれます)
ちなみに今回の特等一人利用(貸切込み)等級差額は38,320円でした。
車両込み合計は、往路1等は104,530円、復路特等(往復割)は120,700円だったのでその差額は約1万6千円。
往復割使うと特等でもそう高くないかなという印象です。
何せあの部屋の広さを独り占めするわけですからねw
本沖縄シリーズ最終回に今回利用フェリー料金一覧を掲載する予定です。
【2024 沖縄久米島ドライブ】
①Day1 沖縄旅行計画は大変だった(11/16)⇒
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②Day2 まずは本州から九州宮崎へ渡る(11/17)⇒
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③Day3《前編》 宮崎上陸(11/18)⇒
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④Day3《後編》 沖縄まで24Hの船旅始まるよ(11/18)⇒
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⑤Day4 興奮の沖縄航路、そして念願の沖縄本島上陸(11/19)⇒
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⑥Day5《前編》 自走で行ける最南西端の久米島へ!(11/20)⇒
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⑦Day5《後編》 久米島(ドローン)(11/20)⇒
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⑧Day6 久米島2日目は台風並みの強風(11/21)⇒
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⑨Day7 米軍基地の街コザ(11/22)⇒
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⑩Day8 海中国道(ドローン)~伊計島~古宇利島(11/23)⇒
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⑪Day9 沖縄の成り立ちを見る・北部一周(11/24)⇒
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⑫Day10 沖縄最終日:備瀬崎(ドローン)~美ら海水族館(11/25)⇒
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⑬Day11 沖縄から再び24Hの船旅で本土に帰る(11/26)⇒
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⑭Day12 さんふらわあ志布志航路で本州へ(11/27)⇒
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⑮Day13 沖縄から無事帰還《最終回》(11/28)⇒
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