
青森に来てからずっとぐずっていた天気は一気に晴れて気温は暖かくて日差しは少し暑い。
数日ぶりに幌を開けて下北半島をオープンで一周しますよ!
ホテルを出発して海自大湊基地の艦船を見ながら陸奥湾沿いを走る。
山間部に入ると一気に人気がなくなった。
こんな場所でSMTミッショントラブル出たら一夜を明かし熊におびえるのだろう。まるで北海道だな。
途中のダムにある道の駅に寄るもお店は閉店して誰一人いない。
どうやら秘境に踏み入れたようだ。
再び海側に出て崖上の1車線幅道路をクネクネと走り青森ドライブの一番の目的地に着いた。
仏様が休憩のために天から舞い降りた・・・かどうか知らないけど、きっとそうに違いない。
ここは日本最後の秘境「仏ヶ浦」。
津軽半島や大間のようにメジャーではないものの、秘境下北半島を象徴する絶景を見ずに青森は語れない。
(マグロ喰って青森行った気分になってる場合じゃない、笑)
この標高差を降りて行くのかぁ。。。
展望台から少し離れたところにある駐車場から遊歩道と階段を20分から30分程歩いて降ります。
登山経験はあるものの上りより下りの方が苦手なんです。
特に階段は膝に負担が掛かるので途中で何度も膝が笑っては休憩して若い観光客に何度も抜かれました。
途中で無理そうなら諦めなさいとカミさんに言われてたので頭の中はその言葉が永遠と回ってます。
(ちなみに青森ドライブの間、カミさんは南アルプス3000m級に登ってます、笑)
他の人よりはかなり時間掛かったものの無事降りてきました!
荒涼とした白い岩とエメラルドグリーンに輝く海はまさしく極楽浄土の浜。
休憩のために仏様が降り立ったのもわかります。
奇岩にはそれぞれ仏様の名前が付けられてるそうですが私的にはその成り立ちの方が興味ある(笑)
2000万年前に日本列島が大陸から剥がされ分離して日本海が形成され始めた頃は広範囲に大規模な海底火山が活動してました。
その噴火により海底に大量の火山灰が堆積して凝灰岩層を作ります。
ここ仏ヶ浦周辺にも大量の凝灰岩が堆積してそれが途方もない時間を掛けて地表に隆起し、津軽海峡の荒波や雨水の浸食を受けて現在の奇岩となったわけです。
大陸から日本列島が分離した痕跡は極楽浄土を創ったという事か。
明治の文人、大町桂月はこう詠んだ
「神のわざ 鬼の手づくり仏宇陀 人の世ならぬ処なりけり」
仏ヶ浦は古くは仏宇陀と呼ばれていたそうです。
岩の中央にはボール球サイズの石が水平に並んでますよね。
おそらくこの時代の火山噴火は規模が大きく噴石が大量に飛んで堆積した痕と思われる。
でこぼこが気持ち悪いですね。
ゆるやかな波または波打ち際のさざ波で浸食されたのでしょうか。
こちらはゴジラの肌のようです。
仏ヶ浦へのアクセスは私のように車で来る方法とは別に観光船も出てます。
佐井村漁港から30分船に乗って30分だけ上陸して観光してまた船で帰る。
1日数便しかないのでシーズンには多くの観光客が訪れるそうです。
上陸30分では足りないので今回私は自力で来ましたが、途中の階段でリタイアした場合はこれに乗ってくるつもりでした。
上陸すると10分間ほど乗務員ガイドさんが成り立ちや岩の名前など説明してくれるようです。
という事は残り20分で見たり写真撮ったりしなければなりません。
結構慌ただしいと思います。
ちなみに浜に公衆トイレは設置されてるので安心です。
団体さんも船で帰り静かになったので飛ばしますか。
(観光船を除いてここに残ってる自力で来た観光客は僅か10名程)
地上からはわかりずらい仏ヶ浦の全貌が見て取れます。
仏ヶ浦はグリーンタフと呼ばれる緑色凝灰岩で形成されてます。
これは火山灰に含まれる鉱物が熱水変質を受けて緑色に変色したものです。
これが水中で反射して際立つ特性があるためエメラルドグリーンの輝きを放っているということです。
休憩のために天から舞い降りた仏様もこの絶景を見て溜息をついたに違いない。
この日のためにドローンモニター専用に買ったiPad mini4(中古)は画面が大きくて大活躍しました。
今まではスマホをモニター代わりに使ってたけどなんでもっと早くiPad買わなかったのか後悔しましたよ。
結局この地には3時間半もいました。
名残惜しいですが陽も少し傾いてきたので次なる大間に向かいます。
帰りの階段上りは下りより楽でした。
登山の時にカミさんはいつも「足を、右・左・右・左に出すと前に進むよ」と言って励ましてくれます(笑)
その言葉を頭の中で繰り返し、疲れたら無理せず休憩と水分補給すれば自然と足が前に出る。
頑張ったよー!
カミさんに感謝。
つづく。
明日からちょっとバタバタするのでブログは1週間ほどしたら続きをアップします。
◆ルート図◆
◆青森ドライブ◆
①津軽半島秋景色⇒
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②下北半島・寒立馬の尻屋埼⇒
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③下北半島・秘境仏ヶ浦は極楽浄土の浜だった(ドローン)⇒
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④下北半島・本州最北端大間⇒
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⑤十和田湖(ドローン)⇒
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⑥遠征大魔王に会いに行く 盛岡めん処きよ洲⇒
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