
北海道旅程は最終日。
この日に苫小牧から帰ります。
苫小牧市内に宿泊して観光してから再び苫小牧に戻るというちょっと無駄な計画でもありますが、ここまで9日間の疲れが出る事も予想して、最終日は簡単な観光をしてからフェリーに乗る予定です。
ホテルを出発する時は曇りで北側にある山の方はかなり厚い雲が横たわってました。
ガソリンスタンドで給油してると店長が「ここでは曇っていても山の反対側に行くと結構晴れる事も多いので心配しなさんな」と励ましてくれましたよ(笑)
目的地は洞爺湖。
高速の途中ではかなりのガスで視界不良だったのであの店長の言葉を信用して良いのやら?
ところが高速降りて洞爺湖に抜けると、あらら晴れてるやん。しかも気温上がって暑いよ。
最初の目的地は洞爺湖畔から少し山に入ったところの金比羅火口跡。
火口跡展望台駐車場は有料(1千円)で、手前にある駐車場は無料。
ただし徒歩で1kmは歩く必要があります。
ちょっと道の奥を覗くとダートだったので仕方ない歩くか。無料だしな。
意外と整地されたダートなのでMR-Xでも来れたかもしれない。
それにずっと上りなので1kmはちょっとしんどかった(汗
坂の途中からは太平洋も見えるんですね。
頂上に着いたら小屋にいる係のおじさんが「はい1千円です!」
えぇぇぇー!?
そうなんです。
車1台駐車料金は1千円ですが、車無しの徒歩1人に付き入場料も1千円でした(ぇ
暑くて汗だくで歩いてきたのに何だよそれ~
しかも受け取った入場券には普通車駐車場券って書いてるやん(大笑)
環境保全や復興支援に利用されるらしいので普通にお支払しますよ。
展望台からの洞爺湖は絶景ですね。
左奥に何やらありますが雲に隠れて見えません。
この時は気に止めずスルーしてましたが後で気付きます。
洞爺湖は11万年前の噴火で出来たカルデラ湖で国内では3番目に大きく、最大深度は180m。
中央に浮かぶ4つの島を総称して中島と呼ばれ、5万年前の火山噴火に伴って形成された溶岩ドームが島となった。
1960年までは人が住んでいたようですし、今でもエゾジカが独自の生態系で生息してます。
そして今回一番見たかった金比羅火口!
2000年(平成12)3月~4月有珠山西部山麓の噴火は記憶に新しいと思います。
複数の噴火(火口)が確認されてその中でも規模が大きかったのがこの金比羅火口です。
上空3500mまで上がった噴煙とその破壊的な威力は当時TVニュースで見て鮮明に覚えてます。
火口後方の尖った山は有珠山。
この火口の熱水噴出により熱泥流が流出して洞爺湖温泉街方向に流れ出し、手前の団地を襲いました。
(写真右:火口 左手前:団地 左奥:温泉街)
ネットにこの時の噴火画像があったのでちょっと拝借しますよ。
中央噴煙が金比羅火口、手前は洞爺湖温泉街。
火山国日本では全国的に火口(跡)を見る事ができる。
ハワイ諸島の火山のようなホットスポットではない日本列島は海洋プレートの沈み込みにより熱が発生して地中深くにマグマ溜まりが形成され圧力によって地上に噴き出す出口がまさに火山であり火口である。
悠久の時を掛けてプレートが作り上げた大地の営みの前に人は成すすべなく、神に祈り共存してきたに違いない。
幸いにしてこの時の噴火(2000年)による死傷者はありませんでしたが、有史以来何度も噴火してるこの有珠山周辺ではたくさんの人命が失われ多くの被害をもたらしました。
火口跡から麓に降りてきました。
えぇ、あの砂利道をまた1km歩いて(汗
手前から奥に延びる道路は旧国道。
奥が上り坂になってますが、元々は下り坂でした。
2000年噴火によって地中のマグマが上昇して地面が隆起したため上り坂になったのです。
何と恐ろしいエネルギーですね!
目の前は金比羅火口。
ここで噴火したら確実に埋まるな~
洞爺湖沿いを北西に進み洞爺湖サイロ展望台に来ました。
おぉー!
絶景だねー!!
左の尖った山は昨年行った昭和新山、右の高い山は有珠山。
正面中央の木の無い窪んだところが金比羅火口、手前は洞爺湖温泉街。
昨年は昭和新山に行きましたが時間がなくて洞爺湖は残念ながら来られなかったので今回こうやって絶景を見ることが出来て良かったです。
(昨年の昭和新山ブログは
こちら)
時間もいい頃なのでそろそろフェリーターミナルに戻りますか。
えっ?
サイロ展望台目の前の山は何ですか??
この時は何が何だかさっぱり理解出来ずかなり興奮しました。
そうです。先程までいた金比羅火口の展望台で雲に隠れていて見えなかったのがこの山でして、後で調べると羊蹄山(1,898m)でした。
羊蹄山ってこんな近くにあったのかー?
知らなかった~ (事前リサーチ不足でした)
富士山と違って何とも男らしい山ですね。
容姿端麗な成層火山で頂上に周囲約2kmの楕円上の火口があり、富士山に似た姿から蝦夷富士と呼ばれています。
来年はこの周辺に行こうかな(笑)
洞爺湖を発ち苫小牧フェリーターミナルに到着。
こっちは相変わらず天気悪いです。
普通車両と同じスペースに停めてますが最後尾なので低床車両もここで良いようです。
いつものように出港30分前まで待機、その後トラックが乗船して最後の最後に乗船します。
今回の部屋はツイン1人利用。
ネット早割で予約したから通常の半額なので安くて助かるな。
特等ツインは船首側にあるので窓の向こうは・・・おぉぉー!
ただし夜間は部屋の明かりが漏れて航行に支障を来たす恐れがあるのでカーテンを閉めなければなりません。
この夜は少し波が高かったようでピッチがあり波に乗り上げてはジェットコースターのようにストンと落ちるのが楽しかったりうんざりしたり。
特等の良いところは部屋が広くて景色は良いが、船首側にあるので揺れはそこそこあります。
波の谷に落ちたと時に波を砕くドーンという大きな音が部屋の真下から響き渡り、時には恐怖を感じる時もありました。
仙台から苫小牧に乗った往路はクロスツインの少し縦長の狭い部屋で居心地はあまり良くなかったけど、船体中心に近い場所だったのでこのピッチはあまり感じなかったです。
次利用することがあればどっちもどっちで考えちゃうね~
翌日は仙台港に到着してこの旅は最終回を迎えます。
つづく
==参考 ルート図==
【北海道シリーズ ドローン空撮】
・北海道絶景ドライブMR-X自撮り(ダイジェスト) 宗谷丘陵/オロロンライン/エサヌカ線 ⇒
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【北海道シリーズ 動画 4K】
・北海道知床シマフクロウ・ウォッチング(6/19) ⇒
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・北海道知床 シャチ・ウォッチング(6/19) ⇒
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【2019年7月 北海道(第2弾)】
①再び北の大地へ/仙台~苫小牧航路(7/13) ⇒
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②苫小牧~稚内(7/14) ⇒
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③エサヌカ線~クッチャロ湖~宗谷岬(7/15) ⇒
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④エサヌカ線《ドローン》 (7/16) ⇒
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⑤宗谷丘陵~サロベツ原野~オロロンライン《ドローン》 (7/17) ⇒
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⑥朱鞠内湖~大雪地ビール (7/18) ⇒
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⑦美瑛の丘 (7/19) ⇒
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⑧美瑛の丘~富良野《ドローン》 (7/20) ⇒
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⑨ナウマン象~襟裳岬 (7/21) ⇒
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⑩洞爺湖噴火口跡~北海道を発つ (7/22)
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⑪苫小牧~仙台【最終回】 (7/23)
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6月の知床旅行は↓↓↓↓↓↓
【2019北海道・知床旅行】
①北の大地へ 宮古~室蘭(6/15-16) ⇒
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②室蘭~日本一寒い町・陸別~北見(6/17) ⇒
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③女満別・メルヘンの丘~天に続く道(6/18) ⇒
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④知床五湖~カムイワッカ湯の滝(6/18) ⇒
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⑤フレペの滝~知床峠(6/19) ⇒
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⑥知床羅臼沖シャチ・ウォッチング(6/19) ⇒
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⑦夜のシマフクロウ・ウォッチング(6/19) ⇒
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⑧サクラマス遡上~弟子屈硫黄山(6/20) ⇒
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⑨藻琴山トレッキング(6/20) ⇒
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⑩根室半島・納沙布岬~霧多布岬(6/21) ⇒
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⑪苫小牧~仙台フェリー(6/22-23)【最終回】 ⇒
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